4.2. GFS2 ディスククォータの管理
クォータが実装されている場合には、いくつかの保守が必要となります。大半は、クォータの超過監視および精度確認という形となります。
ユーザーが繰り返しクォータを超過したり、常にソフト制限に達している場合、システム管理者には、ユーザーのタイプや、ユーザーの作業にディスク容量が及ぼす影響の度合に応じて 2 つの選択肢があります。管理者は、ユーザーが使用するディスク領域を節約する方法を決定できるように支援するか、ユーザーのディスククォータを拡大するかのいずれかを行うことができます。
repquota
ユーティリティーを実行して、ディスク使用量のレポートを作成できます。たとえば、repquota /home
コマンドは次のような出力を生成します。
*** Report for user quotas on device /dev/mapper/VolGroup00-LogVol02 Block grace time: 7days; Inode grace time: 7days Block limits File limits User used soft hard grace used soft hard grace ---------------------------------------------------------------------- root -- 36 0 0 4 0 0 kristin -- 540 0 0 125 0 0 testuser -- 440400 500000 550000 37418 0 0
クォータが有効なすべてのファイルシステム (オプション -a
) のディスク使用状況レポートを表示するには、次のコマンドを使用します。
# repquota -a
各ユーザーに続いて表示される --
で、ブロック制限を超えたかどうかを簡単に判断できます。ブロックのソフト制限を超えると、出力の最初が -
ではなく、+
となります。2 番目の -
は inode の制限を示していますが、GFS2 ファイルシステムは inode の制限に対応していないため、その文字はそのまま -
となります。GFS2 ファイルシステムは猶予期間に対応していないため、grace
(猶予) 列は空白になります。
repquota
コマンドが、基になるファイルシステムに関係なく、NFS ではサポートされないことに注意してください。