第25章 Ansible Playbook で Identity Management サーバーのインストール
以下のセクションでは、Ansible を使用してシステムを IdM サーバーとして設定する方法を説明します。システムを IdM サーバーとして設定すると、IdM ドメインを確立し、システムが IdM クライアントに IdM サービスを提供できるようになります。デプロイメントは、Ansible ロール ipaserver
により管理されます。
前提条件
Ansibleと IdM の概念を理解している:
- Ansible ロール
- Ansible ノード
- Ansible インベントリー
- Ansible タスク
- Ansible モジュール
- Ansible プレイおよび Playbook
25.1. Ansible と、IdM をインストールする利点
Ansible は、システムの設定、ソフトウェアのデプロイ、ローリング更新の実行に使用する自動化ツールです。Ansible には Identity Management (IdM) のサポートが含まれるため、Ansible モジュールを使用して、IdM サーバー、レプリカ、クライアント、または IdM トポロジー全体の設定などのインストールタスクを自動化できます。
IdM のインストールに Ansible を使用する利点
以下のリストは、手動インストールとは対照的に、Ansible を使用して Identity Management をインストールする利点を示しています。
- 管理ノードにログインする必要はありません。
- デプロイする各ホストに個別に設定する必要はありません。代わりに、完全なクラスターをデプロイするためのインベントリーファイルを 1 つ使用できます。
- ユーザーおよびホストを追加するなど、後で管理タスクにインベントリーファイルを再利用できます。IdM には関係のないタスクであっても、インベントリーファイルを再利用できます。