23.12. IdM でのローカルグループとリモートグループのグループマージの有効化
グループは、Identity Management (IdM) や Active Directory (AD) などのドメインによって提供されて一元管理されるか、ローカルシステムの etc/group
ファイルで管理されます。ほとんどの場合、ユーザーは一元管理されたストアに依存しています。しかし、ソフトウェアによっては、現在も既知のグループのメンバーシップに基づいてアクセス制御を管理している場合があります。
ドメインコントローラーおよびローカルの etc/group
ファイルのグループを管理する場合は、グループのマージを有効にすることができます。ローカルファイルとリモートサービスの両方を確認するように nsswitch.conf
ファイルを設定できます。グループが両方に存在する場合、メンバーユーザーのリストが結合され、単一の応答で返されます。
以下の手順では、ユーザー idmuser に対してグループのマージを有効にする方法について説明します。
RHEL 9.6 以降では、authselect
ユーティリティーを使用している場合、グループのマージを有効にするために nssswitch.conf
を手動で編集する必要がなくなりました。これは authselect
プロファイルに統合されたため、手動で変更する必要がなくなりました。
手順
/etc/nsswitch.conf
ファイルに[SUCCESS=merge]
を追加します。Allow initgroups to default to the setting for group.
# Allow initgroups to default to the setting for group. initgroups: sss [SUCCESS=merge] files
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow idmuser を IdM に追加します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルの
audio
グループの GID を確認します。getent group audio
$ getent group audio --------------------- audio:x:63
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow audio
グループを IdM に追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記audio
グループを IdM に追加するときに定義する GID は、ローカルのaudio
グループの GID と同じである必要があります。idmuser ユーザーを IdM の
audio
グループに追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
- idmuser としてログインします。
idmuser のセッションにローカルグループがあることを確認します。
id idmuser
$ id idmuser uid=1867800003(idmuser) gid=1867800003(idmuser) groups=1867800003(idmuser),63(audio),10(wheel)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow