第1章 新機能
本セクションでは、Migration Toolkit for Applications (MTA) 5.3.0 の新機能を説明します。
既知ライブラリーの分析
これで、analyzeKnownLibraries
の詳細オプションを使用して、アプリケーションに埋め込まれたライブラリーを分析できるようになりました。この機能により、アプリケーションコードのみを分析する MTA のデフォルトの動作が向上します。
OpenJDK 8 から OpenJDK 11 への移行ルール
MTA には、アプリケーションを OpenJDK 8 (Java 8) から 11 に移行するのに役立つルールが含まれるようになりました。
テクノロジーレポート
テクノロジーレポートが改良されています。レポートには、新しいテクノロジー、テクノロジータグ、および技術分類が含まれます。
すべてのクイック修正の適用
MTA IDE プラグインおよび拡張では、推奨されるすべてのクイック修正を 1 つずつではなく、一度に適用できるようになりました。
Spring Boot から Quarkus に移行するルール
Spring Boot から Quarkus への移行をサポートするルールが追加されました。
IBM WebSphere から Open Liberty への移行ルール
従来の IBM WebSphere アプリケーションの Open Warehouse への移行をサポートするために、包括的なルールコレクションが追加されました。
追加のレシピを含む新しい OpenRewrite 機能
- MTA と OpenRewrite の統合が拡張され、複数の移行パスをサポートするようになりました。
-
javax
からjakarta
への変換パスの追加レシピと、Quarkus への最初の Spring Boot レシピが追加されました。
OpenRewrite はテクノロジープレビューとしてのみ提供されます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。