2.5. CLI を使用した多言語アプリケーションの分析
複数の言語で記述されたアプリケーションに対してアプリケーション分析を実行できます。分析は次のいずれかの方法で実行できます。
- 分析の実行対象とするサポートされている言語プロバイダーを選択する。
- サポートされている既存の言語プロバイダーを、サポートされていない独自の言語プロバイダーでオーバーライドし、このサポートされていないプロバイダーの分析を実行する。
2.5.1. 選択したサポートされている言語プロバイダーについて多言語アプリケーションを分析する
Migration Toolkit for Applications (MTA) CLI を使用して多言語アプリケーションを分析する場合、分析の実行対象とするアプリケーション言語に応じて、サポートされている言語プロバイダーを明示的に設定できます。
前提条件
- 最新バージョンの MTA CLI が実行中である。
手順
分析対象としてサポートされている言語プロバイダーをリスト表示します。
$ mta-cli analyze --list-providers
選択した言語プロバイダーについてアプリケーション分析を実行します。
$ mta-cli analyze --input <_path_to_the_source_repository_> --output <_path_to_the_output_directory_> --provider <_language_provider_> --rules <_path_to_custom_rules_>
--provider
オプションを設定しないと、サポートされていないプロバイダーが検出されるため、分析が失敗する可能性があることに注意してください。--provider
を設定しなくても分析が完了するのは、検出されたすべてのプロバイダーがサポートされている場合だけです。
2.5.2. サポートされていない言語プロバイダーについて多言語アプリケーションを分析する
Migration Toolkit for Applications (MTA) CLI を使用して多言語アプリケーションを分析する場合、サポートされていない言語プロバイダーについて分析を実行できます。これを行うには、--override-provider-settings
オプションを使用して、サポートされている既存の言語プロバイダーを、サポートされていない独自の言語プロバイダーでオーバーライドする必要があります。
サポートされているプロバイダーをオーバーライドする前に、サポートされていない言語プロバイダーの設定ファイルを作成する必要があります。
前提条件
- サポートされていない言語プロバイダー用の設定ファイルを作成した。
手順
サポートされている既存の言語プロバイダーを、サポートされていないプロバイダーでオーバーライドします。
$ mta-cli analyze --provider-override <path_to_configuration_file> --output=<path_to_the_output_directory> --rules <path_to_custom_rules>