6.3. パッケージおよびファイルを除外する MTR の設定
6.3.1. パッケージの除外
逆コンパイル中および分析中にパッケージを除外して、パフォーマンスを向上させることができます。これらのパッケージへの参照はアプリケーションのソースコードに残りますが、その参照を除外すると、プロプライエタリークラスの逆コンパイルと解析が回避されます。
定義された値に一致するパッケージはすべて除外されます。たとえば、com.acme
を使用して、com.acme.example
および com.acme.roadrunner
の両方を除外できます。
以下のいずれかの方法でパッケージを除外できます。
-
--excludePackages
引数の使用 -
無視される場所のいずれかに含まれるファイルでパッケージを指定します。各パッケージは別々の行に含める必要があり、このファイルは
.package-ignore.txt
で終わる必要があります。たとえば、<MTR_HOME>/ignore/proprietary.package-ignore.txt
を参照してください。
6.3.2. ファイルの除外
MTR は、スキャンやレポートの生成中に、含まれるライブラリーや依存関係などの特定のファイルを除外できます。除外されたファイルは、無視されたいずれかの場所で拡張子が .mtr-ignore.txt
または .windup-ignore.txt
ファイルで定義されています。
これらのファイルには、除外する名前の詳細を示す正規表現文字列が含まれ、1 行に 1 つのファイルがリストされます。たとえば、ライブラリー ant.jar
と、次の内容を含むファイルを使用して、Example
で始まる Java ソースファイルを除外できます。
.*ant.jar .*Example.*\.java
6.3.3. 除外の場所の検索
MTR は以下の場所を検索します。
-
~/.mtr/ignore/
-
~/.windup/ignore/
-
<MTR_HOME>/ignore/
-
--userIgnorePath
引数で指定されたファイルおよびディレクトリー
この各ファイルは、除外するコンテンツのタイプに応じて、パッケージまたはファイルを除外するように指定されたルールに準拠する必要があります。