2.2. OpenShift Container Platform 4.11 以降への Web コンソールのインストール


Web コンソールは、Migration Toolkit for Runtimes Operator を使用して OpenShift Container Platform 4.11 以降のバージョンにインストールできます。

前提条件

  • 6 つの vCPU、8 GB RAM、および 40 GB の永続ストレージ。
  • Web コンソールをインストールすることができる 1 つまたは複数のプロジェクト。

    重要

    デフォルトのプロジェクトに Web コンソールをインストールしないでください。

  • Migration Toolkit for Runtimes Operator をインストールするための cluster-admin 権限。
  • プロジェクトに Web コンソールアプリケーションをインストールするための project-admin-user 権限。

Red Hat Single Sign-On (SSO) の設定

インストール時に、Web コンソールが認証を必要とするかどうかを決定する必要があります。その場合は、最初に Red Hat SSO をインストールして設定し、MTR Operator をインスタンス化するときにいくつかの RH SSO 設定を入力する必要があります。

注記

インストール後に認証を追加または削除することはできません。

  1. Red Hat SSO 管理コンソールを開きます。
  2. windup という名前のレルムを追加します。
  3. レルムで、windup-web という名前のクライアントを作成します。
  4. Access Typepublic に設定されていることを確認します。有効なリダイレクト URIWeb オリジン* に設定します。*Save* をクリックします。

    MTR オペレーターがインスタンス化された後、Valid Redirect URIs および Web Origins フィールドを secure-mtr-web-console ルートに設定する必要があることに注意してください。

  5. user という名前のロールを作成します。
  6. 任意の名前でユーザーを作成します。
  7. ユーザーの認証情報を設定し、Temporary を無効にして、ロールユーザーをユーザーに割り当てます。

MTR オペレーターのインストール

  1. cluster-admin 権限を持つユーザーとして OpenShift Web コンソールにログインします。
  2. Operators OperatorHub をクリックします。
  3. Search by keyword フィールドを使用して Migration Toolkit for Runtimes Operator を見つけます。
  4. Install をクリックします。
  5. Installed Namespace の一覧からプロジェクトを選択し、Install をクリックします。
  6. Operators Installed Operators をクリックし、Operator がインストールされていることを確認します。

Web コンソールアプリケーションのインストール

  1. project-admin-user 権限を持つユーザーとして OpenShift Web コンソールにログインします。
  2. Migration パースペクティブに切り替えて、+ Add をクリックします。
  3. Add ビューで Operator Backed をクリックします。
  4. Migration Toolkit for Runtimes Operator をクリックします。
  5. Create をクリックします。
  6. アプリケーションの設定を見直してください。Web コンソールで認証が必要な場合は、RH SSO 設定を入力して Create をクリックします。
  7. Topology ビューで mtr-web-console アプリケーションをクリックし、Resources タブをクリックします。
  8. 認証が必要な場合は、RH SSO Valid Redirect URIs および Web Origins フィールドを secure-mtr-web-console ルートに設定します。
  9. secure-mtr-web-console ルートをクリックし、新しいブラウザーウィンドウで Web コンソールを開きます。

2.2.1. OpenShift での Web コンソールインストールのトラブルシューティング

このセクションでは、OpenShift Container Platform での Web コンソールインストールのトラブルシューティング方法について説明します。

2.2.1.1. OpenShift コンソールを使用したログのダウンロード

OpenShift コンソールを使用して Pod ログをダウンロードできます。

手順

  1. OpenShift コンソールを開き、Applications Pods に移動します。
  2. mtr-web-console Pod をクリックします。
  3. Logs をクリックします。
  4. Download をクリックしてログをダウンロードし、保存します。

2.2.1.2. CLI を使用したログのダウンロード

CLI を使用して Pod ログをダウンロードできます。

手順

  1. Pod 名を取得します。

    $ oc get pods -n <project-name>

    出力は以下のようになります。

    NAME                       READY     STATUS      RESTARTS   AGE
    eap-builder-1-build        0/1       Completed   0          1d
    mtr-postgresql-1-hfbdn     1/1       Running     0          1d
    mtr-sso-1-build            0/1       Completed   0          1d
    mtr-web-console-1-build    0/1       Completed   0          1d
    mtr-web-console-1-vt7s5    1/1       Running     1          1d
    sso-1-wjl2n                1/1       Running     1          1d
  2. oc logs を使用して Pod のログを検査します。

    $ oc logs <pod>
    注記

    出力をリダイレクトし、現在のログのコピーを取得できます。

    $ oc logs <pod> > ./<pod>.log

2.2.1.3. No route to host エラー

mtr-web-console-executor ログの No route to host エラーは、mtr-web-console-executor Pod が mtr-web-console Pod に接続できないことを示します。

13:44:03,501 SEVERE [org.jboss.windup.web.messaging.executor.ExecutorBootstrap] (main) Could not start messaging listener due to: Failed to connect to any server. Servers tried: [http-remoting://192.0.2.4:8080 (java.net.NoRouteToHostException: No route to host)]: javax.naming.CommunicationException: Failed to connect to any server. Servers tried: [http-remoting://192.0.2.4:8080 (java.net.NoRouteToHostException: No route to host)]

このエラーは、mtr-web-console-executormtr-web-console Pod の前に実行を開始するため発生します。

mtr-web-console pod が数分にわたり実行された後で、mtr-web-console-executor ログを確認します。

2.2.1.4. リソース不足の解決

以下の条件は不十分なリソースを示しています。

  • mtr-web-console Pod は実行されておらず、以下のエラーが OpenShift コンソールの Pod Details 画面の Events タブに表示されます。

    0/9 nodes are available: 4 Insufficient cpu, 4 MatchNodeSelector, 9 Insufficient memory.
  • mtr-web-console-deploymtr-web-console-executor-deploy、および mtr-web-console-postgresql-deploy Pod がタイムアウトし、以下のエラーがログに表示されます。

    error: update acceptor rejected mtr-web-console-executor-1: Pods for rc 'mtr/mtr-web-console-executor-1' took longer than 600 seconds to become available

手順

  1. cluster capacity tool をインストールし、実行し、スケジュール可能な Pod 数を判別します。
  2. 以下のアクションのいずれかを実行して、クラスターリソースの負荷を変更します。

    • プロジェクトの 制限範囲 または リソースクォータ を増やします。
    • プロジェクトの要求されたリソースを減らします。Web コンソールには、4 vCPU および 8 GB の RAM が必要です。
    • 実行するジョブの数を減らします。
  3. Web コンソールを再デプロイします。

2.2.1.5. 問題の報告

MTR は Jira を問題追跡システムとして使用します。MTR の実行で問題が発生した場合は、Jira issue を作成してください。

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