1.3. 既知の問題
本リリースには、以下の既知の問題があります。
一部の検証サービスの問題が移行を妨げない
一部の Validation
サービスの問題は、Critical
とマークされ、評価テキスト The VM will not be migrated
が表示されますが、移行をブロックしません。(BZ#2025977)
以下の Validation
サービス評価は、移行をブロックしません。
評価 | 結果 |
---|---|
ディスクのインターフェイスタイプは、OpenShift Virtualization ではサポートされていません (現在サポートされているのは、sata、virtio_scsi、および virtio のインターフェイスタイプのみです)。 | 移行した VM には、ソースのインターフェイスが認識されない場合に、virtio のディスクがあります。 |
NIC のインターフェイスタイプは、OpenShift Virtualization ではサポートされていません (現在サポートされているのは、e1000、rtl8139、virtio のインターフェイスタイプのみです)。 | 移行元のインターフェイスが認識されない場合、移行先の VM には virtio の NIC が搭載されます。 |
VM はホストデバイスのパススルー用に設定された vNIC プロファイルを使用していますが、これは現在 OpenShift Virtualization でサポートされていません。 | 移行した VM には、SR-IOV の NIC が搭載されます。送信先のネットワークが正しく設定されている必要があります。 |
VM のディスクの 1 つ以上が不正またはロックされた状態になっています。 | 移行は進みますが、ディスクの転送は失敗する可能性が高いです。 |
VM には | 移行は進みますが、ディスクの転送は失敗する可能性が高いです。 |
VM には、ILLEGAL 状態のディスクを持つ 1 つ以上のスナップショットがあります。これは現在、OpenShift Virtualization ではサポートされていません。 | 移行は進みますが、ディスクの転送は失敗する可能性が高いです。 |
VM は USB サポートを有効にしていますが、USB デバイスは現在 OpenShift Virtualization でサポートされていません。 | 移行した VM には USB デバイスがありません。 |
VM にはウォッチドッグデバイスが設定されていますが、現在 OpenShift Virtualization ではサポートされていません。 | 移行した VM には、ウォッチドッグデバイスがありません。 |
VM のステータスは | 移行は進行しますが、VM の電源を切ることができない場合はハングアップする可能性があります。 |
移行した VM に QEMU ゲストエージェントがインストールされない
移行した VM に QEMU ゲストエージェントがインストールされませんでした。回避策: 移行後のフックで QEMU ゲストエージェントをインストールします。(BZ#2018062)
リソースの欠落により、current.log ファイルにエラーメッセージが表示される
リソースが存在しない場合 (例: 移行した VM の電源がオフされているために virt-launcher
Pod が存在しない)、そのログは利用できません。
Web コンソールからダウンロードしたり、must-gather
ツールで作成したりすると、不足しているリソースの current.log
ファイルに error: expected 'logs [-f] [-p] (POD | TYPE/NAME) [-c CONTAINER]'.
エラーが表示されます。(BZ#2023260)
ウォームマイグレーション後に Importer の Pod ログが利用できない
デバッグ用に importer
Pod を保持すると、プレコピー段階でウォームマイグレーションがハングアップするという問題がありました。(BZ#2016290)
一時的な回避策として、プレコピーが成功するように、プレコピーステージの最後に importer
Pod が削除されます。しかし、この場合、ウォームマイグレーションが完了した後、importer
の Pod ログが保持されません。importer
Pod のログは、プレコピーの段階で oc logs -f <cdi-importer_pod>
コマンドを使用することでのみ確認できます。
この問題は、importer
Pod ログとウォームマイグレーションにのみ影響します。コールドマイグレーションや virt-v2v
のログは影響を受けません。
移行計画を削除しても、一時的なリソースは削除されない
移行計画を削除しても、importer
Pod、conversion
Pod、設定マップ、シークレット、失敗した VM、データボリュームなどの一時的なリソースは削除されません。(BZ#2018974) 一時的なリソースをクリーンアップするために、移行プランを削除する前にアーカイブする必要があります。
オペレーティングシステムがない VM の不明瞭なエラーステータスメッセージ
Web コンソールの 移行計画の詳細 ページに表示される、オペレーティングシステムが存在しない VM のエラーステータスメッセージに、障害の理由が記載されていないという問題がありました。(BZ#2008846)
Plan
CR で名前を参照しているネットワーク、ストレージ、VM が Web コンソールに表示されない
Plan CR がストレージ、ネットワーク、VM を ID ではなく名前で参照している場合、そのリソースは MTV Web コンソールに表示されません。移行計画を編集したり、複製したりすることはできません。(BZ#1986020)
ログアーカイブファイルには、削除された移行プランや VM のログが含まれる
移行プランを削除した後に同じ名前の新しい移行プランを実行したり、移行した VM を削除した後に移行元の VM を再移行したりすると、MTV Web コンソールで作成されるログアーカイブファイルに、削除された移行プランや VM のログが含まれる場合があります。(BZ#2023764)
移行中にターゲット VM が削除された場合、Plan
CR では移行ステータスが Succeeded
となります。
移行の Convert image to kubevirt ステップでターゲットの VirtualMachine
CR を削除した場合、Web コンソールの Migration details ページにステップの状態が VirtualMachine CR not found
と表示されます。しかし、VM マイグレーションのステータスは、Plan
CR ファイルでも Web コンソールでも Succeeded
となっています。(BZ#2031529)