1.4. 既知の問題
Migration Toolkit for Virtualization (MTV) 2.7 には、次の既知の問題があります。
エンドポイントタイプで Select Migration Network
を指定すると ESXi
に複数の誤ったネットワークが表示された
ESXi
のエンドポイントタイプから Select Migration Network
を選択すると、複数の誤ったネットワークが表示されます。(MTV-1291)
セキュアブートが有効になっている仮想マシンは自動的に移行されない可能性があります
現在、セキュアブートが有効になっている仮想マシン (VM) は自動的に移行されない可能性があります。セキュアブートは、デバイスが Original Equipment Manufacturer (OEM) が信頼するソフトウェアのみを使用して起動するように、PC 業界のメンバーにより開発されたセキュリティ標準で、このセキュアブートが原因で、宛先プロバイダーで仮想マシンが起動できなくなるためです。
回避策: 現在の回避策は、宛先でセキュアブートを無効にすることです。詳細は、セキュアブートの無効化 を参照してください。(MTV-1548)
Measured Boot
を使用している Windows 仮想マシンは移行できない
Measured Boot 機能を使用している Microsoft Windows 仮想マシン (VM) は移行できません。Measured Boot は、ファームウェアを含む各起動コンポーネントからブートドライバーまでをチェックして、あらゆる種類のデバイスの変更を防止するメカニズムであるためです。
移行の代替手段としては、OpenShift Virtualization 上で直接 Windows 仮想マシンを再作成する方法があります。
セキュアブートが有効な仮想マシンの移行すると、移行後の仮想マシンではセキュアブートが無効になる
セキュアブート が有効になっている仮想マシン (VM) を移行すると、移行後に仮想マシンの セキュアブート が disabled
になります。(MTV-1632)
OVN セカンダリーネットワークは、Multus のデフォルトネットワークオーバーライドでは期待どおりに機能しない
Open Virtual Network (OVN) のセカンダリーネットワークは、Multus のデフォルトネットワークオーバーライドでは期待どおりに機能しません。(MTV-1645)
コマンドラインから作成すると UI のネットワークマップとストレージマップが正しくない
UI から Network および Storage のマップを作成すると、UI に正しい名前が表示されません。(MTV-1421)
RHEL ゲストでモジュール network-legacy
が設定されていると移行が失敗する
モジュール設定ファイルがゲストで使用可能であり、dhcp-client
パッケージがインストールされていない場合、dracut module 'network-legacy' will not be installed, because command 'dhclient' could not be found
エラーが返されます。(MTV-1615)