1.2. 新機能および機能拡張
Migration Toolkit for Virtualization (MTV) 2.7 では、次の機能と拡張機能が導入されています。
- MTV 2.7.0 では、ウォーム移行は RHEL 9 の継承機能とバグ修正をベースとします。
MTV 2.7.10 では、作成時にすべてのディスク上に存在する
plan.spec.diskBus
を指定できます。設定可能なオプションは以下のとおりです。
- SCSI
- SATA
- VirtIO
移行計画で diskBus:scsi
オプションを使用して移行された仮想マシン (VM) は、次のように移行後に起動に失敗します。
- すべての Windows 仮想マシンが起動に失敗します。
- 一部の Linux 仮想マシンが起動できません。
plan.spec.diskBus:sata
および plan.spec.diskBus:virtio
オプションを使用する仮想マシンは、移行後に正常に起動します。
MTV 2.7.11 では、
Plan
CR のmigrateSharedDisks
という新しいパラメーターを使用して、VMware vSphere から共有ディスクを移行できるようになりました。パラメーターは
true
またはfalse
に設定できます。-
true
に設定すると、MTV は CR 内のすべての共有ディスクを移行します。 -
false
に設定すると、MTV は共有ディスクを移行しません。
-
migrateSharedDisks
は、コールド移行にのみ適用されます。共有ディスクのウォーム移行はサポートされていません。