第3章 Special Resource Operator
Special Resource Operator(SRO) について説明し、これを使用して OpenShift Container Platform クラスターのノードでカーネルモジュールおよびデバイスドライバーを読み込むためのドライバーコンテナーをビルドおよび管理する方法を説明します。
Special Resource Operator はテクノロジープレビュー機能としてのみご利用いただけます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
3.1. Special Resource Operator について
Special Resource Operator(SRO) を使用すると、既存の OpenShift Container Platform クラスターでカーネルモジュールとドライバーのデプロイメントの管理が容易になります。SRO は、単一のカーネルモジュールの構築およびロードなどの単純なケースや、ハードウェアアクセラレーター用のドライバー、デバイスプラグイン、およびモニタリングスタックのデプロイなどの複雑なケースに使用できます。
カーネルモジュールを読み込むため、SRO はドライバーコンテナーの使用を想定して設計されています。ドライバーコンテナーは、特にハードウェアドライバーをホストに提供するために純粋なコンテナーオペレーティングシステムで実行する場合など、クラウドネイティブ環境での使用が増えています。ドライバーコンテナーは、特定のカーネルの同梱ソフトウェアおよびハードウェア機能を超えて、カーネルスタックを拡張します。ドライバーコンテナーは、さまざまなコンテナー対応の Linux ディストリビューションで機能します。ドライバーコンテナーを使用すると、ホストオペレーティングシステムはクリーンな状態が保たれ、ライブラリーバージョンが異なる場合や、ホストのバイナリーが異なる場合も衝突しません。