Azure へのインストール
Azure への OpenShift Container Platform のインストール
概要
第1章 Azure へのインストールの準備 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
1.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
1.2. OpenShift Container Platform の Azure へのインストール要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform を Microsoft Azure にインストールする前に、Azure アカウントを設定する必要があります。アカウントの設定、アカウントの制限、パブリック DNS ゾーン設定、必要なロール、サービスプリンシパルの作成、およびサポートされる Azure リージョンの詳細は、Azure アカウントの設定 を参照してください。
ご使用の環境でクラウド ID およびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合、または管理者レベルの認証情報シークレットを kube-system
namespace に保存しない場合は、管理者レベルのシークレットを kube-system プロジェクトに保存する代替方法 で他のオプションを参照してください。
1.3. Azure に OpenShift Container Platform をインストールする方法の選択 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストーラーまたは user-provisioned infrastructure にインストールすることができます。デフォルトのインストールタイプは、installer-provisioned infrastructure を使用します。この場合、インストールプログラムがクラスターの基礎となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。OpenShift Container Platform は、ユーザーがプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールすることもできます。インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用しない場合は、クラスターリソースをユーザー自身で管理し、維持する必要があります。
installer-provisioned installation および user-provisioned installation のプロセスの詳細は、インストールプロセス を参照してください。
1.3.1. installer-provisioned infrastructure へのクラスターのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の方法のいずれかを使用して、OpenShift Container Platform インストールプログラムでプロビジョニングされる Azure インフラストラクチャーに、クラスターをインストールできます。
- クラスターの Azure へのクイックインストール: OpenShift Container Platform インストールプログラムでプロビジョニングされる Azure インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。デフォルトの設定オプションを使用して、クラスターを迅速にインストールできます。
- カスタマイズされたクラスターの Azure へのインストール: インストールプログラムがプロビジョニングする Azure インフラストラクチャーにカスタマイズされたクラスターをインストールできます。インストールプログラムは、インストールの段階で一部のカスタマイズを適用できるようにします。その他の多くのカスタマイズオプションは、インストール後 に利用できます。
- ネットワークのカスタマイズを使用したクラスターの Azure へのインストール: インストール時に OpenShift Container Platform ネットワーク設定をカスタマイズすることで、クラスターが既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、ネットワーク要件に準拠することができます。
- Azure の既存 VNet へのクラスターのインストール: OpenShift Container Platform を Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にインストールできます。このインストール方法は、新規アカウントまたはインフラストラクチャーを作成する際の制限など、会社のガイドラインによる制約がある場合に使用できます。
- プライベートクラスターの Azure へのインストール: プライベートクラスターを Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にインストールできます。この方法を使用して、インターネット上に表示されない内部ネットワークに OpenShift Container Platform をデプロイすることができます。
- Azure の government リージョンへのクラスターのインストール: OpenShift Container Platform は、機密ワークロードを Azure で実行する必要のある連邦、州、地方の米国の各種の政府機関、請負業者、教育機関、およびその他の米国の顧客向けに設計されている Microsoft Azure Government (MAG) リージョンにデプロイできます。
1.3.2. user-provisioned infrastructure へのクラスターのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の方法を使用して、独自にプロビジョニングする Azure インフラストラクチャーにクラスターをインストールできます。
- ARM テンプレートを使用したクラスターの Azure へのインストール: 独自に提供するインフラストラクチャーを使用して、OpenShift Container Platform を Azure にインストールできます。提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用して、インストールを支援できます。
1.4. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
第2章 Azure アカウントの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストール要件を満たすように Microsoft Azure アカウントを設定する必要があります。
パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する用語のリストは、Azure ドキュメントの 予約されたリソース名のエラーを解決する を参照してください。
2.1. Azure アカウントの制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターは数多くの Microsoft Azure コンポーネントを使用し、デフォルトの Azure サブスクリプションおよびサービス制限、クォータ、および制約 は、OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能に影響を与えます。
デフォルトの制限は、Free Trial や Pay-As-You-Go、および DV2、F、および G などのシリーズといったカテゴリータイプによって異なります。たとえば、Enterprise Agreement サブスクリプションのデフォルトは 350 コアです。
サブスクリプションタイプの制限を確認し、必要に応じて、デフォルトのクラスターを Azure にインストールする前にアカウントのクォータ制限を引き上げます。
以下の表は、OpenShift Container Platform クラスターのインストールおよび実行機能に影響を与える可能性のある Azure コンポーネントの制限を要約しています。
コンポーネント | デフォルトで必要なコンポーネントの数 | デフォルトの Azure 制限 | 説明 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
vCPU | 44 | リージョンごとに 20 | デフォルトのクラスターには 44 vCPU が必要であるため、アカウントの上限を引き上げる必要があります。 デフォルトで、各クラスターは以下のインスタンスを作成します。
ブートストラップおよびコントロールプレーンマシンは 8 vCPU を使用する 追加のワーカーノードをデプロイし、自動スケーリングを有効にし、大規模なワークロードをデプロイするか、異なるインスタンスタイプを使用するには、アカウントの vCPU 制限をさらに引き上げ、クラスターが必要なマシンをデプロイできるようにする必要があります。 | ||||||
OS ディスク | 7 | 各クラスターマシンには、少なくとも 100 GB のストレージと 300 IOPS が必要です。 注記 実稼働クラスターおよび高負荷ワークロードがあるクラスターには、さらに高速なストレージが推奨されます。パフォーマンスを向上させるためのストレージ最適化の詳細は、「スケーラビリティーとパフォーマンス」セクションの「ストレージの最適化」を参照してください。 | |||||||
VNet | 1 | リージョンごとに 1000 | 各デフォルトクラスターには、2 つのサブネットを含む 1 つの Virtual Network (VNet) が必要です。 | ||||||
ネットワークインターフェイス | 7 | リージョンごとに 65,536 | 各デフォルトクラスターには、7 つのネットワークインターフェイスが必要です。さらに多くのマシンを作成したり、デプロイしたワークロードでロードバランサーを作成する場合、クラスターは追加のネットワークインターフェイスを使用します。 | ||||||
ネットワークセキュリティーグループ | 2 | 5000 | 各クラスターは VNet の各サブネットにネットワークセキュリティーグループを作成します。デフォルトのクラスターは、コントロールプレーンおよびコンピュートノードのサブネットにネットワークセキュリティーグループを作成します。
| ||||||
ネットワークロードバランサー | 3 | リージョンごとに 1000 | 各クラスターは以下の ロードバランサー を作成します。
アプリケーションが追加の Kubernetes | ||||||
パブリック IP アドレス | 3 | 2 つのパブリックロードバランサーのそれぞれはパブリック IP アドレスを使用します。ブートストラップマシンは、インストール時のトラブルシューティングのためにマシンに SSH を実行できるようにパブリック IP アドレスも使用します。ブートストラップノードの IP アドレスは、インストール時にのみ使用されます。 | |||||||
プライベート IP アドレス | 7 | 内部ロードバランサー、3 つのコントロールプレーンマシンのそれぞれ、および 3 つのワーカーマシンのそれぞれはプライベート IP アドレスを使用します。 | |||||||
スポット VM vCPU (オプション) | 0 スポット VM を設定する場合には、クラスターのコンピュートノードごとにスポット VM vCPU が 2 つ必要です。 | リージョンごとに 20 | これはオプションのコンポーネントです。スポット VM を使用するには、Azure のデフォルトの制限を最低でも、クラスター内のコンピュートノード数の 2 倍に増やす必要があります。 注記 コントロールプレーンノードにスポット VM を使用することは推奨しません。 |
2.2. Azure でのパブリック DNS ゾーンの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Microsoft Azure アカウントに、専用のパブリックホスト DNS ゾーンが必要になります。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。このサービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスター DNS 解決および名前検索を提供します。
手順
ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインおよびレジストラーを移行するか、Azure または別のソースから新規のものを取得できます。
注記Azure 経由でドメインを購入する方法の詳細は、Azure ドキュメントの Buy a custom domain name for Azure App Service を参照してください。
- 既存のドメインおよびレジストラーを使用している場合、その DNS を Azure に移行します。Azure ドキュメントの Migrate an active DNS name to Azure App Service を参照してください。
ドメインの DNS を設定します。Azure ドキュメントの Tutorial: Host your domain in Azure DNS の手順に従い、ドメインまたはサブドメインのパブリックホストゾーンを作成し、新規の権威ネームサーバーを抽出し、ドメインが使用するネームサーバーのレジストラーレコードを更新します。
openshiftcorp.com
などのルートドメインや、clusters.openshiftcorp.com
などのサブドメインを使用します。- サブドメインを使用する場合は、所属する会社の手順に従ってその委任レコードを親ドメインに追加します。
2.3. Azure アカウント制限の拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
アカウントの制限を引き上げるには、Azure ポータルでサポートをリクエストします。
サポートリクエストごとに 1 つの種類のクォータのみを増やすことができます。
手順
- Azure ポータルの左端で Help + support をクリックします。
New support request をクリックしてから必要な値を選択します。
- Issue type リストから、Service and subscription limits (quotas) を選択します。
- Subscription リストから、変更するサブスクリプションを選択します。
- Quota type リストから、引き上げるクォータを選択します。たとえば、Compute-VM (cores-vCPUs) subscription limit increases を選択し、クラスターのインストールに必要な vCPU の数を増やします。
- Next: Solutions をクリックします。
Problem Detailsページで、クォータの引き上げに関する必要な情報を指定します。
- Provide detailsをクリックし、Quota detailsウィンドウに必要な詳細情報を指定します。
- SUPPORT METHOD and CONTACT INFO セクションに、問題の重大度および問い合わせ先の詳細を指定します。
- Next: Review + create をクリックしてから Create をクリックします。
2.4. サブスクリプション ID とテナント ID の記録 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムには、Azure アカウントに関連付けられたサブスクリプション ID とテナント ID が必要です。Azure CLI を使用してこの情報を収集できます。
前提条件
- Azure CLI をインストールまたは更新している。
手順
次のコマンドを実行して、Azure CLI にログインします。
az login
$ az login
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 適切なサブスクリプションを使用していることを確認してください。
次のコマンドを実行して、利用可能なサブスクリプションのリストを表示します。
az account list --refresh
$ az account list --refresh
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Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、アクティブなアカウントの詳細を表示し、これが使用するサブスクリプションであることを確認します。
az account show
$ az account show
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
適切なサブスクリプションを使用していない場合は、以下を行います。
次のコマンドを実行して、アクティブなサブスクリプションを変更します。
az account set -s <subscription_id>
$ az account set -s <subscription_id>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、必要なサブスクリプションを使用していることを確認します。
az account show
$ az account show
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
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-
出力から
id
およびtenantId
パラメーターの値を記録します。OpenShift Container Platform クラスターをインストールするには、これらの値が必要です。
2.5. Azure リソースにアクセスするためにサポートされている ID リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターでは、Azure リソースを作成および管理するために Azure ID が必要です。したがって、インストールを完了するには、次のいずれかのタイプの ID が必要です。
- サービスプリンシパル
- システムが割り当てたマネージド ID
- ユーザーが割り当てたマネージド ID
2.5.1. 必要な Azure ロール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターでは、Azure リソースを作成および管理するために Azure ID が必要です。ID を作成する前に、環境が次の要件を満たしていることを確認してください。
ID の作成に使用する Azure アカウントには、
User Access Administrator
ロールとContributor
ロールが割り当てられます。これらのロールは次の場合に必要です。- サービスプリンシパルまたはユーザー割り当てのマネージド ID を作成します。
- 仮想マシン上でシステム割り当てマネージド ID を有効にします。
-
サービスプリンシパルを使用してインストールを完了する場合は、ID の作成に使用する Azure アカウントに、Microsoft Entra ID の
Microsoft.directory/servicePrincipals/createAsOwner
パーミッションが割り当てられていることを確認してください。
Azure ポータルでロールを設定するには、Azure ドキュメントの Manage access to Azure resources using RBAC and the Azure portal を参照します。
2.5.2. installer-provisioned infrastructure に必要な Azure アクセス許可 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムでは、クラスターをデプロイし、日常の操作を維持するために必要なパーミッションを持つ Azure サービスプリンシパルまたはマネージド ID にアクセスする必要があります。これらパーミッションは、ID に関連付けられた Azure サブスクリプションに付与する必要があります。
以下のオプションを使用できます。
ID に
Contributor
ロールとUser Access Administrator
ロールを割り当てることができます。これらのロールを割り当てるのが、必要な権限をすべて付与する最も簡単な方法です。ロールの割り当ての詳細は、Azure portal を使用した Azure リソースへのアクセスの管理 に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 組織のセキュリティーポリシーにより、さらに制限された権限セットが要求される場合は、必要な権限を持つ カスタムロール を作成できます。
Microsoft Azure で OpenShift Container Platform クラスターを作成するには、以下のアクセス許可が必要です。
例2.1 承認リソースを作成するために必要な権限
-
Microsoft.Authorization/policies/audit/action
-
Microsoft.Authorization/policies/auditIfNotExists/action
-
Microsoft.Authorization/roleAssignments/read
-
Microsoft.Authorization/roleAssignments/write
例2.2 コンピューティングリソースの作成に必要な権限
-
Microsoft.Compute/availabilitySets/read
-
Microsoft.Compute/availabilitySets/write
-
Microsoft.Compute/disks/beginGetAccess/action
-
Microsoft.Compute/disks/delete
-
Microsoft.Compute/disks/read
-
Microsoft.Compute/disks/write
-
Microsoft.Compute/galleries/images/read
-
Microsoft.Compute/galleries/images/versions/read
-
Microsoft.Compute/galleries/images/versions/write
-
Microsoft.Compute/galleries/images/write
-
Microsoft.Compute/galleries/read
-
Microsoft.Compute/galleries/write
-
Microsoft.Compute/snapshots/read
-
Microsoft.Compute/snapshots/write
-
Microsoft.Compute/snapshots/delete
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/delete
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/powerOff/action
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/read
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/write
例2.3 ID 管理リソースを作成するために必要なアクセス許可
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/assign/action
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/read
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/write
例2.4 ネットワークリソースの作成に必要な権限
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/write
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/write
-
Microsoft.Network/dnszones/CNAME/read
-
Microsoft.Network/dnszones/read
-
Microsoft.Network/loadBalancers/backendAddressPools/join/action
-
Microsoft.Network/loadBalancers/backendAddressPools/read
-
Microsoft.Network/loadBalancers/backendAddressPools/write
-
Microsoft.Network/loadBalancers/read
-
Microsoft.Network/loadBalancers/write
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/delete
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/join/action
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/read
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/write
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/join/action
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/read
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules/delete
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules/read
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules/write
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/write
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/write
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/delete
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/SOA/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/virtualNetworkLinks/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/virtualNetworkLinks/write
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/write
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/delete
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/join/action
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/read
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/write
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/join/action
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/read
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/subnets/join/action
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/subnets/read
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/subnets/write
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/write
Azure でプライベート OpenShift Container Platform クラスターを作成するために、以下のアクセス許可は必要ありません。
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/write
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/write
-
Microsoft.Network/dnszones/CNAME/read
-
Microsoft.Network/dnszones/read
例2.5 リソースの健全性をチェックするために必要な権限
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Activated/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/InProgress/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Pending/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Resolved/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Updated/action
例2.6 リソースグループの作成に必要なアクセス許可
-
Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/read
-
Microsoft.Resources/subscriptions/resourcegroups/write
例2.7 リソースタグの作成に必要なアクセス許可
-
Microsoft.Resources/tags/write
例2.8 ストレージリソースの作成に必要な権限
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/write
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/shares/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/shares/write
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/shares/delete
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/listKeys/action
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/write
例2.9 イメージレジストリーのプライベートストレージエンドポイントの作成に使用するオプションの権限
-
Microsoft.Network/privateEndpoints/write
-
Microsoft.Network/privateEndpoints/read
-
Microsoft.Network/privateEndpoints/privateDnsZoneGroups/write
-
Microsoft.Network/privateEndpoints/privateDnsZoneGroups/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/join/action
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/PrivateEndpointConnectionsApproval/action
例2.10 Marketplace 仮想マシンリソースを作成するためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.MarketplaceOrdering/offertypes/publishers/offers/plans/agreements/read
-
Microsoft.MarketplaceOrdering/offertypes/publishers/offers/plans/agreements/write
例2.11 コンピュートリソースを作成するためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.Compute/availabilitySets/delete
-
Microsoft.Compute/images/read
-
Microsoft.Compute/images/write
-
Microsoft.Compute/images/delete
例2.12 ユーザー管理の暗号化を有効にするためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.Compute/diskEncryptionSets/read
-
Microsoft.Compute/diskEncryptionSets/write
-
Microsoft.Compute/diskEncryptionSets/delete
-
Microsoft.KeyVault/vaults/read
-
Microsoft.KeyVault/vaults/write
-
Microsoft.KeyVault/vaults/delete
-
Microsoft.KeyVault/vaults/deploy/action
-
Microsoft.KeyVault/vaults/keys/read
-
Microsoft.KeyVault/vaults/keys/write
-
Microsoft.Features/providers/features/register/action
例2.13 NatGateway
アウトバウンドタイプを使用してクラスターをインストールするためのオプションの権限
-
Microsoft.Network/natGateways/read
-
Microsoft.Network/natGateways/write
例2.14 Azure ネットワークアドレス変換 (NAT) を使用してプライベートクラスターをインストールするためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.Network/natGateways/join/action
-
Microsoft.Network/natGateways/read
-
Microsoft.Network/natGateways/write
例2.15 Azure ファイアウォールを使用してプライベートクラスターをインストールするためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.Network/azureFirewalls/applicationRuleCollections/write
-
Microsoft.Network/azureFirewalls/read
-
Microsoft.Network/azureFirewalls/write
-
Microsoft.Network/routeTables/join/action
-
Microsoft.Network/routeTables/read
-
Microsoft.Network/routeTables/routes/read
-
Microsoft.Network/routeTables/routes/write
-
Microsoft.Network/routeTables/write
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/peer/action
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/virtualNetworkPeerings/read
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/virtualNetworkPeerings/write
例2.16 収集ブートストラップを実行するためのオプションの権限
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/retrieveBootDiagnosticsData/action
Microsoft Azure で OpenShift Container Platform クラスターを削除するには、以下のアクセス許可が必要です。同じアクセス許可を使用して、Azure 上のプライベート OpenShift Container Platform クラスターを削除できます。
例2.17 承認リソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Authorization/roleAssignments/delete
例2.18 コンピューティングリソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Compute/disks/delete
-
Microsoft.Compute/galleries/delete
-
Microsoft.Compute/galleries/images/delete
-
Microsoft.Compute/galleries/images/versions/delete
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/delete
例2.19 アイデンティティー管理リソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/delete
例2.20 ネットワークリソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Network/dnszones/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/delete
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/delete
-
Microsoft.Network/loadBalancers/delete
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/delete
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/delete
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/delete
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/virtualNetworkLinks/delete
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/delete
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/delete
Azure 上のプライベート OpenShift Container Platform クラスターを削除するために、以下のアクセス許可は必要ありません。
-
Microsoft.Network/dnszones/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/delete
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/delete
例2.21 リソースの健全性をチェックするために必要な権限
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Activated/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Resolved/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Updated/action
例2.22 リソースグループを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Resources/subscriptions/resourcegroups/delete
例2.23 ストレージリソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/delete
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/listKeys/action
Azure に OpenShift Container Platform をインストールするには、アクセス許可の範囲をサブスクリプションに限定する必要があります。後で、これらのアクセス許可の範囲を、インストーラーによって作成されたリソースグループに再設定できます。パブリック DNS ゾーンが別のリソースグループに存在する場合は、ネットワーク DNS ゾーンに関連する権限を常にサブスクリプションに適用する必要があります。デフォルトでは、OpenShift Container Platform インストールプログラムは Azure ID に Contributor
ロールを割り当てます。
OpenShift Container Platform クラスターを削除するときに、すべての権限をサブスクリプションに適用できます。
2.5.3. Azure マネージド ID の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムでは、インストールを完了するために Azure ID が必要です。システム割り当てまたはユーザー割り当てのマネージド ID を使用できます。
マネージド ID を使用できない場合は、サービスプリンシパルを使用できます。
手順
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれを有効にします。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は以下を行います。
- これを、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てます。
クライアント ID を記録します。この値は、クラスターをインストールするときに必要になります。
ユーザー割り当てマネージド ID の詳細を表示する場合は、Microsoft Azure ドキュメントで ユーザー割り当てマネージド ID のリスト を参照してください。
- 必要なパーミッションがマネージド ID に割り当てられていることを確認します。
2.5.4. サービスプリンシパルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムでは、インストールを完了するために Azure ID が必要です。サービスプリンシパルを使用できます。
サービスプリンシパルを使用できない場合は、マネージド ID を使用できます。
前提条件
- Azure CLI をインストールまたは更新している。
- Azure サブスクリプション ID がある。
-
サービスプリンシパルに
Contributor
ロールおよびUser Administrator Access
ロールを割り当てない場合は、必要な Azure アクセス許可を持つカスタムロールを作成しています。
手順
次のコマンドを実行して、アカウントのサービスプリンシパルを作成します。
az ad sp create-for-rbac --role <role_name> \ --name <service_principal> \ --scopes /subscriptions/<subscription_id>
$ az ad sp create-for-rbac --role <role_name> \
1 --name <service_principal> \
2 --scopes /subscriptions/<subscription_id>
3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
出力から
appId
パラメーターとpassword
パラメーターの値を記録します。クラスターをインストールするときにこれらの値が必要です。 Contributor
ロールをサービスプリンシパルに適用した場合は、次のコマンドを実行してUser Administrator Access
ロールを割り当てます。az role assignment create --role "User Access Administrator" \ --assignee-object-id $(az ad sp show --id <appId> --query id -o tsv)
$ az role assignment create --role "User Access Administrator" \ --assignee-object-id $(az ad sp show --id <appId> --query id -o tsv)
1 --scope /subscriptions/<subscription_id>
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
2.6. サポートされている Azure Marketplace リージョン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
北米および EMEA でオファーを購入したお客様は、Azure Marketplace イメージを使用してクラスターをインストールすることができます。
このオファーは北米または EMEA で購入する必要がありますが、OpenShift Container Platform がサポートする任意の Azure パブリックパーティションにクラスターをデプロイできます。
Azure Marketplace イメージを使用したクラスターのデプロイは、Azure Government リージョンではサポートされていません。
2.7. サポート対象の Azure リージョン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムは、サブスクリプションに基づいて利用可能な Microsoft Azure リージョンのリストを動的に生成します。
サポート対象の Azure パブリックリージョン
-
australiacentral
(Australia Central) -
australiaeast
(Australia East) -
australiasoutheast
(Australia South East) -
brazilsouth
(Brazil South) -
canadacentral
(Canada Central) -
canadaeast
(Canada East) -
centralindia
(Central India) -
centralus
(Central US) -
chilecentral
(チリ中) -
eastasia
(East Asia) -
eastus
(East US) -
eastus2
(East US 2) -
francecentral
(France Central) -
germanywestcentral
(Germany West Central) -
indonesiacentral
(インドネシア中部) -
israelcentral
(Israel Central) -
italynorth
(Italy North) -
japaneast
(Japan East) -
japanwest
(Japan West) -
koreacentral
(Korea Central) -
koreasouth
(Korea South) -
malaysiawest
(マレーシア西部) -
mexicocentral
(Mexico Central) -
newzealandnorth
(New Zealand North) -
northcentralus
(North Central US) -
northeurope
(North Europe) -
norwayeast
(Norway East) -
polandcentral
(Poland Central) -
qatarcentral
(Qatar Central) -
southafricanorth
(South Africa North) -
southcentralus
(South Central US) -
southeastasia
(Southeast Asia) -
southindia
(South India) -
spaincentral
(Spain Central) -
swedencentral
(Sweden Central) -
switzerlandnorth
(Switzerland North) -
uaenorth
(UAE North) -
uksouth
(UK South) -
ukwest
(UK West) -
westcentralus
(West Central US) -
westeurope
(West Europe) -
westindia
(West India) -
westus
(West US) -
westus2
(West US 2) -
westus3
(West US 3)
サポート対象の Azure Government リージョン
以下の Microsoft Azure Government (MAG) リージョンのサポートが OpenShift Container Platform バージョン 4.6 に追加されています。
-
usgovtexas
(US Gov Texas) -
usgovvirginia
(US Gov Virginia)
Azure ドキュメント の利用可能なすべての MAG リージョンを参照できます。他の提供される MAG リージョンは OpenShift Container Platform で機能することが予想されますが、まだテストされていません。
2.8. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform クラスターを Azure にインストールします。カスタマイズされたクラスターのインストール、またはデフォルトのオプションで クラスターのクイックインストール を実行できます。
第3章 Azure のユーザー管理暗号化を有効にする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 では、ユーザー管理の暗号鍵を使用して Azure にクラスターをインストールできます。この機能を有効にするには、インストール前に、Azure DiskEncryptionSet を準備し、install-config.yaml
ファイルを変更し、インストールを完了します。
3.1. Azure ディスク暗号化セットの準備 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform インストーラーは、ユーザー管理のキーで既存のディスク暗号化セットを使用できます。この機能を有効にするには、Azure でディスク暗号化セットを作成し、インストーラーにキーを提供します。
手順
次のコマンドを実行して、Azure リソースグループの次の環境変数を設定します。
export RESOURCEGROUP="<resource_group>" \ LOCATION="<location>"
$ export RESOURCEGROUP="<resource_group>" \
1 LOCATION="<location>"
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、Azure Key Vault とディスク暗号化セットの次の環境変数を設定します。
export KEYVAULT_NAME="<keyvault_name>" \ KEYVAULT_KEY_NAME="<keyvault_key_name>" \ DISK_ENCRYPTION_SET_NAME="<disk_encryption_set_name>"
$ export KEYVAULT_NAME="<keyvault_name>" \
1 KEYVAULT_KEY_NAME="<keyvault_key_name>" \
2 DISK_ENCRYPTION_SET_NAME="<disk_encryption_set_name>"
3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、Azure サービスプリンシパルの ID の環境変数を設定します。
export CLUSTER_SP_ID="<service_principal_id>"
$ export CLUSTER_SP_ID="<service_principal_id>"
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- このインストールに使用するサービスプリンシパルの ID を指定します。
次のコマンドを実行して、Azure でホストレベルの暗号化を有効にします。
az feature register --namespace "Microsoft.Compute" --name "EncryptionAtHost"
$ az feature register --namespace "Microsoft.Compute" --name "EncryptionAtHost"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az feature show --namespace Microsoft.Compute --name EncryptionAtHost
$ az feature show --namespace Microsoft.Compute --name EncryptionAtHost
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az provider register -n Microsoft.Compute
$ az provider register -n Microsoft.Compute
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、ディスク暗号化セットと関連リソースを保持する Azure リソースグループを作成します。
az group create --name $RESOURCEGROUP --location $LOCATION
$ az group create --name $RESOURCEGROUP --location $LOCATION
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、Azure キー vault を作成します。
az keyvault create -n $KEYVAULT_NAME -g $RESOURCEGROUP -l $LOCATION \ --enable-purge-protection true
$ az keyvault create -n $KEYVAULT_NAME -g $RESOURCEGROUP -l $LOCATION \ --enable-purge-protection true
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、キー vault に暗号化キーを作成します。
az keyvault key create --vault-name $KEYVAULT_NAME -n $KEYVAULT_KEY_NAME \ --protection software
$ az keyvault key create --vault-name $KEYVAULT_NAME -n $KEYVAULT_KEY_NAME \ --protection software
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、キー vault の ID をキャプチャーします。
KEYVAULT_ID=$(az keyvault show --name $KEYVAULT_NAME --query "[id]" -o tsv)
$ KEYVAULT_ID=$(az keyvault show --name $KEYVAULT_NAME --query "[id]" -o tsv)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、キー vault 内のキー URL をキャプチャーします。
KEYVAULT_KEY_URL=$(az keyvault key show --vault-name $KEYVAULT_NAME --name \ $KEYVAULT_KEY_NAME --query "[key.kid]" -o tsv)
$ KEYVAULT_KEY_URL=$(az keyvault key show --vault-name $KEYVAULT_NAME --name \ $KEYVAULT_KEY_NAME --query "[key.kid]" -o tsv)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、ディスク暗号化セットを作成します。
az disk-encryption-set create -n $DISK_ENCRYPTION_SET_NAME -l $LOCATION -g \ $RESOURCEGROUP --source-vault $KEYVAULT_ID --key-url $KEYVAULT_KEY_URL
$ az disk-encryption-set create -n $DISK_ENCRYPTION_SET_NAME -l $LOCATION -g \ $RESOURCEGROUP --source-vault $KEYVAULT_ID --key-url $KEYVAULT_KEY_URL
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、キー vault へのアクセス権を DiskEncryptionSet リソースに付与します。
DES_IDENTITY=$(az disk-encryption-set show -n $DISK_ENCRYPTION_SET_NAME -g \ $RESOURCEGROUP --query "[identity.principalId]" -o tsv)
$ DES_IDENTITY=$(az disk-encryption-set show -n $DISK_ENCRYPTION_SET_NAME -g \ $RESOURCEGROUP --query "[identity.principalId]" -o tsv)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az keyvault set-policy -n $KEYVAULT_NAME -g $RESOURCEGROUP --object-id \ $DES_IDENTITY --key-permissions wrapkey unwrapkey get
$ az keyvault set-policy -n $KEYVAULT_NAME -g $RESOURCEGROUP --object-id \ $DES_IDENTITY --key-permissions wrapkey unwrapkey get
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、Azure サービスプリンシパルに DiskEncryptionSet を読み取るパーミッションを付与します。
DES_RESOURCE_ID=$(az disk-encryption-set show -n $DISK_ENCRYPTION_SET_NAME -g \ $RESOURCEGROUP --query "[id]" -o tsv)
$ DES_RESOURCE_ID=$(az disk-encryption-set show -n $DISK_ENCRYPTION_SET_NAME -g \ $RESOURCEGROUP --query "[id]" -o tsv)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az role assignment create --assignee $CLUSTER_SP_ID --role "<reader_role>" \ --scope $DES_RESOURCE_ID -o jsonc
$ az role assignment create --assignee $CLUSTER_SP_ID --role "<reader_role>" \
1 --scope $DES_RESOURCE_ID -o jsonc
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- ディスク暗号化セットへの読み取りパーミッションを持つ Azure ロールを指定します。必要なアクセス許可を持つ
所有者
ロールまたはカスタムロールを使用できます。
3.2. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターをインストールします。
- installer-provisioned infrastructure へのカスタマイズを使用したクラスターのインストール
- installer-provisioned infrastructure へのネットワークのカスタマイズを使用したクラスターのインストール
- installer-provisioned infrastructure での既存の VNet へのクラスターのインストール
- installer-provisioned infrastructure へのプライベートクラスターのインストール
- installer-provisioned infrastructure での government リージョンへのクラスターのインストール
第4章 クラスターの Azure へのクイックインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 では、デフォルトの設定オプションを使用するクラスターを Microsoft Azure にインストールできます。
4.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
- クラスターをホストするように Azure アカウントを設定 し、クラスターをデプロイするテスト済みおよび検証済みのリージョンを決定している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とするサイトを許可するようにファイアウォールを設定する必要がある。
4.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターがインターネットにアクセスでき、Telemetry を無効にしていない場合、そのサービスによってクラスターのサブスクリプションが自動的に有効化されます。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプに応じて、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
4.3. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。./openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記x86_64
、ppc64le
、およびs390x
アーキテクチャーのみで FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをインストールする予定がある場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーを作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
4.4. インストールプログラムの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールに使用しているホストにインストールファイルをダウンロードします。
前提条件
- Linux または macOS を実行し、少なくとも 1.2 GB のローカルディスク容量を備えたコンピューターがある。
手順
Red Hat Hybrid Cloud Console の Cluster Type ページに移動します。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
ヒント- ページの Run it yourself セクションからインフラストラクチャープロバイダーを選択します。
- OpenShift Installer のドロップダウンメニューからホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーを選択し、Download Installer をクリックします。
ダウンロードしたファイルを、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。
重要- インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。クラスターを削除するには、両方のファイルが必要です。
- インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
Red Hat カスタマーポータル からインストールプログラムを取得することもできます。このページでは、ダウンロードするインストールプログラムのバージョンを指定できます。ただし、このページにアクセスするには、有効なサブスクリプションが必要です。
4.5. クラスターのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
- サービスプリンシパルのアプリケーション ID とパスワードがある。
手順
オプション: 以前にこのコンピューターでインストールプログラムを実行したことがあり、代替のサービスプリンシパルを使用する場合は、
~/.azure/
ディレクトリーに移動して、osServicePrincipal.json
設定ファイルを削除します。このファイルを削除すると、インストールプログラムが以前のインストールのサブスクリプション値と認証値を自動的に再利用できなくなります。
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。
-
ディレクトリーに
プロンプト時に値を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
インストールプログラムが以前のインストールの
osServicePrincipal.json
設定ファイルを見つけることができない場合は、Azure サブスクリプションと認証の値の入力を求められます。サブスクリプションとサービスプリンシパルに対して次の Azure パラメーター値を指定します。
- azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID を入力します。
- azure tenant id: テナント ID を入力します。
- azure サービスプリンシパルクライアント ID: アプリケーション ID を入力します。
- azure サービスプリンシパルクライアントシークレット: パスワードを入力します。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
クラスターの記述名を入力します。
重要パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する用語のリストは、Azure ドキュメントの 予約されたリソース名のエラーを解決する を参照してください。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
以前に検出されなかった場合は、インストールプログラムが osServicePrincipal.json
設定ファイルを作成し、このファイルをコンピューターの ~/.azure/
ディレクトリーに保存します。これにより、インストールプログラムがターゲットプラットフォーム上で OpenShift Container Platform クラスターを作成するときにプロファイルをロードできるようになります。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
4.6. OpenShift CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために OpenShift CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.16 のすべてのコマンドを実行することはできません。新しいバージョンの oc
をダウンロードしてインストールしてください。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンリストからアーキテクチャーを選択します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Linux Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブを展開します。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
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Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを展開します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
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macOS への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.16 macOS Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.16 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
oc
コマンドを使用してインストールを確認します。oc <command>
$ oc <command>
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4.7. CLI の使用によるクラスターへのログイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターに関する情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI がインストールされている。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
4.8. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。Telemetry サービスは、クラスターの健全性と更新の成功に関するメトリクスを提供するためにデフォルトで実行されます。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
4.9. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要に応じて、リモートヘルスレポートをオプトアウト できます。
第5章 カスタマイズによる Azure へのクラスターのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 では、インストールプログラムが Microsoft Azure 上にプロビジョニングするインフラストラクチャーに、カスタマイズしたクラスターをインストールできます。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルでパラメーターを変更します。
5.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
- クラスターをホストするように Azure アカウントを設定 し、クラスターをデプロイするテスト済みおよび検証済みのリージョンを決定している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とするサイトを許可するようにファイアウォールを設定する必要がある。
- 暗号化のために Azure 環境を準備 した (顧客管理の暗号化キーを使用する場合)。
5.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターがインターネットにアクセスでき、Telemetry を無効にしていない場合、そのサービスによってクラスターのサブスクリプションが自動的に有効化されます。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプに応じて、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
5.3. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。./openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記x86_64
、ppc64le
、およびs390x
アーキテクチャーのみで FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをインストールする予定がある場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーを作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
5.4. Azure Marketplace オファリングの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure Marketplace を使用すると、OpenShift Container Platform クラスターをデプロイできます。これは、Azure を通じて従量課金制 (時間単位、コア単位) で請求され、Red Hat の直接サポートも受けることができます。
Azure Marketplace オファリングを使用して OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする場合は、最初に Azure Marketplace イメージを取得する必要があります。インストールプログラムは、このイメージを使用してワーカーノードまたはコントロールプレーンノードをデプロイします。イメージを取得するときは、次の点を考慮してください。
-
イメージは同じですが、Azure Marketplace のパブリシャーは地域によって異なります。北米にお住まいの場合は、
redhat
をパブリッシャーとして指定してください。EMEA にお住まいの場合は、redhat-limited
をパブリッシャーとして指定してください。 -
このオファーには、
rh-ocp-worker
SKU とrh-ocp-worker-gen1
SKU が含まれています。rh-ocp-worker
SKU は、Hyper-V 世代のバージョン 2 VM イメージを表します。OpenShift Container Platform で使用されるデフォルトのインスタンスタイプは、バージョン 2 と互換性があります。バージョン 1 のみと互換性のあるインスタンスタイプを使用する場合は、rh-ocp-worker-gen1
SKU に関連付けられたイメージを使用します。rh-ocp-worker-gen1
SKU は、Hyper-V バージョン 1 VM イメージを表します。
Azure マーケットプレイスを使用したイメージのインストールは、64 ビット ARM インスタンスを備えたクラスターではサポートされていません。
Azure Marketplace イメージを使用するには、コンピュートマシンの RHCOS イメージのみを変更する必要があります。コントロールプレーンマシンおよびインフラストラクチャーノードに OpenShift Container Platform サブスクリプションは必要なく、デフォルトでパブリック RHCOS デフォルトイメージが使用されるため、Azure 請求書にサブスクリプションコストは発生しません。したがって、クラスターのデフォルトのブートイメージやコントロールプレーンのブートイメージは変更しないでください。Azure Marketplace イメージを適用すると追加のライセンスコストが発生し、これは修正できません。
前提条件
-
Azure CLI クライアント
(az)
をインストールしている。 - お客様の Azure アカウントにはオファーのエンタイトルメントがあり、Azure CLI クライアントを使用してこのアカウントにログインしている。
手順
以下のいずれかのコマンドを実行して、利用可能なすべての OpenShift Container Platform イメージを表示します。
北米:
az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat -o table
$ az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat -o table
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Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker-gen1 RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker-gen1 RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow EMEA:
az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat-limited -o table
$ az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat-limited -o table
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker-gen1 redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker-gen1 redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
注記コンピュートおよびコントロールプレーンノードで利用可能な最新のイメージを使用します。必要に応じて、VM はインストールプロセスの一部として自動的にアップグレードされます。
次のいずれかのコマンドを実行して、オファーのイメージを調べます。
北米:
az vm image show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow EMEA:
az vm image show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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次のコマンドのいずれかを実行して、オファーの条件を確認します。
北米:
az vm image terms show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow EMEA:
az vm image terms show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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次のコマンドのいずれかを実行して、オファリングの条件に同意します。
北米:
az vm image terms accept --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms accept --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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az vm image terms accept --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms accept --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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-
オファーのイメージの詳細を記録します。クラスターをデプロイする前に、
install-config.yaml
ファイルのcompute
セクションを、publisher
、offer
、sku
、およびversion
の値で更新する必要があります。また、controlPlane
セクションを更新して、指定されたイメージの詳細を持つコントロールプレーンマシンをデプロイしたり、defaultMachinePlatform
セクションを更新して、指定されたイメージの詳細を持つコントロールプレーンとコンピュートマシンの両方をデプロイしたりすることもできます。コントロールプレーンとコンピュートノードには、利用可能な最新のイメージを使用します。
Azure Marketplace コンピュートノードが含まれるサンプル install-config.yaml
ファイル
5.5. インストールプログラムの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールに使用しているホストにインストールファイルをダウンロードします。
前提条件
- Linux または macOS を実行し、少なくとも 1.2 GB のローカルディスク容量を備えたコンピューターがある。
手順
Red Hat Hybrid Cloud Console の Cluster Type ページに移動します。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
ヒント- ページの Run it yourself セクションからインフラストラクチャープロバイダーを選択します。
- OpenShift Installer のドロップダウンメニューからホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーを選択し、Download Installer をクリックします。
ダウンロードしたファイルを、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。
重要- インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。クラスターを削除するには、両方のファイルが必要です。
- インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
Red Hat カスタマーポータル からインストールプログラムを取得することもできます。このページでは、ダウンロードするインストールプログラムのバージョンを指定できます。ただし、このページにアクセスするには、有効なサブスクリプションが必要です。
5.6. インストール設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
- サービスプリンシパルを使用してクラスターをインストールしている場合は、そのアプリケーション ID とパスワードがある。
- システムが割り当てたマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれが有効化されている。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、次の前提条件を満たしている必要があります。
- そのクライアント ID がある。
- これは、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てられている。
手順
オプション: 以前にこのコンピューターでインストールプログラムを実行したことがあり、代替のサービスプリンシパルまたはマネージド ID を使用する場合は、
~/.azure/
ディレクトリーに移動して、osServicePrincipal.json
設定ファイルを削除します。このファイルを削除すると、インストールプログラムが以前のインストールのサブスクリプション値と認証値を自動的に再利用できなくなります。
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
インストールプログラムが以前のインストールの
osServicePrincipal.json
設定ファイルを見つけることができない場合は、Azure サブスクリプションと認証の値の入力を求められます。サブスクリプションの次の Azure パラメーター値を入力します。
- azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID を入力します。
- azure tenant id: テナント ID を入力します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアント ID の入力を求められたら、次のいずれかを行います。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのアプリケーション ID を入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、そのクライアント ID を指定します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアントシークレット の入力を求められたら、次のいずれかを実行します。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのパスワードを入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
クラスターの記述名を入力します。
重要パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する用語のリストは、Azure ドキュメントの 予約されたリソース名のエラーを解決する を参照してください。
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、「インストール設定パラメーター」のセクションを参照してください。注記3 ノードクラスターをインストールする場合は、必ず
compute.replicas
パラメーターを0
に設定してください。これにより、クラスターのコントロールプレーンがスケジュール可能になります。詳細は、「Azure に 3 ノードクラスターをインストールする」を参照してください。install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
以前に検出されなかった場合は、インストールプログラムが osServicePrincipal.json
設定ファイルを作成し、このファイルをコンピューターの ~/.azure/
ディレクトリーに保存します。これにより、インストールプログラムがターゲットプラットフォーム上で OpenShift Container Platform クラスターを作成するときにプロファイルをロードできるようになります。
5.6.1. クラスターインストールの最小リソース要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | 1 秒あたりの入出力 (IOPS) [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、(コアあたりのスレッド数 x コア数) x ソケット数 = 仮想 CPU という数式を使用して対応する比率を計算します。
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd には、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS が連動してスケーリングされるため、十分なパフォーマンスを得るには、ストレージボリュームを過剰に割り当てる必要がある場合がある点に注意してください。
- すべての user-provisioned installation と同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピュートマシンの使用は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4.10 以降で削除されています。
OpenShift Container Platform バージョン 4.13 の時点で、RHCOS は RHEL バージョン 9.2 に基づいており、マイクロアーキテクチャーの要件を更新します。次のリストには、各アーキテクチャーに必要な最小限の命令セットアーキテクチャー (ISA) が含まれています。
- x86-64 アーキテクチャーには x86-64-v2 ISA が必要
- ARM64 アーキテクチャーには ARMv8.0-A ISA が必要
- IBM Power アーキテクチャーには Power 9 ISA が必要
- s390x アーキテクチャーには z14 ISA が必要
詳細は、アーキテクチャー (RHEL ドキュメント) を参照してください。
premiumIO
パラメーターが true
に設定されている Azure 仮想マシンを使用する必要があります。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
5.6.2. Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例5.1 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBSFamily
-
standardBsv2Family
-
standardDADSv5Family
-
standardDASv4Family
-
standardDASv5Family
-
standardDCACCV5Family
-
standardDCADCCV5Family
-
standardDCADSv5Family
-
standardDCASv5Family
-
standardDCSv3Family
-
standardDCSv2Family
-
standardDDCSv3Family
-
standardDDSv4Family
-
standardDDSv5Family
-
standardDLDSv5Family
-
standardDLSv5Family
-
standardDSFamily
-
standardDSv2Family
-
standardDSv2PromoFamily
-
standardDSv3Family
-
standardDSv4Family
-
standardDSv5Family
-
standardEADSv5Family
-
standardEASv4Family
-
standardEASv5Family
-
standardEBDSv5Family
-
standardEBSv5Family
-
standardECACCV5Family
-
standardECADCCV5Family
-
standardECADSv5Family
-
standardECASv5Family
-
standardEDSv4Family
-
standardEDSv5Family
-
standardEIADSv5Family
-
standardEIASv4Family
-
standardEIASv5Family
-
standardEIBDSv5Family
-
standardEIBSv5Family
-
standardEIDSv5Family
-
standardEISv3Family
-
standardEISv5Family
-
standardESv3Family
-
standardESv4Family
-
standardESv5Family
-
standardFXMDVSFamily
-
standardFSFamily
-
standardFSv2Family
-
standardGSFamily
-
standardHBrsv2Family
-
standardHBSFamily
-
standardHBv4Family
-
standardHCSFamily
-
standardHXFamily
-
standardLASv3Family
-
standardLSFamily
-
standardLSv2Family
-
standardLSv3Family
-
standardMDSMediumMemoryv2Family
-
standardMDSMediumMemoryv3Family
-
standardMIDSMediumMemoryv2Family
-
standardMISMediumMemoryv2Family
-
standardMSFamily
-
standardMSMediumMemoryv2Family
-
standardMSMediumMemoryv3Family
-
StandardNCADSA100v4Family
-
Standard NCASv3_T4 Family
-
standardNCSv3Family
-
standardNDSv2Family
-
standardNPSFamily
-
StandardNVADSA10v5Family
-
standardNVSv3Family
-
standardXEISv4Family
5.6.3. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure Azure64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例5.2 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBpsv2Family
-
standardDPSv5Family
-
standardDPDSv5Family
-
standardDPLDSv5Family
-
standardDPLSv5Family
-
standardEPSv5Family
-
standardEPDSv5Family
5.6.4. Azure VM の信頼された起動の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure にクラスターをインストールするときに、セキュアブート と 仮想化された信頼できるプラットフォームモジュール という 2 つの信頼された起動機能を有効にできます。
これらの機能をサポートする 仮想マシンのサイズ については、仮想マシンのサイズに関する Azure のドキュメントを参照してください。
信頼できる起動はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定すると、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみで信頼された起動が有効になります。すべてのノードで信頼できる起動を有効にするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- 信頼できる起動機能を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
5.6.5. Confidential VM の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターをインストールするときに、Confidential VM を有効にできます。コンピューティングノード、コンピュートノード、またはすべてのノードに対して Confidential VM を有効にできます。
Confidential VM の使用はテクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
次の仮想マシンサイズの Confidential VM を使用できます。
- DCasv5 シリーズ
- DCadsv5 シリーズ
- ECasv5 シリーズ
- ECadsv5 シリーズ
現在、Confidential VM は 64 ビット ARM アーキテクチャーではサポートされていません。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定して、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみに Confidential VM をデプロイします。すべてのノードに Confidential VM をデプロイするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- Confidential VM を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
- 5
- 仮想マシンゲストの状態を暗号化するには、
VMGuestStateOnly
を指定します。
5.6.6. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
install-config.yaml
ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
- 1 10 14 16
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2 6
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 3 7
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 4
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時マルチスレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効化されます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時マルチスレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
Standard_D8s_v3
などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。 - 5 8
- 使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。コントロールプレーンノードの最小推奨値は 1024 GB です。
- 9
- マシンをデプロイするゾーンのリストを指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
- 11
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされる値はデフォルト値の
OVNKubernetes
のみです。 - 12
- オプション: コントロールプレーンとコンピュートマシンを起動するために使用するカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージ。
platform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
の下のpublisher
、offer
、sku
、およびversion
パラメーターは、コントロールプレーンとコンピュートマシンの両方に適用されます。controlPlane.platform.azure.osImage
またはcompute.platform.azure.osImage
の下のパラメーターが設定されている場合、それらはplatform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
パラメーターをオーバーライドします。 - 13
- ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
- 15
- クラスターをインストールする既存のリソースグループの名前を指定します。定義されていない場合は、クラスターに新しいリソースグループが作成されます。
- 17
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL で FIPS モードを設定する方法の詳細は、RHEL から FIPS モードへの切り替え を参照してください。
FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64、ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。
- 18
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。
5.6.7. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター Egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドに関するクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。 - 5
- オプション:
trustedCA
フィールドのuser-ca-bundle
設定マップを参照するProxy
オブジェクトの設定を決定するポリシー。許可される値はProxyonly
およびAlways
です。Proxyonly
を使用して、http/https
プロキシーが設定されている場合にのみuser-ca-bundle
設定マップを参照します。Always
を使用して、常にuser-ca-bundle
設定マップを参照します。デフォルト値はProxyonly
です。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
5.7. Azure のユーザー定義タグを設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform では、タグを使用して、リソースをグループ化し、リソースへのアクセスとコストを管理できます。install-config.yaml
ファイルで Azure リソースのタグを定義できるのは、OpenShift Container Platform クラスターの作成時のみです。クラスターの作成後は、ユーザー定義タグを変更することはできません。
ユーザー定義タグのサポートは、Azure Public Cloud で作成されたリソースでのみ利用できます。ユーザー定義タグは、OpenShift Container Platform 4.16 にアップグレードされた OpenShift Container Platform クラスターではサポートされていません。
ユーザー定義および OpenShift Container Platform 固有タグは、OpenShift Container Platform インストーラーとそのコアオペレーター (マシン API プロバイダーの Azure Operator、Cluster Ingress Operator、Cluster Image Registry Operator など) によって作成されたリソースのみに適用されます。
デフォルトでは、OpenShift Container Platform インストーラーは、OpenShift Container Platform タグを Azure リソースにアタッチします。ユーザーは、これらの OpenShift Container Platform タグにアクセスできません。
次の install-config.yaml
ファイルに示すように、install-config.yaml
ファイルの .platform.azure.userTags
フィールドを使用して、ユーザー定義タグのリストを定義できます。
install-config.yaml
ファイルのサンプル
- 1
- 信頼バンドルポリシーを定義します。
- 2
- 必須。
baseDomain
パラメーターは、クラウドプロバイダーのベースドメインを指定します。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。 - 3
- コンピュートを構成するマシンの設定。
compute
セクションはマッピングのシーケンスです。異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行がハイフン-
で始まる必要があります。これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。 - 4
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効または無効にします。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。 - 5
- コントロールプレーンを構成するマシンの設定。
controlPlane
セクションは単一のマッピングです。controlPlane
セクションの最初の行は、ハイフン-
を使用しないでください。1 つのコントロールプレーンプールのみを使用できます。これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。 - 6
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効または無効にします。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。 - 7
- インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 8
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされる値はデフォルト値の
OVNKubernetes
のみです。 - 9
- Azure DNS ゾーンのベースドメインのリソースグループを指定します。
- 10
- Azure クラウド環境の名前を指定します。
cloudName
フィールドを使用して、Azure API エンドポイントで Azure SDK を設定できます。値を指定しない場合、デフォルト値は、Azure Public Cloud です。 - 11
- 必須。クラスターをホストする Azure リージョンの名前を指定します。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 12
- インストールプログラムが作成するすべての Azure リソースにタグとして追加する追加のキーと値を定義します。
ユーザー定義タグには、次の制限があります。
- タグキーは最大 128 文字です。
- タグキーは文字で始まり、文字、数字、またはアンダースコアで終わる必要があり、文字、数字、アンダースコア、ピリオド、およびハイフンのみを含めることができます。
- タグキーは大文字と小文字を区別しません。
-
タグキーを
name
にすることはできません。kubernetes.io
、openshift.io
、microsoft
、azure
、およびwindows
などの接頭辞を付けることはできません。 - タグ値は最大 256 文字です。
- リソースグループとリソースに最大 10 個のタグを設定できます。
Azure タグの詳細は、Azure のユーザー定義タグ を参照してください。
5.8. Azure のユーザー定義タグのクエリー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターを作成したら、Azure リソース用に定義されたタグのリストにアクセスできます。OpenShift Container Platform タグの形式は、kubernetes.io_cluster.<cluster_id>:owned
です。cluster_id
パラメーターは、config.openshift.io/Infrastructure
にある .status.infrastructureName
の値です。
次のコマンドを実行して、Azure リソース用に定義されたタグをクエリーします。
oc get infrastructures.config.openshift.io cluster -o=jsonpath-as-json='{.status.platformStatus.azure.resourceTags}'
$ oc get infrastructures.config.openshift.io cluster -o=jsonpath-as-json='{.status.platformStatus.azure.resourceTags}'
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
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5.9. OpenShift CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために OpenShift CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.16 のすべてのコマンドを実行することはできません。新しいバージョンの oc
をダウンロードしてインストールしてください。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンリストからアーキテクチャーを選択します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Linux Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブを展開します。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
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Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを展開します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
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macOS への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.16 macOS Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.16 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
oc
コマンドを使用してインストールを確認します。oc <command>
$ oc <command>
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5.10. 管理者レベルのシークレットを kube-system プロジェクトに保存する代替方法 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、管理者のシークレットは kube-system
プロジェクトに保存されます。install-config.yaml
ファイルの credentialsMode
パラメーターを Manual
に設定した場合は、次のいずれかの代替手段を使用する必要があります。
- 長期クラウド認証情報を手動で管理するには、長期認証情報を手動で作成する の手順に従ってください。
- クラスターの外部で管理される短期認証情報を個々のコンポーネントに対して実装するには、短期認証情報を使用するように Azure クラスターを設定する の手順に従ってください。
5.10.1. 長期認証情報を手動で作成する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API に到達できない環境にインストールする前に手動モードに配置できます。管理者はクラスター kube-system
namespace に管理者レベルの認証情報シークレットを保存しないようにします。
手順
install-config.yaml
設定ファイルのcredentialsMode
パラメーターをManual
に設定しなかった場合は、次のように値を変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。次のコマンドを実行して、インストールファイルのリリースイメージを
$RELEASE_IMAGE
変数に設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
カスタムリソース (CR) のリストを抽出します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドにより、それぞれの
CredentialsRequest
オブジェクトに YAML ファイルが作成されます。サンプル
CredentialsRequest
オブジェクトCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以前に生成した
openshift-install
マニフェストディレクトリーにシークレットの YAML ファイルを作成します。シークレットは、それぞれのCredentialsRequest
オブジェクトについてspec.secretRef
に定義される namespace およびシークレット名を使用して保存する必要があります。シークレットを含む
CredentialsRequest
オブジェクトのサンプルCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サンプル
Secret
オブジェクトCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手動でメンテナンスされる認証情報を使用するクラスターをアップグレードする前に、CCO がアップグレード可能な状態であることを確認します。
5.10.2. 短期認証情報を使用するように Azure クラスターを設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Entra Workload ID を使用するクラスターをインストールするには、Cloud Credential Operator ユーティリティーを設定し、クラスターに必要な Azure リソースを作成する必要があります。
5.10.2.1. Cloud Credential Operator ユーティリティーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作しているときにクラスターの外部からクラウドクレデンシャルを作成および管理するには、CCO ユーティリティー (ccoctl
) バイナリーを抽出して準備します。
ccoctl
ユーティリティーは、Linux 環境で実行する必要がある Linux バイナリーです。
前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウントを使用できる。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
次の権限で使用する
ccoctl
ユーティリティー用のグローバル Microsoft Azure アカウントが作成されました。例5.3 必要な Azure 権限
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/read
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/write
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/delete
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/read
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/delete
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/write
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/read
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/write
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/listkeys/action
- Microsoft.Storage/storageAccounts/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/read
- Microsoft.Storage/storageAccounts/write
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/write
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/delete
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/write
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/write
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/delete
- Microsoft.Storage/register/action
- Microsoft.ManagedIdentity/register/action
手順
次のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージの変数を設定します。
RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから CCO コンテナーイメージを取得します。
CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
$ CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記$RELEASE_IMAGE
のアーキテクチャーが、ccoctl
ツールを使用する環境のアーキテクチャーと一致していることを確認してください。以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージ内の CCO コンテナーイメージから
ccoctl
バイナリーを抽出します。oc image extract $CCO_IMAGE \ --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \ -a ~/.pull-secret
$ oc image extract $CCO_IMAGE \ --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \
1 -a ~/.pull-secret
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<rhel_version>
には、ホストが使用する Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のバージョンに対応する値を指定します。値が指定されていない場合は、デフォルトでccoctl.rhel8
が使用されます。次の値が有効です。-
rhel8
: RHEL 8 を使用するホストの場合はこの値を指定します。 -
rhel9
: RHEL 9 を使用するホストの場合はこの値を指定します。
-
次のコマンドを実行して、権限を変更して
ccoctl
を実行可能にします。chmod 775 ccoctl.<rhel_version>
$ chmod 775 ccoctl.<rhel_version>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
ccoctl
が使用できることを確認するには、help ファイルを表示します。コマンドを実行するときは、相対ファイル名を使用します。以下に例を示します。./ccoctl.rhel9
$ ./ccoctl.rhel9
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
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5.10.2.2. Cloud Credential Operator ユーティリティーを使用した Azure リソースの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ccoctl azure create-all
コマンドを使用して、Azure リソースの作成を自動化できます。
デフォルトで、ccoctl
はコマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。オブジェクトを別のディレクトリーに作成するには、--output-dir
フラグを使用します。この手順では、<path_to_ccoctl_output_dir>
を使用してこの場所を参照します。
前提条件
以下が必要になります。
-
ccoctl
バイナリーを抽出して準備している。 - Azure CLI を使用して Microsoft Azure アカウントにアクセスします。
手順
次のコマンドを実行して、インストールファイルのリリースイメージを
$RELEASE_IMAGE
変数に設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
オブジェクトのリストを抽出します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記このコマンドの実行には少し時間がかかる場合があります。
ccoctl
ユーティリティーが Azure 認証情報を自動的に検出できるようにするには、次のコマンドを実行して Azure CLI にログインします。az login
$ az login
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行し、
ccoctl
ツールを使用してCredentialsRequest
オブジェクトをすべて処理します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- トラッキングに使用される、作成されたすべての Azure リソースのユーザー定義名を指定します。
- 2
- オプション:
ccoctl
ユーティリティーがオブジェクトを作成するディレクトリーを指定します。デフォルトでは、ユーティリティーは、コマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。 - 3
- クラウドリソースが作成される Azure リージョンです。
- 4
- 使用する Azure サブスクリプション ID を指定します。
- 5
- コンポーネント
CredentialsRequest
オブジェクトのファイルを含むディレクトリーを指定します。 - 6
- クラスターのベースドメイン Azure DNS ゾーンを含むリソースグループの名前を指定します。
- 7
- 使用する Azure テナント ID を指定します。
- 8
- オプション: 仮想ネットワークリソースグループがクラスターリソースグループと異なる場合は、それを指定します。
注記クラスターで
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効化されたテクノロジープレビュー機能を使用している場合は、--enable-tech-preview
パラメーターを含める必要があります。追加のオプションパラメーターとその使用方法の説明を表示するには、
azure create-all --help
コマンドを実行します。
検証
OpenShift Container Platform シークレットが作成されることを確認するには、
<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
ディレクトリーのファイルを一覧表示します。ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
$ ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Azure をクエリーすることで、Microsoft Entra ID サービスアカウントが作成されていることを確認できます。詳細は、Entra ID サービスアカウントのリストに関する Azure ドキュメントを参照してください。
5.10.2.3. Cloud Credential Operator ユーティリティーマニフェストの組み込み リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
個々のコンポーネントに対してクラスターの外部で管理される短期セキュリティー認証情報を実装するには、Cloud Credential Operator ユーティリティー (ccoctl
) が作成したマニフェストファイルを、インストールプログラムの正しいディレクトリーに移動する必要があります。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
-
Cloud Credential Operator ユーティリティー (
ccoctl
) が設定されている。 -
ccoctl
ユーティリティーを使用して、クラスターに必要なクラウドプロバイダーリソースを作成している。
手順
install-config.yaml
設定ファイルのcredentialsMode
パラメーターをManual
に設定しなかった場合は、次のように値を変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 既存のリソースグループを使用する代わりに、
ccoctl
ユーティリティーを使用して新しい Azure リソースグループを作成した場合は、次のようにinstall-config.yaml
のresourceGroupName
パラメーターを変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- この値は、
ccoctl azure create-all
コマンドの--name
引数で指定された Azure リソースのユーザー定義名と一致する必要があります。
インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。次のコマンドを実行して、
ccoctl
ユーティリティーが生成したマニフェストを、インストールプログラムが作成したmanifests
ディレクトリーにコピーします。cp /<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/* ./manifests/
$ cp /<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/* ./manifests/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 秘密鍵を含む
tls
ディレクトリーをインストールディレクトリーにコピーします。cp -a /<path_to_ccoctl_output_dir>/tls .
$ cp -a /<path_to_ccoctl_output_dir>/tls .
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
5.11. クラスターのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
5.12. CLI の使用によるクラスターへのログイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターに関する情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI がインストールされている。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
5.13. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。Telemetry サービスは、クラスターの健全性と更新の成功に関するメトリクスを提供するためにデフォルトで実行されます。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
5.14. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要に応じて、リモートヘルスレポートをオプトアウト できます。
第6章 ネットワークのカスタマイズによる Azure へのクラスターのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 では、インストールプログラムが Microsoft Azure 上にプロビジョニングするインフラストラクチャーに、カスタマイズしたネットワーク設定でクラスターをインストールできます。ネットワーク設定をカスタマイズすることにより、クラスターは環境内の既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、既存の MTU および VXLAN 設定と統合できます。
大半のネットワーク設定パラメーターはインストール時に設定する必要があり、実行中のクラスターで変更できるのは kubeProxy
設定パラメーターのみになります。
6.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
- クラスターをホストするように Azure アカウントを設定 し、クラスターをデプロイするテスト済みおよび検証済みのリージョンを決定している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とするサイトを許可するようにファイアウォールを設定する必要がある。
- 暗号化のために Azure 環境を準備 した (顧客管理の暗号化キーを使用する場合)。
6.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターがインターネットにアクセスでき、Telemetry を無効にしていない場合、そのサービスによってクラスターのサブスクリプションが自動的に有効化されます。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプに応じて、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
6.3. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。./openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記x86_64
、ppc64le
、およびs390x
アーキテクチャーのみで FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをインストールする予定がある場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーを作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
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次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
6.4. インストールプログラムの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールに使用しているホストにインストールファイルをダウンロードします。
前提条件
- Linux または macOS を実行し、少なくとも 1.2 GB のローカルディスク容量を備えたコンピューターがある。
手順
Red Hat Hybrid Cloud Console の Cluster Type ページに移動します。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
ヒント- ページの Run it yourself セクションからインフラストラクチャープロバイダーを選択します。
- OpenShift Installer のドロップダウンメニューからホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーを選択し、Download Installer をクリックします。
ダウンロードしたファイルを、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。
重要- インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。クラスターを削除するには、両方のファイルが必要です。
- インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
Red Hat カスタマーポータル からインストールプログラムを取得することもできます。このページでは、ダウンロードするインストールプログラムのバージョンを指定できます。ただし、このページにアクセスするには、有効なサブスクリプションが必要です。
6.5. インストール設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
- サービスプリンシパルを使用してクラスターをインストールしている場合は、そのアプリケーション ID とパスワードがある。
- システムが割り当てたマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれが有効化されている。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、次の前提条件を満たしている必要があります。
- そのクライアント ID がある。
- これは、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てられている。
手順
オプション: 以前にこのコンピューターでインストールプログラムを実行したことがあり、代替のサービスプリンシパルまたはマネージド ID を使用する場合は、
~/.azure/
ディレクトリーに移動して、osServicePrincipal.json
設定ファイルを削除します。このファイルを削除すると、インストールプログラムが以前のインストールのサブスクリプション値と認証値を自動的に再利用できなくなります。
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
インストールプログラムが以前のインストールの
osServicePrincipal.json
設定ファイルを見つけることができない場合は、Azure サブスクリプションと認証の値の入力を求められます。サブスクリプションの次の Azure パラメーター値を入力します。
- azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID を入力します。
- azure tenant id: テナント ID を入力します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアント ID の入力を求められたら、次のいずれかを行います。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのアプリケーション ID を入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、そのクライアント ID を指定します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアントシークレット の入力を求められたら、次のいずれかを実行します。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのパスワードを入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
クラスターの記述名を入力します。
重要パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する用語のリストは、Azure ドキュメントの 予約されたリソース名のエラーを解決する を参照してください。
-
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、「インストール設定パラメーター」のセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
以前に検出されなかった場合は、インストールプログラムが osServicePrincipal.json
設定ファイルを作成し、このファイルをコンピューターの ~/.azure/
ディレクトリーに保存します。これにより、インストールプログラムがターゲットプラットフォーム上で OpenShift Container Platform クラスターを作成するときにプロファイルをロードできるようになります。
6.5.1. クラスターインストールの最小リソース要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | 1 秒あたりの入出力 (IOPS) [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、(コアあたりのスレッド数 x コア数) x ソケット数 = 仮想 CPU という数式を使用して対応する比率を計算します。
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd には、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS が連動してスケーリングされるため、十分なパフォーマンスを得るには、ストレージボリュームを過剰に割り当てる必要がある場合がある点に注意してください。
- すべての user-provisioned installation と同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピュートマシンの使用は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4.10 以降で削除されています。
OpenShift Container Platform バージョン 4.13 の時点で、RHCOS は RHEL バージョン 9.2 に基づいており、マイクロアーキテクチャーの要件を更新します。次のリストには、各アーキテクチャーに必要な最小限の命令セットアーキテクチャー (ISA) が含まれています。
- x86-64 アーキテクチャーには x86-64-v2 ISA が必要
- ARM64 アーキテクチャーには ARMv8.0-A ISA が必要
- IBM Power アーキテクチャーには Power 9 ISA が必要
- s390x アーキテクチャーには z14 ISA が必要
詳細は、アーキテクチャー (RHEL ドキュメント) を参照してください。
premiumIO
パラメーターが true
に設定されている Azure 仮想マシンを使用する必要があります。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
6.5.2. Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例6.1 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBSFamily
-
standardBsv2Family
-
standardDADSv5Family
-
standardDASv4Family
-
standardDASv5Family
-
standardDCACCV5Family
-
standardDCADCCV5Family
-
standardDCADSv5Family
-
standardDCASv5Family
-
standardDCSv3Family
-
standardDCSv2Family
-
standardDDCSv3Family
-
standardDDSv4Family
-
standardDDSv5Family
-
standardDLDSv5Family
-
standardDLSv5Family
-
standardDSFamily
-
standardDSv2Family
-
standardDSv2PromoFamily
-
standardDSv3Family
-
standardDSv4Family
-
standardDSv5Family
-
standardEADSv5Family
-
standardEASv4Family
-
standardEASv5Family
-
standardEBDSv5Family
-
standardEBSv5Family
-
standardECACCV5Family
-
standardECADCCV5Family
-
standardECADSv5Family
-
standardECASv5Family
-
standardEDSv4Family
-
standardEDSv5Family
-
standardEIADSv5Family
-
standardEIASv4Family
-
standardEIASv5Family
-
standardEIBDSv5Family
-
standardEIBSv5Family
-
standardEIDSv5Family
-
standardEISv3Family
-
standardEISv5Family
-
standardESv3Family
-
standardESv4Family
-
standardESv5Family
-
standardFXMDVSFamily
-
standardFSFamily
-
standardFSv2Family
-
standardGSFamily
-
standardHBrsv2Family
-
standardHBSFamily
-
standardHBv4Family
-
standardHCSFamily
-
standardHXFamily
-
standardLASv3Family
-
standardLSFamily
-
standardLSv2Family
-
standardLSv3Family
-
standardMDSMediumMemoryv2Family
-
standardMDSMediumMemoryv3Family
-
standardMIDSMediumMemoryv2Family
-
standardMISMediumMemoryv2Family
-
standardMSFamily
-
standardMSMediumMemoryv2Family
-
standardMSMediumMemoryv3Family
-
StandardNCADSA100v4Family
-
Standard NCASv3_T4 Family
-
standardNCSv3Family
-
standardNDSv2Family
-
standardNPSFamily
-
StandardNVADSA10v5Family
-
standardNVSv3Family
-
standardXEISv4Family
6.5.3. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure Azure64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例6.2 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBpsv2Family
-
standardDPSv5Family
-
standardDPDSv5Family
-
standardDPLDSv5Family
-
standardDPLSv5Family
-
standardEPSv5Family
-
standardEPDSv5Family
6.5.4. Azure VM の信頼された起動の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure にクラスターをインストールするときに、セキュアブート と 仮想化された信頼できるプラットフォームモジュール という 2 つの信頼された起動機能を有効にできます。
これらの機能をサポートする 仮想マシンのサイズ については、仮想マシンのサイズに関する Azure のドキュメントを参照してください。
信頼できる起動はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定すると、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみで信頼された起動が有効になります。すべてのノードで信頼できる起動を有効にするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- 信頼できる起動機能を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
6.5.5. Confidential VM の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターをインストールするときに、Confidential VM を有効にできます。コンピューティングノード、コンピュートノード、またはすべてのノードに対して Confidential VM を有効にできます。
Confidential VM の使用はテクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
次の仮想マシンサイズの Confidential VM を使用できます。
- DCasv5 シリーズ
- DCadsv5 シリーズ
- ECasv5 シリーズ
- ECadsv5 シリーズ
現在、Confidential VM は 64 ビット ARM アーキテクチャーではサポートされていません。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定して、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみに Confidential VM をデプロイします。すべてのノードに Confidential VM をデプロイするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- Confidential VM を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
- 5
- 仮想マシンゲストの状態を暗号化するには、
VMGuestStateOnly
を指定します。
6.5.6. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
install-config.yaml
ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
- 1 10 15 17
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2 6 11
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 3 7
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 4
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時マルチスレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効化されます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時マルチスレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
Standard_D8s_v3
などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。 - 5 8
- 使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。コントロールプレーンノードの最小推奨値は 1024 GB です。
- 9
- マシンをデプロイするゾーンのリストを指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
- 12
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされる値はデフォルト値の
OVNKubernetes
のみです。 - 13
- オプション: コントロールプレーンとコンピュートマシンを起動するために使用するカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージ。
platform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
の下のpublisher
、offer
、sku
、およびversion
パラメーターは、コントロールプレーンとコンピュートマシンの両方に適用されます。controlPlane.platform.azure.osImage
またはcompute.platform.azure.osImage
の下のパラメーターが設定されている場合、それらはplatform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
パラメーターをオーバーライドします。 - 14
- ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
- 16
- クラスターをインストールする既存のリソースグループの名前を指定します。定義されていない場合は、クラスターに新しいリソースグループが作成されます。
- 18
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL で FIPS モードを設定する方法の詳細は、RHEL から FIPS モードへの切り替え を参照してください。
FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64、ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。
- 19
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。
6.5.7. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター Egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドに関するクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。 - 5
- オプション:
trustedCA
フィールドのuser-ca-bundle
設定マップを参照するProxy
オブジェクトの設定を決定するポリシー。許可される値はProxyonly
およびAlways
です。Proxyonly
を使用して、http/https
プロキシーが設定されている場合にのみuser-ca-bundle
設定マップを参照します。Always
を使用して、常にuser-ca-bundle
設定マップを参照します。デフォルト値はProxyonly
です。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
6.6. ネットワーク設定フェーズ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、ネットワーク設定をカスタマイズできる 2 つのフェーズがあります。
- フェーズ 1
マニフェストファイルを作成する前に、
install-config.yaml
ファイルで以下のネットワーク関連のフィールドをカスタマイズできます。-
networking.networkType
-
networking.clusterNetwork
-
networking.serviceNetwork
networking.machineNetwork
詳細は、「インストール設定パラメーター」を参照してください。
注記優先されるサブネットが配置されている Classless Inter-Domain Routing (CIDR) と一致するように
networking.machineNetwork
を設定します。重要CIDR 範囲
172.17.0.0/16
はlibVirt
によって予約されています。クラスター内のネットワークに172.17.0.0/16
CIDR 範囲と重複する他の CIDR 範囲を使用することはできません。
-
- フェーズ 2
-
openshift-install create manifests
を実行してマニフェストファイルを作成した後に、変更するフィールドのみでカスタマイズされた Cluster Network Operator マニフェストを定義できます。マニフェストを使用して、高度なネットワーク設定を指定できます。
フェーズ 2 では、install-config.yaml
ファイルのフェーズ 1 で指定した値をオーバーライドすることはできません。ただし、フェーズ 2 でネットワークプラグインをカスタマイズできます。
6.7. 高度なネットワーク設定の指定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ネットワークプラグインに高度なネットワーク設定を使用し、クラスターを既存のネットワーク環境に統合することができます。
高度なネットワーク設定は、クラスターのインストール前にのみ指定することができます。
インストールプロブラムで作成される OpenShift Container Platform マニフェストファイルを変更してネットワーク設定をカスタマイズすることは、サポートされていません。以下の手順のように、作成するマニフェストファイルを適用することがサポートされています。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成し、これに対する変更を完了している。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、マニフェストを作成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
は、クラスターのinstall-config.yaml
ファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
cluster-network-03-config.yml
という名前の、高度なネットワーク設定用のスタブマニフェストファイルを<installation_directory>/manifests/
ディレクトリーに作成します。apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec:
apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec:
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の例のように、
cluster-network-03-config.yml
ファイルでクラスターの高度なネットワーク設定を指定します。OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーの IPsec を有効にする
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
オプション:
manifests/cluster-network-03-config.yml
ファイルをバックアップします。インストールプログラムは、Ignition 設定ファイルの作成時にmanifests/
ディレクトリーを使用します。 コントロールプレーンマシンおよびコンピュート
MachineSet
を定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。rm -f openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml
$ rm -f openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これらのリソースを独自に作成および管理するため、それらを初期化する必要はありません。
-
MachineSet
ファイルを保存して、マシン API を使用してコンピュートマシンを作成することができますが、環境に合わせてそれらへの参照を更新する必要があります。
-
6.8. Cluster Network Operator の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターネットワークの設定は、Cluster Network Operator (CNO) 設定の一部として指定され、cluster
という名前のカスタムリソース (CR) オブジェクトに保存されます。CR は operator.openshift.io
API グループの Network
API のフィールドを指定します。
CNO 設定は、Network.config.openshift.io
API グループの Network
API からクラスターのインストール時に以下のフィールドを継承します。
clusterNetwork
- Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレスプール。
serviceNetwork
- サービスの IP アドレスプール。
defaultNetwork.type
-
クラスターネットワークプラグイン。
OVNKubernetes
は、インストール時にサポートされる唯一のプラグインです。
defaultNetwork
オブジェクトのフィールドを cluster
という名前の CNO オブジェクトに設定することにより、クラスターのクラスターネットワークプラグイン設定を指定できます。
6.8.1. Cluster Network Operator 設定オブジェクト リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cluster Network Operator (CNO) のフィールドは以下の表で説明されています。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
CNO オブジェクトの名前。この名前は常に |
|
| Pod IP アドレスの割り当て、サブネット接頭辞の長さのクラスター内の個別ノードへの割り当てに使用される IP アドレスのブロックを指定するリストです。以下に例を示します。 |
|
| サービスの IP アドレスのブロック。OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプラグインは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。以下に例を示します。 spec: serviceNetwork: - 172.30.0.0/14
マニフェストを作成する前に、このフィールドを |
|
| クラスターネットワークのネットワークプラグインを設定します。 |
|
| このオブジェクトのフィールドは、kube-proxy 設定を指定します。OVN-Kubernetes クラスターネットワークプラグインを使用している場合、kube-proxy 設定は機能しません。 |
複数のネットワークにオブジェクトをデプロイする必要があるクラスターの場合は、install-config.yaml
ファイルで定義されている各ネットワークタイプの clusterNetwork.hostPrefix
パラメーターに、必ず同じ値を指定してください。clusterNetwork.hostPrefix
パラメーターにそれぞれ異なる値を設定すると、OVN-Kubernetes ネットワークプラグインに影響が及び、異なるノード間のオブジェクトトラフィックをプラグインが効果的にルーティングできなくなる可能性があります。
defaultNetwork オブジェクト設定
defaultNetwork
オブジェクトの値は、以下の表で定義されます。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
注記 OpenShift Container Platform は、デフォルトで OVN-Kubernetes ネットワークプラグインを使用します。OpenShift SDN は、新しいクラスターのインストールの選択肢として利用できなくなりました。 |
|
| このオブジェクトは、OVN-Kubernetes ネットワークプラグインに対してのみ有効です。 |
OpenShift SDN ネットワークプラグインの設定
以下の表では、OpenShift SDN ネットワークプラグインの設定フィールドを説明します。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
OpenShift SDN のネットワーク分離モードを設定します。デフォルト値は
|
|
| VXLAN オーバーレイネットワークの最大転送単位 (MTU)。これは、プライマリーネットワークインターフェイスの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。 自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU 値を変更することはできません。
クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも クラスターインストール時またはインストール後のタスクとして値を設定できます。詳細は、OpenShift Container Platform Networking ドキュメントの "Changing the MTU for the cluster network" を参照してください。 |
|
|
すべての VXLAN パケットに使用するポート。デフォルト値は 別の VXLAN ネットワークの一部である既存ノードと共に仮想化環境で実行している場合は、これを変更する必要がある可能性があります。たとえば、OpenShift SDN オーバーレイを VMware NSX-T 上で実行する場合は、両方の SDN が同じデフォルトの VXLAN ポート番号を使用するため、VXLAN の別のポートを選択する必要があります。
Amazon Web Services (AWS) では、VXLAN にポート |
OVN-Kubernetes ネットワークプラグインの設定
次の表では、OVN-Kubernetes ネットワークプラグインの設定フィールドを説明します。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
| Geneve (Generic Network Virtualization Encapsulation) オーバーレイネットワークの MTU (maximum transmission unit)。これは、プライマリーネットワークインターフェイスの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。 自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU 値を変更することはできません。
クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも |
|
|
すべての Geneve パケットに使用するポート。デフォルト値は |
|
| IPsec 設定をカスタマイズするための設定オブジェクトを指定します。 |
|
| IPv4 設定の設定オブジェクトを指定します。 |
|
| IPv6 設定の設定オブジェクトを指定します。 |
|
| ネットワークポリシー監査ロギングをカスタマイズする設定オブジェクトを指定します。指定されていない場合は、デフォルトの監査ログ設定が使用されます。 |
|
|
オプション: Egress トラフィックのノードゲートウェイへの送信方法をカスタマイズするための設定オブジェクトを指定します。有効な値は 注記 Egress トラフィックの移行中は、Cluster Network Operator (CNO) が変更を正常にロールアウトするまで、ワークロードとサービストラフィックに多少の中断が発生することが予想されます。 |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
| string |
既存のネットワークインフラストラクチャーが
デフォルト値は |
| string |
既存のネットワークインフラストラクチャーが
デフォルト値は |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
| string |
既存のネットワークインフラストラクチャーが
デフォルト値は |
| string |
既存のネットワークインフラストラクチャーが
デフォルト値は |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
| integer |
ノードごとに毎秒生成されるメッセージの最大数。デフォルト値は、1 秒あたり |
| integer |
監査ログの最大サイズ (バイト単位)。デフォルト値は |
| integer | 保持されるログファイルの最大数。 |
| string | 以下の追加の監査ログターゲットのいずれかになります。
|
| string |
RFC5424 で定義される |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
Pod からホストネットワークスタックへの Egress トラフィックを送信するには、このフィールドを
このフィールドで、Open vSwitch ハードウェアオフロード機能との対話が可能になりました。このフィールドを |
|
|
|
|
| オプション: IPv4 アドレスのホストからサービスへのトラフィック用の内部 OVN-Kubernetes マスカレードアドレスを設定するオブジェクトを指定します。 |
|
| オプション: IPv6 アドレスのホストからサービスへのトラフィックの内部 OVN-Kubernetes マスカレードアドレスを設定するオブジェクトを指定します。 |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
ホストからサービスへのトラフィックを有効にするために内部的に使用されるマスカレード IPv4 アドレス。ホストは、これらの IP アドレスと共有ゲートウェイブリッジインターフェイスを使用して設定されます。デフォルト値は |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
ホストからサービスへのトラフィックを有効にするために内部的に使用されるマスカレード IPv6 アドレス。ホストは、これらの IP アドレスと共有ゲートウェイブリッジインターフェイスを使用して設定されます。デフォルト値は |
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
| IPsec 実装の動作を指定します。次の値のいずれかである必要があります。
|
IPsec が有効な OVN-Kubernetes 設定の例
OVNKubernetes を使用すると、IBM Power® でスタック枯渇の問題が発生する可能性があります。
kubeProxyConfig オブジェクト設定 (OpenShiftSDN コンテナーネットワークインターフェイスのみ)
kubeProxyConfig
オブジェクトの値は以下の表で定義されます。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
注記
OpenShift Container Platform 4.3 以降で強化されたパフォーマンスの向上により、 |
|
|
kubeProxyConfig: proxyArguments: iptables-min-sync-period: - 0s
|
6.9. OVN-Kubernetes を使用したハイブリッドネットワークの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OVN-Kubernetes ネットワークプラグインを使用してハイブリッドネットワークを使用するようにクラスターを設定できます。これにより、異なるノードのネットワーク設定をサポートするハイブリッドクラスターが可能になります。
この設定は、同じクラスター内で Linux ノードと Windows ノードの両方を実行するために必要です。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルでnetworking.networkType
パラメーターのOVNKubernetes
を定義していること。詳細は、選択したクラウドプロバイダーでの OpenShift Container Platform ネットワークのカスタマイズの設定に関するインストールドキュメントを参照してください。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、マニフェストを作成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここでは、以下のようになります。
<installation_directory>
-
クラスターの
install-config.yaml
ファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
cluster-network-03-config.yml
という名前の、高度なネットワーク設定用のスタブマニフェストファイルを<installation_directory>/manifests/
ディレクトリーに作成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここでは、以下のようになります。
<installation_directory>
-
クラスターの
manifests/
ディレクトリーが含まれるディレクトリー名を指定します。
cluster-network-03-config.yml
ファイルをエディターで開き、次の例のようにハイブリッドネットワークを使用して OVN-Kubernetes を設定します。ハイブリッドネットワーク設定の指定
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 追加のオーバーレイネットワーク上のノードに使用される CIDR 設定を指定します。
hybridClusterNetwork
CIDR はclusterNetwork
CIDR と重複できません。 - 2
- 追加のオーバーレイネットワークのカスタム VXLAN ポートを指定します。これは、vSphere にインストールされたクラスターで Windows ノードを実行するために必要であり、その他のクラウドプロバイダー用に設定することはできません。カスタムポートには、デフォルトの
4789
ポートを除くいずれかのオープンポートを使用できます。この要件の詳細は、Microsoft ドキュメントの Pod-to-pod connectivity between hosts is broken を参照してください。
注記Windows Server Long-Term Servicing Channel (LTSC): Windows Server 2019 は、カスタムの VXLAN ポートの選択をサポートしないため、カスタムの
hybridOverlayVXLANPort
値を持つクラスターではサポートされません。
同じクラスターで Linux ノードと Windows ノードを使用する方法の詳細は、Windows コンテナーワークロードについて を参照してください。
6.10. OpenShift CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために OpenShift CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.16 のすべてのコマンドを実行することはできません。新しいバージョンの oc
をダウンロードしてインストールしてください。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンリストからアーキテクチャーを選択します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Linux Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブを展開します。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを展開します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
macOS への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.16 macOS Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.16 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
oc
コマンドを使用してインストールを確認します。oc <command>
$ oc <command>
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6.11. 管理者レベルのシークレットを kube-system プロジェクトに保存する代替方法 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、管理者のシークレットは kube-system
プロジェクトに保存されます。install-config.yaml
ファイルの credentialsMode
パラメーターを Manual
に設定した場合は、次のいずれかの代替手段を使用する必要があります。
- 長期クラウド認証情報を手動で管理するには、長期認証情報を手動で作成する の手順に従ってください。
- クラスターの外部で管理される短期認証情報を個々のコンポーネントに対して実装するには、短期認証情報を使用するように Azure クラスターを設定する の手順に従ってください。
6.11.1. 長期認証情報を手動で作成する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API に到達できない環境にインストールする前に手動モードに配置できます。管理者はクラスター kube-system
namespace に管理者レベルの認証情報シークレットを保存しないようにします。
手順
install-config.yaml
設定ファイルのcredentialsMode
パラメーターをManual
に設定しなかった場合は、次のように値を変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。次のコマンドを実行して、インストールファイルのリリースイメージを
$RELEASE_IMAGE
変数に設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
カスタムリソース (CR) のリストを抽出します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドにより、それぞれの
CredentialsRequest
オブジェクトに YAML ファイルが作成されます。サンプル
CredentialsRequest
オブジェクトCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以前に生成した
openshift-install
マニフェストディレクトリーにシークレットの YAML ファイルを作成します。シークレットは、それぞれのCredentialsRequest
オブジェクトについてspec.secretRef
に定義される namespace およびシークレット名を使用して保存する必要があります。シークレットを含む
CredentialsRequest
オブジェクトのサンプルCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サンプル
Secret
オブジェクトCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手動でメンテナンスされる認証情報を使用するクラスターをアップグレードする前に、CCO がアップグレード可能な状態であることを確認します。
6.11.2. 短期認証情報を使用するように Azure クラスターを設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Entra Workload ID を使用するクラスターをインストールするには、Cloud Credential Operator ユーティリティーを設定し、クラスターに必要な Azure リソースを作成する必要があります。
6.11.2.1. Cloud Credential Operator ユーティリティーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作しているときにクラスターの外部からクラウドクレデンシャルを作成および管理するには、CCO ユーティリティー (ccoctl
) バイナリーを抽出して準備します。
ccoctl
ユーティリティーは、Linux 環境で実行する必要がある Linux バイナリーです。
前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウントを使用できる。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
次の権限で使用する
ccoctl
ユーティリティー用のグローバル Microsoft Azure アカウントが作成されました。例6.3 必要な Azure 権限
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/read
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/write
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/delete
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/read
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/delete
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/write
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/read
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/write
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/listkeys/action
- Microsoft.Storage/storageAccounts/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/read
- Microsoft.Storage/storageAccounts/write
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/write
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/delete
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/write
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/write
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/delete
- Microsoft.Storage/register/action
- Microsoft.ManagedIdentity/register/action
手順
次のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージの変数を設定します。
RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから CCO コンテナーイメージを取得します。
CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
$ CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記$RELEASE_IMAGE
のアーキテクチャーが、ccoctl
ツールを使用する環境のアーキテクチャーと一致していることを確認してください。以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージ内の CCO コンテナーイメージから
ccoctl
バイナリーを抽出します。oc image extract $CCO_IMAGE \ --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \ -a ~/.pull-secret
$ oc image extract $CCO_IMAGE \ --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \
1 -a ~/.pull-secret
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<rhel_version>
には、ホストが使用する Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のバージョンに対応する値を指定します。値が指定されていない場合は、デフォルトでccoctl.rhel8
が使用されます。次の値が有効です。-
rhel8
: RHEL 8 を使用するホストの場合はこの値を指定します。 -
rhel9
: RHEL 9 を使用するホストの場合はこの値を指定します。
-
次のコマンドを実行して、権限を変更して
ccoctl
を実行可能にします。chmod 775 ccoctl.<rhel_version>
$ chmod 775 ccoctl.<rhel_version>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
ccoctl
が使用できることを確認するには、help ファイルを表示します。コマンドを実行するときは、相対ファイル名を使用します。以下に例を示します。./ccoctl.rhel9
$ ./ccoctl.rhel9
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
6.11.2.2. Cloud Credential Operator ユーティリティーを使用した Azure リソースの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ccoctl azure create-all
コマンドを使用して、Azure リソースの作成を自動化できます。
デフォルトで、ccoctl
はコマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。オブジェクトを別のディレクトリーに作成するには、--output-dir
フラグを使用します。この手順では、<path_to_ccoctl_output_dir>
を使用してこの場所を参照します。
前提条件
以下が必要になります。
-
ccoctl
バイナリーを抽出して準備している。 - Azure CLI を使用して Microsoft Azure アカウントにアクセスします。
手順
次のコマンドを実行して、インストールファイルのリリースイメージを
$RELEASE_IMAGE
変数に設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
オブジェクトのリストを抽出します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記このコマンドの実行には少し時間がかかる場合があります。
ccoctl
ユーティリティーが Azure 認証情報を自動的に検出できるようにするには、次のコマンドを実行して Azure CLI にログインします。az login
$ az login
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行し、
ccoctl
ツールを使用してCredentialsRequest
オブジェクトをすべて処理します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- トラッキングに使用される、作成されたすべての Azure リソースのユーザー定義名を指定します。
- 2
- オプション:
ccoctl
ユーティリティーがオブジェクトを作成するディレクトリーを指定します。デフォルトでは、ユーティリティーは、コマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。 - 3
- クラウドリソースが作成される Azure リージョンです。
- 4
- 使用する Azure サブスクリプション ID を指定します。
- 5
- コンポーネント
CredentialsRequest
オブジェクトのファイルを含むディレクトリーを指定します。 - 6
- クラスターのベースドメイン Azure DNS ゾーンを含むリソースグループの名前を指定します。
- 7
- 使用する Azure テナント ID を指定します。
- 8
- オプション: 仮想ネットワークリソースグループがクラスターリソースグループと異なる場合は、それを指定します。
注記クラスターで
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効化されたテクノロジープレビュー機能を使用している場合は、--enable-tech-preview
パラメーターを含める必要があります。追加のオプションパラメーターとその使用方法の説明を表示するには、
azure create-all --help
コマンドを実行します。
検証
OpenShift Container Platform シークレットが作成されることを確認するには、
<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
ディレクトリーのファイルを一覧表示します。ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
$ ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Azure をクエリーすることで、Microsoft Entra ID サービスアカウントが作成されていることを確認できます。詳細は、Entra ID サービスアカウントのリストに関する Azure ドキュメントを参照してください。
6.11.2.3. Cloud Credential Operator ユーティリティーマニフェストの組み込み リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
個々のコンポーネントに対してクラスターの外部で管理される短期セキュリティー認証情報を実装するには、Cloud Credential Operator ユーティリティー (ccoctl
) が作成したマニフェストファイルを、インストールプログラムの正しいディレクトリーに移動する必要があります。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
-
Cloud Credential Operator ユーティリティー (
ccoctl
) が設定されている。 -
ccoctl
ユーティリティーを使用して、クラスターに必要なクラウドプロバイダーリソースを作成している。
手順
install-config.yaml
設定ファイルのcredentialsMode
パラメーターをManual
に設定しなかった場合は、次のように値を変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 既存のリソースグループを使用する代わりに、
ccoctl
ユーティリティーを使用して新しい Azure リソースグループを作成した場合は、次のようにinstall-config.yaml
のresourceGroupName
パラメーターを変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- この値は、
ccoctl azure create-all
コマンドの--name
引数で指定された Azure リソースのユーザー定義名と一致する必要があります。
インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。次のコマンドを実行して、
ccoctl
ユーティリティーが生成したマニフェストを、インストールプログラムが作成したmanifests
ディレクトリーにコピーします。cp /<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/* ./manifests/
$ cp /<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/* ./manifests/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 秘密鍵を含む
tls
ディレクトリーをインストールディレクトリーにコピーします。cp -a /<path_to_ccoctl_output_dir>/tls .
$ cp -a /<path_to_ccoctl_output_dir>/tls .
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
6.12. クラスターのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
6.13. CLI の使用によるクラスターへのログイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターに関する情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI がインストールされている。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
system:admin
system:admin
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
6.14. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。Telemetry サービスは、クラスターの健全性と更新の成功に関するメトリクスを提供するためにデフォルトで実行されます。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
6.15. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要に応じて、リモートヘルスレポートをオプトアウト できます。
第7章 Azure のクラスターの既存 VNet へのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 では、Microsoft Azure 上の既存の Azure Virtual Network (VNet) にクラスターをインストールできます。インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルでパラメーターを変更します。
7.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
- クラスターをホストするように Azure アカウントを設定 し、クラスターをデプロイするテスト済みおよび検証済みのリージョンを決定している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とするサイトを許可するようにファイアウォールを設定する必要がある。
- 暗号化のために Azure 環境を準備 した (顧客管理の暗号化キーを使用する場合)。
7.2. OpenShift Container Platform クラスターでの VNet の再利用について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターを Microsoft Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にデプロイできます。これを実行する場合、VNet 内の既存のサブネットおよびルーティングルールも使用する必要があります。
OpenShift Container Platform を既存の Azure VNet にデプロイすることで、新規アカウントでのサービス制限の制約を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VNet の作成に必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合には、このオプションを使用できます。
7.2.1. VNet を使用するための要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
既存の VNet を使用してクラスターをデプロイする場合、クラスターをインストールする前に追加のネットワーク設定を実行する必要があります。installer-provisioned infrastructure クラスターでは、インストーラーは通常以下のコンポーネントを作成しますが、既存の VNet にインストールする場合にはこれらを作成しません。
- サブネット
- ルートテーブル
- VNets
- ネットワークセキュリティーグループ
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
カスタム VNet を使用する場合、インストールプログラムおよびクラスターで使用できるようにカスタム VNet およびそのサブネットを適切に設定する必要があります。インストールプログラムは、使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化できず、サブネットのルートテーブルを設定するか、DHCP などの VNet オプションを設定します。これは、クラスターのインストール前に設定する必要があります。
クラスターは、既存の VNet およびサブネットを含むリソースグループにアクセスできる必要があります。クラスターが作成するすべてのリソースは、作成される別個のリソースグループに配置され、一部のネットワークリソースが別個のグループから使用されます。一部のクラスター Operator は両方のリソースグループのリソースにアクセスできる必要があります。たとえばマシン API コントローラーは、ネットワークリソースグループから、作成される仮想マシンの NICS をサブネットに割り当てます。
VNet には以下の特徴が確認される必要があります。
-
VNet の CIDR ブロックには、クラスターマシンの IP アドレスプールである
Networking.MachineCIDR
範囲が含まれる必要があります。 - VNet およびそのサブネットは同じリソースグループに属する必要があり、サブネットは静的 IP アドレスではなく、Azure で割り当てられた DHCP IP アドレスを使用するように設定される必要があります。
コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシン用のサブネットの 2 つのサブネットを VNet 内に指定する必要があります。Azure はマシンを指定するリージョン内の複数の異なるアベイラビリティーゾーンに分散するため、デフォルトのクラスターには高可用性があります。
デフォルトでは、install-config.yaml
ファイルでアベイラビリティゾーンを指定すると、インストールプログラムはコントロールプレーンマシンとコンピューティングマシンを リージョン 内の これらのアベイラビリティゾーン に分散します。クラスターの高可用性を確保するには、少なくとも 3 つ以上のアベイラビリティーゾーンのあるリージョンを選択します。リージョンに含まれるアベイラビリティーゾーンが 3 つ未満の場合、インストールプログラムは複数のコントロールプレーンマシンを利用可能なゾーンに配置します。
指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。
- 指定されたサブネットがすべて存在します。
- コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシンのサブネットの 2 つのサブネットがあります
- サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。必要な場合に、インストールプログラムはコントロールプレーンおよびワーカーノードを管理するパブリックロードバランサーを作成し、Azure はパブリック IP アドレスをそれらに割り当てます。
既存の VNet を使用するクラスターを破棄しても、VNet は削除されません。
7.2.1.1. ネットワークセキュリティーグループの要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンをホストするサブネットのネットワークセキュリティーグループには、クラスターの通信が正しいことを確認するための特定のアクセスが必要です。必要なクラスター通信ポートへのアクセスを許可するルールを作成する必要があります。
ネットワークセキュリティーグループルールは、クラスターのインストール前に有効にされている必要があります。必要なアクセスなしにクラスターのインストールを試行しても、インストールプログラムは Azure API に到達できず、インストールに失敗します。
ポート | 説明 | コントロールプレーン | Compute |
---|---|---|---|
| HTTP トラフィックを許可します。 | x | |
| HTTPS トラフィックを許可します | x | |
| コントロールプレーンマシンとの通信を許可します。 | x | |
| マシンをプロビジョニングするためのマシン設定サーバーへの内部通信を許可します。 | x |
- Azure ファイアウォールを使用してインターネットアクセスを制限している 場合、Azure API を許可するように Azure ファイアウォールを設定できます。ネットワークセキュリティーグループルールは必要ありません。
現在、マシン設定サーバーエンドポイントをブロックまたは制限する方法はサポートされていません。マシン設定サーバーは、既存の設定または状態を持たない新しくプロビジョニングされたマシンが設定を取得できるように、ネットワークに公開する必要があります。このモデルでは、信頼のルートは証明書署名要求 (CSR) エンドポイントであり、kubelet がクラスターに参加するための承認のために証明書署名要求を送信する場所です。このため、シークレットや証明書などの機密情報を配布するためにマシン設定を使用しないでください。
マシン設定サーバーエンドポイント、ポート 22623 および 22624 がベアメタルシナリオで確実に保護されるようにするには、顧客は適切なネットワークポリシーを設定する必要があります。
クラスターコンポーネントは、Kubernetes コントローラーが更新する、ユーザーによって提供されるネットワークセキュリティーグループを変更しないため、擬似セキュリティーグループが環境の残りの部分に影響を及ぼさずに Kubernetes コントローラー用に作成されます。
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
ICMP | 該当なし | ネットワーク到達性のテスト |
TCP |
| メトリクス |
|
ホストレベルのサービス。ポート | |
| Kubernetes が予約するデフォルトポート | |
UDP |
| VXLAN |
| Geneve | |
|
ポート | |
| IPsec IKE パケット | |
| IPsec NAT-T パケット | |
|
UDP ポート | |
TCP/UDP |
| Kubernetes ノードポート |
ESP | 該当なし | IPsec Encapsulating Security Payload (ESP) |
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
TCP |
| etcd サーバーおよびピアポート |
7.2.2. パーミッションの区分 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.3 以降では、インストールプログラムによってプロビジョニングされたインフラストラクチャークラスターがクラスターをデプロイする場合に必要だったすべての権限を持つ必要はありません。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、ストレージ、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VNet、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。
クラスターの作成時に使用する Azure の認証情報には、VNet、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VNet 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ロードバランサー、セキュリティーグループ、ストレージアカウントおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。
7.2.3. クラスター間の分離 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターは既存のサブネットのネットワークセキュリティーグループを変更できないため、VNet でクラスターを相互に分離する方法はありません。
7.3. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターがインターネットにアクセスでき、Telemetry を無効にしていない場合、そのサービスによってクラスターのサブスクリプションが自動的に有効化されます。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプに応じて、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
7.4. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。./openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記x86_64
、ppc64le
、およびs390x
アーキテクチャーのみで FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをインストールする予定がある場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーを作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
7.5. インストールプログラムの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールに使用しているホストにインストールファイルをダウンロードします。
前提条件
- Linux または macOS を実行し、少なくとも 1.2 GB のローカルディスク容量を備えたコンピューターがある。
手順
Red Hat Hybrid Cloud Console の Cluster Type ページに移動します。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
ヒント- ページの Run it yourself セクションからインフラストラクチャープロバイダーを選択します。
- OpenShift Installer のドロップダウンメニューからホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーを選択し、Download Installer をクリックします。
ダウンロードしたファイルを、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。
重要- インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。クラスターを削除するには、両方のファイルが必要です。
- インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
Red Hat カスタマーポータル からインストールプログラムを取得することもできます。このページでは、ダウンロードするインストールプログラムのバージョンを指定できます。ただし、このページにアクセスするには、有効なサブスクリプションが必要です。
7.6. インストール設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
- サービスプリンシパルを使用してクラスターをインストールしている場合は、そのアプリケーション ID とパスワードがある。
- システムが割り当てたマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれが有効化されている。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、次の前提条件を満たしている必要があります。
- そのクライアント ID がある。
- これは、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てられている。
手順
オプション: 以前にこのコンピューターでインストールプログラムを実行したことがあり、代替のサービスプリンシパルまたはマネージド ID を使用する場合は、
~/.azure/
ディレクトリーに移動して、osServicePrincipal.json
設定ファイルを削除します。このファイルを削除すると、インストールプログラムが以前のインストールのサブスクリプション値と認証値を自動的に再利用できなくなります。
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
インストールプログラムが以前のインストールの
osServicePrincipal.json
設定ファイルを見つけることができない場合は、Azure サブスクリプションと認証の値の入力を求められます。サブスクリプションの次の Azure パラメーター値を入力します。
- azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID を入力します。
- azure tenant id: テナント ID を入力します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアント ID の入力を求められたら、次のいずれかを行います。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのアプリケーション ID を入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、そのクライアント ID を指定します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアントシークレット の入力を求められたら、次のいずれかを実行します。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのパスワードを入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
クラスターの記述名を入力します。
重要パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する用語のリストは、Azure ドキュメントの 予約されたリソース名のエラーを解決する を参照してください。
-
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、「インストール設定パラメーター」のセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
以前に検出されなかった場合は、インストールプログラムが osServicePrincipal.json
設定ファイルを作成し、このファイルをコンピューターの ~/.azure/
ディレクトリーに保存します。これにより、インストールプログラムがターゲットプラットフォーム上で OpenShift Container Platform クラスターを作成するときにプロファイルをロードできるようになります。
7.6.1. クラスターインストールの最小リソース要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | 1 秒あたりの入出力 (IOPS) [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、(コアあたりのスレッド数 x コア数) x ソケット数 = 仮想 CPU という数式を使用して対応する比率を計算します。
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd には、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS が連動してスケーリングされるため、十分なパフォーマンスを得るには、ストレージボリュームを過剰に割り当てる必要がある場合がある点に注意してください。
- すべての user-provisioned installation と同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピュートマシンの使用は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4.10 以降で削除されています。
OpenShift Container Platform バージョン 4.13 の時点で、RHCOS は RHEL バージョン 9.2 に基づいており、マイクロアーキテクチャーの要件を更新します。次のリストには、各アーキテクチャーに必要な最小限の命令セットアーキテクチャー (ISA) が含まれています。
- x86-64 アーキテクチャーには x86-64-v2 ISA が必要
- ARM64 アーキテクチャーには ARMv8.0-A ISA が必要
- IBM Power アーキテクチャーには Power 9 ISA が必要
- s390x アーキテクチャーには z14 ISA が必要
詳細は、アーキテクチャー (RHEL ドキュメント) を参照してください。
premiumIO
パラメーターが true
に設定されている Azure 仮想マシンを使用する必要があります。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
7.6.2. Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例7.1 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBSFamily
-
standardBsv2Family
-
standardDADSv5Family
-
standardDASv4Family
-
standardDASv5Family
-
standardDCACCV5Family
-
standardDCADCCV5Family
-
standardDCADSv5Family
-
standardDCASv5Family
-
standardDCSv3Family
-
standardDCSv2Family
-
standardDDCSv3Family
-
standardDDSv4Family
-
standardDDSv5Family
-
standardDLDSv5Family
-
standardDLSv5Family
-
standardDSFamily
-
standardDSv2Family
-
standardDSv2PromoFamily
-
standardDSv3Family
-
standardDSv4Family
-
standardDSv5Family
-
standardEADSv5Family
-
standardEASv4Family
-
standardEASv5Family
-
standardEBDSv5Family
-
standardEBSv5Family
-
standardECACCV5Family
-
standardECADCCV5Family
-
standardECADSv5Family
-
standardECASv5Family
-
standardEDSv4Family
-
standardEDSv5Family
-
standardEIADSv5Family
-
standardEIASv4Family
-
standardEIASv5Family
-
standardEIBDSv5Family
-
standardEIBSv5Family
-
standardEIDSv5Family
-
standardEISv3Family
-
standardEISv5Family
-
standardESv3Family
-
standardESv4Family
-
standardESv5Family
-
standardFXMDVSFamily
-
standardFSFamily
-
standardFSv2Family
-
standardGSFamily
-
standardHBrsv2Family
-
standardHBSFamily
-
standardHBv4Family
-
standardHCSFamily
-
standardHXFamily
-
standardLASv3Family
-
standardLSFamily
-
standardLSv2Family
-
standardLSv3Family
-
standardMDSMediumMemoryv2Family
-
standardMDSMediumMemoryv3Family
-
standardMIDSMediumMemoryv2Family
-
standardMISMediumMemoryv2Family
-
standardMSFamily
-
standardMSMediumMemoryv2Family
-
standardMSMediumMemoryv3Family
-
StandardNCADSA100v4Family
-
Standard NCASv3_T4 Family
-
standardNCSv3Family
-
standardNDSv2Family
-
standardNPSFamily
-
StandardNVADSA10v5Family
-
standardNVSv3Family
-
standardXEISv4Family
7.6.3. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure Azure64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例7.2 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBpsv2Family
-
standardDPSv5Family
-
standardDPDSv5Family
-
standardDPLDSv5Family
-
standardDPLSv5Family
-
standardEPSv5Family
-
standardEPDSv5Family
7.6.4. Azure VM の信頼された起動の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure にクラスターをインストールするときに、セキュアブート と 仮想化された信頼できるプラットフォームモジュール という 2 つの信頼された起動機能を有効にできます。
これらの機能をサポートする 仮想マシンのサイズ については、仮想マシンのサイズに関する Azure のドキュメントを参照してください。
信頼できる起動はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定すると、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみで信頼された起動が有効になります。すべてのノードで信頼できる起動を有効にするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- 信頼できる起動機能を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
7.6.5. Confidential VM の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターをインストールするときに、Confidential VM を有効にできます。コンピューティングノード、コンピュートノード、またはすべてのノードに対して Confidential VM を有効にできます。
Confidential VM の使用はテクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
次の仮想マシンサイズの Confidential VM を使用できます。
- DCasv5 シリーズ
- DCadsv5 シリーズ
- ECasv5 シリーズ
- ECadsv5 シリーズ
現在、Confidential VM は 64 ビット ARM アーキテクチャーではサポートされていません。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定して、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみに Confidential VM をデプロイします。すべてのノードに Confidential VM をデプロイするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- Confidential VM を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
- 5
- 仮想マシンゲストの状態を暗号化するには、
VMGuestStateOnly
を指定します。
7.6.6. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
install-config.yaml
ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
- 1 10 14 20
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2 6
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 3 7
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 4
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時マルチスレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効化されます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時マルチスレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
Standard_D8s_v3
などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。 - 5 8
- 使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。コントロールプレーンノードの最小推奨値は 1024 GB です。
- 9
- マシンをデプロイするゾーンのリストを指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
- 11
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされる値はデフォルト値の
OVNKubernetes
のみです。 - 12
- オプション: コントロールプレーンとコンピュートマシンを起動するために使用するカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージ。
platform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
の下のpublisher
、offer
、sku
、およびversion
パラメーターは、コントロールプレーンとコンピュートマシンの両方に適用されます。controlPlane.platform.azure.osImage
またはcompute.platform.azure.osImage
の下のパラメーターが設定されている場合、それらはplatform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
パラメーターをオーバーライドします。 - 13
- ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
- 15
- クラスターをインストールする既存のリソースグループの名前を指定します。定義されていない場合は、クラスターに新しいリソースグループが作成されます。
- 16
- 既存の VNet を使用する場合は、それが含まれるリソースグループの名前を指定します。
- 17
- 既存の VNet を使用する場合は、その名前を指定します。
- 18
- 既存の VNet を使用する場合は、コントロールプレーンマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
- 19
- 既存の VNet を使用する場合は、コンピュートマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
- 21
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL で FIPS モードを設定する方法の詳細は、RHEL から FIPS モードへの切り替え を参照してください。
FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64、ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。
- 22
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。
7.6.7. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター Egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドに関するクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。 - 5
- オプション:
trustedCA
フィールドのuser-ca-bundle
設定マップを参照するProxy
オブジェクトの設定を決定するポリシー。許可される値はProxyonly
およびAlways
です。Proxyonly
を使用して、http/https
プロキシーが設定されている場合にのみuser-ca-bundle
設定マップを参照します。Always
を使用して、常にuser-ca-bundle
設定マップを参照します。デフォルト値はProxyonly
です。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
7.7. OpenShift CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために OpenShift CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.16 のすべてのコマンドを実行することはできません。新しいバージョンの oc
をダウンロードしてインストールしてください。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンリストからアーキテクチャーを選択します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Linux Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブを展開します。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを展開します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
macOS への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.16 macOS Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.16 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
oc
コマンドを使用してインストールを確認します。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
7.8. 管理者レベルのシークレットを kube-system プロジェクトに保存する代替方法 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、管理者のシークレットは kube-system
プロジェクトに保存されます。install-config.yaml
ファイルの credentialsMode
パラメーターを Manual
に設定した場合は、次のいずれかの代替手段を使用する必要があります。
- 長期クラウド認証情報を手動で管理するには、長期認証情報を手動で作成する の手順に従ってください。
- クラスターの外部で管理される短期認証情報を個々のコンポーネントに対して実装するには、短期認証情報を使用するように Azure クラスターを設定する の手順に従ってください。
7.8.1. 長期認証情報を手動で作成する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API に到達できない環境にインストールする前に手動モードに配置できます。管理者はクラスター kube-system
namespace に管理者レベルの認証情報シークレットを保存しないようにします。
手順
install-config.yaml
設定ファイルのcredentialsMode
パラメーターをManual
に設定しなかった場合は、次のように値を変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。次のコマンドを実行して、インストールファイルのリリースイメージを
$RELEASE_IMAGE
変数に設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
カスタムリソース (CR) のリストを抽出します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドにより、それぞれの
CredentialsRequest
オブジェクトに YAML ファイルが作成されます。サンプル
CredentialsRequest
オブジェクトCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以前に生成した
openshift-install
マニフェストディレクトリーにシークレットの YAML ファイルを作成します。シークレットは、それぞれのCredentialsRequest
オブジェクトについてspec.secretRef
に定義される namespace およびシークレット名を使用して保存する必要があります。シークレットを含む
CredentialsRequest
オブジェクトのサンプルCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サンプル
Secret
オブジェクトCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手動でメンテナンスされる認証情報を使用するクラスターをアップグレードする前に、CCO がアップグレード可能な状態であることを確認します。
7.8.2. 短期認証情報を使用するように Azure クラスターを設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Entra Workload ID を使用するクラスターをインストールするには、Cloud Credential Operator ユーティリティーを設定し、クラスターに必要な Azure リソースを作成する必要があります。
7.8.2.1. Cloud Credential Operator ユーティリティーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作しているときにクラスターの外部からクラウドクレデンシャルを作成および管理するには、CCO ユーティリティー (ccoctl
) バイナリーを抽出して準備します。
ccoctl
ユーティリティーは、Linux 環境で実行する必要がある Linux バイナリーです。
前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウントを使用できる。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
次の権限で使用する
ccoctl
ユーティリティー用のグローバル Microsoft Azure アカウントが作成されました。例7.3 必要な Azure 権限
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/read
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/write
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/delete
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/read
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/delete
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/write
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/read
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/write
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/listkeys/action
- Microsoft.Storage/storageAccounts/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/read
- Microsoft.Storage/storageAccounts/write
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/write
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/delete
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/write
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/write
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/delete
- Microsoft.Storage/register/action
- Microsoft.ManagedIdentity/register/action
手順
次のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージの変数を設定します。
RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから CCO コンテナーイメージを取得します。
CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
$ CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記$RELEASE_IMAGE
のアーキテクチャーが、ccoctl
ツールを使用する環境のアーキテクチャーと一致していることを確認してください。以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージ内の CCO コンテナーイメージから
ccoctl
バイナリーを抽出します。oc image extract $CCO_IMAGE \ --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \ -a ~/.pull-secret
$ oc image extract $CCO_IMAGE \ --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \
1 -a ~/.pull-secret
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<rhel_version>
には、ホストが使用する Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のバージョンに対応する値を指定します。値が指定されていない場合は、デフォルトでccoctl.rhel8
が使用されます。次の値が有効です。-
rhel8
: RHEL 8 を使用するホストの場合はこの値を指定します。 -
rhel9
: RHEL 9 を使用するホストの場合はこの値を指定します。
-
次のコマンドを実行して、権限を変更して
ccoctl
を実行可能にします。chmod 775 ccoctl.<rhel_version>
$ chmod 775 ccoctl.<rhel_version>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
ccoctl
が使用できることを確認するには、help ファイルを表示します。コマンドを実行するときは、相対ファイル名を使用します。以下に例を示します。./ccoctl.rhel9
$ ./ccoctl.rhel9
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
7.8.2.2. Cloud Credential Operator ユーティリティーを使用した Azure リソースの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ccoctl azure create-all
コマンドを使用して、Azure リソースの作成を自動化できます。
デフォルトで、ccoctl
はコマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。オブジェクトを別のディレクトリーに作成するには、--output-dir
フラグを使用します。この手順では、<path_to_ccoctl_output_dir>
を使用してこの場所を参照します。
前提条件
以下が必要になります。
-
ccoctl
バイナリーを抽出して準備している。 - Azure CLI を使用して Microsoft Azure アカウントにアクセスします。
手順
次のコマンドを実行して、インストールファイルのリリースイメージを
$RELEASE_IMAGE
変数に設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
オブジェクトのリストを抽出します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記このコマンドの実行には少し時間がかかる場合があります。
ccoctl
ユーティリティーが Azure 認証情報を自動的に検出できるようにするには、次のコマンドを実行して Azure CLI にログインします。az login
$ az login
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行し、
ccoctl
ツールを使用してCredentialsRequest
オブジェクトをすべて処理します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- トラッキングに使用される、作成されたすべての Azure リソースのユーザー定義名を指定します。
- 2
- オプション:
ccoctl
ユーティリティーがオブジェクトを作成するディレクトリーを指定します。デフォルトでは、ユーティリティーは、コマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。 - 3
- クラウドリソースが作成される Azure リージョンです。
- 4
- 使用する Azure サブスクリプション ID を指定します。
- 5
- コンポーネント
CredentialsRequest
オブジェクトのファイルを含むディレクトリーを指定します。 - 6
- クラスターのベースドメイン Azure DNS ゾーンを含むリソースグループの名前を指定します。
- 7
- 使用する Azure テナント ID を指定します。
- 8
- オプション: 仮想ネットワークリソースグループがクラスターリソースグループと異なる場合は、それを指定します。
注記クラスターで
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効化されたテクノロジープレビュー機能を使用している場合は、--enable-tech-preview
パラメーターを含める必要があります。追加のオプションパラメーターとその使用方法の説明を表示するには、
azure create-all --help
コマンドを実行します。
検証
OpenShift Container Platform シークレットが作成されることを確認するには、
<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
ディレクトリーのファイルを一覧表示します。ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
$ ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Azure をクエリーすることで、Microsoft Entra ID サービスアカウントが作成されていることを確認できます。詳細は、Entra ID サービスアカウントのリストに関する Azure ドキュメントを参照してください。
7.8.2.3. Cloud Credential Operator ユーティリティーマニフェストの組み込み リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
個々のコンポーネントに対してクラスターの外部で管理される短期セキュリティー認証情報を実装するには、Cloud Credential Operator ユーティリティー (ccoctl
) が作成したマニフェストファイルを、インストールプログラムの正しいディレクトリーに移動する必要があります。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
-
Cloud Credential Operator ユーティリティー (
ccoctl
) が設定されている。 -
ccoctl
ユーティリティーを使用して、クラスターに必要なクラウドプロバイダーリソースを作成している。
手順
install-config.yaml
設定ファイルのcredentialsMode
パラメーターをManual
に設定しなかった場合は、次のように値を変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 既存のリソースグループを使用する代わりに、
ccoctl
ユーティリティーを使用して新しい Azure リソースグループを作成した場合は、次のようにinstall-config.yaml
のresourceGroupName
パラメーターを変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- この値は、
ccoctl azure create-all
コマンドの--name
引数で指定された Azure リソースのユーザー定義名と一致する必要があります。
インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。次のコマンドを実行して、
ccoctl
ユーティリティーが生成したマニフェストを、インストールプログラムが作成したmanifests
ディレクトリーにコピーします。cp /<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/* ./manifests/
$ cp /<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/* ./manifests/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 秘密鍵を含む
tls
ディレクトリーをインストールディレクトリーにコピーします。cp -a /<path_to_ccoctl_output_dir>/tls .
$ cp -a /<path_to_ccoctl_output_dir>/tls .
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
7.9. クラスターのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
7.10. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。Telemetry サービスは、クラスターの健全性と更新の成功に関するメトリクスを提供するためにデフォルトで実行されます。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
7.11. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要に応じて、リモートヘルスレポートをオプトアウト できます。
第8章 プライベートクラスターの Azure へのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 では、Microsoft Azure 上の既存の Azure Virtual Network (VNet) にプライベートクラスターをインストールできます。インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルでパラメーターを変更します。
8.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
- クラスターをホストするように Azure アカウントを設定 し、クラスターをデプロイするテスト済みおよび検証済みのリージョンを決定している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とするサイトを許可するようにファイアウォールを設定する必要がある。
- 暗号化のために Azure 環境を準備 した (顧客管理の暗号化キーを使用する場合)。
8.2. プライベートクラスター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
外部エンドポイントを公開しないプライベート OpenShift Container Platform クラスターをデプロイすることができます。プライベートクラスターは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
デフォルトで、OpenShift Container Platform はパブリックにアクセス可能な DNS およびエンドポイントを使用できるようにプロビジョニングされます。プライベートクラスターは、クラスターのデプロイ時に DNS、Ingress コントローラー、および API サーバーを private に設定します。つまり、クラスターリソースは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
クラスターにパブリックサブネットがある場合、管理者により作成されたロードバランサーサービスはパブリックにアクセスできる可能性があります。クラスターのセキュリティーを確保するには、これらのサービスに明示的にプライベートアノテーションが付けられていることを確認してください。
プライベートクラスターをデプロイするには、以下を行う必要があります。
- 要件を満たす既存のネットワークを使用します。クラスターリソースはネットワーク上の他のクラスター間で共有される可能性があります。
以下にアクセスできるマシンからデプロイ。
- プロビジョニングするクラウドの API サービス。
- プロビジョニングするネットワーク上のホスト。
- インストールメディアを取得するインターネット。
これらのアクセス要件を満たし、所属する会社のガイドラインに準拠したすべてのマシンを使用することができます。たとえば、このマシンには、クラウドネットワーク上の bastion ホスト、または VPN 経由でネットワークにアクセスできるマシンを使用できます。
8.2.1. Azure のプライベートクラスター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure でプライベートクラスターを作成するには、クラスターをホストするために既存のプライベート VNet とサブネットを指定する必要があります。インストールプログラムは、クラスターが必要とする DNS レコードを解決できる必要もあります。インストールプログラムは、内部トラフィック用としてのみ Ingress Operator および API サーバーを設定します。
ネットワークがプライベート VNET に接続される方法によって、クラスターのプライベート DNS レコードを解決するために DNS フォワーダーを使用する必要がある場合があります。クラスターのマシンは、DNS 解決に 168.63.129.16
を内部で使用します。詳細は、Azure ドキュメントの What is Azure Private DNS? および What is IP address 168.63.129.16? を参照してください。
クラスターには、Azure API にアクセスするためにインターネットへのアクセスが依然として必要です。
以下のアイテムは、プライベートクラスターのインストール時に必要ではなく、作成されません。
-
BaseDomainResourceGroup
(クラスターがパブリックレコードを作成しないため) - パブリック IP アドレス
- パブリック DNS レコード
パブリックエンドポイント
The cluster is configured so that the Operators do not create public records for the cluster and all cluster machines are placed in the private subnets that you specify.
The cluster is configured so that the Operators do not create public records for the cluster and all cluster machines are placed in the private subnets that you specify.
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
8.2.1.1. 制限事項 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure 上のプライベートクラスターは、既存の VNet の使用に関連する制限のみの制限を受けます。
8.2.2. ユーザー定義のアウトバウンドルーティング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform では、クラスターがインターネットに接続するために独自のアウトバウンドルーティングを選択できます。これにより、パブリック IP アドレスおよびパブリックロードバランサーの作成を省略できます。
クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルのパラメーターを変更してユーザー定義のルーティングを設定できます。クラスターのインストール時にアウトバウンドルーティングを使用するには、既存の VNet が必要です。インストールプログラムはこれを設定しません。
クラスターをユーザー定義のルーティングを使用するように設定する際に、インストールプログラムは以下のリソースを作成しません。
- インターネットにアクセスするためのアウトバウンドルール。
- パブリックロードバランサーのパブリック IP。
- アウトバウンド要求のパブリックロードバランサーにクラスターマシンを追加する Kubernetes Service オブジェクト。
ユーザー定義のルーティングを設定する前に、以下の項目が利用可能であることを確認する必要があります。
- OpenShift イメージレジストリーミラーを使用しない場合は、コンテナーイメージのプルにインターネットへの Egress を使用できます。
- クラスターは Azure API にアクセスできます。
- 各種の allowlist エンドポイントが設定されます。これらのエンドポイントは、ファイアウォールの設定 セクションで参照できます。
ユーザー定義のルーティングを使用したインターネットアクセスでサポートされる既存のネットワーク設定がいくつかあります。
ネットワークアドレス変換のあるプライベートクラスター
Azure VNET NAT (ネットワークアドレス変換) を使用して、クラスター内のサブネットのアウトバウンドインターネットアクセスを提供できます。設定手順は、Azure ドキュメントの Create a NAT gateway using Azure CLI を参照してください。
Azure NAT およびユーザー定義のルーティングが設定された VNet 設定を使用する場合、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。
Azure ファイアウォールのあるプライベートクラスター
Azure ファイアウォールを使用して、クラスターのインストールに使用される VNet のアウトバウンドルーティングを提供できます。Azure ドキュメントで Azure ファイアウォールのあるユーザー定義のルーティングを提供する方法 を確認できます。
Azure ファイアウォールおよびユーザー定義のルーティングが設定された VNet 設定を使用する場合、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。
プロキシー設定のあるプライベートクラスター
ユーザー定義のルーティングと共にプロキシーを使用し、インターネットへの Egress を許可することができます。クラスター Operator がプロキシーを使用して Azure API にアクセスしないようにする必要があります。Operator はプロキシー外から Azure API にアクセスできる必要があります。
0.0.0.0/0
が Azure によって自動的に設定された状態で、サブネットのデフォルトのルートテーブルを使用する場合、すべての Azure API 要求は、IP アドレスがパブリックな場合でも Azure の内部ネットワークでルーティングされます。ネットワークセキュリティーグループのルールが Azure API エンドポイントへの Egress を許可している限り、ユーザー定義のルーティングが設定されたプロキシーにより、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。
インターネットアクセスのないプライベートクラスター
Azure API を除く、インターネットへのすべてのアクセスを制限するプライベートネットワークをインストールできます。これは、リリースイメージレジストリーをローカルにミラーリングすることによって実現されます。クラスターは以下にアクセスできる必要があります。
- コンテナーイメージのプルを可能にする OpenShift イメージレジストリーミラー
- Azure API へのアクセス
各種の要件を利用可能な場合、ユーザー定義のルーティングを使用して、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。
8.3. OpenShift Container Platform クラスターでの VNet の再利用について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターを Microsoft Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にデプロイできます。これを実行する場合、VNet 内の既存のサブネットおよびルーティングルールも使用する必要があります。
OpenShift Container Platform を既存の Azure VNet にデプロイすることで、新規アカウントでのサービス制限の制約を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VNet の作成に必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合には、このオプションを使用できます。
8.3.1. VNet を使用するための要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
既存の VNet を使用してクラスターをデプロイする場合、クラスターをインストールする前に追加のネットワーク設定を実行する必要があります。installer-provisioned infrastructure クラスターでは、インストーラーは通常以下のコンポーネントを作成しますが、既存の VNet にインストールする場合にはこれらを作成しません。
- サブネット
- ルートテーブル
- VNets
- ネットワークセキュリティーグループ
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
カスタム VNet を使用する場合、インストールプログラムおよびクラスターで使用できるようにカスタム VNet およびそのサブネットを適切に設定する必要があります。インストールプログラムは、使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化できず、サブネットのルートテーブルを設定するか、DHCP などの VNet オプションを設定します。これは、クラスターのインストール前に設定する必要があります。
クラスターは、既存の VNet およびサブネットを含むリソースグループにアクセスできる必要があります。クラスターが作成するすべてのリソースは、作成される別個のリソースグループに配置され、一部のネットワークリソースが別個のグループから使用されます。一部のクラスター Operator は両方のリソースグループのリソースにアクセスできる必要があります。たとえばマシン API コントローラーは、ネットワークリソースグループから、作成される仮想マシンの NICS をサブネットに割り当てます。
VNet には以下の特徴が確認される必要があります。
-
VNet の CIDR ブロックには、クラスターマシンの IP アドレスプールである
Networking.MachineCIDR
範囲が含まれる必要があります。 - VNet およびそのサブネットは同じリソースグループに属する必要があり、サブネットは静的 IP アドレスではなく、Azure で割り当てられた DHCP IP アドレスを使用するように設定される必要があります。
コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシン用のサブネットの 2 つのサブネットを VNet 内に指定する必要があります。Azure はマシンを指定するリージョン内の複数の異なるアベイラビリティーゾーンに分散するため、デフォルトのクラスターには高可用性があります。
デフォルトでは、install-config.yaml
ファイルでアベイラビリティゾーンを指定すると、インストールプログラムはコントロールプレーンマシンとコンピューティングマシンを リージョン 内の これらのアベイラビリティゾーン に分散します。クラスターの高可用性を確保するには、少なくとも 3 つ以上のアベイラビリティーゾーンのあるリージョンを選択します。リージョンに含まれるアベイラビリティーゾーンが 3 つ未満の場合、インストールプログラムは複数のコントロールプレーンマシンを利用可能なゾーンに配置します。
指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。
- 指定されたサブネットがすべて存在します。
- コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシンのサブネットの 2 つのサブネットがあります
- サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。
既存の VNet を使用するクラスターを破棄しても、VNet は削除されません。
8.3.1.1. ネットワークセキュリティーグループの要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンをホストするサブネットのネットワークセキュリティーグループには、クラスターの通信が正しいことを確認するための特定のアクセスが必要です。必要なクラスター通信ポートへのアクセスを許可するルールを作成する必要があります。
ネットワークセキュリティーグループルールは、クラスターのインストール前に有効にされている必要があります。必要なアクセスなしにクラスターのインストールを試行しても、インストールプログラムは Azure API に到達できず、インストールに失敗します。
ポート | 説明 | コントロールプレーン | Compute |
---|---|---|---|
| HTTP トラフィックを許可します。 | x | |
| HTTPS トラフィックを許可します | x | |
| コントロールプレーンマシンとの通信を許可します。 | x | |
| マシンをプロビジョニングするためのマシン設定サーバーへの内部通信を許可します。 | x |
- Azure ファイアウォールを使用してインターネットアクセスを制限している 場合、Azure API を許可するように Azure ファイアウォールを設定できます。ネットワークセキュリティーグループルールは必要ありません。
現在、マシン設定サーバーエンドポイントをブロックまたは制限する方法はサポートされていません。マシン設定サーバーは、既存の設定または状態を持たない新しくプロビジョニングされたマシンが設定を取得できるように、ネットワークに公開する必要があります。このモデルでは、信頼のルートは証明書署名要求 (CSR) エンドポイントであり、kubelet がクラスターに参加するための承認のために証明書署名要求を送信する場所です。このため、シークレットや証明書などの機密情報を配布するためにマシン設定を使用しないでください。
マシン設定サーバーエンドポイント、ポート 22623 および 22624 がベアメタルシナリオで確実に保護されるようにするには、顧客は適切なネットワークポリシーを設定する必要があります。
クラスターコンポーネントは、Kubernetes コントローラーが更新する、ユーザーによって提供されるネットワークセキュリティーグループを変更しないため、擬似セキュリティーグループが環境の残りの部分に影響を及ぼさずに Kubernetes コントローラー用に作成されます。
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
ICMP | 該当なし | ネットワーク到達性のテスト |
TCP |
| メトリクス |
|
ホストレベルのサービス。ポート | |
| Kubernetes が予約するデフォルトポート | |
UDP |
| VXLAN |
| Geneve | |
|
ポート | |
| IPsec IKE パケット | |
| IPsec NAT-T パケット | |
|
UDP ポート | |
TCP/UDP |
| Kubernetes ノードポート |
ESP | 該当なし | IPsec Encapsulating Security Payload (ESP) |
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
TCP |
| etcd サーバーおよびピアポート |
8.3.2. パーミッションの区分 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.3 以降では、インストールプログラムによってプロビジョニングされたインフラストラクチャークラスターがクラスターをデプロイする場合に必要だったすべての権限を持つ必要はありません。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、ストレージ、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VNet、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。
クラスターの作成時に使用する Azure の認証情報には、VNet、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VNet 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ロードバランサー、セキュリティーグループ、ストレージアカウントおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。
8.3.3. クラスター間の分離 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターは既存のサブネットのネットワークセキュリティーグループを変更できないため、VNet でクラスターを相互に分離する方法はありません。
8.4. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターがインターネットにアクセスでき、Telemetry を無効にしていない場合、そのサービスによってクラスターのサブスクリプションが自動的に有効化されます。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプに応じて、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
8.5. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。./openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記x86_64
、ppc64le
、およびs390x
アーキテクチャーのみで FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをインストールする予定がある場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーを作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
8.6. インストールプログラムの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールに使用しているホストにインストールファイルをダウンロードします。
前提条件
- Linux または macOS を実行し、少なくとも 1.2 GB のローカルディスク容量を備えたコンピューターがある。
手順
Red Hat Hybrid Cloud Console の Cluster Type ページに移動します。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
ヒント- ページの Run it yourself セクションからインフラストラクチャープロバイダーを選択します。
- OpenShift Installer のドロップダウンメニューからホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーを選択し、Download Installer をクリックします。
ダウンロードしたファイルを、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。
重要- インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。クラスターを削除するには、両方のファイルが必要です。
- インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
Red Hat カスタマーポータル からインストールプログラムを取得することもできます。このページでは、ダウンロードするインストールプログラムのバージョンを指定できます。ただし、このページにアクセスするには、有効なサブスクリプションが必要です。
8.7. インストール設定ファイルの手動作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターをインストールするには、インストール設定ファイルを手動で作成する必要があります。
前提条件
- インストールプログラムで使用するための SSH 公開鍵がローカルマシン上に存在する。この鍵は、デバッグや障害復旧のために、クラスターノードへの SSH 認証に使用できます。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムとクラスターのプルシークレットを取得している。
手順
必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。
mkdir <installation_directory>
$ mkdir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 重要このディレクトリーは必ず作成してください。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは、有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。
提供されているサンプルの
install-config.yaml
ファイルテンプレートをカスタマイズし、ファイルを<installation_directory>
に保存します。注記この設定ファイルの名前を
install-config.yaml
と付ける必要があります。多くのクラスターのインストールに使用できるように、
install-config.yaml
ファイルをバックアップします。重要インストールプロセスの次のステップで
install-config.yaml
ファイルを使用するため、今すぐこのファイルをバックアップしてください。
8.7.1. クラスターインストールの最小リソース要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | 1 秒あたりの入出力 (IOPS) [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、(コアあたりのスレッド数 x コア数) x ソケット数 = 仮想 CPU という数式を使用して対応する比率を計算します。
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd には、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS が連動してスケーリングされるため、十分なパフォーマンスを得るには、ストレージボリュームを過剰に割り当てる必要がある場合がある点に注意してください。
- すべての user-provisioned installation と同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピュートマシンの使用は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4.10 以降で削除されています。
OpenShift Container Platform バージョン 4.13 の時点で、RHCOS は RHEL バージョン 9.2 に基づいており、マイクロアーキテクチャーの要件を更新します。次のリストには、各アーキテクチャーに必要な最小限の命令セットアーキテクチャー (ISA) が含まれています。
- x86-64 アーキテクチャーには x86-64-v2 ISA が必要
- ARM64 アーキテクチャーには ARMv8.0-A ISA が必要
- IBM Power アーキテクチャーには Power 9 ISA が必要
- s390x アーキテクチャーには z14 ISA が必要
詳細は、アーキテクチャー (RHEL ドキュメント) を参照してください。
premiumIO
パラメーターが true
に設定されている Azure 仮想マシンを使用する必要があります。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
8.7.2. Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例8.1 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBSFamily
-
standardBsv2Family
-
standardDADSv5Family
-
standardDASv4Family
-
standardDASv5Family
-
standardDCACCV5Family
-
standardDCADCCV5Family
-
standardDCADSv5Family
-
standardDCASv5Family
-
standardDCSv3Family
-
standardDCSv2Family
-
standardDDCSv3Family
-
standardDDSv4Family
-
standardDDSv5Family
-
standardDLDSv5Family
-
standardDLSv5Family
-
standardDSFamily
-
standardDSv2Family
-
standardDSv2PromoFamily
-
standardDSv3Family
-
standardDSv4Family
-
standardDSv5Family
-
standardEADSv5Family
-
standardEASv4Family
-
standardEASv5Family
-
standardEBDSv5Family
-
standardEBSv5Family
-
standardECACCV5Family
-
standardECADCCV5Family
-
standardECADSv5Family
-
standardECASv5Family
-
standardEDSv4Family
-
standardEDSv5Family
-
standardEIADSv5Family
-
standardEIASv4Family
-
standardEIASv5Family
-
standardEIBDSv5Family
-
standardEIBSv5Family
-
standardEIDSv5Family
-
standardEISv3Family
-
standardEISv5Family
-
standardESv3Family
-
standardESv4Family
-
standardESv5Family
-
standardFXMDVSFamily
-
standardFSFamily
-
standardFSv2Family
-
standardGSFamily
-
standardHBrsv2Family
-
standardHBSFamily
-
standardHBv4Family
-
standardHCSFamily
-
standardHXFamily
-
standardLASv3Family
-
standardLSFamily
-
standardLSv2Family
-
standardLSv3Family
-
standardMDSMediumMemoryv2Family
-
standardMDSMediumMemoryv3Family
-
standardMIDSMediumMemoryv2Family
-
standardMISMediumMemoryv2Family
-
standardMSFamily
-
standardMSMediumMemoryv2Family
-
standardMSMediumMemoryv3Family
-
StandardNCADSA100v4Family
-
Standard NCASv3_T4 Family
-
standardNCSv3Family
-
standardNDSv2Family
-
standardNPSFamily
-
StandardNVADSA10v5Family
-
standardNVSv3Family
-
standardXEISv4Family
8.7.3. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure Azure64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例8.2 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBpsv2Family
-
standardDPSv5Family
-
standardDPDSv5Family
-
standardDPLDSv5Family
-
standardDPLSv5Family
-
standardEPSv5Family
-
standardEPDSv5Family
8.7.4. Azure VM の信頼された起動の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure にクラスターをインストールするときに、セキュアブート と 仮想化された信頼できるプラットフォームモジュール という 2 つの信頼された起動機能を有効にできます。
これらの機能をサポートする 仮想マシンのサイズ については、仮想マシンのサイズに関する Azure のドキュメントを参照してください。
信頼できる起動はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定すると、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみで信頼された起動が有効になります。すべてのノードで信頼できる起動を有効にするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- 信頼できる起動機能を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
8.7.5. Confidential VM の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターをインストールするときに、Confidential VM を有効にできます。コンピューティングノード、コンピュートノード、またはすべてのノードに対して Confidential VM を有効にできます。
Confidential VM の使用はテクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
次の仮想マシンサイズの Confidential VM を使用できます。
- DCasv5 シリーズ
- DCadsv5 シリーズ
- ECasv5 シリーズ
- ECadsv5 シリーズ
現在、Confidential VM は 64 ビット ARM アーキテクチャーではサポートされていません。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定して、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみに Confidential VM をデプロイします。すべてのノードに Confidential VM をデプロイするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- Confidential VM を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
- 5
- 仮想マシンゲストの状態を暗号化するには、
VMGuestStateOnly
を指定します。
8.7.6. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
install-config.yaml
ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
- 1 10 14 21
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2 6
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 3 7
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 4
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時マルチスレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効化されます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時マルチスレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
Standard_D8s_v3
などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。 - 5 8
- 使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。コントロールプレーンノードの最小推奨値は 1024 GB です。
- 9
- マシンをデプロイするゾーンのリストを指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
- 11
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされる値はデフォルト値の
OVNKubernetes
のみです。 - 12
- オプション: コントロールプレーンとコンピュートマシンを起動するために使用するカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージ。
platform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
の下のpublisher
、offer
、sku
、およびversion
パラメーターは、コントロールプレーンとコンピュートマシンの両方に適用されます。controlPlane.platform.azure.osImage
またはcompute.platform.azure.osImage
の下のパラメーターが設定されている場合、それらはplatform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
パラメーターをオーバーライドします。 - 13
- ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
- 15
- クラスターをインストールする既存のリソースグループの名前を指定します。定義されていない場合は、クラスターに新しいリソースグループが作成されます。
- 16
- 既存の VNet を使用する場合は、それが含まれるリソースグループの名前を指定します。
- 17
- 既存の VNet を使用する場合は、その名前を指定します。
- 18
- 既存の VNet を使用する場合は、コントロールプレーンマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
- 19
- 既存の VNet を使用する場合は、コンピュートマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
- 20
- 独自のアウトバウンドルーティングをカスタマイズすることができます。ユーザー定義のルーティングを設定すると、クラスターに外部エンドポイントが公開されなくなります。エグレスのユーザー定義のルーティングでは、クラスターを既存の VNet にデプロイする必要があります。
- 22
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL で FIPS モードを設定する方法の詳細は、RHEL から FIPS モードへの切り替え を参照してください。
FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64、ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。
- 23
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。 - 24
- クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。プライベートクラスターをデプロイするには、
publish
をInternal
に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値はExternal
です。
8.7.7. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター Egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドに関するクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。 - 5
- オプション:
trustedCA
フィールドのuser-ca-bundle
設定マップを参照するProxy
オブジェクトの設定を決定するポリシー。許可される値はProxyonly
およびAlways
です。Proxyonly
を使用して、http/https
プロキシーが設定されている場合にのみuser-ca-bundle
設定マップを参照します。Always
を使用して、常にuser-ca-bundle
設定マップを参照します。デフォルト値はProxyonly
です。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
8.8. OpenShift CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために OpenShift CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.16 のすべてのコマンドを実行することはできません。新しいバージョンの oc
をダウンロードしてインストールしてください。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンリストからアーキテクチャーを選択します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Linux Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブを展開します。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを展開します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
macOS への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.16 macOS Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.16 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
oc
コマンドを使用してインストールを確認します。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
8.9. 管理者レベルのシークレットを kube-system プロジェクトに保存する代替方法 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、管理者のシークレットは kube-system
プロジェクトに保存されます。install-config.yaml
ファイルの credentialsMode
パラメーターを Manual
に設定した場合は、次のいずれかの代替手段を使用する必要があります。
- 長期クラウド認証情報を手動で管理するには、長期認証情報を手動で作成する の手順に従ってください。
- クラスターの外部で管理される短期認証情報を個々のコンポーネントに対して実装するには、短期認証情報を使用するように Azure クラスターを設定する の手順に従ってください。
8.9.1. 長期認証情報を手動で作成する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API に到達できない環境にインストールする前に手動モードに配置できます。管理者はクラスター kube-system
namespace に管理者レベルの認証情報シークレットを保存しないようにします。
手順
install-config.yaml
設定ファイルのcredentialsMode
パラメーターをManual
に設定しなかった場合は、次のように値を変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。次のコマンドを実行して、インストールファイルのリリースイメージを
$RELEASE_IMAGE
変数に設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
カスタムリソース (CR) のリストを抽出します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドにより、それぞれの
CredentialsRequest
オブジェクトに YAML ファイルが作成されます。サンプル
CredentialsRequest
オブジェクトCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以前に生成した
openshift-install
マニフェストディレクトリーにシークレットの YAML ファイルを作成します。シークレットは、それぞれのCredentialsRequest
オブジェクトについてspec.secretRef
に定義される namespace およびシークレット名を使用して保存する必要があります。シークレットを含む
CredentialsRequest
オブジェクトのサンプルCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サンプル
Secret
オブジェクトCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手動でメンテナンスされる認証情報を使用するクラスターをアップグレードする前に、CCO がアップグレード可能な状態であることを確認します。
8.9.2. 短期認証情報を使用するように Azure クラスターを設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Entra Workload ID を使用するクラスターをインストールするには、Cloud Credential Operator ユーティリティーを設定し、クラスターに必要な Azure リソースを作成する必要があります。
8.9.2.1. Cloud Credential Operator ユーティリティーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作しているときにクラスターの外部からクラウドクレデンシャルを作成および管理するには、CCO ユーティリティー (ccoctl
) バイナリーを抽出して準備します。
ccoctl
ユーティリティーは、Linux 環境で実行する必要がある Linux バイナリーです。
前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウントを使用できる。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
次の権限で使用する
ccoctl
ユーティリティー用のグローバル Microsoft Azure アカウントが作成されました。例8.3 必要な Azure 権限
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/read
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/write
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/delete
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/read
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/delete
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/write
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/read
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/write
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/listkeys/action
- Microsoft.Storage/storageAccounts/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/read
- Microsoft.Storage/storageAccounts/write
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/write
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/delete
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/write
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/write
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/delete
- Microsoft.Storage/register/action
- Microsoft.ManagedIdentity/register/action
手順
次のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージの変数を設定します。
RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから CCO コンテナーイメージを取得します。
CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
$ CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記$RELEASE_IMAGE
のアーキテクチャーが、ccoctl
ツールを使用する環境のアーキテクチャーと一致していることを確認してください。以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージ内の CCO コンテナーイメージから
ccoctl
バイナリーを抽出します。oc image extract $CCO_IMAGE \ --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \ -a ~/.pull-secret
$ oc image extract $CCO_IMAGE \ --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \
1 -a ~/.pull-secret
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<rhel_version>
には、ホストが使用する Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のバージョンに対応する値を指定します。値が指定されていない場合は、デフォルトでccoctl.rhel8
が使用されます。次の値が有効です。-
rhel8
: RHEL 8 を使用するホストの場合はこの値を指定します。 -
rhel9
: RHEL 9 を使用するホストの場合はこの値を指定します。
-
次のコマンドを実行して、権限を変更して
ccoctl
を実行可能にします。chmod 775 ccoctl.<rhel_version>
$ chmod 775 ccoctl.<rhel_version>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
ccoctl
が使用できることを確認するには、help ファイルを表示します。コマンドを実行するときは、相対ファイル名を使用します。以下に例を示します。./ccoctl.rhel9
$ ./ccoctl.rhel9
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
8.9.2.2. Cloud Credential Operator ユーティリティーを使用した Azure リソースの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ccoctl azure create-all
コマンドを使用して、Azure リソースの作成を自動化できます。
デフォルトで、ccoctl
はコマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。オブジェクトを別のディレクトリーに作成するには、--output-dir
フラグを使用します。この手順では、<path_to_ccoctl_output_dir>
を使用してこの場所を参照します。
前提条件
以下が必要になります。
-
ccoctl
バイナリーを抽出して準備している。 - Azure CLI を使用して Microsoft Azure アカウントにアクセスします。
手順
次のコマンドを実行して、インストールファイルのリリースイメージを
$RELEASE_IMAGE
変数に設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
オブジェクトのリストを抽出します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記このコマンドの実行には少し時間がかかる場合があります。
ccoctl
ユーティリティーが Azure 認証情報を自動的に検出できるようにするには、次のコマンドを実行して Azure CLI にログインします。az login
$ az login
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行し、
ccoctl
ツールを使用してCredentialsRequest
オブジェクトをすべて処理します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- トラッキングに使用される、作成されたすべての Azure リソースのユーザー定義名を指定します。
- 2
- オプション:
ccoctl
ユーティリティーがオブジェクトを作成するディレクトリーを指定します。デフォルトでは、ユーティリティーは、コマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。 - 3
- クラウドリソースが作成される Azure リージョンです。
- 4
- 使用する Azure サブスクリプション ID を指定します。
- 5
- コンポーネント
CredentialsRequest
オブジェクトのファイルを含むディレクトリーを指定します。 - 6
- クラスターのベースドメイン Azure DNS ゾーンを含むリソースグループの名前を指定します。
- 7
- 使用する Azure テナント ID を指定します。
- 8
- オプション: 仮想ネットワークリソースグループがクラスターリソースグループと異なる場合は、それを指定します。
注記クラスターで
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効化されたテクノロジープレビュー機能を使用している場合は、--enable-tech-preview
パラメーターを含める必要があります。追加のオプションパラメーターとその使用方法の説明を表示するには、
azure create-all --help
コマンドを実行します。
検証
OpenShift Container Platform シークレットが作成されることを確認するには、
<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
ディレクトリーのファイルを一覧表示します。ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
$ ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Azure をクエリーすることで、Microsoft Entra ID サービスアカウントが作成されていることを確認できます。詳細は、Entra ID サービスアカウントのリストに関する Azure ドキュメントを参照してください。
8.9.2.3. Cloud Credential Operator ユーティリティーマニフェストの組み込み リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
個々のコンポーネントに対してクラスターの外部で管理される短期セキュリティー認証情報を実装するには、Cloud Credential Operator ユーティリティー (ccoctl
) が作成したマニフェストファイルを、インストールプログラムの正しいディレクトリーに移動する必要があります。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
-
Cloud Credential Operator ユーティリティー (
ccoctl
) が設定されている。 -
ccoctl
ユーティリティーを使用して、クラスターに必要なクラウドプロバイダーリソースを作成している。
手順
install-config.yaml
設定ファイルのcredentialsMode
パラメーターをManual
に設定しなかった場合は、次のように値を変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 既存のリソースグループを使用する代わりに、
ccoctl
ユーティリティーを使用して新しい Azure リソースグループを作成した場合は、次のようにinstall-config.yaml
のresourceGroupName
パラメーターを変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- この値は、
ccoctl azure create-all
コマンドの--name
引数で指定された Azure リソースのユーザー定義名と一致する必要があります。
インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。次のコマンドを実行して、
ccoctl
ユーティリティーが生成したマニフェストを、インストールプログラムが作成したmanifests
ディレクトリーにコピーします。cp /<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/* ./manifests/
$ cp /<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/* ./manifests/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 秘密鍵を含む
tls
ディレクトリーをインストールディレクトリーにコピーします。cp -a /<path_to_ccoctl_output_dir>/tls .
$ cp -a /<path_to_ccoctl_output_dir>/tls .
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
8.10. オプション: プライベート Image Registry 用のプライベート Microsoft Azure クラスターを準備する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
プライベートイメージレジストリーをプライベート Microsoft Azure クラスターにインストールすることで、プライベートストレージのエンドポイントを作成できます。プライベートストレージのエンドポイントは、レジストリーのストレージアカウントに対する公開エンドポイントを無効にし、OpenShift Container Platform デプロイメントにセキュリティーのレイヤーを追加します。
Microsoft Azure Red Hat OpenShift (ARO) にプライベートイメージレジストリーをインストールしないでください。エンドポイントによって Microsoft Azure Red Hat OpenShift クラスターが回復不能な状態になる可能性があります。
次のガイドに従い、プライベートイメージレジストリーを使用してインストールするためのプライベート Microsoft Azure クラスターを準備します。
前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウントを使用できる。
- OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
以下の情報を含む
install-config.yaml
の準備が完了している。-
publish
フィールドはInternal
に設定されている。
-
- プライベートストレージエンドポイントの作成権限を設定している。詳細は、「installer-provisioned infrastructure の Azure 権限」を参照してください。
手順
インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドを実行すると、以下の情報が表示されます。
出力例
INFO Consuming Install Config from target directory INFO Manifests created in: <installation_directory>/manifests and <installation_directory>/openshift
INFO Consuming Install Config from target directory INFO Manifests created in: <installation_directory>/manifests and <installation_directory>/openshift
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow イメージレジストリー設定オブジェクトを作成し、Microsoft Azure から提供された
networkResourceGroupName
、subnetName
、vnetName
を渡します。以下に例を示します。touch imageregistry-config.yaml
$ touch imageregistry-config.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記imageregistry-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。必要に応じて、インストール前にバックアップする必要があります。次のコマンドを実行して、
imageregistry-config.yaml
ファイルを<installation_directory/manifests>
フォルダーに移動します。mv imageregistry-config.yaml <installation_directory/manifests/>
$ mv imageregistry-config.yaml <installation_directory/manifests/>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のステップ
-
imageregistry-config.yaml
ファイルを<installation_directory/manifests>
フォルダーに移動し、必要な権限を設定してから、「クラスターのデプロイ」に進みます。
8.11. クラスターのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
- サービスプリンシパルを使用してクラスターをインストールしている場合は、そのアプリケーション ID とパスワードがある。
- システムが割り当てたマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれが有効化されている。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、次の前提条件を満たしている必要があります。
- そのクライアント ID がある。
- これは、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てられている。
手順
オプション: 以前にこのコンピューターでインストールプログラムを実行したことがあり、代替のサービスプリンシパルまたはマネージド ID を使用する場合は、
~/.azure/
ディレクトリーに移動して、osServicePrincipal.json
設定ファイルを削除します。このファイルを削除すると、インストールプログラムが以前のインストールのサブスクリプション値と認証値を自動的に再利用できなくなります。
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow インストールプログラムが以前のインストールの
osServicePrincipal.json
設定ファイルを見つけることができない場合は、Azure サブスクリプションと認証の値の入力を求められます。サブスクリプションの次の Azure パラメーター値を入力します。
- azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID を入力します。
- azure tenant id: テナント ID を入力します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアント ID の入力を求められたら、次のいずれかを行います。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのアプリケーション ID を入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、そのクライアント ID を指定します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアントシークレット の入力を求められたら、次のいずれかを実行します。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのパスワードを入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
以前に検出されなかった場合は、インストールプログラムが osServicePrincipal.json
設定ファイルを作成し、このファイルをコンピューターの ~/.azure/
ディレクトリーに保存します。これにより、インストールプログラムがターゲットプラットフォーム上で OpenShift Container Platform クラスターを作成するときにプロファイルをロードできるようになります。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
8.12. CLI の使用によるクラスターへのログイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターに関する情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI がインストールされている。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
system:admin
system:admin
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8.13. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。Telemetry サービスは、クラスターの健全性と更新の成功に関するメトリクスを提供するためにデフォルトで実行されます。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
8.14. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要に応じて、リモートヘルスレポートをオプトアウト できます。
第9章 Azure の government リージョンへのクラスターのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 では、Microsoft Azure のクラスターを government リージョンにインストールできます。government リージョンを設定するには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルでパラメーターを変更します。
9.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
- クラスターをホストするように Azure アカウントを設定 し、クラスターをデプロイするテスト済みおよび検証済みの government リージョンを決定している。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とするサイトを許可するようにファイアウォールを設定する必要がある。
-
お使いの環境でクラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合や、管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存することを望まない場合は、長期間認証情報を手動で作成および維持 することができます。 - 暗号化のために Azure 環境を準備 した (顧客管理の暗号化キーを使用する場合)。
9.2. Azure government リージョン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform は、クラスターの Microsoft Azure Government (MAG) リージョンへのデプロイをサポートします。MAG は、機密ワークロードを Azure で実行する必要のある連邦、州、地方の米国の各種の政府機関、請負業者、教育機関、およびその他の米国の顧客向けに設計されています。MAG は、government のみのデータセンターリージョンで構成されており、すべてに 影響レベル 5 の暫定認証 が付与されます。
MAG リージョンにインストールするには、install-config.yaml
ファイルで Azure Government 専用のクラウドインスタンスおよびリージョンを手動で設定する必要があります。また、適切な government 環境を参照するようにサービスプリンシパルを更新する必要もあります。
Azure government リージョンは、インストールプログラムからガイド付きターミナルプロンプトを使用して選択することはできません。リージョンは install-config.yaml
ファイルで手動で定義する必要があります。指定されたリージョンに基づいて、AzureUSGovernmentCloud
などの専用のクラウドインスタンスも設定するようにしてください。
9.3. プライベートクラスター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
外部エンドポイントを公開しないプライベート OpenShift Container Platform クラスターをデプロイすることができます。プライベートクラスターは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
デフォルトで、OpenShift Container Platform はパブリックにアクセス可能な DNS およびエンドポイントを使用できるようにプロビジョニングされます。プライベートクラスターは、クラスターのデプロイ時に DNS、Ingress コントローラー、および API サーバーを private に設定します。つまり、クラスターリソースは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。
クラスターにパブリックサブネットがある場合、管理者により作成されたロードバランサーサービスはパブリックにアクセスできる可能性があります。クラスターのセキュリティーを確保するには、これらのサービスに明示的にプライベートアノテーションが付けられていることを確認してください。
プライベートクラスターをデプロイするには、以下を行う必要があります。
- 要件を満たす既存のネットワークを使用します。クラスターリソースはネットワーク上の他のクラスター間で共有される可能性があります。
以下にアクセスできるマシンからデプロイ。
- プロビジョニングするクラウドの API サービス。
- プロビジョニングするネットワーク上のホスト。
- インストールメディアを取得するインターネット。
これらのアクセス要件を満たし、所属する会社のガイドラインに準拠したすべてのマシンを使用することができます。たとえば、このマシンには、クラウドネットワーク上の bastion ホスト、または VPN 経由でネットワークにアクセスできるマシンを使用できます。
9.3.1. Azure のプライベートクラスター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure でプライベートクラスターを作成するには、クラスターをホストするために既存のプライベート VNet とサブネットを指定する必要があります。インストールプログラムは、クラスターが必要とする DNS レコードを解決できる必要もあります。インストールプログラムは、内部トラフィック用としてのみ Ingress Operator および API サーバーを設定します。
ネットワークがプライベート VNET に接続される方法によって、クラスターのプライベート DNS レコードを解決するために DNS フォワーダーを使用する必要がある場合があります。クラスターのマシンは、DNS 解決に 168.63.129.16
を内部で使用します。詳細は、Azure ドキュメントの What is Azure Private DNS? および What is IP address 168.63.129.16? を参照してください。
クラスターには、Azure API にアクセスするためにインターネットへのアクセスが依然として必要です。
以下のアイテムは、プライベートクラスターのインストール時に必要ではなく、作成されません。
-
BaseDomainResourceGroup
(クラスターがパブリックレコードを作成しないため) - パブリック IP アドレス
- パブリック DNS レコード
パブリックエンドポイント
The cluster is configured so that the Operators do not create public records for the cluster and all cluster machines are placed in the private subnets that you specify.
The cluster is configured so that the Operators do not create public records for the cluster and all cluster machines are placed in the private subnets that you specify.
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9.3.1.1. 制限事項 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure 上のプライベートクラスターは、既存の VNet の使用に関連する制限のみの制限を受けます。
9.3.2. ユーザー定義のアウトバウンドルーティング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform では、クラスターがインターネットに接続するために独自のアウトバウンドルーティングを選択できます。これにより、パブリック IP アドレスおよびパブリックロードバランサーの作成を省略できます。
クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルのパラメーターを変更してユーザー定義のルーティングを設定できます。クラスターのインストール時にアウトバウンドルーティングを使用するには、既存の VNet が必要です。インストールプログラムはこれを設定しません。
クラスターをユーザー定義のルーティングを使用するように設定する際に、インストールプログラムは以下のリソースを作成しません。
- インターネットにアクセスするためのアウトバウンドルール。
- パブリックロードバランサーのパブリック IP。
- アウトバウンド要求のパブリックロードバランサーにクラスターマシンを追加する Kubernetes Service オブジェクト。
ユーザー定義のルーティングを設定する前に、以下の項目が利用可能であることを確認する必要があります。
- OpenShift イメージレジストリーミラーを使用しない場合は、コンテナーイメージのプルにインターネットへの Egress を使用できます。
- クラスターは Azure API にアクセスできます。
- 各種の allowlist エンドポイントが設定されます。これらのエンドポイントは、ファイアウォールの設定 セクションで参照できます。
ユーザー定義のルーティングを使用したインターネットアクセスでサポートされる既存のネットワーク設定がいくつかあります。
9.4. OpenShift Container Platform クラスターでの VNet の再利用について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターを Microsoft Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にデプロイできます。これを実行する場合、VNet 内の既存のサブネットおよびルーティングルールも使用する必要があります。
OpenShift Container Platform を既存の Azure VNet にデプロイすることで、新規アカウントでのサービス制限の制約を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VNet の作成に必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合には、このオプションを使用できます。
9.4.1. VNet を使用するための要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
既存の VNet を使用してクラスターをデプロイする場合、クラスターをインストールする前に追加のネットワーク設定を実行する必要があります。installer-provisioned infrastructure クラスターでは、インストーラーは通常以下のコンポーネントを作成しますが、既存の VNet にインストールする場合にはこれらを作成しません。
- サブネット
- ルートテーブル
- VNets
- ネットワークセキュリティーグループ
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
カスタム VNet を使用する場合、インストールプログラムおよびクラスターで使用できるようにカスタム VNet およびそのサブネットを適切に設定する必要があります。インストールプログラムは、使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化できず、サブネットのルートテーブルを設定するか、DHCP などの VNet オプションを設定します。これは、クラスターのインストール前に設定する必要があります。
クラスターは、既存の VNet およびサブネットを含むリソースグループにアクセスできる必要があります。クラスターが作成するすべてのリソースは、作成される別個のリソースグループに配置され、一部のネットワークリソースが別個のグループから使用されます。一部のクラスター Operator は両方のリソースグループのリソースにアクセスできる必要があります。たとえばマシン API コントローラーは、ネットワークリソースグループから、作成される仮想マシンの NICS をサブネットに割り当てます。
VNet には以下の特徴が確認される必要があります。
-
VNet の CIDR ブロックには、クラスターマシンの IP アドレスプールである
Networking.MachineCIDR
範囲が含まれる必要があります。 - VNet およびそのサブネットは同じリソースグループに属する必要があり、サブネットは静的 IP アドレスではなく、Azure で割り当てられた DHCP IP アドレスを使用するように設定される必要があります。
コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシン用のサブネットの 2 つのサブネットを VNet 内に指定する必要があります。Azure はマシンを指定するリージョン内の複数の異なるアベイラビリティーゾーンに分散するため、デフォルトのクラスターには高可用性があります。
デフォルトでは、install-config.yaml
ファイルでアベイラビリティゾーンを指定すると、インストールプログラムはコントロールプレーンマシンとコンピューティングマシンを リージョン 内の これらのアベイラビリティゾーン に分散します。クラスターの高可用性を確保するには、少なくとも 3 つ以上のアベイラビリティーゾーンのあるリージョンを選択します。リージョンに含まれるアベイラビリティーゾーンが 3 つ未満の場合、インストールプログラムは複数のコントロールプレーンマシンを利用可能なゾーンに配置します。
指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。
- 指定されたサブネットがすべて存在します。
- コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシンのサブネットの 2 つのサブネットがあります
- サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。必要な場合に、インストールプログラムはコントロールプレーンおよびワーカーノードを管理するパブリックロードバランサーを作成し、Azure はパブリック IP アドレスをそれらに割り当てます。
既存の VNet を使用するクラスターを破棄しても、VNet は削除されません。
9.4.1.1. ネットワークセキュリティーグループの要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンをホストするサブネットのネットワークセキュリティーグループには、クラスターの通信が正しいことを確認するための特定のアクセスが必要です。必要なクラスター通信ポートへのアクセスを許可するルールを作成する必要があります。
ネットワークセキュリティーグループルールは、クラスターのインストール前に有効にされている必要があります。必要なアクセスなしにクラスターのインストールを試行しても、インストールプログラムは Azure API に到達できず、インストールに失敗します。
ポート | 説明 | コントロールプレーン | Compute |
---|---|---|---|
| HTTP トラフィックを許可します。 | x | |
| HTTPS トラフィックを許可します | x | |
| コントロールプレーンマシンとの通信を許可します。 | x | |
| マシンをプロビジョニングするためのマシン設定サーバーへの内部通信を許可します。 | x |
- Azure ファイアウォールを使用してインターネットアクセスを制限している 場合、Azure API を許可するように Azure ファイアウォールを設定できます。ネットワークセキュリティーグループルールは必要ありません。
現在、マシン設定サーバーエンドポイントをブロックまたは制限する方法はサポートされていません。マシン設定サーバーは、既存の設定または状態を持たない新しくプロビジョニングされたマシンが設定を取得できるように、ネットワークに公開する必要があります。このモデルでは、信頼のルートは証明書署名要求 (CSR) エンドポイントであり、kubelet がクラスターに参加するための承認のために証明書署名要求を送信する場所です。このため、シークレットや証明書などの機密情報を配布するためにマシン設定を使用しないでください。
マシン設定サーバーエンドポイント、ポート 22623 および 22624 がベアメタルシナリオで確実に保護されるようにするには、顧客は適切なネットワークポリシーを設定する必要があります。
クラスターコンポーネントは、Kubernetes コントローラーが更新する、ユーザーによって提供されるネットワークセキュリティーグループを変更しないため、擬似セキュリティーグループが環境の残りの部分に影響を及ぼさずに Kubernetes コントローラー用に作成されます。
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
ICMP | 該当なし | ネットワーク到達性のテスト |
TCP |
| メトリクス |
|
ホストレベルのサービス。ポート | |
| Kubernetes が予約するデフォルトポート | |
UDP |
| VXLAN |
| Geneve | |
|
ポート | |
| IPsec IKE パケット | |
| IPsec NAT-T パケット | |
|
UDP ポート | |
TCP/UDP |
| Kubernetes ノードポート |
ESP | 該当なし | IPsec Encapsulating Security Payload (ESP) |
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
TCP |
| etcd サーバーおよびピアポート |
9.4.2. パーミッションの区分 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.3 以降では、インストールプログラムによってプロビジョニングされたインフラストラクチャークラスターがクラスターをデプロイする場合に必要だったすべての権限を持つ必要はありません。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、ストレージ、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VNet、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。
クラスターの作成時に使用する Azure の認証情報には、VNet、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VNet 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ロードバランサー、セキュリティーグループ、ストレージアカウントおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。
9.4.3. クラスター間の分離 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターは既存のサブネットのネットワークセキュリティーグループを変更できないため、VNet でクラスターを相互に分離する方法はありません。
9.5. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターがインターネットにアクセスでき、Telemetry を無効にしていない場合、そのサービスによってクラスターのサブスクリプションが自動的に有効化されます。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプに応じて、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
9.6. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。./openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記x86_64
、ppc64le
、およびs390x
アーキテクチャーのみで FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをインストールする予定がある場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーを作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
9.7. インストールプログラムの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールに使用しているホストにインストールファイルをダウンロードします。
前提条件
- Linux または macOS を実行し、少なくとも 1.2 GB のローカルディスク容量を備えたコンピューターがある。
手順
Red Hat Hybrid Cloud Console の Cluster Type ページに移動します。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
ヒント- ページの Run it yourself セクションからインフラストラクチャープロバイダーを選択します。
- OpenShift Installer のドロップダウンメニューからホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーを選択し、Download Installer をクリックします。
ダウンロードしたファイルを、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。
重要- インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。クラスターを削除するには、両方のファイルが必要です。
- インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
Red Hat カスタマーポータル からインストールプログラムを取得することもできます。このページでは、ダウンロードするインストールプログラムのバージョンを指定できます。ただし、このページにアクセスするには、有効なサブスクリプションが必要です。
9.8. インストール設定ファイルの手動作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターをインストールするには、インストール設定ファイルを手動で作成する必要があります。
前提条件
- インストールプログラムで使用するための SSH 公開鍵がローカルマシン上に存在する。この鍵は、デバッグや障害復旧のために、クラスターノードへの SSH 認証に使用できます。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムとクラスターのプルシークレットを取得している。
手順
必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。
mkdir <installation_directory>
$ mkdir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 重要このディレクトリーは必ず作成してください。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは、有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。
提供されているサンプルの
install-config.yaml
ファイルテンプレートをカスタマイズし、ファイルを<installation_directory>
に保存します。注記この設定ファイルの名前を
install-config.yaml
と付ける必要があります。多くのクラスターのインストールに使用できるように、
install-config.yaml
ファイルをバックアップします。重要インストールプロセスの次のステップで
install-config.yaml
ファイルを使用するため、今すぐこのファイルをバックアップしてください。
9.8.1. クラスターインストールの最小リソース要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | 1 秒あたりの入出力 (IOPS) [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、(コアあたりのスレッド数 x コア数) x ソケット数 = 仮想 CPU という数式を使用して対応する比率を計算します。
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd には、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS が連動してスケーリングされるため、十分なパフォーマンスを得るには、ストレージボリュームを過剰に割り当てる必要がある場合がある点に注意してください。
- すべての user-provisioned installation と同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピュートマシンの使用は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4.10 以降で削除されています。
OpenShift Container Platform バージョン 4.13 の時点で、RHCOS は RHEL バージョン 9.2 に基づいており、マイクロアーキテクチャーの要件を更新します。次のリストには、各アーキテクチャーに必要な最小限の命令セットアーキテクチャー (ISA) が含まれています。
- x86-64 アーキテクチャーには x86-64-v2 ISA が必要
- ARM64 アーキテクチャーには ARMv8.0-A ISA が必要
- IBM Power アーキテクチャーには Power 9 ISA が必要
- s390x アーキテクチャーには z14 ISA が必要
詳細は、アーキテクチャー (RHEL ドキュメント) を参照してください。
premiumIO
パラメーターが true
に設定されている Azure 仮想マシンを使用する必要があります。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
9.8.2. Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例9.1 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBSFamily
-
standardBsv2Family
-
standardDADSv5Family
-
standardDASv4Family
-
standardDASv5Family
-
standardDCACCV5Family
-
standardDCADCCV5Family
-
standardDCADSv5Family
-
standardDCASv5Family
-
standardDCSv3Family
-
standardDCSv2Family
-
standardDDCSv3Family
-
standardDDSv4Family
-
standardDDSv5Family
-
standardDLDSv5Family
-
standardDLSv5Family
-
standardDSFamily
-
standardDSv2Family
-
standardDSv2PromoFamily
-
standardDSv3Family
-
standardDSv4Family
-
standardDSv5Family
-
standardEADSv5Family
-
standardEASv4Family
-
standardEASv5Family
-
standardEBDSv5Family
-
standardEBSv5Family
-
standardECACCV5Family
-
standardECADCCV5Family
-
standardECADSv5Family
-
standardECASv5Family
-
standardEDSv4Family
-
standardEDSv5Family
-
standardEIADSv5Family
-
standardEIASv4Family
-
standardEIASv5Family
-
standardEIBDSv5Family
-
standardEIBSv5Family
-
standardEIDSv5Family
-
standardEISv3Family
-
standardEISv5Family
-
standardESv3Family
-
standardESv4Family
-
standardESv5Family
-
standardFXMDVSFamily
-
standardFSFamily
-
standardFSv2Family
-
standardGSFamily
-
standardHBrsv2Family
-
standardHBSFamily
-
standardHBv4Family
-
standardHCSFamily
-
standardHXFamily
-
standardLASv3Family
-
standardLSFamily
-
standardLSv2Family
-
standardLSv3Family
-
standardMDSMediumMemoryv2Family
-
standardMDSMediumMemoryv3Family
-
standardMIDSMediumMemoryv2Family
-
standardMISMediumMemoryv2Family
-
standardMSFamily
-
standardMSMediumMemoryv2Family
-
standardMSMediumMemoryv3Family
-
StandardNCADSA100v4Family
-
Standard NCASv3_T4 Family
-
standardNCSv3Family
-
standardNDSv2Family
-
standardNPSFamily
-
StandardNVADSA10v5Family
-
standardNVSv3Family
-
standardXEISv4Family
9.8.3. Azure VM の信頼された起動の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure にクラスターをインストールするときに、セキュアブート と 仮想化された信頼できるプラットフォームモジュール という 2 つの信頼された起動機能を有効にできます。
これらの機能をサポートする 仮想マシンのサイズ については、仮想マシンのサイズに関する Azure のドキュメントを参照してください。
信頼できる起動はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定すると、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみで信頼された起動が有効になります。すべてのノードで信頼できる起動を有効にするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- 信頼できる起動機能を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
9.8.4. Confidential VM の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターをインストールするときに、Confidential VM を有効にできます。コンピューティングノード、コンピュートノード、またはすべてのノードに対して Confidential VM を有効にできます。
Confidential VM の使用はテクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
次の仮想マシンサイズの Confidential VM を使用できます。
- DCasv5 シリーズ
- DCadsv5 シリーズ
- ECasv5 シリーズ
- ECadsv5 シリーズ
現在、Confidential VM は 64 ビット ARM アーキテクチャーではサポートされていません。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定して、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみに Confidential VM をデプロイします。すべてのノードに Confidential VM をデプロイするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- Confidential VM を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
- 5
- 仮想マシンゲストの状態を暗号化するには、
VMGuestStateOnly
を指定します。
9.8.5. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
install-config.yaml
ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
- 1 10 21
- 必須。
- 2 6
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 3 7
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 4
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時マルチスレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効化されます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時マルチスレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
Standard_D8s_v3
などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。 - 5 8
- 使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。コントロールプレーンノードの最小推奨値は 1024 GB です。
- 9
- マシンをデプロイするゾーンのリストを指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
- 11
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされる値はデフォルト値の
OVNKubernetes
のみです。 - 12
- オプション: コントロールプレーンとコンピュートマシンを起動するために使用するカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージ。
platform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
の下のpublisher
、offer
、sku
、およびversion
パラメーターは、コントロールプレーンとコンピュートマシンの両方に適用されます。controlPlane.platform.azure.osImage
またはcompute.platform.azure.osImage
の下のパラメーターが設定されている場合、それらはplatform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
パラメーターをオーバーライドします。 - 13
- ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
- 14
- クラスターをインストールする既存のリソースグループの名前を指定します。定義されていない場合は、クラスターに新しいリソースグループが作成されます。
- 15
- 既存の VNet を使用する場合は、それが含まれるリソースグループの名前を指定します。
- 16
- 既存の VNet を使用する場合は、その名前を指定します。
- 17
- 既存の VNet を使用する場合は、コントロールプレーンマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
- 18
- 既存の VNet を使用する場合は、コンピュートマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
- 19
- 独自のアウトバウンドルーティングをカスタマイズすることができます。ユーザー定義のルーティングを設定すると、クラスターに外部エンドポイントが公開されなくなります。エグレスのユーザー定義のルーティングでは、クラスターを既存の VNet にデプロイする必要があります。
- 20
- クラスターをデプロイする Azure クラウド環境の名前を指定します。
AzureUSGovernmentCloud
を Microsoft Azure Government (MAG) リージョンにデプロイするように設定します。デフォルト値はAzurePublicCloud
です。 - 22
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL で FIPS モードを設定する方法の詳細は、RHEL から FIPS モードへの切り替え を参照してください。
FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64、ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。
- 23
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。 - 24
- クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。プライベートクラスターをデプロイするには、
publish
をInternal
に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値はExternal
です。
9.8.6. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター Egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドに関するクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。 - 5
- オプション:
trustedCA
フィールドのuser-ca-bundle
設定マップを参照するProxy
オブジェクトの設定を決定するポリシー。許可される値はProxyonly
およびAlways
です。Proxyonly
を使用して、http/https
プロキシーが設定されている場合にのみuser-ca-bundle
設定マップを参照します。Always
を使用して、常にuser-ca-bundle
設定マップを参照します。デフォルト値はProxyonly
です。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
9.9. クラスターのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
- サービスプリンシパルを使用してクラスターをインストールしている場合は、そのアプリケーション ID とパスワードがある。
- システムが割り当てたマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれが有効化されている。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、次の前提条件を満たしている必要があります。
- そのクライアント ID がある。
- これは、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てられている。
手順
オプション: 以前にこのコンピューターでインストールプログラムを実行したことがあり、代替のサービスプリンシパルまたはマネージド ID を使用する場合は、
~/.azure/
ディレクトリーに移動して、osServicePrincipal.json
設定ファイルを削除します。このファイルを削除すると、インストールプログラムが以前のインストールのサブスクリプション値と認証値を自動的に再利用できなくなります。
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow インストールプログラムが以前のインストールの
osServicePrincipal.json
設定ファイルを見つけることができない場合は、Azure サブスクリプションと認証の値の入力を求められます。サブスクリプションの次の Azure パラメーター値を入力します。
- azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID を入力します。
- azure tenant id: テナント ID を入力します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアント ID の入力を求められたら、次のいずれかを行います。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのアプリケーション ID を入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、そのクライアント ID を指定します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアントシークレット の入力を求められたら、次のいずれかを実行します。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのパスワードを入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
以前に検出されなかった場合は、インストールプログラムが osServicePrincipal.json
設定ファイルを作成し、このファイルをコンピューターの ~/.azure/
ディレクトリーに保存します。これにより、インストールプログラムがターゲットプラットフォーム上で OpenShift Container Platform クラスターを作成するときにプロファイルをロードできるようになります。
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
9.10. OpenShift CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために OpenShift CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.16 のすべてのコマンドを実行することはできません。新しいバージョンの oc
をダウンロードしてインストールしてください。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンリストからアーキテクチャーを選択します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Linux Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブを展開します。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを展開します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
macOS への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.16 macOS Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.16 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
oc
コマンドを使用してインストールを確認します。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
9.11. CLI の使用によるクラスターへのログイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターに関する情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI がインストールされている。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
system:admin
system:admin
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9.12. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。Telemetry サービスは、クラスターの健全性と更新の成功に関するメトリクスを提供するためにデフォルトで実行されます。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
9.13. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要に応じて、リモートヘルスレポートをオプトアウト できます。
第10章 user-provisioned infrastructure のネットワークが制限された環境での Azure へのクラスターのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform では、独自に提供するインフラストラクチャーを使用して、Microsoft Azure にクラスターをインストールできます。
これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートが提供されます。
user-provisioned infrastructure のインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、クラウドプロバイダーおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスを理解している必要があります。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の ARM テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
- クラスターをホストするように Azure アカウントを設定 し、クラスターをデプロイするテスト済みおよび検証済みのリージョンを決定している。
非接続インストールのイメージをミラーリング し、お使いの OpenShift Container Platform のバージョンの
imageContentSources
データを取得している。重要インストールメディアはミラーホストにあるため、そのコンピューターを使用してすべてのインストール手順を完了する必要があります。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とするサイトを許可するようにファイアウォールを設定する必要がある。
-
ご使用の環境でクラウド ID およびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合、または管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存しない場合は、長期認証情報を手動で作成している。 - 暗号化のために Azure 環境を準備 した (顧客管理の暗号化キーを使用する場合)。
10.1. ネットワークが制限された環境でのインストールについて リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、ソフトウェアコンポーネントを取得するためにインターネットへのアクティブな接続を必要としないインストールを実行できます。ネットワークが制限された環境のインストールは、クラスターのインストール先となるクラウドプラットフォームに応じて、installer-provisioned infrastructure または user-provisioned infrastructure を使用して実行できます。
クラウドプラットフォーム上でネットワークが制限されたインストールの実行を選択した場合でも、そのクラウド API へのアクセスが必要になります。Amazon Web Service の Route 53 DNS や IAM サービスなどの一部のクラウド機能には、インターネットアクセスが必要です。ネットワークによっては、ベアメタルハードウェア、Nutanix、または VMware vSphere へのインストールに必要なインターネットアクセスが少なくて済む場合があります。
ネットワークが制限されたインストールを完了するには、OpenShift イメージレジストリーのコンテンツをミラーリングし、インストールメディアを含むレジストリーを作成する必要があります。このミラーは、インターネットと制限されたネットワークの両方にアクセスできるミラーホストで、または制限に対応する他の方法を使用して作成できます。
user-provisioned installation の設定は複雑であるため、user-provisioned infrastructure を使用してネットワークが制限されたインストールを試行する前に、標準的な user-provisioned infrastructure を実行することを検討してください。このテストが完了すると、ネットワークが制限されたインストール時に発生する可能性のある問題の切り分けやトラブルシューティングがより容易になります。
10.1.1. その他の制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ネットワークが制限された環境のクラスターには、以下の追加の制限および制約があります。
-
ClusterVersion
ステータスにはUnable to retrieve available updates
エラーが含まれます。 - デフォルトで、開発者カタログのコンテンツは、必要とされるイメージストリームタグにアクセスできないために使用できません。
10.1.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターがインターネットにアクセスでき、Telemetry を無効にしていない場合、そのサービスによってクラスターのサブスクリプションが自動的に有効化されます。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプに応じて、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
10.2. Azure プロジェクトの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、これをホストするために Azure プロジェクトを設定する必要があります。
パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する用語のリストは、Azure ドキュメントの 予約されたリソース名のエラーを解決する を参照してください。
10.2.1. Azure アカウントの制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターは数多くの Microsoft Azure コンポーネントを使用し、デフォルトの Azure サブスクリプションおよびサービス制限、クォータ、および制約 は、OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能に影響を与えます。
デフォルトの制限は、Free Trial や Pay-As-You-Go、および DV2、F、および G などのシリーズといったカテゴリータイプによって異なります。たとえば、Enterprise Agreement サブスクリプションのデフォルトは 350 コアです。
サブスクリプションタイプの制限を確認し、必要に応じて、デフォルトのクラスターを Azure にインストールする前にアカウントのクォータ制限を引き上げます。
以下の表は、OpenShift Container Platform クラスターのインストールおよび実行機能に影響を与える可能性のある Azure コンポーネントの制限を要約しています。
コンポーネント | デフォルトで必要なコンポーネントの数 | デフォルトの Azure 制限 | 説明 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
vCPU | 44 | リージョンごとに 20 | デフォルトのクラスターには 44 vCPU が必要であるため、アカウントの上限を引き上げる必要があります。 デフォルトで、各クラスターは以下のインスタンスを作成します。
ブートストラップおよびコントロールプレーンマシンは 8 vCPU を使用する 追加のワーカーノードをデプロイし、自動スケーリングを有効にし、大規模なワークロードをデプロイするか、異なるインスタンスタイプを使用するには、アカウントの vCPU 制限をさらに引き上げ、クラスターが必要なマシンをデプロイできるようにする必要があります。 | ||||||
OS ディスク | 7 | 各クラスターマシンには、少なくとも 100 GB のストレージと 300 IOPS が必要です。 注記 実稼働クラスターおよび高負荷ワークロードがあるクラスターには、さらに高速なストレージが推奨されます。パフォーマンスを向上させるためのストレージ最適化の詳細は、「スケーラビリティーとパフォーマンス」セクションの「ストレージの最適化」を参照してください。 | |||||||
VNet | 1 | リージョンごとに 1000 | 各デフォルトクラスターには、2 つのサブネットを含む 1 つの Virtual Network (VNet) が必要です。 | ||||||
ネットワークインターフェイス | 7 | リージョンごとに 65,536 | 各デフォルトクラスターには、7 つのネットワークインターフェイスが必要です。さらに多くのマシンを作成したり、デプロイしたワークロードでロードバランサーを作成する場合、クラスターは追加のネットワークインターフェイスを使用します。 | ||||||
ネットワークセキュリティーグループ | 2 | 5000 | 各クラスターは VNet の各サブネットにネットワークセキュリティーグループを作成します。デフォルトのクラスターは、コントロールプレーンおよびコンピュートノードのサブネットにネットワークセキュリティーグループを作成します。
| ||||||
ネットワークロードバランサー | 3 | リージョンごとに 1000 | 各クラスターは以下の ロードバランサー を作成します。
アプリケーションが追加の Kubernetes | ||||||
パブリック IP アドレス | 3 | 2 つのパブリックロードバランサーのそれぞれはパブリック IP アドレスを使用します。ブートストラップマシンは、インストール時のトラブルシューティングのためにマシンに SSH を実行できるようにパブリック IP アドレスも使用します。ブートストラップノードの IP アドレスは、インストール時にのみ使用されます。 | |||||||
プライベート IP アドレス | 7 | 内部ロードバランサー、3 つのコントロールプレーンマシンのそれぞれ、および 3 つのワーカーマシンのそれぞれはプライベート IP アドレスを使用します。 | |||||||
スポット VM vCPU (オプション) | 0 スポット VM を設定する場合には、クラスターのコンピュートノードごとにスポット VM vCPU が 2 つ必要です。 | リージョンごとに 20 | これはオプションのコンポーネントです。スポット VM を使用するには、Azure のデフォルトの制限を最低でも、クラスター内のコンピュートノード数の 2 倍に増やす必要があります。 注記 コントロールプレーンノードにスポット VM を使用することは推奨しません。 |
10.2.2. Azure でのパブリック DNS ゾーンの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Microsoft Azure アカウントに、専用のパブリックホスト DNS ゾーンが必要になります。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。このサービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスター DNS 解決および名前検索を提供します。
手順
ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインおよびレジストラーを移行するか、Azure または別のソースから新規のものを取得できます。
注記Azure 経由でドメインを購入する方法の詳細は、Azure ドキュメントの Buy a custom domain name for Azure App Service を参照してください。
- 既存のドメインおよびレジストラーを使用している場合、その DNS を Azure に移行します。Azure ドキュメントの Migrate an active DNS name to Azure App Service を参照してください。
ドメインの DNS を設定します。Azure ドキュメントの Tutorial: Host your domain in Azure DNS の手順に従い、ドメインまたはサブドメインのパブリックホストゾーンを作成し、新規の権威ネームサーバーを抽出し、ドメインが使用するネームサーバーのレジストラーレコードを更新します。
openshiftcorp.com
などのルートドメインや、clusters.openshiftcorp.com
などのサブドメインを使用します。- サブドメインを使用する場合は、所属する会社の手順に従ってその委任レコードを親ドメインに追加します。
この DNS ゾーンの作成例 を参照し、Azure の DNS ソリューションを確認することができます。
10.2.3. Azure アカウント制限の拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
アカウントの制限を引き上げるには、Azure ポータルでサポートをリクエストします。
サポートリクエストごとに 1 つの種類のクォータのみを増やすことができます。
手順
- Azure ポータルの左端で Help + support をクリックします。
New support request をクリックしてから必要な値を選択します。
- Issue type リストから、Service and subscription limits (quotas) を選択します。
- Subscription リストから、変更するサブスクリプションを選択します。
- Quota type リストから、引き上げるクォータを選択します。たとえば、Compute-VM (cores-vCPUs) subscription limit increases を選択し、クラスターのインストールに必要な vCPU の数を増やします。
- Next: Solutions をクリックします。
Problem Detailsページで、クォータの引き上げに関する必要な情報を指定します。
- Provide detailsをクリックし、Quota detailsウィンドウに必要な詳細情報を指定します。
- SUPPORT METHOD and CONTACT INFO セクションに、問題の重大度および問い合わせ先の詳細を指定します。
- Next: Review + create をクリックしてから Create をクリックします。
10.2.4. 証明書署名要求の管理 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ユーザーがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用する場合、クラスターの自動マシン管理へのアクセスは制限されるため、インストール後にクラスターの証明書署名要求 (CSR) のメカニズムを提供する必要があります。kube-controller-manager
は kubelet クライアント CSR のみを承認します。machine-approver
は、kubelet 認証情報を使用して要求されるサービング証明書の有効性を保証できません。適切なマシンがこの要求を発行したかどうかを確認できないためです。kubelet 提供証明書の要求の有効性を検証し、それらを承認する方法を判別し、実装する必要があります。
10.2.5. 必要な Azure ロール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターでは、Azure リソースを作成および管理するために Azure ID が必要です。ID を作成する前に、環境が次の要件を満たしていることを確認してください。
ID の作成に使用する Azure アカウントには、
User Access Administrator
ロールとContributor
ロールが割り当てられます。これらのロールは次の場合に必要です。- サービスプリンシパルまたはユーザー割り当てのマネージド ID を作成します。
- 仮想マシン上でシステム割り当てマネージド ID を有効にします。
-
サービスプリンシパルを使用してインストールを完了する場合は、ID の作成に使用する Azure アカウントに、Microsoft Entra ID の
Microsoft.directory/servicePrincipals/createAsOwner
パーミッションが割り当てられていることを確認してください。
Azure ポータルでロールを設定するには、Azure ドキュメントの Manage access to Azure resources using RBAC and the Azure portal を参照します。
10.2.6. user-provisioned infrastructure に必要な Azure アクセス許可 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムでは、クラスターをデプロイし、日常の操作を維持するために必要なパーミッションを持つ Azure サービスプリンシパルまたはマネージド ID にアクセスする必要があります。これらパーミッションは、ID に関連付けられた Azure サブスクリプションに付与する必要があります。
以下のオプションを使用できます。
ID に
Contributor
ロールとUser Access Administrator
ロールを割り当てることができます。これらのロールを割り当てるのが、必要な権限をすべて付与する最も簡単な方法です。ロールの割り当ての詳細は、Azure portal を使用した Azure リソースへのアクセスの管理 に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 組織のセキュリティーポリシーにより、さらに制限された権限セットが要求される場合は、必要な権限を持つ カスタムロール を作成できます。
Microsoft Azure で OpenShift Container Platform クラスターを作成するには、以下のアクセス許可が必要です。
例10.1 承認リソースを作成するために必要な権限
-
Microsoft.Authorization/policies/audit/action
-
Microsoft.Authorization/policies/auditIfNotExists/action
-
Microsoft.Authorization/roleAssignments/read
-
Microsoft.Authorization/roleAssignments/write
例10.2 コンピューティングリソースの作成に必要な権限
-
Microsoft.Compute/images/read
-
Microsoft.Compute/images/write
-
Microsoft.Compute/images/delete
-
Microsoft.Compute/availabilitySets/read
-
Microsoft.Compute/disks/beginGetAccess/action
-
Microsoft.Compute/disks/delete
-
Microsoft.Compute/disks/read
-
Microsoft.Compute/disks/write
-
Microsoft.Compute/galleries/images/read
-
Microsoft.Compute/galleries/images/versions/read
-
Microsoft.Compute/galleries/images/versions/write
-
Microsoft.Compute/galleries/images/write
-
Microsoft.Compute/galleries/read
-
Microsoft.Compute/galleries/write
-
Microsoft.Compute/snapshots/read
-
Microsoft.Compute/snapshots/write
-
Microsoft.Compute/snapshots/delete
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/delete
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/powerOff/action
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/read
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/write
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/deallocate/action
例10.3 ID 管理リソースを作成するために必要なアクセス許可
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/assign/action
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/read
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/write
例10.4 ネットワークリソースの作成に必要な権限
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/write
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/write
-
Microsoft.Network/dnszones/CNAME/read
-
Microsoft.Network/dnszones/read
-
Microsoft.Network/loadBalancers/backendAddressPools/join/action
-
Microsoft.Network/loadBalancers/backendAddressPools/read
-
Microsoft.Network/loadBalancers/backendAddressPools/write
-
Microsoft.Network/loadBalancers/read
-
Microsoft.Network/loadBalancers/write
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/delete
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/join/action
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/read
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/write
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/join/action
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/read
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules/delete
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules/read
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules/write
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/write
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/write
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/delete
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/SOA/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/virtualNetworkLinks/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/virtualNetworkLinks/write
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/write
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/delete
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/join/action
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/read
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/write
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/join/action
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/read
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/subnets/join/action
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/subnets/read
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/subnets/write
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/write
例10.5 リソースの健全性をチェックするために必要な権限
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Activated/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/InProgress/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Pending/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Resolved/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Updated/action
例10.6 リソースグループの作成に必要なアクセス許可
-
Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/read
-
Microsoft.Resources/subscriptions/resourcegroups/write
例10.7 リソースタグの作成に必要なアクセス許可
-
Microsoft.Resources/tags/write
例10.8 ストレージリソースの作成に必要な権限
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/write
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/shares/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/shares/write
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/shares/delete
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/listKeys/action
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/write
例10.9 デプロイメントの作成に必要な権限
-
Microsoft.Resources/deployments/read
-
Microsoft.Resources/deployments/write
-
Microsoft.Resources/deployments/validate/action
-
Microsoft.Resources/deployments/operationstatuses/read
例10.10 コンピュートリソースを作成するためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.Compute/availabilitySets/delete
-
Microsoft.Compute/availabilitySets/write
例10.11 Marketplace 仮想マシンリソースを作成するためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.MarketplaceOrdering/offertypes/publishers/offers/plans/agreements/read
-
Microsoft.MarketplaceOrdering/offertypes/publishers/offers/plans/agreements/write
例10.12 ユーザー管理の暗号化を有効にするためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.Compute/diskEncryptionSets/read
-
Microsoft.Compute/diskEncryptionSets/write
-
Microsoft.Compute/diskEncryptionSets/delete
-
Microsoft.KeyVault/vaults/read
-
Microsoft.KeyVault/vaults/write
-
Microsoft.KeyVault/vaults/delete
-
Microsoft.KeyVault/vaults/deploy/action
-
Microsoft.KeyVault/vaults/keys/read
-
Microsoft.KeyVault/vaults/keys/write
-
Microsoft.Features/providers/features/register/action
Microsoft Azure で OpenShift Container Platform クラスターを削除するには、以下のアクセス許可が必要です。
例10.13 承認リソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Authorization/roleAssignments/delete
例10.14 コンピューティングリソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Compute/disks/delete
-
Microsoft.Compute/galleries/delete
-
Microsoft.Compute/galleries/images/delete
-
Microsoft.Compute/galleries/images/versions/delete
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/delete
-
Microsoft.Compute/images/delete
例10.15 アイデンティティー管理リソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/delete
例10.16 ネットワークリソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Network/dnszones/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/delete
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/delete
-
Microsoft.Network/loadBalancers/delete
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/delete
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/delete
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/delete
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/virtualNetworkLinks/delete
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/delete
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/delete
例10.17 リソースの健全性をチェックするために必要な権限
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Activated/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Resolved/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Updated/action
例10.18 リソースグループを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Resources/subscriptions/resourcegroups/delete
例10.19 ストレージリソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/delete
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/listKeys/action
Azure に OpenShift Container Platform をインストールするには、リソースグループの作成に関連するアクセス許可をサブスクリプションに限定する必要があります。リソースグループが作成されたら、作成されたリソースグループに残りのアクセス許可のスコープを設定できます。パブリック DNS ゾーンが別のリソースグループに存在する場合は、ネットワーク DNS ゾーンに関連する権限を常にサブスクリプションに適用する必要があります。
OpenShift Container Platform クラスターを削除するときに、すべての権限をサブスクリプションに適用できます。
10.2.7. サービスプリンシパルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform とそのインストールプログラムは Azure Resource Manager を使用して Microsoft Azure リソースを作成するため、それを表すサービスプリンシパルを作成する必要があります。
前提条件
手順
Azure CLI にログインします。
az login
$ az login
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Azure アカウントでサブスクリプションを使用している場合は、適切なサブスクリプションを使用していることを確認してください。
利用可能なアカウントの一覧を表示し、クラスターに使用するサブスクリプションの
tenantId
の値を記録します。az account list --refresh
$ az account list --refresh
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow アクティブなアカウントの詳細を表示し、
tenantId
値が使用するサブスクリプションと一致することを確認します。az account show
$ az account show
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
tenantId
パラメーターの値が正しいサブスクリプション ID であることを確認してください。
適切なサブスクリプションを使用していない場合には、アクティブなサブスクリプションを変更します。
az account set -s <subscription_id>
$ az account set -s <subscription_id>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- サブスクリプション ID を指定します。
サブスクリプション ID の更新を確認します。
az account show
$ az account show
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
出力から
tenantId
およびid
パラメーター値を記録します。OpenShift Container Platform のインストール時にこれらの値が必要になります。 アカウントのサービスプリンシパルを作成します。
az ad sp create-for-rbac --role <role_name> \ --name <service_principal> \ --scopes /subscriptions/<subscription_id>
$ az ad sp create-for-rbac --role <role_name> \
1 --name <service_principal> \
2 --scopes /subscriptions/<subscription_id>
3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
直前の出力の
appId
およびpassword
パラメーターの値を記録します。OpenShift Container Platform のインストール時にこれらの値が必要になります。 Contributor
ロールをサービスプリンシパルに適用した場合は、次のコマンドを実行してUser Administrator Access
ロールを割り当てます。az role assignment create --role "User Access Administrator" \ --assignee-object-id $(az ad sp show --id <appId> --query id -o tsv)
$ az role assignment create --role "User Access Administrator" \ --assignee-object-id $(az ad sp show --id <appId> --query id -o tsv)
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- サービスプリンシパルの
appId
パラメーター値を指定します。
10.2.8. サポート対象の Azure リージョン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムは、サブスクリプションに基づいて利用可能な Microsoft Azure リージョンのリストを動的に生成します。
サポート対象の Azure パブリックリージョン
-
australiacentral
(Australia Central) -
australiaeast
(Australia East) -
australiasoutheast
(Australia South East) -
brazilsouth
(Brazil South) -
canadacentral
(Canada Central) -
canadaeast
(Canada East) -
centralindia
(Central India) -
centralus
(Central US) -
chilecentral
(チリ中) -
eastasia
(East Asia) -
eastus
(East US) -
eastus2
(East US 2) -
francecentral
(France Central) -
germanywestcentral
(Germany West Central) -
indonesiacentral
(インドネシア中部) -
israelcentral
(Israel Central) -
italynorth
(Italy North) -
japaneast
(Japan East) -
japanwest
(Japan West) -
koreacentral
(Korea Central) -
koreasouth
(Korea South) -
malaysiawest
(マレーシア西部) -
mexicocentral
(Mexico Central) -
newzealandnorth
(New Zealand North) -
northcentralus
(North Central US) -
northeurope
(North Europe) -
norwayeast
(Norway East) -
polandcentral
(Poland Central) -
qatarcentral
(Qatar Central) -
southafricanorth
(South Africa North) -
southcentralus
(South Central US) -
southeastasia
(Southeast Asia) -
southindia
(South India) -
spaincentral
(Spain Central) -
swedencentral
(Sweden Central) -
switzerlandnorth
(Switzerland North) -
uaenorth
(UAE North) -
uksouth
(UK South) -
ukwest
(UK West) -
westcentralus
(West Central US) -
westeurope
(West Europe) -
westindia
(West India) -
westus
(West US) -
westus2
(West US 2) -
westus3
(West US 3)
サポート対象の Azure Government リージョン
以下の Microsoft Azure Government (MAG) リージョンのサポートが OpenShift Container Platform バージョン 4.6 に追加されています。
-
usgovtexas
(US Gov Texas) -
usgovvirginia
(US Gov Virginia)
Azure ドキュメント の利用可能なすべての MAG リージョンを参照できます。他の提供される MAG リージョンは OpenShift Container Platform で機能することが予想されますが、まだテストされていません。
10.3. user-provisioned infrastructure を使用したクラスターの要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
user-provisioned infrastructure を含むクラスターの場合、必要なマシンすべてをデプロイする必要があります。
このセクションでは、user-provisioned infrastructure に OpenShift Container Platform をデプロイする要件を説明します。
10.3.1. クラスターのインストールに必要なマシン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
最小の OpenShift Container Platform クラスターでは以下のホストが必要です。
ホスト | 説明 |
---|---|
1 つの一時的なブートストラップマシン | クラスターでは、ブートストラップマシンが OpenShift Container Platform クラスターを 3 つのコントロールプレーンマシンにデプロイする必要があります。クラスターのインストール後にブートストラップマシンを削除できます。 |
3 つのコントロールプレーンマシン | コントロールプレーンマシンは、コントロールプレーンを設定する Kubernetes および OpenShift Container Platform サービスを実行します。 |
少なくとも 2 つのコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる)。 | OpenShift Container Platform ユーザーが要求するワークロードは、コンピュートマシンで実行されます。 |
クラスターの高可用性を維持するには、これらのクラスターマシンに別の物理ホストを使用します。
ブートストラップおよびコントロールプレーンマシンでは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) をオペレーティングシステムとして使用する必要があります。ただし、コンピュートマシンは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS)、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8.6 以降から選択できます。
RHCOS は Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9.2 をベースとしており、そのハードウェア認定および要件が継承されることに注意してください。Red Hat Enterprise Linux テクノロジーの機能と制限 を参照してください。
10.3.2. クラスターインストールの最小リソース要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | 1 秒あたりの入出力 (IOPS) [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、(コアあたりのスレッド数 x コア数) x ソケット数 = 仮想 CPU という数式を使用して対応する比率を計算します。
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd には、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS が連動してスケーリングされるため、十分なパフォーマンスを得るには、ストレージボリュームを過剰に割り当てる必要がある場合がある点に注意してください。
- すべての user-provisioned installation と同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピュートマシンの使用は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4.10 以降で削除されています。
OpenShift Container Platform バージョン 4.13 の時点で、RHCOS は RHEL バージョン 9.2 に基づいており、マイクロアーキテクチャーの要件を更新します。次のリストには、各アーキテクチャーに必要な最小限の命令セットアーキテクチャー (ISA) が含まれています。
- x86-64 アーキテクチャーには x86-64-v2 ISA が必要
- ARM64 アーキテクチャーには ARMv8.0-A ISA が必要
- IBM Power アーキテクチャーには Power 9 ISA が必要
- s390x アーキテクチャーには z14 ISA が必要
詳細は、アーキテクチャー (RHEL ドキュメント) を参照してください。
premiumIO
パラメーターが true
に設定されている Azure 仮想マシンを使用する必要があります。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
10.3.3. Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例10.20 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBSFamily
-
standardBsv2Family
-
standardDADSv5Family
-
standardDASv4Family
-
standardDASv5Family
-
standardDCACCV5Family
-
standardDCADCCV5Family
-
standardDCADSv5Family
-
standardDCASv5Family
-
standardDCSv3Family
-
standardDCSv2Family
-
standardDDCSv3Family
-
standardDDSv4Family
-
standardDDSv5Family
-
standardDLDSv5Family
-
standardDLSv5Family
-
standardDSFamily
-
standardDSv2Family
-
standardDSv2PromoFamily
-
standardDSv3Family
-
standardDSv4Family
-
standardDSv5Family
-
standardEADSv5Family
-
standardEASv4Family
-
standardEASv5Family
-
standardEBDSv5Family
-
standardEBSv5Family
-
standardECACCV5Family
-
standardECADCCV5Family
-
standardECADSv5Family
-
standardECASv5Family
-
standardEDSv4Family
-
standardEDSv5Family
-
standardEIADSv5Family
-
standardEIASv4Family
-
standardEIASv5Family
-
standardEIBDSv5Family
-
standardEIBSv5Family
-
standardEIDSv5Family
-
standardEISv3Family
-
standardEISv5Family
-
standardESv3Family
-
standardESv4Family
-
standardESv5Family
-
standardFXMDVSFamily
-
standardFSFamily
-
standardFSv2Family
-
standardGSFamily
-
standardHBrsv2Family
-
standardHBSFamily
-
standardHBv4Family
-
standardHCSFamily
-
standardHXFamily
-
standardLASv3Family
-
standardLSFamily
-
standardLSv2Family
-
standardLSv3Family
-
standardMDSMediumMemoryv2Family
-
standardMDSMediumMemoryv3Family
-
standardMIDSMediumMemoryv2Family
-
standardMISMediumMemoryv2Family
-
standardMSFamily
-
standardMSMediumMemoryv2Family
-
standardMSMediumMemoryv3Family
-
StandardNCADSA100v4Family
-
Standard NCASv3_T4 Family
-
standardNCSv3Family
-
standardNDSv2Family
-
standardNPSFamily
-
StandardNVADSA10v5Family
-
standardNVSv3Family
-
standardXEISv4Family
10.3.4. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure Azure64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例10.21 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBpsv2Family
-
standardDPSv5Family
-
standardDPDSv5Family
-
standardDPLDSv5Family
-
standardDPLSv5Family
-
standardEPSv5Family
-
standardEPDSv5Family
10.4. Azure Marketplace オファリングの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure Marketplace を使用すると、OpenShift Container Platform クラスターをデプロイできます。これは、Azure を通じて従量課金制 (時間単位、コア単位) で請求され、Red Hat の直接サポートも受けることができます。
Azure Marketplace オファリングを使用して OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする場合は、最初に Azure Marketplace イメージを取得する必要があります。インストールプログラムは、このイメージを使用してワーカーノードまたはコントロールプレーンノードをデプロイします。イメージを取得するときは、次の点を考慮してください。
-
イメージは同じですが、Azure Marketplace のパブリシャーは地域によって異なります。北米にお住まいの場合は、
redhat
をパブリッシャーとして指定してください。EMEA にお住まいの場合は、redhat-limited
をパブリッシャーとして指定してください。 -
このオファーには、
rh-ocp-worker
SKU とrh-ocp-worker-gen1
SKU が含まれています。rh-ocp-worker
SKU は、Hyper-V 世代のバージョン 2 VM イメージを表します。OpenShift Container Platform で使用されるデフォルトのインスタンスタイプは、バージョン 2 と互換性があります。バージョン 1 のみと互換性のあるインスタンスタイプを使用する場合は、rh-ocp-worker-gen1
SKU に関連付けられたイメージを使用します。rh-ocp-worker-gen1
SKU は、Hyper-V バージョン 1 VM イメージを表します。
Azure マーケットプレイスを使用したイメージのインストールは、64 ビット ARM インスタンスを備えたクラスターではサポートされていません。
Azure Marketplace イメージを使用するには、コンピュートマシンの RHCOS イメージのみを変更する必要があります。コントロールプレーンマシンおよびインフラストラクチャーノードに OpenShift Container Platform サブスクリプションは必要なく、デフォルトでパブリック RHCOS デフォルトイメージが使用されるため、Azure 請求書にサブスクリプションコストは発生しません。したがって、クラスターのデフォルトのブートイメージやコントロールプレーンのブートイメージは変更しないでください。Azure Marketplace イメージを適用すると追加のライセンスコストが発生し、これは修正できません。
前提条件
-
Azure CLI クライアント
(az)
をインストールしている。 - お客様の Azure アカウントにはオファーのエンタイトルメントがあり、Azure CLI クライアントを使用してこのアカウントにログインしている。
手順
以下のいずれかのコマンドを実行して、利用可能なすべての OpenShift Container Platform イメージを表示します。
北米:
az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat -o table
$ az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat -o table
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Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker-gen1 RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker-gen1 RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow EMEA:
az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat-limited -o table
$ az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat-limited -o table
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker-gen1 redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker-gen1 redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
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注記コンピュートおよびコントロールプレーンノードで利用可能な最新のイメージを使用します。必要に応じて、VM はインストールプロセスの一部として自動的にアップグレードされます。
次のいずれかのコマンドを実行して、オファーのイメージを調べます。
北米:
az vm image show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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az vm image show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のコマンドのいずれかを実行して、オファーの条件を確認します。
北米:
az vm image terms show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow EMEA:
az vm image terms show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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次のコマンドのいずれかを実行して、オファリングの条件に同意します。
北米:
az vm image terms accept --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms accept --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow EMEA:
az vm image terms accept --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms accept --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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オファーのイメージの詳細を記録します。Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用して、コンピュートノードをデプロイする場合、以下を行います。
-
id
パラメーターを削除し、オファーの値を使用して、offer
、publisher
、sku
、およびversion
パラメーターを追加して、storageProfile.imageReference
を更新します。 仮想マシン (VM) の
plan
を指定します。更新された
storageProfile.imageReference
オブジェクトと指定されたplan
を含む06_workers.json
ARM テンプレートの例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
10.4.1. インストールプログラムの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールに使用しているホストにインストールファイルをダウンロードします。
前提条件
- Linux または macOS を実行し、少なくとも 1.2 GB のローカルディスク容量を備えたコンピューターがある。
手順
Red Hat Hybrid Cloud Console の Cluster Type ページに移動します。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
ヒント- ページの Run it yourself セクションからインフラストラクチャープロバイダーを選択します。
- OpenShift Installer のドロップダウンメニューからホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーを選択し、Download Installer をクリックします。
ダウンロードしたファイルを、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。
重要- インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。クラスターを削除するには、両方のファイルが必要です。
- インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
Red Hat カスタマーポータル からインストールプログラムを取得することもできます。このページでは、ダウンロードするインストールプログラムのバージョンを指定できます。ただし、このページにアクセスするには、有効なサブスクリプションが必要です。
10.4.2. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。./openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記x86_64
、ppc64le
、およびs390x
アーキテクチャーのみで FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをインストールする予定がある場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーを作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。クラスターを独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールする場合は、キーをインストールプログラムに指定する必要があります。
10.5. Azure のインストールファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
user-provisioned infrastructure を使用して OpenShift Container Platform を Microsoft Azure にインストールするには、インストールプログラムがクラスターをデプロイするために必要なファイルを生成し、クラスターが使用するマシンのみを作成するようにそれらのファイルを変更する必要があります。install-config.yaml
ファイル、Kubernetes マニフェスト、および Ignition 設定ファイルを生成し、カスタマイズします。また、インストールの準備フェーズ時にまず別の var
パーティションを設定するオプションもあります。
10.5.1. オプション: 別個の /var パーティションの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform のディスクパーティション設定はインストーラー側で行う必要があります。ただし、拡張予定のファイルシステムの一部に個別のパーティションの作成が必要となる場合もあります。
OpenShift Container Platform は、ストレージを /var
パーティションまたは /var
のサブディレクトリーのいずれかに割り当てる単一のパーティションの追加をサポートします。以下に例を示します。
-
/var/lib/containers
: イメージやコンテナーがシステムにさらに追加されると拡張するコンテナー関連のコンテンツを保持します。 -
/var/lib/etcd
: etcd ストレージのパフォーマンスの最適化などの目的で分離する必要のあるデータを保持します。 -
/var
: 監査などの目的に合わせて分離させる必要のあるデータを保持します。
/var
ディレクトリーのコンテンツを個別に保存すると、必要に応じてこれらの領域のストレージの拡大を容易にし、後で OpenShift Container Platform を再インストールして、そのデータをそのまま保持することができます。この方法では、すべてのコンテナーを再度プルする必要はありません。また、システムの更新時に大きなログファイルをコピーする必要もありません。
/var
は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) の新規インストール前に有効にする必要があるため、以下の手順では OpenShift Container Platform インストールの openshift-install
の準備フェーズで挿入されるマシン設定マニフェストを作成して、別の /var
パーティションを設定します。
この手順で個別の /var
パーティションを作成する手順を実行する場合、このセクションで後に説明されるように、Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルを再び作成する必要はありません。
手順
OpenShift Container Platform インストールファイルを保存するディレクトリーを作成します。
mkdir $HOME/clusterconfig
$ mkdir $HOME/clusterconfig
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow openshift-install
を実行して、manifest
およびopenshift
のサブディレクトリーにファイルのセットを作成します。プロンプトが表示されたら、システムの質問に回答します。openshift-install create manifests --dir $HOME/clusterconfig
$ openshift-install create manifests --dir $HOME/clusterconfig
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
? SSH Public Key ... INFO Credentials loaded from the "myprofile" profile in file "/home/myuser/.aws/credentials" INFO Consuming Install Config from target directory INFO Manifests created in: $HOME/clusterconfig/manifests and $HOME/clusterconfig/openshift
? SSH Public Key ... INFO Credentials loaded from the "myprofile" profile in file "/home/myuser/.aws/credentials" INFO Consuming Install Config from target directory INFO Manifests created in: $HOME/clusterconfig/manifests and $HOME/clusterconfig/openshift
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow オプション: インストールプログラムで
clusterconfig/openshift
ディレクトリーにマニフェストが作成されたことを確認します。ls $HOME/clusterconfig/openshift/
$ ls $HOME/clusterconfig/openshift/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
99_kubeadmin-password-secret.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-0.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-1.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-2.yaml ...
99_kubeadmin-password-secret.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-0.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-1.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-2.yaml ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 追加のパーティションを設定する Butane 設定を作成します。たとえば、
$HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu
ファイルに名前を付け、ディスクのデバイス名をworker
システムのストレージデバイスの名前に変更し、必要に応じてストレージサイズを設定します。以下の例では、/var
ディレクトリーを別のパーティションにマウントします。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- パーティションを設定する必要のあるディスクのストレージデバイス名。
- 2
- データパーティションをブートディスクに追加する場合は、25000 MiB (メビバイト) の最小値が推奨されます。ルートファイルシステムは、指定したオフセットまでの利用可能な領域をすべて埋めるためにサイズを自動的に変更します。値の指定がない場合や、指定した値が推奨される最小値よりも小さい場合、生成されるルートファイルシステムのサイズは小さ過ぎるため、RHCOS の再インストールでデータパーティションの最初の部分が上書きされる可能性があります。
- 3
- データパーティションのサイズ (メビバイト単位)。
- 4
- コンテナーストレージに使用されるファイルシステムでは、
prjquota
マウントオプションを有効にする必要があります。
注記個別の
/var
パーティションを作成する場合、異なるインスタンスタイプに同じデバイス名がない場合は、ワーカーノードに異なるインスタンスタイプを使用することはできません。Butane config からマニフェストを作成し、
clusterconfig/openshift
ディレクトリーに保存します。たとえば、以下のコマンドを実行します。butane $HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu -o $HOME/clusterconfig/openshift/98-var-partition.yaml
$ butane $HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu -o $HOME/clusterconfig/openshift/98-var-partition.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow openshift-install
を再度実行し、manifest
およびopenshift
のサブディレクトリー内のファイルセットから、Ignition 設定を作成します。openshift-install create ignition-configs --dir $HOME/clusterconfig ls $HOME/clusterconfig/
$ openshift-install create ignition-configs --dir $HOME/clusterconfig $ ls $HOME/clusterconfig/ auth bootstrap.ign master.ign metadata.json worker.ign
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Ignition 設定ファイルを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) システムをインストールするためにインストール手順への入力として使用できます。
10.5.2. インストール設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。ネットワークが制限されたインストールでは、これらのファイルがミラーホスト上に置かれます。
-
ミラーレジストリーの作成時に生成された
imageContentSources
値がある。 - ミラーレジストリーの証明書の内容を取得している。
- Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージを取得し、アクセス可能な場所にアップロードしました。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
- サービスプリンシパルを使用してクラスターをインストールしている場合は、そのアプリケーション ID とパスワードがある。
- システムが割り当てたマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれが有効化されている。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、次の前提条件を満たしている必要があります。
- そのクライアント ID がある。
- これは、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てられている。
手順
オプション: 以前にこのコンピューターでインストールプログラムを実行したことがあり、代替のサービスプリンシパルまたはマネージド ID を使用する場合は、
~/.azure/
ディレクトリーに移動して、osServicePrincipal.json
設定ファイルを削除します。このファイルを削除すると、インストールプログラムが以前のインストールのサブスクリプション値と認証値を自動的に再利用できなくなります。
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
インストールプログラムが以前のインストールの
osServicePrincipal.json
設定ファイルを見つけることができない場合は、Azure サブスクリプションと認証の値の入力を求められます。サブスクリプションの次の Azure パラメーター値を入力します。
- azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID を入力します。
- azure tenant id: テナント ID を入力します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアント ID の入力を求められたら、次のいずれかを行います。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのアプリケーション ID を入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、そのクライアント ID を指定します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアントシークレット の入力を求められたら、次のいずれかを実行します。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのパスワードを入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
クラスターの記述名を入力します。
重要パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する用語のリストは、Azure ドキュメントの 予約されたリソース名のエラーを解決する を参照してください。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
install-config.yaml
ファイルを編集し、ネットワークが制限された環境でのインストールに必要な追加の情報を提供します。pullSecret
の値を更新して、レジストリーの認証情報を追加します。pullSecret: '{"auths":{"<mirror_host_name>:5000": {"auth": "<credentials>","email": "you@example.com"}}}'
pullSecret: '{"auths":{"<mirror_host_name>:5000": {"auth": "<credentials>","email": "you@example.com"}}}'
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <mirror_host_name>
の場合、ミラーレジストリーの証明書で指定したレジストリードメイン名を指定し、<credentials>
の場合は、ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名およびパスワードを指定します。additionalTrustBundle
パラメーターおよび値を追加します。additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ -----END CERTIFICATE-----
additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この値は、ミラーレジストリーに使用した証明書ファイルの内容である必要があります。証明書ファイルは、既存の信頼できる認証局、またはミラーレジストリー用に生成した自己署名証明書のいずれかです。
platform.azure
フィールドでクラスターをインストールするための VNet のネットワークとサブネットを定義します。networkResourceGroupName: <vnet_resource_group> virtualNetwork: <vnet> controlPlaneSubnet: <control_plane_subnet> computeSubnet: <compute_subnet>
networkResourceGroupName: <vnet_resource_group>
1 virtualNetwork: <vnet>
2 controlPlaneSubnet: <control_plane_subnet>
3 computeSubnet: <compute_subnet>
4 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の YAML の抜粋のようなイメージコンテンツリソースを追加します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これらの値には、ミラーレジストリーの作成時に記録された
imageContentSources
を使用します。オプション: パブリッシュストラテジーを
Internal
に設定します。publish: Internal
publish: Internal
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このオプションを設定すると、内部 Ingress コントローラーおよびプライベートロードバランサーを作成します。
重要Azure Firewall は、Azure Public ロードバランサーと シームレスに連携しません。したがって、インターネットアクセスを制限するために Azure Firewall を使用する場合は、
install-config.yaml
のpublish
フィールドをInternal
に設定する必要があります。
必要な
install-config.yaml
ファイルに他の変更を加えます。パラメーターの詳細は、「インストール設定パラメーター」を参照してください。
install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
以前に検出されなかった場合は、インストールプログラムが osServicePrincipal.json
設定ファイルを作成し、このファイルをコンピューターの ~/.azure/
ディレクトリーに保存します。これにより、インストールプログラムがターゲットプラットフォーム上で OpenShift Container Platform クラスターを作成するときにプロファイルをロードできるようになります。
10.5.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター Egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドに関するクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。 - 5
- オプション:
trustedCA
フィールドのuser-ca-bundle
設定マップを参照するProxy
オブジェクトの設定を決定するポリシー。許可される値はProxyonly
およびAlways
です。Proxyonly
を使用して、http/https
プロキシーが設定されている場合にのみuser-ca-bundle
設定マップを参照します。Always
を使用して、常にuser-ca-bundle
設定マップを参照します。デフォルト値はProxyonly
です。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
10.5.4. ARM テンプレートの一般的な変数のエクスポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ユーザーによって提供されるインフラストラクチャーのインストールを Microsoft Azure で実行するのに役立つ指定の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートで使用される一般的な変数のセットをエクスポートする必要があります。
特定の ARM テンプレートには、追加のエクスポートされる変数が必要になる場合があります。これは、関連する手順で詳しく説明されています。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
提供される ARM テンプレートで使用される
install-config.yaml
にある一般的な変数をエクスポートします。export CLUSTER_NAME=<cluster_name> export AZURE_REGION=<azure_region> export SSH_KEY=<ssh_key> export BASE_DOMAIN=<base_domain> export BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP=<base_domain_resource_group>
$ export CLUSTER_NAME=<cluster_name>
1 $ export AZURE_REGION=<azure_region>
2 $ export SSH_KEY=<ssh_key>
3 $ export BASE_DOMAIN=<base_domain>
4 $ export BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP=<base_domain_resource_group>
5 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
install-config.yaml
ファイルからの.metadata.name
属性の値。- 2
- クラスターをデプロイするリージョン (例:
centralus
)。これは、install-config.yaml
ファイルからの.platform.azure.region
属性の値です。 - 3
- 文字列としての SSH RSA 公開鍵ファイル。SSH キーは、スペースが含まれているために引用符で囲む必要があります。これは、
install-config.yaml
ファイルからの.sshKey
属性の値です。 - 4
- クラスターをデプロイするベースドメイン。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。これは、
install-config.yaml
からの.baseDomain
属性の値です。 - 5
- パブリック DNS ゾーンが存在するリソースグループ。これは、
install-config.yaml
ファイルからの.platform.azure.baseDomainResourceGroupName
属性の値です。
以下に例を示します。
export CLUSTER_NAME=test-cluster export AZURE_REGION=centralus export SSH_KEY="ssh-rsa xxx/xxx/xxx= user@email.com" export BASE_DOMAIN=example.com export BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP=ocp-cluster
$ export CLUSTER_NAME=test-cluster $ export AZURE_REGION=centralus $ export SSH_KEY="ssh-rsa xxx/xxx/xxx= user@email.com" $ export BASE_DOMAIN=example.com $ export BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP=ocp-cluster
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow kubeadmin 認証情報をエクスポートします。
export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
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<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
10.5.5. Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
一部のクラスター定義ファイルを変更し、クラスターマシンを手動で起動する必要があるため、クラスターがマシンを設定するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。
インストール設定ファイルは Kubernetes マニフェストに変換されます。マニフェストは Ignition 設定ファイルにラップされます。これはクラスターマシンを設定するために後で使用されます。
-
OpenShift Container Platform のインストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラムを取得していること。
-
install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成していること。
手順
OpenShift Container Platform のインストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、作成したinstall-config.yaml
ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。
コントロールプレーンマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。
rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml
$ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これらのファイルを削除することで、クラスターがコントロールプレーンマシンを自動的に生成するのを防ぐことができます。
コントロールプレーンマシンセットを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。
rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-machine-api_master-control-plane-machine-set.yaml
$ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-machine-api_master-control-plane-machine-set.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。
rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml
$ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 重要user-provisioned infrastructure にクラスターをインストールするときに
MachineAPI
機能を無効にした場合は、ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除する必要があります。そうしないと、クラスターのインストールに失敗します。ワーカーマシンは独自に作成し、管理するため、これらのマシンを初期化する必要はありません。
<installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml
Kubernetes マニフェストファイルのmastersSchedulable
パラメーターがfalse
に設定されていることを確認します。この設定により、Pod がコントロールプレーンマシンにスケジュールされなくなります。-
<installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml
ファイルを開きます。 -
mastersSchedulable
パラメーターを見つけ、これがfalse
に設定されていることを確認します。 - ファイルを保存し、終了します。
-
オプション: Ingress Operator を DNS レコードを作成するよう設定する必要がない場合は、
<installation_directory>/manifests/cluster-dns-02-config.yml
DNS 設定ファイルからprivateZone
およびpublicZone
セクションを削除します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これを実行する場合、後のステップで Ingress DNS レコードを手動で追加する必要があります。
user-provisioned infrastructure で Azure を設定する場合、Azure Resource Manager (ARM) テンプレートで後に使用するためにマニフェストファイルに定義された一般的な変数の一部をエクスポートする必要があります。
以下のコマンドを使用してインフラストラクチャー ID をエクスポートします。
export INFRA_ID=<infra_id>
$ export INFRA_ID=<infra_id>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- OpenShift Container Platform クラスターには、
<cluster_name>-<random_string>
の形式の識別子 (INFRA_ID
) が割り当てられます。これは、提供される ARM テンプレートを使用して作成されるほとんどのリソースのベース名として使用されます。これは、manifests/cluster-infrastructure-02-config.yml
ファイルからの.status.infrastructureName
属性の値です。
以下のコマンドを使用してリソースグループをエクスポートします。
export RESOURCE_GROUP=<resource_group>
$ export RESOURCE_GROUP=<resource_group>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Ignition 設定ファイルを作成するには、インストールプログラムが含まれるディレクトリーから以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create ignition-configs --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create ignition-configs --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、同じインストールディレクトリーを指定します。
Ignition 設定ファイルは、インストールディレクトリー内のブートストラップ、コントロールプレーン、およびコンピュートノード用に作成されます。
kubeadmin-password
およびkubeconfig
ファイルが./<installation_directory>/auth
ディレクトリーに作成されます。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
10.6. Azure リソースグループの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure リソースグループ およびリソースグループのアイデンティティーを作成する必要があります。これらはいずれも Azure での OpenShift Container Platform クラスターのインストール時に使用されます。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
手順
サポートされる Azure リージョンにリソースグループを作成します。
az group create --name ${RESOURCE_GROUP} --location ${AZURE_REGION}
$ az group create --name ${RESOURCE_GROUP} --location ${AZURE_REGION}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow リソースグループの Azure アイデンティティーを作成します。
az identity create -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${INFRA_ID}-identity
$ az identity create -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${INFRA_ID}-identity
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これは、クラスター内の Operator に必要なアクセスを付与するために使用されます。たとえば、これにより Ingress Operator はパブリック IP およびそのロードバランサーを作成できます。Azure アイデンティティーをロールに割り当てる必要があります。
Contributor ロールを Azure アイデンティティーに付与します。
Azure ロールの割り当てで必要な以下の変数をエクスポートします。
export PRINCIPAL_ID=`az identity show -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${INFRA_ID}-identity --query principalId --out tsv`
$ export PRINCIPAL_ID=`az identity show -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${INFRA_ID}-identity --query principalId --out tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow export RESOURCE_GROUP_ID=`az group show -g ${RESOURCE_GROUP} --query id --out tsv`
$ export RESOURCE_GROUP_ID=`az group show -g ${RESOURCE_GROUP} --query id --out tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Contributor ロールをアイデンティティーに割り当てます。
az role assignment create --assignee "${PRINCIPAL_ID}" --role 'Contributor' --scope "${RESOURCE_GROUP_ID}"
$ az role assignment create --assignee "${PRINCIPAL_ID}" --role 'Contributor' --scope "${RESOURCE_GROUP_ID}"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記必要なすべてのアクセス許可を持つカスタムロールを ID に割り当てる場合は、次のコマンドを実行します。
az role assignment create --assignee "${PRINCIPAL_ID}" --role <custom_role> \ --scope "${RESOURCE_GROUP_ID}"
$ az role assignment create --assignee "${PRINCIPAL_ID}" --role <custom_role> \
1 --scope "${RESOURCE_GROUP_ID}"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- カスタムロール名を指定します。
10.7. RHCOS クラスターイメージおよびブートストラップ Ignition 設定ファイルのアップロード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure クライアントは、ローカルに存在するファイルに基づくデプロイメントをサポートしていません。RHCOS 仮想ハードディスク (VHD) クラスターイメージとブートストラップ Ignition 設定ファイルをコピーしてストレージコンテナーに保存し、デプロイメント中にアクセスできるようにする必要があります。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
手順
VHD クラスターイメージを保存するために Azure ストレージアカウントを作成します。
az storage account create -g ${RESOURCE_GROUP} --location ${AZURE_REGION} --name ${CLUSTER_NAME}sa --kind Storage --sku Standard_LRS
$ az storage account create -g ${RESOURCE_GROUP} --location ${AZURE_REGION} --name ${CLUSTER_NAME}sa --kind Storage --sku Standard_LRS
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 警告Azure ストレージアカウント名は 3 文字から 24 文字の長さで、数字および小文字のみを使用する必要があります。
CLUSTER_NAME
変数がこれらの制限に準拠しない場合、Azure ストレージアカウント名を手動で定義する必要があります。Azure ストレージアカウント名の制限の詳細は、Azure ドキュメントの Resolve errors for storage account names を参照してください。ストレージアカウントキーを環境変数としてエクスポートします。
export ACCOUNT_KEY=`az storage account keys list -g ${RESOURCE_GROUP} --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --query "[0].value" -o tsv`
$ export ACCOUNT_KEY=`az storage account keys list -g ${RESOURCE_GROUP} --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --query "[0].value" -o tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow RHCOS VHD の URL を環境変数にエクスポートします。
export VHD_URL=`openshift-install coreos print-stream-json | jq -r '.architectures.<architecture>."rhel-coreos-extensions"."azure-disk".url'`
$ export VHD_URL=`openshift-install coreos print-stream-json | jq -r '.architectures.<architecture>."rhel-coreos-extensions"."azure-disk".url'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここでは、以下のようになります。
<architecture>
アーキテクチャーを指定します。有効な値は
x86_64
またはaarch64
です。重要RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージを指定する必要があります。利用可能な場合は、OpenShift Container Platform バージョンに一致するイメージのバージョンを使用します。
VHD のストレージコンテナーを作成します。
az storage container create --name vhd --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY}
$ az storage container create --name vhd --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカル VHD を blob にコピーします。
az storage blob copy start --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} --destination-blob "rhcos.vhd" --destination-container vhd --source-uri "${VHD_URL}"
$ az storage blob copy start --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} --destination-blob "rhcos.vhd" --destination-container vhd --source-uri "${VHD_URL}"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow blob ストレージコンテナーを作成し、生成された
bootstrap.ign
ファイルをアップロードします。az storage container create --name files --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY}
$ az storage container create --name files --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az storage blob upload --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c "files" -f "<installation_directory>/bootstrap.ign" -n "bootstrap.ign"
$ az storage blob upload --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c "files" -f "<installation_directory>/bootstrap.ign" -n "bootstrap.ign"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
10.8. DNS ゾーンの作成例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
DNS レコードは、user-provisioned infrastructure を使用するクラスターに必要です。シナリオに適した DNS ストラテジーを選択する必要があります。
この例の場合、Azure の DNS ソリューション が使用されるため、外部 (インターネット) の可視性のために新規パブリック DNS ゾーンと、内部クラスターの解決用にプライベート DNS ゾーンが作成されます。
パブリック DNS ゾーンは、クラスターデプロイメントと同じリソースグループに存在している必要はなく、必要なベースドメイン用にすでに組織内に存在している可能性があります。その場合、パブリック DNS ゾーンの作成を省略できます。先に生成したインストール設定がこのシナリオに基づいていることを確認してください。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
手順
BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP
環境変数でエクスポートされたリソースグループに、新規のパブリック DNS ゾーンを作成します。az network dns zone create -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}
$ az network dns zone create -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow すでに存在するパブリック DNS ゾーンを使用している場合は、この手順を省略できます。
このデプロイメントの残りの部分と同じリソースグループにプライベート DNS ゾーンを作成します。
az network private-dns zone create -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}
$ az network private-dns zone create -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}
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Azure でのパブリック DNS ゾーンの設定 に関するセクションを参照してください。
10.9. Azure での VNet の作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスター用に Microsoft Azure で使用する仮想ネットワーク (VNet) を作成する必要があります。各種の要件を満たすように VNet をカスタマイズできます。VNet を作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。
提供される ARM テンプレートを使用して Azure インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
手順
-
このトピックの VNet の ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
01_vnet.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な VNet を記述しています。 az
CLI を使用してデプロイメントを作成します。az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/01_vnet.json" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}"
$ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/01_vnet.json" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}"
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- リソース名で使用されるベース名。これは通常クラスターのインフラストラクチャー ID です。
VNet テンプレートをプライベート DNS ゾーンにリンクします。
az network private-dns link vnet create -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n ${INFRA_ID}-network-link -v "${INFRA_ID}-vnet" -e false
$ az network private-dns link vnet create -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n ${INFRA_ID}-network-link -v "${INFRA_ID}-vnet" -e false
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10.9.1. VNet の ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要な VNet をデプロイすることができます。
例10.22 01_vnet.json
ARM テンプレート
10.10. Azure インフラストラクチャー用の RHCOS クラスターイメージのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform ノードに Microsoft Azure 用の有効な Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージを使用する必要があります。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- RHCOS 仮想ハードディスク (VHD) クラスターイメージを Azure ストレージコンテナーに保存します。
- ブートストラップ Ignition 設定ファイルを Azure ストレージコンテナーに保存します。
手順
-
このトピックの イメージストレージの ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
02_storage.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なイメージストレージを記述しています。 RHCOS VHD blob URL を変数としてエクスポートします。
export VHD_BLOB_URL=`az storage blob url --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c vhd -n "rhcos.vhd" -o tsv`
$ export VHD_BLOB_URL=`az storage blob url --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c vhd -n "rhcos.vhd" -o tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターイメージのデプロイ
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
10.10.1. イメージストレージの ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要な保存された Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) をデプロイすることができます。
例10.23 02_storage.json
ARM テンプレート
10.11. user-provisioned infrastructure のネットワーク要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
すべての Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンでは、起動時に initramfs
でネットワークを設定し、Ignition 設定ファイルをフェッチする必要があります。
10.11.1. ネットワーク接続の要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターのコンポーネントが通信できるように、マシン間のネットワーク接続を設定する必要があります。すべてのマシンではクラスターの他のすべてのマシンのホスト名を解決できる必要があります。
このセクションでは、必要なポートの詳細を説明します。
インターネットに接続された OpenShift Container Platform 環境では、プラットフォームコンテナーのイメージをプルし、Red Hat にテレメトリーデータを提供するために、すべてのノードがインターネットにアクセスできる必要があります。
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
ICMP | 該当なし | ネットワーク到達性のテスト |
TCP |
| メトリクス |
|
ホストレベルのサービス。ポート | |
| Kubernetes が予約するデフォルトポート | |
UDP |
| VXLAN |
| Geneve | |
|
ポート | |
| IPsec IKE パケット | |
| IPsec NAT-T パケット | |
|
UDP ポート | |
TCP/UDP |
| Kubernetes ノードポート |
ESP | 該当なし | IPsec Encapsulating Security Payload (ESP) |
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
TCP |
| Kubernetes API |
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
TCP |
| etcd サーバーおよびピアポート |
10.12. Azure でのネットワークおよび負荷分散コンポーネントの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターで使用するネットワークおよび負荷分散を Microsoft Azure で設定する必要があります。これらのコンポーネントを作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。
提供される ARM テンプレートを使用して Azure インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
手順
-
このトピックの ネットワークおよびロードばランサーの ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
03_infra.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なネットワークおよび負荷分散オブジェクトを記述しています。 az
CLI を使用してデプロイメントを作成します。az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/03_infra.json" \ --parameters privateDNSZoneName="${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}"
$ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/03_infra.json" \ --parameters privateDNSZoneName="${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}" \
1 --parameters baseName="${INFRA_ID}"
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow API パブリックロードバランサーのパブリックゾーンに
api
DNS レコードを作成します。${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP}
変数は、パブリック DNS ゾーンがあるリソースグループをポイントする必要があります。以下の変数をエクスポートします。
export PUBLIC_IP=`az network public-ip list -g ${RESOURCE_GROUP} --query "[?name=='${INFRA_ID}-master-pip'] | [0].ipAddress" -o tsv`
$ export PUBLIC_IP=`az network public-ip list -g ${RESOURCE_GROUP} --query "[?name=='${INFRA_ID}-master-pip'] | [0].ipAddress" -o tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 新しいパブリックゾーンに
api
DNS レコードを作成します。az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n api -a ${PUBLIC_IP} --ttl 60
$ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n api -a ${PUBLIC_IP} --ttl 60
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターを既存のパブリックゾーンに追加する場合は、
api
DNS レコードを代わりに作成できます。az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${BASE_DOMAIN} -n api.${CLUSTER_NAME} -a ${PUBLIC_IP} --ttl 60
$ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${BASE_DOMAIN} -n api.${CLUSTER_NAME} -a ${PUBLIC_IP} --ttl 60
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
10.12.1. ネットワークおよびロードバランサーの ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要なネットワークオブジェクトおよびロードバランサーをデプロイすることができます。
例10.24 03_infra.json
ARM テンプレート
10.13. Azure でのブートストラップマシンの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターの初期化を実行する際に使用するブートストラップマシンを Microsoft Azure で作成する必要があります。このマシンを作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。
提供されている ARM テンプレートを使用してブートストラップマシンを作成しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
- Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
- コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
手順
-
このトピックの ブートストラップマシンの ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
04_bootstrap.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なブートストラップマシンを記述しています。 ブートストラップ URL 変数をエクスポートします。
bootstrap_url_expiry=`date -u -d "10 hours" '+%Y-%m-%dT%H:%MZ'`
$ bootstrap_url_expiry=`date -u -d "10 hours" '+%Y-%m-%dT%H:%MZ'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow export BOOTSTRAP_URL=`az storage blob generate-sas -c 'files' -n 'bootstrap.ign' --https-only --full-uri --permissions r --expiry $bootstrap_url_expiry --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -o tsv`
$ export BOOTSTRAP_URL=`az storage blob generate-sas -c 'files' -n 'bootstrap.ign' --https-only --full-uri --permissions r --expiry $bootstrap_url_expiry --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -o tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ブートストラップ Ignition 変数をエクスポートします。
export BOOTSTRAP_IGNITION=`jq -rcnM --arg v "3.2.0" --arg url ${BOOTSTRAP_URL} '{ignition:{version:$v,config:{replace:{source:$url}}}}' | base64 | tr -d '\n'`
$ export BOOTSTRAP_IGNITION=`jq -rcnM --arg v "3.2.0" --arg url ${BOOTSTRAP_URL} '{ignition:{version:$v,config:{replace:{source:$url}}}}' | base64 | tr -d '\n'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az
CLI を使用してデプロイメントを作成します。az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/04_bootstrap.json" \ --parameters bootstrapIgnition="${BOOTSTRAP_IGNITION}" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}" \ --parameter bootstrapVMSize="Standard_D4s_v3"
$ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/04_bootstrap.json" \ --parameters bootstrapIgnition="${BOOTSTRAP_IGNITION}" \
1 --parameters baseName="${INFRA_ID}" \
2 --parameter bootstrapVMSize="Standard_D4s_v3"
3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
10.13.1. ブートストラップマシンの ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なブートストラップマシンをデプロイすることができます。
例10.25 04_bootstrap.json
ARM テンプレート
10.14. Azure でのコントロールプレーンの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターで使用するコントロールプレーンマシンを Microsoft Azure で作成する必要があります。これらのマシンを作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。
デフォルトでは、Microsoft Azure はコントロールプレーンマシンとコンピュートマシンを事前設定されたアベイラビリティーゾーンに配置します。コンピュートノードまたはコントロールプレーンノードのアベイラビリティーゾーンを手動で設定できます。これを行うには、仮想マシンリソースの zones
パラメーターで各アベイラビリティーゾーンを指定して、ベンダーの Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更します。
提供される ARM テンプレートを使用してコントロールプレーンマシンを使用しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合は、インストールログで Red Hat サポートに接続することを検討してください。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
- Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
- コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
- ブートストラップマシンを作成します。
手順
-
このトピックの コントロールプレーンマシンの ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
05_masters.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なコントロールプレーンのマシンを記述しています。 コントロールプレーンマシンのデプロイメントに必要な以下の変数をエクスポートします。
export MASTER_IGNITION=`cat <installation_directory>/master.ign | base64 | tr -d '\n'`
$ export MASTER_IGNITION=`cat <installation_directory>/master.ign | base64 | tr -d '\n'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az
CLI を使用してデプロイメントを作成します。az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/05_masters.json" \ --parameters masterIgnition="${MASTER_IGNITION}" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}" \ --parameters masterVMSize="Standard_D8s_v3"
$ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/05_masters.json" \ --parameters masterIgnition="${MASTER_IGNITION}" \
1 --parameters baseName="${INFRA_ID}" \
2 --parameters masterVMSize="Standard_D8s_v3"
3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
10.14.1. コントロールプレーンマシンの ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なコントロールプレーンマシンをデプロイすることができます。
例10.26 05_masters.json
ARM テンプレート
10.15. ブートストラップの完了を待機し、Azure のブートストラップリソースを削除する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure ですべての必要なインフラストラクチャーを作成した後に、ブートストラッププロセスが、インストールプログラムで生成した Ignition 設定ファイルを使用してプロビジョニングしたマシンで完了するのを待機します。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
- Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
- コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
- ブートストラップマシンを作成します。
- コントロールプレーンマシンが作成されている。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install wait-for bootstrap-complete --dir <installation_directory> \ --log-level info
$ ./openshift-install wait-for bootstrap-complete --dir <installation_directory> \
1 --log-level info
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドが
FATAL
警告を出さずに終了する場合、実稼働用のコントロールプレーンは初期化されています。ブートストラップリソースを削除します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ブートストラップサーバーを削除しないと、API トラフィックがブートストラップサーバーにルーティングされるため、インストールが成功しない場合があります。
10.16. Azure での追加のワーカーマシンの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure でクラスターが使用するワーカーマシンを作成するには、それぞれのインスタンスを個別に起動するか、自動スケーリンググループなどのクラスター外にある自動プロセスを実行します。OpenShift Container Platform の組み込まれたクラスタースケーリングメカニズムやマシン API を利用できます。
この例では、Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用して 1 つのインスタンスを手動で起動します。追加のインスタンスは、ファイル内に 06_workers.json
というタイプのリソースを追加して起動することができます。
デフォルトでは、Microsoft Azure はコントロールプレーンマシンとコンピュートマシンを事前設定されたアベイラビリティーゾーンに配置します。コンピュートノードまたはコントロールプレーンノードのアベイラビリティーゾーンを手動で設定できます。これを行うには、仮想マシンリソースの zones
パラメーターに各アベイラビリティーゾーンを指定して、ベンダーの ARM テンプレートを変更します。
提供される ARM テンプレートを使用してコントロールプレーンマシンを使用しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合は、インストールログで Red Hat サポートに接続することを検討してください。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
- Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
- コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
- ブートストラップマシンを作成します。
- コントロールプレーンマシンが作成されている。
手順
-
このトピックの ワーカーマシンの ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
06_workers.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なワーカーマシンを記述しています。 ワーカーマシンのデプロイメントで必要な以下の変数をエクスポートします。
export WORKER_IGNITION=`cat <installation_directory>/worker.ign | base64 | tr -d '\n'`
$ export WORKER_IGNITION=`cat <installation_directory>/worker.ign | base64 | tr -d '\n'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az
CLI を使用してデプロイメントを作成します。az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/06_workers.json" \ --parameters workerIgnition="${WORKER_IGNITION}" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}" \ --parameters nodeVMSize="Standard_D4s_v3"
$ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/06_workers.json" \ --parameters workerIgnition="${WORKER_IGNITION}" \
1 --parameters baseName="${INFRA_ID}" \
2 --parameters nodeVMSize="Standard_D4s_v3"
3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
10.16.1. ワーカーマシンの ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なワーカーマシンをデプロイすることができます。
例10.27 06_workers.json
ARM テンプレート
10.17. OpenShift CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために OpenShift CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.16 のすべてのコマンドを実行することはできません。新しいバージョンの oc
をダウンロードしてインストールしてください。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンリストからアーキテクチャーを選択します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Linux Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブを展開します。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
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Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを展開します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
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macOS への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.16 macOS Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.16 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
oc
コマンドを使用してインストールを確認します。oc <command>
$ oc <command>
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10.18. CLI の使用によるクラスターへのログイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターに関する情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI がインストールされている。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
system:admin
system:admin
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10.19. マシンの証明書署名要求の承認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
マシンをクラスターに追加する際に、追加したそれぞれのマシンに対して 2 つの保留状態の証明書署名要求 (CSR) が生成されます。これらの CSR が承認されていることを確認するか、必要な場合はそれらを承認してください。最初にクライアント要求を承認し、次にサーバー要求を承認する必要があります。
前提条件
- マシンがクラスターに追加されています。
手順
クラスターがマシンを認識していることを確認します。
oc get nodes
$ oc get nodes
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME STATUS ROLES AGE VERSION master-0 Ready master 63m v1.29.4 master-1 Ready master 63m v1.29.4 master-2 Ready master 64m v1.29.4
NAME STATUS ROLES AGE VERSION master-0 Ready master 63m v1.29.4 master-1 Ready master 63m v1.29.4 master-2 Ready master 64m v1.29.4
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力には作成したすべてのマシンがリスト表示されます。
注記上記の出力には、一部の CSR が承認されるまで、ワーカーノード (ワーカーノードとも呼ばれる) が含まれない場合があります。
保留中の証明書署名要求 (CSR) を確認し、クラスターに追加したそれぞれのマシンのクライアントおよびサーバー要求に
Pending
またはApproved
ステータスが表示されていることを確認します。oc get csr
$ oc get csr
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-8b2br 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending csr-8vnps 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending ...
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-8b2br 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending csr-8vnps 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この例では、2 つのマシンがクラスターに参加しています。このリストにはさらに多くの承認された CSR が表示される可能性があります。
追加したマシンの保留中の CSR すべてが
Pending
ステータスになった後に CSR が承認されない場合には、クラスターマシンの CSR を承認します。注記CSR のローテーションは自動的に実行されるため、クラスターにマシンを追加後 1 時間以内に CSR を承認してください。1 時間以内に承認しない場合には、証明書のローテーションが行われ、各ノードに 3 つ以上の証明書が存在するようになります。これらの証明書すべてを承認する必要があります。クライアントの CSR が承認された後に、Kubelet は提供証明書のセカンダリー CSR を作成します。これには、手動の承認が必要になります。次に、後続の提供証明書の更新要求は、Kubelet が同じパラメーターを持つ新規証明書を要求する場合に
machine-approver
によって自動的に承認されます。注記ベアメタルおよび他の user-provisioned infrastructure などのマシン API ではないプラットフォームで実行されているクラスターの場合、kubelet 提供証明書要求 (CSR) を自動的に承認する方法を実装する必要があります。要求が承認されない場合、API サーバーが kubelet に接続する際に提供証明書が必須であるため、
oc exec
、oc rsh
、およびoc logs
コマンドは正常に実行できません。Kubelet エンドポイントにアクセスする操作には、この証明書の承認が必要です。この方法は新規 CSR の有無を監視し、CSR がsystem:node
またはsystem:admin
グループのnode-bootstrapper
サービスアカウントによって提出されていることを確認し、ノードの ID を確認します。それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR に以下のコマンドを実行します。
oc adm certificate approve <csr_name>
$ oc adm certificate approve <csr_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<csr_name>
は、現行の CSR のリストからの CSR の名前です。
すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。
oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
$ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記一部の Operator は、一部の CSR が承認されるまで利用できない可能性があります。
クライアント要求が承認されたら、クラスターに追加した各マシンのサーバー要求を確認する必要があります。
oc get csr
$ oc get csr
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-bfd72 5m26s system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal Pending csr-c57lv 5m26s system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal Pending ...
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-bfd72 5m26s system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal Pending csr-c57lv 5m26s system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal Pending ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 残りの CSR が承認されず、それらが
Pending
ステータスにある場合、クラスターマシンの CSR を承認します。それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR に以下のコマンドを実行します。
oc adm certificate approve <csr_name>
$ oc adm certificate approve <csr_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<csr_name>
は、現行の CSR のリストからの CSR の名前です。
すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。
oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
$ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
すべてのクライアントおよびサーバーの CSR が承認された後に、マシンのステータスが
Ready
になります。以下のコマンドを実行して、これを確認します。oc get nodes
$ oc get nodes
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記サーバー CSR の承認後にマシンが
Ready
ステータスに移行するまでに数分の時間がかかる場合があります。
関連情報
- CSR の詳細は、Certificate Signing Requests を参照してください。
10.20. Ingress DNS レコードの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Kubernetes マニフェストの作成および Ignition 設定の生成時に DNS ゾーン設定を削除した場合、Ingress ロードバランサーをポイントする DNS レコードを手動で作成する必要があります。ワイルドカード *.apps.{baseDomain}.
または特定のレコードのいずれかを作成できます。要件に基づいて A、CNAME その他のレコードを使用できます。
前提条件
- 独自にプロビジョニングしたインフラストラクチャーを使用して、OpenShift Container Platform クラスターを Microsoft Azure にデプロイしています。
-
OpenShift CLI (
oc
) をインストールします。 - Azure CLI のインストールまたは更新を実行します。
手順
Ingress ルーターがロードバランサーを作成し、
EXTERNAL-IP
フィールドにデータを設定していることを確認します。oc -n openshift-ingress get service router-default
$ oc -n openshift-ingress get service router-default
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE router-default LoadBalancer 172.30.20.10 35.130.120.110 80:32288/TCP,443:31215/TCP 20
NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE router-default LoadBalancer 172.30.20.10 35.130.120.110 80:32288/TCP,443:31215/TCP 20
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Ingress ルーター IP を変数としてエクスポートします。
export PUBLIC_IP_ROUTER=`oc -n openshift-ingress get service router-default --no-headers | awk '{print $4}'`
$ export PUBLIC_IP_ROUTER=`oc -n openshift-ingress get service router-default --no-headers | awk '{print $4}'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow パブリック DNS ゾーンに
*.apps
レコードを追加します。このクラスターを新しいパブリックゾーンに追加する場合は、以下を実行します。
az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps -a ${PUBLIC_IP_ROUTER} --ttl 300
$ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps -a ${PUBLIC_IP_ROUTER} --ttl 300
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このクラスターを既存のパブリックゾーンに追加する場合は、以下を実行します。
az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${BASE_DOMAIN} -n *.apps.${CLUSTER_NAME} -a ${PUBLIC_IP_ROUTER} --ttl 300
$ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${BASE_DOMAIN} -n *.apps.${CLUSTER_NAME} -a ${PUBLIC_IP_ROUTER} --ttl 300
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
*.apps
レコードをプライベート DNS ゾーンに追加します。以下のコマンドを使用して
*.apps
レコードを作成します。az network private-dns record-set a create -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps --ttl 300
$ az network private-dns record-set a create -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps --ttl 300
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを使用して
*.apps
レコードをプライベート DNS ゾーンに追加します。az network private-dns record-set a add-record -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps -a ${PUBLIC_IP_ROUTER}
$ az network private-dns record-set a add-record -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps -a ${PUBLIC_IP_ROUTER}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ワイルドカードを使用する代わりに明示的なドメインを追加する場合は、クラスターのそれぞれの現行ルートのエントリーを作成できます。
oc get --all-namespaces -o jsonpath='{range .items[*]}{range .status.ingress[*]}{.host}{"\n"}{end}{end}' routes
$ oc get --all-namespaces -o jsonpath='{range .items[*]}{range .status.ingress[*]}{.host}{"\n"}{end}{end}' routes
出力例
oauth-openshift.apps.cluster.basedomain.com console-openshift-console.apps.cluster.basedomain.com downloads-openshift-console.apps.cluster.basedomain.com alertmanager-main-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com prometheus-k8s-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com
oauth-openshift.apps.cluster.basedomain.com
console-openshift-console.apps.cluster.basedomain.com
downloads-openshift-console.apps.cluster.basedomain.com
alertmanager-main-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com
prometheus-k8s-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com
10.21. user-provisioned infrastructure での Azure インストールの実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure の user-provisioned infrastructure で OpenShift Container Platform のインストールを開始した後は、クラスターが準備状態になるまでクラスターのイベントをモニターできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターのブートストラップマシンを、user-provisioned Azure インフラストラクチャーにデプロイします。
-
oc
CLI をインストールし、ログインします。
手順
クラスターのインストールを完了します。
./openshift-install --dir <installation_directory> wait-for install-complete
$ ./openshift-install --dir <installation_directory> wait-for install-complete
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
INFO Waiting up to 30m0s for the cluster to initialize...
INFO Waiting up to 30m0s for the cluster to initialize...
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<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
重要-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
10.22. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。Telemetry サービスは、クラスターの健全性と更新の成功に関するメトリクスを提供するためにデフォルトで実行されます。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
第11章 ARM テンプレートを使用したクラスターの Azure へのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 では、独自に提供するインフラストラクチャーを使用して、Microsoft Azure にクラスターをインストールできます。
これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートが提供されます。
user-provisioned infrastructure のインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、クラウドプロバイダーおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスを理解している必要があります。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の ARM テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。これらのテンプレートはサンプルとしてのみ提供されます。
11.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
- クラスターをホストするように Azure アカウントを設定 している。
-
Azure CLI をダウンロードし、これをコンピューターにインストールしている。Azure ドキュメントの Install the Azure CLI を参照してください。以下のドキュメントは、Azure CLI バージョン
2.49.0
を使用して最後にテストされました。Azure CLI コマンドは、使用するバージョンによって動作が異なる場合があります。 -
ご使用の環境でクラウド ID およびアクセス管理 (IAM) API にアクセスできない場合、または管理者レベルの認証情報シークレットを
kube-system
namespace に保存したくない場合は、管理者レベルのシークレットを kube-system プロジェクトに保存する代替方法 を参照してください。 クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 した (ファイアウォールを使用し、Telemetry サービスを使用する予定の場合)。
注記プロキシーを設定する場合は、このサイトリストも確認してください。
11.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターがインターネットにアクセスでき、Telemetry を無効にしていない場合、そのサービスによってクラスターのサブスクリプションが自動的に有効化されます。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプに応じて、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
11.3. Azure プロジェクトの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、これをホストするために Azure プロジェクトを設定する必要があります。
パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する用語のリストは、Azure ドキュメントの 予約されたリソース名のエラーを解決する を参照してください。
11.3.1. Azure アカウントの制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターは数多くの Microsoft Azure コンポーネントを使用し、デフォルトの Azure サブスクリプションおよびサービス制限、クォータ、および制約 は、OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能に影響を与えます。
デフォルトの制限は、Free Trial や Pay-As-You-Go、および DV2、F、および G などのシリーズといったカテゴリータイプによって異なります。たとえば、Enterprise Agreement サブスクリプションのデフォルトは 350 コアです。
サブスクリプションタイプの制限を確認し、必要に応じて、デフォルトのクラスターを Azure にインストールする前にアカウントのクォータ制限を引き上げます。
以下の表は、OpenShift Container Platform クラスターのインストールおよび実行機能に影響を与える可能性のある Azure コンポーネントの制限を要約しています。
コンポーネント | デフォルトで必要なコンポーネントの数 | デフォルトの Azure 制限 | 説明 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
vCPU | 40 | リージョンごとに 20 | デフォルトのクラスターには 40 の vCPU が必要であるため、アカウントの上限を引き上げる必要があります。 デフォルトで、各クラスターは以下のインスタンスを作成します。
ブートストラップマシンは 4 vCPU を使用する 追加のワーカーノードをデプロイし、自動スケーリングを有効にし、大規模なワークロードをデプロイするか、異なるインスタンスタイプを使用するには、アカウントの vCPU 制限をさらに引き上げ、クラスターが必要なマシンをデプロイできるようにする必要があります。 | ||||||
OS ディスク | 7 | 各クラスターマシンには、少なくとも 100 GB のストレージと 300 IOPS が必要です。 注記 実稼働クラスターおよび高負荷ワークロードがあるクラスターには、さらに高速なストレージが推奨されます。パフォーマンスを向上させるためのストレージ最適化の詳細は、「スケーラビリティーとパフォーマンス」セクションの「ストレージの最適化」を参照してください。 | |||||||
VNet | 1 | リージョンごとに 1000 | 各デフォルトクラスターには、2 つのサブネットを含む 1 つの Virtual Network (VNet) が必要です。 | ||||||
ネットワークインターフェイス | 7 | リージョンごとに 65,536 | 各デフォルトクラスターには、7 つのネットワークインターフェイスが必要です。さらに多くのマシンを作成したり、デプロイしたワークロードでロードバランサーを作成する場合、クラスターは追加のネットワークインターフェイスを使用します。 | ||||||
ネットワークセキュリティーグループ | 2 | 5000 | 各クラスターは VNet の各サブネットにネットワークセキュリティーグループを作成します。デフォルトのクラスターは、コントロールプレーンおよびコンピュートノードのサブネットにネットワークセキュリティーグループを作成します。
| ||||||
ネットワークロードバランサー | 3 | リージョンごとに 1000 | 各クラスターは以下の ロードバランサー を作成します。
アプリケーションが追加の Kubernetes | ||||||
パブリック IP アドレス | 3 | 2 つのパブリックロードバランサーのそれぞれはパブリック IP アドレスを使用します。ブートストラップマシンは、インストール時のトラブルシューティングのためにマシンに SSH を実行できるようにパブリック IP アドレスも使用します。ブートストラップノードの IP アドレスは、インストール時にのみ使用されます。 | |||||||
プライベート IP アドレス | 7 | 内部ロードバランサー、3 つのコントロールプレーンマシンのそれぞれ、および 3 つのワーカーマシンのそれぞれはプライベート IP アドレスを使用します。 | |||||||
スポット VM vCPU (オプション) | 0 スポット VM を設定する場合には、クラスターのコンピュートノードごとにスポット VM vCPU が 2 つ必要です。 | リージョンごとに 20 | これはオプションのコンポーネントです。スポット VM を使用するには、Azure のデフォルトの制限を最低でも、クラスター内のコンピュートノード数の 2 倍に増やす必要があります。 注記 コントロールプレーンノードにスポット VM を使用することは推奨しません。 |
11.3.2. Azure でのパブリック DNS ゾーンの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Microsoft Azure アカウントに、専用のパブリックホスト DNS ゾーンが必要になります。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。このサービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスター DNS 解決および名前検索を提供します。
手順
ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインおよびレジストラーを移行するか、Azure または別のソースから新規のものを取得できます。
注記Azure 経由でドメインを購入する方法の詳細は、Azure ドキュメントの Buy a custom domain name for Azure App Service を参照してください。
- 既存のドメインおよびレジストラーを使用している場合、その DNS を Azure に移行します。Azure ドキュメントの Migrate an active DNS name to Azure App Service を参照してください。
ドメインの DNS を設定します。Azure ドキュメントの Tutorial: Host your domain in Azure DNS の手順に従い、ドメインまたはサブドメインのパブリックホストゾーンを作成し、新規の権威ネームサーバーを抽出し、ドメインが使用するネームサーバーのレジストラーレコードを更新します。
openshiftcorp.com
などのルートドメインや、clusters.openshiftcorp.com
などのサブドメインを使用します。- サブドメインを使用する場合は、所属する会社の手順に従ってその委任レコードを親ドメインに追加します。
この DNS ゾーンの作成例 を参照し、Azure の DNS ソリューションを確認することができます。
11.3.3. Azure アカウント制限の拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
アカウントの制限を引き上げるには、Azure ポータルでサポートをリクエストします。
サポートリクエストごとに 1 つの種類のクォータのみを増やすことができます。
手順
- Azure ポータルの左端で Help + support をクリックします。
New support request をクリックしてから必要な値を選択します。
- Issue type リストから、Service and subscription limits (quotas) を選択します。
- Subscription リストから、変更するサブスクリプションを選択します。
- Quota type リストから、引き上げるクォータを選択します。たとえば、Compute-VM (cores-vCPUs) subscription limit increases を選択し、クラスターのインストールに必要な vCPU の数を増やします。
- Next: Solutions をクリックします。
Problem Detailsページで、クォータの引き上げに関する必要な情報を指定します。
- Provide detailsをクリックし、Quota detailsウィンドウに必要な詳細情報を指定します。
- SUPPORT METHOD and CONTACT INFO セクションに、問題の重大度および問い合わせ先の詳細を指定します。
- Next: Review + create をクリックしてから Create をクリックします。
11.3.4. 証明書署名要求の管理 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ユーザーがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用する場合、クラスターの自動マシン管理へのアクセスは制限されるため、インストール後にクラスターの証明書署名要求 (CSR) のメカニズムを提供する必要があります。kube-controller-manager
は kubelet クライアント CSR のみを承認します。machine-approver
は、kubelet 認証情報を使用して要求されるサービング証明書の有効性を保証できません。適切なマシンがこの要求を発行したかどうかを確認できないためです。kubelet 提供証明書の要求の有効性を検証し、それらを承認する方法を判別し、実装する必要があります。
11.3.5. サブスクリプション ID とテナント ID の記録 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムには、Azure アカウントに関連付けられたサブスクリプション ID とテナント ID が必要です。Azure CLI を使用してこの情報を収集できます。
前提条件
- Azure CLI をインストールまたは更新している。
手順
次のコマンドを実行して、Azure CLI にログインします。
az login
$ az login
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 適切なサブスクリプションを使用していることを確認してください。
次のコマンドを実行して、利用可能なサブスクリプションのリストを表示します。
az account list --refresh
$ az account list --refresh
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、アクティブなアカウントの詳細を表示し、これが使用するサブスクリプションであることを確認します。
az account show
$ az account show
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
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適切なサブスクリプションを使用していない場合は、以下を行います。
次のコマンドを実行して、アクティブなサブスクリプションを変更します。
az account set -s <subscription_id>
$ az account set -s <subscription_id>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、必要なサブスクリプションを使用していることを確認します。
az account show
$ az account show
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
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-
出力から
id
およびtenantId
パラメーターの値を記録します。OpenShift Container Platform クラスターをインストールするには、これらの値が必要です。
11.3.6. Azure リソースにアクセスするためにサポートされている ID リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターでは、Azure リソースを作成および管理するために Azure ID が必要です。したがって、インストールを完了するには、次のいずれかのタイプの ID が必要です。
- サービスプリンシパル
- システムが割り当てたマネージド ID
- ユーザーが割り当てたマネージド ID
11.3.7. user-provisioned infrastructure に必要な Azure アクセス許可 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムでは、クラスターをデプロイし、日常の操作を維持するために必要なパーミッションを持つ Azure サービスプリンシパルまたはマネージド ID にアクセスする必要があります。これらパーミッションは、ID に関連付けられた Azure サブスクリプションに付与する必要があります。
以下のオプションを使用できます。
ID に
Contributor
ロールとUser Access Administrator
ロールを割り当てることができます。これらのロールを割り当てるのが、必要な権限をすべて付与する最も簡単な方法です。ロールの割り当ての詳細は、Azure portal を使用した Azure リソースへのアクセスの管理 に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 組織のセキュリティーポリシーにより、さらに制限された権限セットが要求される場合は、必要な権限を持つ カスタムロール を作成できます。
Microsoft Azure で OpenShift Container Platform クラスターを作成するには、以下のアクセス許可が必要です。
例11.1 承認リソースを作成するために必要な権限
-
Microsoft.Authorization/policies/audit/action
-
Microsoft.Authorization/policies/auditIfNotExists/action
-
Microsoft.Authorization/roleAssignments/read
-
Microsoft.Authorization/roleAssignments/write
例11.2 コンピューティングリソースの作成に必要な権限
-
Microsoft.Compute/images/read
-
Microsoft.Compute/images/write
-
Microsoft.Compute/images/delete
-
Microsoft.Compute/availabilitySets/read
-
Microsoft.Compute/disks/beginGetAccess/action
-
Microsoft.Compute/disks/delete
-
Microsoft.Compute/disks/read
-
Microsoft.Compute/disks/write
-
Microsoft.Compute/galleries/images/read
-
Microsoft.Compute/galleries/images/versions/read
-
Microsoft.Compute/galleries/images/versions/write
-
Microsoft.Compute/galleries/images/write
-
Microsoft.Compute/galleries/read
-
Microsoft.Compute/galleries/write
-
Microsoft.Compute/snapshots/read
-
Microsoft.Compute/snapshots/write
-
Microsoft.Compute/snapshots/delete
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/delete
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/powerOff/action
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/read
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/write
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/deallocate/action
例11.3 ID 管理リソースを作成するために必要なアクセス許可
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/assign/action
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/read
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/write
例11.4 ネットワークリソースの作成に必要な権限
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/write
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/write
-
Microsoft.Network/dnszones/CNAME/read
-
Microsoft.Network/dnszones/read
-
Microsoft.Network/loadBalancers/backendAddressPools/join/action
-
Microsoft.Network/loadBalancers/backendAddressPools/read
-
Microsoft.Network/loadBalancers/backendAddressPools/write
-
Microsoft.Network/loadBalancers/read
-
Microsoft.Network/loadBalancers/write
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/delete
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/join/action
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/read
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/write
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/join/action
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/read
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules/delete
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules/read
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules/write
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/write
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/write
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/delete
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/SOA/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/virtualNetworkLinks/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/virtualNetworkLinks/write
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/write
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/delete
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/join/action
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/read
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/write
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/join/action
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/read
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/subnets/join/action
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/subnets/read
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/subnets/write
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/write
例11.5 リソースの健全性をチェックするために必要な権限
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Activated/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/InProgress/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Pending/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Resolved/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Updated/action
例11.6 リソースグループの作成に必要なアクセス許可
-
Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/read
-
Microsoft.Resources/subscriptions/resourcegroups/write
例11.7 リソースタグの作成に必要なアクセス許可
-
Microsoft.Resources/tags/write
例11.8 ストレージリソースの作成に必要な権限
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/write
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/shares/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/shares/write
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/fileServices/shares/delete
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/listKeys/action
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/read
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/write
例11.9 デプロイメントの作成に必要な権限
-
Microsoft.Resources/deployments/read
-
Microsoft.Resources/deployments/write
-
Microsoft.Resources/deployments/validate/action
-
Microsoft.Resources/deployments/operationstatuses/read
例11.10 コンピュートリソースを作成するためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.Compute/availabilitySets/delete
-
Microsoft.Compute/availabilitySets/write
例11.11 Marketplace 仮想マシンリソースを作成するためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.MarketplaceOrdering/offertypes/publishers/offers/plans/agreements/read
-
Microsoft.MarketplaceOrdering/offertypes/publishers/offers/plans/agreements/write
例11.12 ユーザー管理の暗号化を有効にするためのオプションのアクセス許可
-
Microsoft.Compute/diskEncryptionSets/read
-
Microsoft.Compute/diskEncryptionSets/write
-
Microsoft.Compute/diskEncryptionSets/delete
-
Microsoft.KeyVault/vaults/read
-
Microsoft.KeyVault/vaults/write
-
Microsoft.KeyVault/vaults/delete
-
Microsoft.KeyVault/vaults/deploy/action
-
Microsoft.KeyVault/vaults/keys/read
-
Microsoft.KeyVault/vaults/keys/write
-
Microsoft.Features/providers/features/register/action
Microsoft Azure で OpenShift Container Platform クラスターを削除するには、以下のアクセス許可が必要です。
例11.13 承認リソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Authorization/roleAssignments/delete
例11.14 コンピューティングリソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Compute/disks/delete
-
Microsoft.Compute/galleries/delete
-
Microsoft.Compute/galleries/images/delete
-
Microsoft.Compute/galleries/images/versions/delete
-
Microsoft.Compute/virtualMachines/delete
-
Microsoft.Compute/images/delete
例11.15 アイデンティティー管理リソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/delete
例11.16 ネットワークリソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Network/dnszones/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/A/delete
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/read
-
Microsoft.Network/dnsZones/CNAME/delete
-
Microsoft.Network/loadBalancers/delete
-
Microsoft.Network/networkInterfaces/delete
-
Microsoft.Network/networkSecurityGroups/delete
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/A/read
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/delete
-
Microsoft.Network/privateDnsZones/virtualNetworkLinks/delete
-
Microsoft.Network/publicIPAddresses/delete
-
Microsoft.Network/virtualNetworks/delete
例11.17 リソースの健全性をチェックするために必要な権限
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Activated/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Resolved/action
-
Microsoft.Resourcehealth/healthevent/Updated/action
例11.18 リソースグループを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Resources/subscriptions/resourcegroups/delete
例11.19 ストレージリソースを削除するために必要な権限
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/delete
-
Microsoft.Storage/storageAccounts/listKeys/action
Azure に OpenShift Container Platform をインストールするには、リソースグループの作成に関連するアクセス許可をサブスクリプションに限定する必要があります。リソースグループが作成されたら、作成されたリソースグループに残りのアクセス許可のスコープを設定できます。パブリック DNS ゾーンが別のリソースグループに存在する場合は、ネットワーク DNS ゾーンに関連する権限を常にサブスクリプションに適用する必要があります。
OpenShift Container Platform クラスターを削除するときに、すべての権限をサブスクリプションに適用できます。
11.3.8. Azure マネージド ID の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムでは、インストールを完了するために Azure ID が必要です。システム割り当てまたはユーザー割り当てのマネージド ID を使用できます。
マネージド ID を使用できない場合は、サービスプリンシパルを使用できます。
手順
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれを有効にします。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は以下を行います。
- これを、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てます。
クライアント ID を記録します。この値は、クラスターをインストールするときに必要になります。
ユーザー割り当てマネージド ID の詳細を表示する場合は、Microsoft Azure ドキュメントで ユーザー割り当てマネージド ID のリスト を参照してください。
- 必要なパーミッションがマネージド ID に割り当てられていることを確認します。
11.3.9. サービスプリンシパルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムでは、インストールを完了するために Azure ID が必要です。サービスプリンシパルを使用できます。
サービスプリンシパルを使用できない場合は、マネージド ID を使用できます。
前提条件
- Azure CLI をインストールまたは更新している。
- Azure サブスクリプション ID がある。
-
サービスプリンシパルに
Contributor
ロールおよびUser Administrator Access
ロールを割り当てない場合は、必要な Azure アクセス許可を持つカスタムロールを作成しています。
手順
次のコマンドを実行して、アカウントのサービスプリンシパルを作成します。
az ad sp create-for-rbac --role <role_name> \ --name <service_principal> \ --scopes /subscriptions/<subscription_id>
$ az ad sp create-for-rbac --role <role_name> \
1 --name <service_principal> \
2 --scopes /subscriptions/<subscription_id>
3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
出力から
appId
パラメーターとpassword
パラメーターの値を記録します。クラスターをインストールするときにこれらの値が必要です。 Contributor
ロールをサービスプリンシパルに適用した場合は、次のコマンドを実行してUser Administrator Access
ロールを割り当てます。az role assignment create --role "User Access Administrator" \ --assignee-object-id $(az ad sp show --id <appId> --query id -o tsv)
$ az role assignment create --role "User Access Administrator" \ --assignee-object-id $(az ad sp show --id <appId> --query id -o tsv)
1 --scope /subscriptions/<subscription_id>
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
11.3.10. サポート対象の Azure リージョン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムは、サブスクリプションに基づいて利用可能な Microsoft Azure リージョンのリストを動的に生成します。
サポート対象の Azure パブリックリージョン
-
australiacentral
(Australia Central) -
australiaeast
(Australia East) -
australiasoutheast
(Australia South East) -
brazilsouth
(Brazil South) -
canadacentral
(Canada Central) -
canadaeast
(Canada East) -
centralindia
(Central India) -
centralus
(Central US) -
chilecentral
(チリ中) -
eastasia
(East Asia) -
eastus
(East US) -
eastus2
(East US 2) -
francecentral
(France Central) -
germanywestcentral
(Germany West Central) -
indonesiacentral
(インドネシア中部) -
israelcentral
(Israel Central) -
italynorth
(Italy North) -
japaneast
(Japan East) -
japanwest
(Japan West) -
koreacentral
(Korea Central) -
koreasouth
(Korea South) -
malaysiawest
(マレーシア西部) -
mexicocentral
(Mexico Central) -
newzealandnorth
(New Zealand North) -
northcentralus
(North Central US) -
northeurope
(North Europe) -
norwayeast
(Norway East) -
polandcentral
(Poland Central) -
qatarcentral
(Qatar Central) -
southafricanorth
(South Africa North) -
southcentralus
(South Central US) -
southeastasia
(Southeast Asia) -
southindia
(South India) -
spaincentral
(Spain Central) -
swedencentral
(Sweden Central) -
switzerlandnorth
(Switzerland North) -
uaenorth
(UAE North) -
uksouth
(UK South) -
ukwest
(UK West) -
westcentralus
(West Central US) -
westeurope
(West Europe) -
westindia
(West India) -
westus
(West US) -
westus2
(West US 2) -
westus3
(West US 3)
サポート対象の Azure Government リージョン
以下の Microsoft Azure Government (MAG) リージョンのサポートが OpenShift Container Platform バージョン 4.6 に追加されています。
-
usgovtexas
(US Gov Texas) -
usgovvirginia
(US Gov Virginia)
Azure ドキュメント の利用可能なすべての MAG リージョンを参照できます。他の提供される MAG リージョンは OpenShift Container Platform で機能することが予想されますが、まだテストされていません。
11.4. user-provisioned infrastructure を使用したクラスターの要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
user-provisioned infrastructure を含むクラスターの場合、必要なマシンすべてをデプロイする必要があります。
このセクションでは、user-provisioned infrastructure に OpenShift Container Platform をデプロイする要件を説明します。
11.4.1. クラスターのインストールに必要なマシン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
最小の OpenShift Container Platform クラスターでは以下のホストが必要です。
ホスト | 説明 |
---|---|
1 つの一時的なブートストラップマシン | クラスターでは、ブートストラップマシンが OpenShift Container Platform クラスターを 3 つのコントロールプレーンマシンにデプロイする必要があります。クラスターのインストール後にブートストラップマシンを削除できます。 |
3 つのコントロールプレーンマシン | コントロールプレーンマシンは、コントロールプレーンを設定する Kubernetes および OpenShift Container Platform サービスを実行します。 |
少なくとも 2 つのコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる)。 | OpenShift Container Platform ユーザーが要求するワークロードは、コンピュートマシンで実行されます。 |
クラスターの高可用性を維持するには、これらのクラスターマシンに別の物理ホストを使用します。
ブートストラップおよびコントロールプレーンマシンでは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) をオペレーティングシステムとして使用する必要があります。ただし、コンピュートマシンは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS)、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8.6 以降から選択できます。
RHCOS は Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9.2 をベースとしており、そのハードウェア認定および要件が継承されることに注意してください。Red Hat Enterprise Linux テクノロジーの機能と制限 を参照してください。
11.4.2. クラスターインストールの最小リソース要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | 1 秒あたりの入出力 (IOPS) [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、(コアあたりのスレッド数 x コア数) x ソケット数 = 仮想 CPU という数式を使用して対応する比率を計算します。
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd には、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS が連動してスケーリングされるため、十分なパフォーマンスを得るには、ストレージボリュームを過剰に割り当てる必要がある場合がある点に注意してください。
- すべての user-provisioned installation と同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピュートマシンの使用は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4.10 以降で削除されています。
OpenShift Container Platform バージョン 4.13 の時点で、RHCOS は RHEL バージョン 9.2 に基づいており、マイクロアーキテクチャーの要件を更新します。次のリストには、各アーキテクチャーに必要な最小限の命令セットアーキテクチャー (ISA) が含まれています。
- x86-64 アーキテクチャーには x86-64-v2 ISA が必要
- ARM64 アーキテクチャーには ARMv8.0-A ISA が必要
- IBM Power アーキテクチャーには Power 9 ISA が必要
- s390x アーキテクチャーには z14 ISA が必要
詳細は、アーキテクチャー (RHEL ドキュメント) を参照してください。
premiumIO
パラメーターが true
に設定されている Azure 仮想マシンを使用する必要があります。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
11.4.3. Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例11.20 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBSFamily
-
standardBsv2Family
-
standardDADSv5Family
-
standardDASv4Family
-
standardDASv5Family
-
standardDCACCV5Family
-
standardDCADCCV5Family
-
standardDCADSv5Family
-
standardDCASv5Family
-
standardDCSv3Family
-
standardDCSv2Family
-
standardDDCSv3Family
-
standardDDSv4Family
-
standardDDSv5Family
-
standardDLDSv5Family
-
standardDLSv5Family
-
standardDSFamily
-
standardDSv2Family
-
standardDSv2PromoFamily
-
standardDSv3Family
-
standardDSv4Family
-
standardDSv5Family
-
standardEADSv5Family
-
standardEASv4Family
-
standardEASv5Family
-
standardEBDSv5Family
-
standardEBSv5Family
-
standardECACCV5Family
-
standardECADCCV5Family
-
standardECADSv5Family
-
standardECASv5Family
-
standardEDSv4Family
-
standardEDSv5Family
-
standardEIADSv5Family
-
standardEIASv4Family
-
standardEIASv5Family
-
standardEIBDSv5Family
-
standardEIBSv5Family
-
standardEIDSv5Family
-
standardEISv3Family
-
standardEISv5Family
-
standardESv3Family
-
standardESv4Family
-
standardESv5Family
-
standardFXMDVSFamily
-
standardFSFamily
-
standardFSv2Family
-
standardGSFamily
-
standardHBrsv2Family
-
standardHBSFamily
-
standardHBv4Family
-
standardHCSFamily
-
standardHXFamily
-
standardLASv3Family
-
standardLSFamily
-
standardLSv2Family
-
standardLSv3Family
-
standardMDSMediumMemoryv2Family
-
standardMDSMediumMemoryv3Family
-
standardMIDSMediumMemoryv2Family
-
standardMISMediumMemoryv2Family
-
standardMSFamily
-
standardMSMediumMemoryv2Family
-
standardMSMediumMemoryv3Family
-
StandardNCADSA100v4Family
-
Standard NCASv3_T4 Family
-
standardNCSv3Family
-
standardNDSv2Family
-
standardNPSFamily
-
StandardNVADSA10v5Family
-
standardNVSv3Family
-
standardXEISv4Family
11.4.4. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure Azure64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例11.21 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBpsv2Family
-
standardDPSv5Family
-
standardDPDSv5Family
-
standardDPLDSv5Family
-
standardDPLSv5Family
-
standardEPSv5Family
-
standardEPDSv5Family
11.5. Azure Marketplace オファリングの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure Marketplace を使用すると、OpenShift Container Platform クラスターをデプロイできます。これは、Azure を通じて従量課金制 (時間単位、コア単位) で請求され、Red Hat の直接サポートも受けることができます。
Azure Marketplace オファリングを使用して OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする場合は、最初に Azure Marketplace イメージを取得する必要があります。インストールプログラムは、このイメージを使用してワーカーノードまたはコントロールプレーンノードをデプロイします。イメージを取得するときは、次の点を考慮してください。
-
イメージは同じですが、Azure Marketplace のパブリシャーは地域によって異なります。北米にお住まいの場合は、
redhat
をパブリッシャーとして指定してください。EMEA にお住まいの場合は、redhat-limited
をパブリッシャーとして指定してください。 -
このオファーには、
rh-ocp-worker
SKU とrh-ocp-worker-gen1
SKU が含まれています。rh-ocp-worker
SKU は、Hyper-V 世代のバージョン 2 VM イメージを表します。OpenShift Container Platform で使用されるデフォルトのインスタンスタイプは、バージョン 2 と互換性があります。バージョン 1 のみと互換性のあるインスタンスタイプを使用する場合は、rh-ocp-worker-gen1
SKU に関連付けられたイメージを使用します。rh-ocp-worker-gen1
SKU は、Hyper-V バージョン 1 VM イメージを表します。
Azure マーケットプレイスを使用したイメージのインストールは、64 ビット ARM インスタンスを備えたクラスターではサポートされていません。
Azure Marketplace イメージを使用するには、コンピュートマシンの RHCOS イメージのみを変更する必要があります。コントロールプレーンマシンおよびインフラストラクチャーノードに OpenShift Container Platform サブスクリプションは必要なく、デフォルトでパブリック RHCOS デフォルトイメージが使用されるため、Azure 請求書にサブスクリプションコストは発生しません。したがって、クラスターのデフォルトのブートイメージやコントロールプレーンのブートイメージは変更しないでください。Azure Marketplace イメージを適用すると追加のライセンスコストが発生し、これは修正できません。
前提条件
-
Azure CLI クライアント
(az)
をインストールしている。 - お客様の Azure アカウントにはオファーのエンタイトルメントがあり、Azure CLI クライアントを使用してこのアカウントにログインしている。
手順
以下のいずれかのコマンドを実行して、利用可能なすべての OpenShift Container Platform イメージを表示します。
北米:
az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat -o table
$ az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat -o table
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Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker-gen1 RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker RedHat rh-ocp-worker-gen1 RedHat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
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az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat-limited -o table
$ az vm image list --all --offer rh-ocp-worker --publisher redhat-limited -o table
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker-gen1 redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
Offer Publisher Sku Urn Version ------------- -------------- ------------------ -------------------------------------------------------------- ----------------- rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:4.15.2024072409 4.15.2024072409 rh-ocp-worker redhat-limited rh-ocp-worker-gen1 redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker-gen1:4.15.2024072409 4.15.2024072409
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注記コンピュートおよびコントロールプレーンノードで利用可能な最新のイメージを使用します。必要に応じて、VM はインストールプロセスの一部として自動的にアップグレードされます。
次のいずれかのコマンドを実行して、オファーのイメージを調べます。
北米:
az vm image show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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az vm image show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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次のコマンドのいずれかを実行して、オファーの条件を確認します。
北米:
az vm image terms show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms show --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow EMEA:
az vm image terms show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms show --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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次のコマンドのいずれかを実行して、オファリングの条件に同意します。
北米:
az vm image terms accept --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms accept --urn redhat:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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az vm image terms accept --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
$ az vm image terms accept --urn redhat-limited:rh-ocp-worker:rh-ocp-worker:<version>
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オファーのイメージの詳細を記録します。Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用して、コンピュートノードをデプロイする場合、以下を行います。
-
id
パラメーターを削除し、オファーの値を使用して、offer
、publisher
、sku
、およびversion
パラメーターを追加して、storageProfile.imageReference
を更新します。 仮想マシン (VM) の
plan
を指定します。更新された
storageProfile.imageReference
オブジェクトと指定されたplan
を含む06_workers.json
ARM テンプレートの例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
11.6. インストールプログラムの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールに使用しているホストにインストールファイルをダウンロードします。
前提条件
- Linux または macOS を実行し、少なくとも 1.2 GB のローカルディスク容量を備えたコンピューターがある。
手順
Red Hat Hybrid Cloud Console の Cluster Type ページに移動します。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
ヒント- ページの Run it yourself セクションからインフラストラクチャープロバイダーを選択します。
- OpenShift Installer のドロップダウンメニューからホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーを選択し、Download Installer をクリックします。
ダウンロードしたファイルを、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。
重要- インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。クラスターを削除するには、両方のファイルが必要です。
- インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
Red Hat カスタマーポータル からインストールプログラムを取得することもできます。このページでは、ダウンロードするインストールプログラムのバージョンを指定できます。ただし、このページにアクセスするには、有効なサブスクリプションが必要です。
11.7. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。./openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記x86_64
、ppc64le
、およびs390x
アーキテクチャーのみで FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをインストールする予定がある場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーを作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。クラスターを独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールする場合は、キーをインストールプログラムに指定する必要があります。
11.8. Azure のインストールファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
user-provisioned infrastructure を使用して OpenShift Container Platform を Microsoft Azure にインストールするには、インストールプログラムがクラスターをデプロイするために必要なファイルを生成し、クラスターが使用するマシンのみを作成するようにそれらのファイルを変更する必要があります。install-config.yaml
ファイル、Kubernetes マニフェスト、および Ignition 設定ファイルを生成し、カスタマイズします。また、インストールの準備フェーズ時にまず別の var
パーティションを設定するオプションもあります。
11.8.1. オプション: 別個の /var パーティションの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform のディスクパーティション設定はインストーラー側で行う必要があります。ただし、拡張予定のファイルシステムの一部に個別のパーティションの作成が必要となる場合もあります。
OpenShift Container Platform は、ストレージを /var
パーティションまたは /var
のサブディレクトリーのいずれかに割り当てる単一のパーティションの追加をサポートします。以下に例を示します。
-
/var/lib/containers
: イメージやコンテナーがシステムにさらに追加されると拡張するコンテナー関連のコンテンツを保持します。 -
/var/lib/etcd
: etcd ストレージのパフォーマンスの最適化などの目的で分離する必要のあるデータを保持します。 -
/var
: 監査などの目的に合わせて分離させる必要のあるデータを保持します。
/var
ディレクトリーのコンテンツを個別に保存すると、必要に応じてこれらの領域のストレージの拡大を容易にし、後で OpenShift Container Platform を再インストールして、そのデータをそのまま保持することができます。この方法では、すべてのコンテナーを再度プルする必要はありません。また、システムの更新時に大きなログファイルをコピーする必要もありません。
/var
は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) の新規インストール前に有効にする必要があるため、以下の手順では OpenShift Container Platform インストールの openshift-install
の準備フェーズで挿入されるマシン設定マニフェストを作成して、別の /var
パーティションを設定します。
この手順で個別の /var
パーティションを作成する手順を実行する場合、このセクションで後に説明されるように、Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルを再び作成する必要はありません。
手順
OpenShift Container Platform インストールファイルを保存するディレクトリーを作成します。
mkdir $HOME/clusterconfig
$ mkdir $HOME/clusterconfig
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow openshift-install
を実行して、manifest
およびopenshift
のサブディレクトリーにファイルのセットを作成します。プロンプトが表示されたら、システムの質問に回答します。openshift-install create manifests --dir $HOME/clusterconfig
$ openshift-install create manifests --dir $HOME/clusterconfig
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
? SSH Public Key ... INFO Credentials loaded from the "myprofile" profile in file "/home/myuser/.aws/credentials" INFO Consuming Install Config from target directory INFO Manifests created in: $HOME/clusterconfig/manifests and $HOME/clusterconfig/openshift
? SSH Public Key ... INFO Credentials loaded from the "myprofile" profile in file "/home/myuser/.aws/credentials" INFO Consuming Install Config from target directory INFO Manifests created in: $HOME/clusterconfig/manifests and $HOME/clusterconfig/openshift
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow オプション: インストールプログラムで
clusterconfig/openshift
ディレクトリーにマニフェストが作成されたことを確認します。ls $HOME/clusterconfig/openshift/
$ ls $HOME/clusterconfig/openshift/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
99_kubeadmin-password-secret.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-0.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-1.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-2.yaml ...
99_kubeadmin-password-secret.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-0.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-1.yaml 99_openshift-cluster-api_master-machines-2.yaml ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 追加のパーティションを設定する Butane 設定を作成します。たとえば、
$HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu
ファイルに名前を付け、ディスクのデバイス名をworker
システムのストレージデバイスの名前に変更し、必要に応じてストレージサイズを設定します。以下の例では、/var
ディレクトリーを別のパーティションにマウントします。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- パーティションを設定する必要のあるディスクのストレージデバイス名。
- 2
- データパーティションをブートディスクに追加する場合は、25000 MiB (メビバイト) の最小値が推奨されます。ルートファイルシステムは、指定したオフセットまでの利用可能な領域をすべて埋めるためにサイズを自動的に変更します。値の指定がない場合や、指定した値が推奨される最小値よりも小さい場合、生成されるルートファイルシステムのサイズは小さ過ぎるため、RHCOS の再インストールでデータパーティションの最初の部分が上書きされる可能性があります。
- 3
- データパーティションのサイズ (メビバイト単位)。
- 4
- コンテナーストレージに使用されるファイルシステムでは、
prjquota
マウントオプションを有効にする必要があります。
注記個別の
/var
パーティションを作成する場合、異なるインスタンスタイプに同じデバイス名がない場合は、ワーカーノードに異なるインスタンスタイプを使用することはできません。Butane config からマニフェストを作成し、
clusterconfig/openshift
ディレクトリーに保存します。たとえば、以下のコマンドを実行します。butane $HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu -o $HOME/clusterconfig/openshift/98-var-partition.yaml
$ butane $HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu -o $HOME/clusterconfig/openshift/98-var-partition.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow openshift-install
を再度実行し、manifest
およびopenshift
のサブディレクトリー内のファイルセットから、Ignition 設定を作成します。openshift-install create ignition-configs --dir $HOME/clusterconfig ls $HOME/clusterconfig/
$ openshift-install create ignition-configs --dir $HOME/clusterconfig $ ls $HOME/clusterconfig/ auth bootstrap.ign master.ign metadata.json worker.ign
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Ignition 設定ファイルを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) システムをインストールするためにインストール手順への入力として使用できます。
11.8.2. インストール設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
- サービスプリンシパルを使用してクラスターをインストールしている場合は、そのアプリケーション ID とパスワードがある。
- システムが割り当てたマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれが有効化されている。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、次の前提条件を満たしている必要があります。
- そのクライアント ID がある。
- これは、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てられている。
手順
オプション: 以前にこのコンピューターでインストールプログラムを実行したことがあり、代替のサービスプリンシパルまたはマネージド ID を使用する場合は、
~/.azure/
ディレクトリーに移動して、osServicePrincipal.json
設定ファイルを削除します。このファイルを削除すると、インストールプログラムが以前のインストールのサブスクリプション値と認証値を自動的に再利用できなくなります。
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
インストールプログラムが以前のインストールの
osServicePrincipal.json
設定ファイルを見つけることができない場合は、Azure サブスクリプションと認証の値の入力を求められます。サブスクリプションの次の Azure パラメーター値を入力します。
- azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID を入力します。
- azure tenant id: テナント ID を入力します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアント ID の入力を求められたら、次のいずれかを行います。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのアプリケーション ID を入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、そのクライアント ID を指定します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアントシークレット の入力を求められたら、次のいずれかを実行します。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのパスワードを入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
クラスターの記述名を入力します。
重要パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する用語のリストは、Azure ドキュメントの 予約されたリソース名のエラーを解決する を参照してください。
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、「インストール設定パラメーター」のセクションを参照してください。注記3 ノードクラスターをインストールする場合は、必ず
compute.replicas
パラメーターを0
に設定してください。これにより、クラスターのコントロールプレーンがスケジュール可能になります。詳細は、「Azure に 3 ノードクラスターをインストールする」を参照してください。install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
以前に検出されなかった場合は、インストールプログラムが osServicePrincipal.json
設定ファイルを作成し、このファイルをコンピューターの ~/.azure/
ディレクトリーに保存します。これにより、インストールプログラムがターゲットプラットフォーム上で OpenShift Container Platform クラスターを作成するときにプロファイルをロードできるようになります。
11.8.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター Egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドに関するクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。 - 5
- オプション:
trustedCA
フィールドのuser-ca-bundle
設定マップを参照するProxy
オブジェクトの設定を決定するポリシー。許可される値はProxyonly
およびAlways
です。Proxyonly
を使用して、http/https
プロキシーが設定されている場合にのみuser-ca-bundle
設定マップを参照します。Always
を使用して、常にuser-ca-bundle
設定マップを参照します。デフォルト値はProxyonly
です。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
11.8.4. ARM テンプレートの一般的な変数のエクスポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ユーザーによって提供されるインフラストラクチャーのインストールを Microsoft Azure で実行するのに役立つ指定の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートで使用される一般的な変数のセットをエクスポートする必要があります。
特定の ARM テンプレートには、追加のエクスポートされる変数が必要になる場合があります。これは、関連する手順で詳しく説明されています。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
提供される ARM テンプレートで使用される
install-config.yaml
にある一般的な変数をエクスポートします。export CLUSTER_NAME=<cluster_name> export AZURE_REGION=<azure_region> export SSH_KEY=<ssh_key> export BASE_DOMAIN=<base_domain> export BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP=<base_domain_resource_group>
$ export CLUSTER_NAME=<cluster_name>
1 $ export AZURE_REGION=<azure_region>
2 $ export SSH_KEY=<ssh_key>
3 $ export BASE_DOMAIN=<base_domain>
4 $ export BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP=<base_domain_resource_group>
5 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
install-config.yaml
ファイルからの.metadata.name
属性の値。- 2
- クラスターをデプロイするリージョン (例:
centralus
)。これは、install-config.yaml
ファイルからの.platform.azure.region
属性の値です。 - 3
- 文字列としての SSH RSA 公開鍵ファイル。SSH キーは、スペースが含まれているために引用符で囲む必要があります。これは、
install-config.yaml
ファイルからの.sshKey
属性の値です。 - 4
- クラスターをデプロイするベースドメイン。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。これは、
install-config.yaml
からの.baseDomain
属性の値です。 - 5
- パブリック DNS ゾーンが存在するリソースグループ。これは、
install-config.yaml
ファイルからの.platform.azure.baseDomainResourceGroupName
属性の値です。
以下に例を示します。
export CLUSTER_NAME=test-cluster export AZURE_REGION=centralus export SSH_KEY="ssh-rsa xxx/xxx/xxx= user@email.com" export BASE_DOMAIN=example.com export BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP=ocp-cluster
$ export CLUSTER_NAME=test-cluster $ export AZURE_REGION=centralus $ export SSH_KEY="ssh-rsa xxx/xxx/xxx= user@email.com" $ export BASE_DOMAIN=example.com $ export BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP=ocp-cluster
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow kubeadmin 認証情報をエクスポートします。
export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
11.8.5. Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
一部のクラスター定義ファイルを変更し、クラスターマシンを手動で起動する必要があるため、クラスターがマシンを設定するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。
インストール設定ファイルは Kubernetes マニフェストに変換されます。マニフェストは Ignition 設定ファイルにラップされます。これはクラスターマシンを設定するために後で使用されます。
-
OpenShift Container Platform のインストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラムを取得していること。
-
install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成していること。
手順
OpenShift Container Platform のインストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。
./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、作成したinstall-config.yaml
ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。
コントロールプレーンマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。
rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml
$ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これらのファイルを削除することで、クラスターがコントロールプレーンマシンを自動的に生成するのを防ぐことができます。
コントロールプレーンマシンセットを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。
rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-machine-api_master-control-plane-machine-set.yaml
$ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-machine-api_master-control-plane-machine-set.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。
rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml
$ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 重要user-provisioned infrastructure にクラスターをインストールするときに
MachineAPI
機能を無効にした場合は、ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除する必要があります。そうしないと、クラスターのインストールに失敗します。ワーカーマシンは独自に作成し、管理するため、これらのマシンを初期化する必要はありません。
警告3 ノードクラスターをインストールしている場合は、以下の手順を省略してコントロールプレーンノードをスケジュール対象にします。
重要コントロールプレーンノードをデフォルトのスケジュール不可からスケジュール可に設定するには、追加のサブスクリプションが必要です。これは、コントロールプレーンノードがコンピュートノードになるためです。
<installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml
Kubernetes マニフェストファイルのmastersSchedulable
パラメーターがfalse
に設定されていることを確認します。この設定により、Pod がコントロールプレーンマシンにスケジュールされなくなります。-
<installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml
ファイルを開きます。 -
mastersSchedulable
パラメーターを見つけ、これがfalse
に設定されていることを確認します。 - ファイルを保存し、終了します。
-
オプション: Ingress Operator を DNS レコードを作成するよう設定する必要がない場合は、
<installation_directory>/manifests/cluster-dns-02-config.yml
DNS 設定ファイルからprivateZone
およびpublicZone
セクションを削除します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これを実行する場合、後のステップで Ingress DNS レコードを手動で追加する必要があります。
user-provisioned infrastructure で Azure を設定する場合、Azure Resource Manager (ARM) テンプレートで後に使用するためにマニフェストファイルに定義された一般的な変数の一部をエクスポートする必要があります。
以下のコマンドを使用してインフラストラクチャー ID をエクスポートします。
export INFRA_ID=<infra_id>
$ export INFRA_ID=<infra_id>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- OpenShift Container Platform クラスターには、
<cluster_name>-<random_string>
の形式の識別子 (INFRA_ID
) が割り当てられます。これは、提供される ARM テンプレートを使用して作成されるほとんどのリソースのベース名として使用されます。これは、manifests/cluster-infrastructure-02-config.yml
ファイルからの.status.infrastructureName
属性の値です。
以下のコマンドを使用してリソースグループをエクスポートします。
export RESOURCE_GROUP=<resource_group>
$ export RESOURCE_GROUP=<resource_group>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Ignition 設定ファイルを作成するには、インストールプログラムが含まれるディレクトリーから以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create ignition-configs --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create ignition-configs --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、同じインストールディレクトリーを指定します。
Ignition 設定ファイルは、インストールディレクトリー内のブートストラップ、コントロールプレーン、およびコンピュートノード用に作成されます。
kubeadmin-password
およびkubeconfig
ファイルが./<installation_directory>/auth
ディレクトリーに作成されます。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
11.9. Azure リソースグループの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure リソースグループ およびリソースグループのアイデンティティーを作成する必要があります。これらはいずれも Azure での OpenShift Container Platform クラスターのインストール時に使用されます。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
手順
サポートされる Azure リージョンにリソースグループを作成します。
az group create --name ${RESOURCE_GROUP} --location ${AZURE_REGION}
$ az group create --name ${RESOURCE_GROUP} --location ${AZURE_REGION}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow リソースグループの Azure アイデンティティーを作成します。
az identity create -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${INFRA_ID}-identity
$ az identity create -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${INFRA_ID}-identity
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これは、クラスター内の Operator に必要なアクセスを付与するために使用されます。たとえば、これにより Ingress Operator はパブリック IP およびそのロードバランサーを作成できます。Azure アイデンティティーをロールに割り当てる必要があります。
Contributor ロールを Azure アイデンティティーに付与します。
Azure ロールの割り当てで必要な以下の変数をエクスポートします。
export PRINCIPAL_ID=`az identity show -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${INFRA_ID}-identity --query principalId --out tsv`
$ export PRINCIPAL_ID=`az identity show -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${INFRA_ID}-identity --query principalId --out tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow export RESOURCE_GROUP_ID=`az group show -g ${RESOURCE_GROUP} --query id --out tsv`
$ export RESOURCE_GROUP_ID=`az group show -g ${RESOURCE_GROUP} --query id --out tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Contributor ロールをアイデンティティーに割り当てます。
az role assignment create --assignee "${PRINCIPAL_ID}" --role 'Contributor' --scope "${RESOURCE_GROUP_ID}"
$ az role assignment create --assignee "${PRINCIPAL_ID}" --role 'Contributor' --scope "${RESOURCE_GROUP_ID}"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記必要なすべてのアクセス許可を持つカスタムロールを ID に割り当てる場合は、次のコマンドを実行します。
az role assignment create --assignee "${PRINCIPAL_ID}" --role <custom_role> \ --scope "${RESOURCE_GROUP_ID}"
$ az role assignment create --assignee "${PRINCIPAL_ID}" --role <custom_role> \
1 --scope "${RESOURCE_GROUP_ID}"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- カスタムロール名を指定します。
11.10. RHCOS クラスターイメージおよびブートストラップ Ignition 設定ファイルのアップロード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure クライアントは、ローカルに存在するファイルに基づくデプロイメントをサポートしていません。RHCOS 仮想ハードディスク (VHD) クラスターイメージとブートストラップ Ignition 設定ファイルをコピーしてストレージコンテナーに保存し、デプロイメント中にアクセスできるようにする必要があります。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
手順
VHD クラスターイメージを保存するために Azure ストレージアカウントを作成します。
az storage account create -g ${RESOURCE_GROUP} --location ${AZURE_REGION} --name ${CLUSTER_NAME}sa --kind Storage --sku Standard_LRS
$ az storage account create -g ${RESOURCE_GROUP} --location ${AZURE_REGION} --name ${CLUSTER_NAME}sa --kind Storage --sku Standard_LRS
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 警告Azure ストレージアカウント名は 3 文字から 24 文字の長さで、数字および小文字のみを使用する必要があります。
CLUSTER_NAME
変数がこれらの制限に準拠しない場合、Azure ストレージアカウント名を手動で定義する必要があります。Azure ストレージアカウント名の制限の詳細は、Azure ドキュメントの Resolve errors for storage account names を参照してください。ストレージアカウントキーを環境変数としてエクスポートします。
export ACCOUNT_KEY=`az storage account keys list -g ${RESOURCE_GROUP} --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --query "[0].value" -o tsv`
$ export ACCOUNT_KEY=`az storage account keys list -g ${RESOURCE_GROUP} --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --query "[0].value" -o tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow RHCOS VHD の URL を環境変数にエクスポートします。
export VHD_URL=`openshift-install coreos print-stream-json | jq -r '.architectures.<architecture>."rhel-coreos-extensions"."azure-disk".url'`
$ export VHD_URL=`openshift-install coreos print-stream-json | jq -r '.architectures.<architecture>."rhel-coreos-extensions"."azure-disk".url'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここでは、以下のようになります。
<architecture>
アーキテクチャーを指定します。有効な値は
x86_64
またはaarch64
です。重要RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージを指定する必要があります。利用可能な場合は、OpenShift Container Platform バージョンに一致するイメージのバージョンを使用します。
VHD のストレージコンテナーを作成します。
az storage container create --name vhd --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY}
$ az storage container create --name vhd --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカル VHD を blob にコピーします。
az storage blob copy start --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} --destination-blob "rhcos.vhd" --destination-container vhd --source-uri "${VHD_URL}"
$ az storage blob copy start --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} --destination-blob "rhcos.vhd" --destination-container vhd --source-uri "${VHD_URL}"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow blob ストレージコンテナーを作成し、生成された
bootstrap.ign
ファイルをアップロードします。az storage container create --name files --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY}
$ az storage container create --name files --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az storage blob upload --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c "files" -f "<installation_directory>/bootstrap.ign" -n "bootstrap.ign"
$ az storage blob upload --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c "files" -f "<installation_directory>/bootstrap.ign" -n "bootstrap.ign"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
11.11. DNS ゾーンの作成例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
DNS レコードは、user-provisioned infrastructure を使用するクラスターに必要です。シナリオに適した DNS ストラテジーを選択する必要があります。
この例の場合、Azure の DNS ソリューション が使用されるため、外部 (インターネット) の可視性のために新規パブリック DNS ゾーンと、内部クラスターの解決用にプライベート DNS ゾーンが作成されます。
パブリック DNS ゾーンは、クラスターデプロイメントと同じリソースグループに存在している必要はなく、必要なベースドメイン用にすでに組織内に存在している可能性があります。その場合、パブリック DNS ゾーンの作成を省略できます。先に生成したインストール設定がこのシナリオに基づいていることを確認してください。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
手順
BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP
環境変数でエクスポートされたリソースグループに、新規のパブリック DNS ゾーンを作成します。az network dns zone create -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}
$ az network dns zone create -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow すでに存在するパブリック DNS ゾーンを使用している場合は、この手順を省略できます。
このデプロイメントの残りの部分と同じリソースグループにプライベート DNS ゾーンを作成します。
az network private-dns zone create -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}
$ az network private-dns zone create -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Azure でのパブリック DNS ゾーンの設定 に関するセクションを参照してください。
11.12. Azure での VNet の作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスター用に Microsoft Azure で使用する仮想ネットワーク (VNet) を作成する必要があります。各種の要件を満たすように VNet をカスタマイズできます。VNet を作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。
提供される ARM テンプレートを使用して Azure インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
手順
-
このトピックの VNet の ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
01_vnet.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な VNet を記述しています。 az
CLI を使用してデプロイメントを作成します。az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/01_vnet.json" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}"
$ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/01_vnet.json" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}"
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- リソース名で使用されるベース名。これは通常クラスターのインフラストラクチャー ID です。
VNet テンプレートをプライベート DNS ゾーンにリンクします。
az network private-dns link vnet create -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n ${INFRA_ID}-network-link -v "${INFRA_ID}-vnet" -e false
$ az network private-dns link vnet create -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n ${INFRA_ID}-network-link -v "${INFRA_ID}-vnet" -e false
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
11.12.1. VNet の ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要な VNet をデプロイすることができます。
例11.22 01_vnet.json
ARM テンプレート
11.13. Azure インフラストラクチャー用の RHCOS クラスターイメージのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform ノードに Microsoft Azure 用の有効な Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージを使用する必要があります。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- RHCOS 仮想ハードディスク (VHD) クラスターイメージを Azure ストレージコンテナーに保存します。
- ブートストラップ Ignition 設定ファイルを Azure ストレージコンテナーに保存します。
手順
-
このトピックの イメージストレージの ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
02_storage.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なイメージストレージを記述しています。 RHCOS VHD blob URL を変数としてエクスポートします。
export VHD_BLOB_URL=`az storage blob url --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c vhd -n "rhcos.vhd" -o tsv`
$ export VHD_BLOB_URL=`az storage blob url --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c vhd -n "rhcos.vhd" -o tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターイメージのデプロイ
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
11.13.1. イメージストレージの ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要な保存された Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) をデプロイすることができます。
例11.23 02_storage.json
ARM テンプレート
11.14. user-provisioned infrastructure のネットワーク要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
すべての Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンでは、起動時に initramfs
でネットワークを設定し、Ignition 設定ファイルをフェッチする必要があります。
11.14.1. ネットワーク接続の要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターのコンポーネントが通信できるように、マシン間のネットワーク接続を設定する必要があります。すべてのマシンではクラスターの他のすべてのマシンのホスト名を解決できる必要があります。
このセクションでは、必要なポートの詳細を説明します。
インターネットに接続された OpenShift Container Platform 環境では、プラットフォームコンテナーのイメージをプルし、Red Hat にテレメトリーデータを提供するために、すべてのノードがインターネットにアクセスできる必要があります。
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
ICMP | 該当なし | ネットワーク到達性のテスト |
TCP |
| メトリクス |
|
ホストレベルのサービス。ポート | |
| Kubernetes が予約するデフォルトポート | |
UDP |
| VXLAN |
| Geneve | |
|
ポート | |
| IPsec IKE パケット | |
| IPsec NAT-T パケット | |
|
UDP ポート | |
TCP/UDP |
| Kubernetes ノードポート |
ESP | 該当なし | IPsec Encapsulating Security Payload (ESP) |
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
TCP |
| Kubernetes API |
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
TCP |
| etcd サーバーおよびピアポート |
11.15. Azure でのネットワークおよび負荷分散コンポーネントの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターで使用するネットワークおよび負荷分散を Microsoft Azure で設定する必要があります。これらのコンポーネントを作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。
提供される ARM テンプレートを使用して Azure インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
手順
-
このトピックの ネットワークおよびロードばランサーの ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
03_infra.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なネットワークおよび負荷分散オブジェクトを記述しています。 az
CLI を使用してデプロイメントを作成します。az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/03_infra.json" \ --parameters privateDNSZoneName="${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}"
$ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/03_infra.json" \ --parameters privateDNSZoneName="${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}" \
1 --parameters baseName="${INFRA_ID}"
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow API パブリックロードバランサーのパブリックゾーンに
api
DNS レコードを作成します。${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP}
変数は、パブリック DNS ゾーンがあるリソースグループをポイントする必要があります。以下の変数をエクスポートします。
export PUBLIC_IP=`az network public-ip list -g ${RESOURCE_GROUP} --query "[?name=='${INFRA_ID}-master-pip'] | [0].ipAddress" -o tsv`
$ export PUBLIC_IP=`az network public-ip list -g ${RESOURCE_GROUP} --query "[?name=='${INFRA_ID}-master-pip'] | [0].ipAddress" -o tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 新しいパブリックゾーンに
api
DNS レコードを作成します。az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n api -a ${PUBLIC_IP} --ttl 60
$ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n api -a ${PUBLIC_IP} --ttl 60
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターを既存のパブリックゾーンに追加する場合は、
api
DNS レコードを代わりに作成できます。az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${BASE_DOMAIN} -n api.${CLUSTER_NAME} -a ${PUBLIC_IP} --ttl 60
$ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${BASE_DOMAIN} -n api.${CLUSTER_NAME} -a ${PUBLIC_IP} --ttl 60
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
11.15.1. ネットワークおよびロードバランサーの ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要なネットワークオブジェクトおよびロードバランサーをデプロイすることができます。
例11.24 03_infra.json
ARM テンプレート
11.16. Azure でのブートストラップマシンの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターの初期化を実行する際に使用するブートストラップマシンを Microsoft Azure で作成する必要があります。このマシンを作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。
提供されている ARM テンプレートを使用してブートストラップマシンを作成しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
- Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
- コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
手順
-
このトピックの ブートストラップマシンの ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
04_bootstrap.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なブートストラップマシンを記述しています。 ブートストラップ URL 変数をエクスポートします。
bootstrap_url_expiry=`date -u -d "10 hours" '+%Y-%m-%dT%H:%MZ'`
$ bootstrap_url_expiry=`date -u -d "10 hours" '+%Y-%m-%dT%H:%MZ'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow export BOOTSTRAP_URL=`az storage blob generate-sas -c 'files' -n 'bootstrap.ign' --https-only --full-uri --permissions r --expiry $bootstrap_url_expiry --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -o tsv`
$ export BOOTSTRAP_URL=`az storage blob generate-sas -c 'files' -n 'bootstrap.ign' --https-only --full-uri --permissions r --expiry $bootstrap_url_expiry --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -o tsv`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ブートストラップ Ignition 変数をエクスポートします。
export BOOTSTRAP_IGNITION=`jq -rcnM --arg v "3.2.0" --arg url ${BOOTSTRAP_URL} '{ignition:{version:$v,config:{replace:{source:$url}}}}' | base64 | tr -d '\n'`
$ export BOOTSTRAP_IGNITION=`jq -rcnM --arg v "3.2.0" --arg url ${BOOTSTRAP_URL} '{ignition:{version:$v,config:{replace:{source:$url}}}}' | base64 | tr -d '\n'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az
CLI を使用してデプロイメントを作成します。az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/04_bootstrap.json" \ --parameters bootstrapIgnition="${BOOTSTRAP_IGNITION}" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}" \ --parameter bootstrapVMSize="Standard_D4s_v3"
$ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/04_bootstrap.json" \ --parameters bootstrapIgnition="${BOOTSTRAP_IGNITION}" \
1 --parameters baseName="${INFRA_ID}" \
2 --parameter bootstrapVMSize="Standard_D4s_v3"
3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
11.16.1. ブートストラップマシンの ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なブートストラップマシンをデプロイすることができます。
例11.25 04_bootstrap.json
ARM テンプレート
11.17. Azure でのコントロールプレーンの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターで使用するコントロールプレーンマシンを Microsoft Azure で作成する必要があります。これらのマシンを作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。
デフォルトでは、Microsoft Azure はコントロールプレーンマシンとコンピュートマシンを事前設定されたアベイラビリティーゾーンに配置します。コンピュートノードまたはコントロールプレーンノードのアベイラビリティーゾーンを手動で設定できます。これを行うには、仮想マシンリソースの zones
パラメーターで各アベイラビリティーゾーンを指定して、ベンダーの Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更します。
提供される ARM テンプレートを使用してコントロールプレーンマシンを使用しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合は、インストールログで Red Hat サポートに接続することを検討してください。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
- Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
- コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
- ブートストラップマシンを作成します。
手順
-
このトピックの コントロールプレーンマシンの ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
05_masters.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なコントロールプレーンのマシンを記述しています。 コントロールプレーンマシンのデプロイメントに必要な以下の変数をエクスポートします。
export MASTER_IGNITION=`cat <installation_directory>/master.ign | base64 | tr -d '\n'`
$ export MASTER_IGNITION=`cat <installation_directory>/master.ign | base64 | tr -d '\n'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az
CLI を使用してデプロイメントを作成します。az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/05_masters.json" \ --parameters masterIgnition="${MASTER_IGNITION}" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}" \ --parameters masterVMSize="Standard_D8s_v3"
$ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/05_masters.json" \ --parameters masterIgnition="${MASTER_IGNITION}" \
1 --parameters baseName="${INFRA_ID}" \
2 --parameters masterVMSize="Standard_D8s_v3"
3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
11.17.1. コントロールプレーンマシンの ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なコントロールプレーンマシンをデプロイすることができます。
例11.26 05_masters.json
ARM テンプレート
11.18. ブートストラップの完了を待機し、Azure のブートストラップリソースを削除する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure ですべての必要なインフラストラクチャーを作成した後に、ブートストラッププロセスが、インストールプログラムで生成した Ignition 設定ファイルを使用してプロビジョニングしたマシンで完了するのを待機します。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
- Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
- コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
- ブートストラップマシンを作成します。
- コントロールプレーンマシンが作成されている。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install wait-for bootstrap-complete --dir <installation_directory> \ --log-level info
$ ./openshift-install wait-for bootstrap-complete --dir <installation_directory> \
1 --log-level info
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コマンドが
FATAL
警告を出さずに終了する場合、実稼働用のコントロールプレーンは初期化されています。ブートストラップリソースを削除します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ブートストラップサーバーを削除しないと、API トラフィックがブートストラップサーバーにルーティングされるため、インストールが成功しない場合があります。
11.19. Azure での追加のワーカーマシンの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure でクラスターが使用するワーカーマシンを作成するには、それぞれのインスタンスを個別に起動するか、自動スケーリンググループなどのクラスター外にある自動プロセスを実行します。OpenShift Container Platform の組み込まれたクラスタースケーリングメカニズムやマシン API を利用できます。
3 ノードクラスターをインストールする場合は、この手順をスキップしてください。3 ノードクラスターは、コンピュートマシンとしても機能する 3 つのコントロールプレーンマシンで構成されます。
この例では、Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用して 1 つのインスタンスを手動で起動します。追加のインスタンスは、ファイル内に 06_workers.json
というタイプのリソースを追加して起動することができます。
デフォルトでは、Microsoft Azure はコントロールプレーンマシンとコンピュートマシンを事前設定されたアベイラビリティーゾーンに配置します。コンピュートノードまたはコントロールプレーンノードのアベイラビリティーゾーンを手動で設定できます。これを行うには、仮想マシンリソースの zones
パラメーターに各アベイラビリティーゾーンを指定して、ベンダーの ARM テンプレートを変更します。
提供される ARM テンプレートを使用してコントロールプレーンマシンを使用しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合は、インストールログで Red Hat サポートに接続することを検討してください。
前提条件
- Azure アカウントを設定します。
- クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
- Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
- Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
- コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
- ブートストラップマシンを作成します。
- コントロールプレーンマシンが作成されている。
手順
-
このトピックの ワーカーマシンの ARM テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これを
06_workers.json
としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なワーカーマシンを記述しています。 ワーカーマシンのデプロイメントで必要な以下の変数をエクスポートします。
export WORKER_IGNITION=`cat <installation_directory>/worker.ign | base64 | tr -d '\n'`
$ export WORKER_IGNITION=`cat <installation_directory>/worker.ign | base64 | tr -d '\n'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow az
CLI を使用してデプロイメントを作成します。az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/06_workers.json" \ --parameters workerIgnition="${WORKER_IGNITION}" \ --parameters baseName="${INFRA_ID}" \ --parameters nodeVMSize="Standard_D4s_v3"
$ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \ --template-file "<installation_directory>/06_workers.json" \ --parameters workerIgnition="${WORKER_IGNITION}" \
1 --parameters baseName="${INFRA_ID}" \
2 --parameters nodeVMSize="Standard_D4s_v3"
3 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
11.19.1. ワーカーマシンの ARM テンプレート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なワーカーマシンをデプロイすることができます。
例11.27 06_workers.json
ARM テンプレート
11.20. OpenShift CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために OpenShift CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.16 のすべてのコマンドを実行することはできません。新しいバージョンの oc
をダウンロードしてインストールしてください。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンリストからアーキテクチャーを選択します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Linux Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブを展開します。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
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Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを展開します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
macOS への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.16 macOS Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.16 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
oc
コマンドを使用してインストールを確認します。oc <command>
$ oc <command>
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11.21. CLI の使用によるクラスターへのログイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターに関する情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI がインストールされている。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
system:admin
system:admin
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11.22. マシンの証明書署名要求の承認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
マシンをクラスターに追加する際に、追加したそれぞれのマシンに対して 2 つの保留状態の証明書署名要求 (CSR) が生成されます。これらの CSR が承認されていることを確認するか、必要な場合はそれらを承認してください。最初にクライアント要求を承認し、次にサーバー要求を承認する必要があります。
前提条件
- マシンがクラスターに追加されています。
手順
クラスターがマシンを認識していることを確認します。
oc get nodes
$ oc get nodes
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME STATUS ROLES AGE VERSION master-0 Ready master 63m v1.29.4 master-1 Ready master 63m v1.29.4 master-2 Ready master 64m v1.29.4
NAME STATUS ROLES AGE VERSION master-0 Ready master 63m v1.29.4 master-1 Ready master 63m v1.29.4 master-2 Ready master 64m v1.29.4
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力には作成したすべてのマシンがリスト表示されます。
注記上記の出力には、一部の CSR が承認されるまで、ワーカーノード (ワーカーノードとも呼ばれる) が含まれない場合があります。
保留中の証明書署名要求 (CSR) を確認し、クラスターに追加したそれぞれのマシンのクライアントおよびサーバー要求に
Pending
またはApproved
ステータスが表示されていることを確認します。oc get csr
$ oc get csr
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-8b2br 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending csr-8vnps 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending ...
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-8b2br 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending csr-8vnps 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この例では、2 つのマシンがクラスターに参加しています。このリストにはさらに多くの承認された CSR が表示される可能性があります。
追加したマシンの保留中の CSR すべてが
Pending
ステータスになった後に CSR が承認されない場合には、クラスターマシンの CSR を承認します。注記CSR のローテーションは自動的に実行されるため、クラスターにマシンを追加後 1 時間以内に CSR を承認してください。1 時間以内に承認しない場合には、証明書のローテーションが行われ、各ノードに 3 つ以上の証明書が存在するようになります。これらの証明書すべてを承認する必要があります。クライアントの CSR が承認された後に、Kubelet は提供証明書のセカンダリー CSR を作成します。これには、手動の承認が必要になります。次に、後続の提供証明書の更新要求は、Kubelet が同じパラメーターを持つ新規証明書を要求する場合に
machine-approver
によって自動的に承認されます。注記ベアメタルおよび他の user-provisioned infrastructure などのマシン API ではないプラットフォームで実行されているクラスターの場合、kubelet 提供証明書要求 (CSR) を自動的に承認する方法を実装する必要があります。要求が承認されない場合、API サーバーが kubelet に接続する際に提供証明書が必須であるため、
oc exec
、oc rsh
、およびoc logs
コマンドは正常に実行できません。Kubelet エンドポイントにアクセスする操作には、この証明書の承認が必要です。この方法は新規 CSR の有無を監視し、CSR がsystem:node
またはsystem:admin
グループのnode-bootstrapper
サービスアカウントによって提出されていることを確認し、ノードの ID を確認します。それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR に以下のコマンドを実行します。
oc adm certificate approve <csr_name>
$ oc adm certificate approve <csr_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<csr_name>
は、現行の CSR のリストからの CSR の名前です。
すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。
oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
$ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記一部の Operator は、一部の CSR が承認されるまで利用できない可能性があります。
クライアント要求が承認されたら、クラスターに追加した各マシンのサーバー要求を確認する必要があります。
oc get csr
$ oc get csr
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-bfd72 5m26s system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal Pending csr-c57lv 5m26s system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal Pending ...
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-bfd72 5m26s system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal Pending csr-c57lv 5m26s system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal Pending ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 残りの CSR が承認されず、それらが
Pending
ステータスにある場合、クラスターマシンの CSR を承認します。それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR に以下のコマンドを実行します。
oc adm certificate approve <csr_name>
$ oc adm certificate approve <csr_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<csr_name>
は、現行の CSR のリストからの CSR の名前です。
すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。
oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
$ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
すべてのクライアントおよびサーバーの CSR が承認された後に、マシンのステータスが
Ready
になります。以下のコマンドを実行して、これを確認します。oc get nodes
$ oc get nodes
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記サーバー CSR の承認後にマシンが
Ready
ステータスに移行するまでに数分の時間がかかる場合があります。
関連情報
- CSR の詳細は、Certificate Signing Requests を参照してください。
11.23. Ingress DNS レコードの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Kubernetes マニフェストの作成および Ignition 設定の生成時に DNS ゾーン設定を削除した場合、Ingress ロードバランサーをポイントする DNS レコードを手動で作成する必要があります。ワイルドカード *.apps.{baseDomain}.
または特定のレコードのいずれかを作成できます。要件に基づいて A、CNAME その他のレコードを使用できます。
前提条件
- 独自にプロビジョニングしたインフラストラクチャーを使用して、OpenShift Container Platform クラスターを Microsoft Azure にデプロイしています。
-
OpenShift CLI (
oc
) をインストールします。 - Azure CLI のインストールまたは更新を実行します。
手順
Ingress ルーターがロードバランサーを作成し、
EXTERNAL-IP
フィールドにデータを設定していることを確認します。oc -n openshift-ingress get service router-default
$ oc -n openshift-ingress get service router-default
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE router-default LoadBalancer 172.30.20.10 35.130.120.110 80:32288/TCP,443:31215/TCP 20
NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE router-default LoadBalancer 172.30.20.10 35.130.120.110 80:32288/TCP,443:31215/TCP 20
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Ingress ルーター IP を変数としてエクスポートします。
export PUBLIC_IP_ROUTER=`oc -n openshift-ingress get service router-default --no-headers | awk '{print $4}'`
$ export PUBLIC_IP_ROUTER=`oc -n openshift-ingress get service router-default --no-headers | awk '{print $4}'`
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow パブリック DNS ゾーンに
*.apps
レコードを追加します。このクラスターを新しいパブリックゾーンに追加する場合は、以下を実行します。
az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps -a ${PUBLIC_IP_ROUTER} --ttl 300
$ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps -a ${PUBLIC_IP_ROUTER} --ttl 300
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このクラスターを既存のパブリックゾーンに追加する場合は、以下を実行します。
az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${BASE_DOMAIN} -n *.apps.${CLUSTER_NAME} -a ${PUBLIC_IP_ROUTER} --ttl 300
$ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${BASE_DOMAIN} -n *.apps.${CLUSTER_NAME} -a ${PUBLIC_IP_ROUTER} --ttl 300
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
*.apps
レコードをプライベート DNS ゾーンに追加します。以下のコマンドを使用して
*.apps
レコードを作成します。az network private-dns record-set a create -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps --ttl 300
$ az network private-dns record-set a create -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps --ttl 300
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを使用して
*.apps
レコードをプライベート DNS ゾーンに追加します。az network private-dns record-set a add-record -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps -a ${PUBLIC_IP_ROUTER}
$ az network private-dns record-set a add-record -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps -a ${PUBLIC_IP_ROUTER}
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ワイルドカードを使用する代わりに明示的なドメインを追加する場合は、クラスターのそれぞれの現行ルートのエントリーを作成できます。
oc get --all-namespaces -o jsonpath='{range .items[*]}{range .status.ingress[*]}{.host}{"\n"}{end}{end}' routes
$ oc get --all-namespaces -o jsonpath='{range .items[*]}{range .status.ingress[*]}{.host}{"\n"}{end}{end}' routes
出力例
oauth-openshift.apps.cluster.basedomain.com console-openshift-console.apps.cluster.basedomain.com downloads-openshift-console.apps.cluster.basedomain.com alertmanager-main-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com prometheus-k8s-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com
oauth-openshift.apps.cluster.basedomain.com
console-openshift-console.apps.cluster.basedomain.com
downloads-openshift-console.apps.cluster.basedomain.com
alertmanager-main-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com
prometheus-k8s-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com
11.24. user-provisioned infrastructure での Azure インストールの実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure の user-provisioned infrastructure で OpenShift Container Platform のインストールを開始した後は、クラスターが準備状態になるまでクラスターのイベントをモニターできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターのブートストラップマシンを、user-provisioned Azure インフラストラクチャーにデプロイします。
-
oc
CLI をインストールし、ログインします。
手順
クラスターのインストールを完了します。
./openshift-install --dir <installation_directory> wait-for install-complete
$ ./openshift-install --dir <installation_directory> wait-for install-complete
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
INFO Waiting up to 30m0s for the cluster to initialize...
INFO Waiting up to 30m0s for the cluster to initialize...
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<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
重要-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
11.25. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。Telemetry サービスは、クラスターの健全性と更新の成功に関するメトリクスを提供するためにデフォルトで実行されます。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
第12章 制限されたネットワーク内の Azure にクラスターをインストールする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 では、既存の Azure Virtual Network (VNet) 上にインストールリリースコンテンツの内部ミラーを作成することで、制限されたネットワーク内の Microsoft Azure にクラスターをインストールできます。
ミラーリングされたインストールリリースのコンテンツを使用して OpenShift Container Platform クラスターをインストールすることは可能ですが、クラスターが Azure API を使用するにはインターネットアクセスが必要になります。
12.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
- クラスターをホストするように Azure アカウントを設定 し、クラスターをデプロイするテスト済みおよび検証済みのリージョンを決定している。
非接続インストールのイメージをミラーリング し、お使いの OpenShift Container Platform のバージョンの
imageContentSources
データを取得している。重要インストールメディアはミラーホストにあるため、そのコンピューターを使用してすべてのインストール手順を完了することができます。
Azure に既存の VNet がある。installer-provisioned infrastructure を使用するネットワークが制限された環境にクラスターをインストールする場合は、installer-provisioned VNet を使用することはできません。以下の要件のいずれかを満たす user-provisioned VNet を使用する必要があります。
- VNet にはミラーレジストリーが含まれています
- VNet に別の場所でホストされるミラーレジストリーにアクセスするためのファイアウォールルールまたはピアリング接続があります。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とするサイトを許可するようにファイアウォールを設定する必要がある。
- 暗号化のために Azure 環境を準備 した (顧客管理の暗号化キーを使用する場合)。
12.2. ネットワークが制限された環境でのインストールについて リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、ソフトウェアコンポーネントを取得するためにインターネットへのアクティブな接続を必要としないインストールを実行できます。ネットワークが制限された環境のインストールは、クラスターのインストール先となるクラウドプラットフォームに応じて、installer-provisioned infrastructure または user-provisioned infrastructure を使用して実行できます。
クラウドプラットフォーム上でネットワークが制限されたインストールの実行を選択した場合でも、そのクラウド API へのアクセスが必要になります。Amazon Web Service の Route 53 DNS や IAM サービスなどの一部のクラウド機能には、インターネットアクセスが必要です。ネットワークによっては、ベアメタルハードウェア、Nutanix、または VMware vSphere へのインストールに必要なインターネットアクセスが少なくて済む場合があります。
ネットワークが制限されたインストールを完了するには、OpenShift イメージレジストリーのコンテンツをミラーリングし、インストールメディアを含むレジストリーを作成する必要があります。このミラーは、インターネットと制限されたネットワークの両方にアクセスできるミラーホストで、または制限に対応する他の方法を使用して作成できます。
12.2.1. その他の制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ネットワークが制限された環境のクラスターには、以下の追加の制限および制約があります。
-
ClusterVersion
ステータスにはUnable to retrieve available updates
エラーが含まれます。 - デフォルトで、開発者カタログのコンテンツは、必要とされるイメージストリームタグにアクセスできないために使用できません。
12.2.2. ユーザー定義のアウトバウンドルーティング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform では、クラスターがインターネットに接続するために独自のアウトバウンドルーティングを選択できます。これにより、パブリック IP アドレスおよびパブリックロードバランサーの作成を省略できます。
クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルのパラメーターを変更してユーザー定義のルーティングを設定できます。クラスターのインストール時にアウトバウンドルーティングを使用するには、既存の VNet が必要です。インストールプログラムはこれを設定しません。
クラスターをユーザー定義のルーティングを使用するように設定する際に、インストールプログラムは以下のリソースを作成しません。
- インターネットにアクセスするためのアウトバウンドルール。
- パブリックロードバランサーのパブリック IP。
- アウトバウンド要求のパブリックロードバランサーにクラスターマシンを追加する Kubernetes Service オブジェクト。
ユーザー定義のルーティングを設定する前に、以下の項目が利用可能であることを確認する必要があります。
- OpenShift イメージレジストリーミラーを使用しない場合は、コンテナーイメージのプルにインターネットへの Egress を使用できます。
- クラスターは Azure API にアクセスできます。
- 各種の allowlist エンドポイントが設定されます。これらのエンドポイントは、ファイアウォールの設定 セクションで参照できます。
ユーザー定義のルーティングを使用したインターネットアクセスでサポートされる既存のネットワーク設定がいくつかあります。
Azure Firewall を使用した制限付きクラスター
Azure Firewall を使用して、OpenShift Container Platform クラスターのインストールに使用される仮想ネットワーク (VNet) のアウトバウンドルーティングを制限できます。詳細は、Azure Firewall でのユーザー定義ルーティングの提供 を参照してください。Azure Firewall で VNet を使用し、ユーザー定義のルーティングを設定することで、制限されたネットワークに OpenShift Container Platform クラスターを作成できます。
インターネットアクセスの制限に Azure Firewall を使用している場合は、install-config.yaml
ファイルで publish
フィールドを Internal
に設定する必要があります。これは、Azure Firewall が Azure パブリックロードバランサーと正しく動作しない ためです。
12.3. OpenShift Container Platform クラスターでの VNet の再利用について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターを Microsoft Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にデプロイできます。これを実行する場合、VNet 内の既存のサブネットおよびルーティングルールも使用する必要があります。
OpenShift Container Platform を既存の Azure VNet にデプロイすることで、新規アカウントでのサービス制限の制約を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VNet の作成に必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合には、このオプションを使用できます。
12.3.1. VNet を使用するための要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
既存の VNet を使用してクラスターをデプロイする場合、クラスターをインストールする前に追加のネットワーク設定を実行する必要があります。installer-provisioned infrastructure クラスターでは、インストーラーは通常以下のコンポーネントを作成しますが、既存の VNet にインストールする場合にはこれらを作成しません。
- サブネット
- ルートテーブル
- VNets
- ネットワークセキュリティーグループ
インストールプログラムでは、クラウド提供の DNS サーバーを使用する必要があります。カスタム DNS サーバーの使用はサポートされていないため、インストールが失敗します。
カスタム VNet を使用する場合、インストールプログラムおよびクラスターで使用できるようにカスタム VNet およびそのサブネットを適切に設定する必要があります。インストールプログラムは、使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化できず、サブネットのルートテーブルを設定するか、DHCP などの VNet オプションを設定します。これは、クラスターのインストール前に設定する必要があります。
クラスターは、既存の VNet およびサブネットを含むリソースグループにアクセスできる必要があります。クラスターが作成するすべてのリソースは、作成される別個のリソースグループに配置され、一部のネットワークリソースが別個のグループから使用されます。一部のクラスター Operator は両方のリソースグループのリソースにアクセスできる必要があります。たとえばマシン API コントローラーは、ネットワークリソースグループから、作成される仮想マシンの NICS をサブネットに割り当てます。
VNet には以下の特徴が確認される必要があります。
-
VNet の CIDR ブロックには、クラスターマシンの IP アドレスプールである
Networking.MachineCIDR
範囲が含まれる必要があります。 - VNet およびそのサブネットは同じリソースグループに属する必要があり、サブネットは静的 IP アドレスではなく、Azure で割り当てられた DHCP IP アドレスを使用するように設定される必要があります。
コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシン用のサブネットの 2 つのサブネットを VNet 内に指定する必要があります。Azure はマシンを指定するリージョン内の複数の異なるアベイラビリティーゾーンに分散するため、デフォルトのクラスターには高可用性があります。
デフォルトでは、install-config.yaml
ファイルでアベイラビリティゾーンを指定すると、インストールプログラムはコントロールプレーンマシンとコンピューティングマシンを リージョン 内の これらのアベイラビリティゾーン に分散します。クラスターの高可用性を確保するには、少なくとも 3 つ以上のアベイラビリティーゾーンのあるリージョンを選択します。リージョンに含まれるアベイラビリティーゾーンが 3 つ未満の場合、インストールプログラムは複数のコントロールプレーンマシンを利用可能なゾーンに配置します。
指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。
- 指定されたサブネットがすべて存在します。
- コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシンのサブネットの 2 つのサブネットがあります
- サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。必要な場合に、インストールプログラムはコントロールプレーンおよびワーカーノードを管理するパブリックロードバランサーを作成し、Azure はパブリック IP アドレスをそれらに割り当てます。
既存の VNet を使用するクラスターを破棄しても、VNet は削除されません。
12.3.1.1. ネットワークセキュリティーグループの要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンをホストするサブネットのネットワークセキュリティーグループには、クラスターの通信が正しいことを確認するための特定のアクセスが必要です。必要なクラスター通信ポートへのアクセスを許可するルールを作成する必要があります。
ネットワークセキュリティーグループルールは、クラスターのインストール前に有効にされている必要があります。必要なアクセスなしにクラスターのインストールを試行しても、インストールプログラムは Azure API に到達できず、インストールに失敗します。
ポート | 説明 | コントロールプレーン | Compute |
---|---|---|---|
| HTTP トラフィックを許可します。 | x | |
| HTTPS トラフィックを許可します | x | |
| コントロールプレーンマシンとの通信を許可します。 | x | |
| マシンをプロビジョニングするためのマシン設定サーバーへの内部通信を許可します。 | x | |
|
Azure API への接続を許可します。宛先サービスタグを | x | x |
|
インターネットへの接続を拒否します。宛先サービスタグを | x | x |
- Azure ファイアウォールを使用してインターネットアクセスを制限している 場合、Azure API を許可するように Azure ファイアウォールを設定できます。ネットワークセキュリティーグループルールは必要ありません。
現在、マシン設定サーバーエンドポイントをブロックまたは制限する方法はサポートされていません。マシン設定サーバーは、既存の設定または状態を持たない新しくプロビジョニングされたマシンが設定を取得できるように、ネットワークに公開する必要があります。このモデルでは、信頼のルートは証明書署名要求 (CSR) エンドポイントであり、kubelet がクラスターに参加するための承認のために証明書署名要求を送信する場所です。このため、シークレットや証明書などの機密情報を配布するためにマシン設定を使用しないでください。
マシン設定サーバーエンドポイント、ポート 22623 および 22624 がベアメタルシナリオで確実に保護されるようにするには、顧客は適切なネットワークポリシーを設定する必要があります。
クラスターコンポーネントは、Kubernetes コントローラーが更新する、ユーザーによって提供されるネットワークセキュリティーグループを変更しないため、擬似セキュリティーグループが環境の残りの部分に影響を及ぼさずに Kubernetes コントローラー用に作成されます。
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
ICMP | 該当なし | ネットワーク到達性のテスト |
TCP |
| メトリクス |
|
ホストレベルのサービス。ポート | |
| Kubernetes が予約するデフォルトポート | |
UDP |
| VXLAN |
| Geneve | |
|
ポート | |
| IPsec IKE パケット | |
| IPsec NAT-T パケット | |
|
UDP ポート | |
TCP/UDP |
| Kubernetes ノードポート |
ESP | 該当なし | IPsec Encapsulating Security Payload (ESP) |
プロトコル | ポート | 説明 |
---|---|---|
TCP |
| etcd サーバーおよびピアポート |
12.3.2. パーミッションの区分 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.3 以降では、インストールプログラムによってプロビジョニングされたインフラストラクチャークラスターがクラスターをデプロイする場合に必要だったすべての権限を持つ必要はありません。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、ストレージ、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VNet、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。
クラスターの作成時に使用する Azure の認証情報には、VNet、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VNet 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ロードバランサー、セキュリティーグループ、ストレージアカウントおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。
12.3.3. クラスター間の分離 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターは既存のサブネットのネットワークセキュリティーグループを変更できないため、VNet でクラスターを相互に分離する方法はありません。
12.4. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスターのインストールに必要なイメージを取得するために、インターネットにアクセスする必要があります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターがインターネットにアクセスでき、Telemetry を無効にしていない場合、そのサービスによってクラスターのサブスクリプションが自動的に有効化されます。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
12.5. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core
ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys
リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core
として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。./openshift-install gather
コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
$ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (
~/.ssh/id_ed25519
など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.ssh
ディレクトリーにあることを確認します。
注記x86_64
、ppc64le
、およびs390x
アーキテクチャーのみで FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをインストールする予定がある場合は、ed25519
アルゴリズムを使用するキーを作成しないでください。代わりに、rsa
アルゴリズムまたはecdsa
アルゴリズムを使用するキーを作成します。公開 SSH キーを表示します。
cat <path>/<file_name>.pub
$ cat <path>/<file_name>.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow たとえば、次のコマンドを実行して
~/.ssh/id_ed25519.pub
公開鍵を表示します。cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
$ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または
./openshift-install gather
コマンドを使用する場合は必要になります。注記一部のディストリビューションでは、
~/.ssh/id_rsa
および~/.ssh/id_dsa
などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。ssh-agent
プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Agent pid 31874
Agent pid 31874
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。
SSH プライベートキーを
ssh-agent
に追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_ed25519
などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
出力例
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)
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次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
12.6. インストール設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。ネットワークが制限されたインストールでは、これらのファイルがミラーホスト上に置かれます。
-
ミラーレジストリーの作成時に生成された
imageContentSources
値がある。 - ミラーレジストリーの証明書の内容を取得している。
- Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージを取得し、アクセス可能な場所にアップロードしました。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
- サービスプリンシパルを使用してクラスターをインストールしている場合は、そのアプリケーション ID とパスワードがある。
- システムが割り当てたマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、インストールプログラムを実行する仮想マシン上でそれが有効化されている。
ユーザー割り当てのマネージド ID を使用してクラスターをインストールしている場合は、次の前提条件を満たしている必要があります。
- そのクライアント ID がある。
- これは、インストールプログラムを実行する仮想マシンに割り当てられている。
手順
オプション: 以前にこのコンピューターでインストールプログラムを実行したことがあり、代替のサービスプリンシパルまたはマネージド ID を使用する場合は、
~/.azure/
ディレクトリーに移動して、osServicePrincipal.json
設定ファイルを削除します。このファイルを削除すると、インストールプログラムが以前のインストールのサブスクリプション値と認証値を自動的に再利用できなくなります。
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
インストールプログラムが以前のインストールの
osServicePrincipal.json
設定ファイルを見つけることができない場合は、Azure サブスクリプションと認証の値の入力を求められます。サブスクリプションの次の Azure パラメーター値を入力します。
- azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID を入力します。
- azure tenant id: テナント ID を入力します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアント ID の入力を求められたら、次のいずれかを行います。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのアプリケーション ID を入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、そのクライアント ID を指定します。
クラスターのデプロイに使用している Azure ID に応じて、azure サービスプリンシパルのクライアントシークレット の入力を求められたら、次のいずれかを実行します。
- サービスプリンシパルを使用している場合は、そのパスワードを入力します。
- システム割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- ユーザー割り当てのマネージド ID を使用している場合は、この値を空白のままにします。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
クラスターの記述名を入力します。
重要パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する用語のリストは、Azure ドキュメントの 予約されたリソース名のエラーを解決する を参照してください。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
install-config.yaml
ファイルを編集し、ネットワークが制限された環境でのインストールに必要な追加の情報を提供します。pullSecret
の値を更新して、レジストリーの認証情報を追加します。pullSecret: '{"auths":{"<mirror_host_name>:5000": {"auth": "<credentials>","email": "you@example.com"}}}'
pullSecret: '{"auths":{"<mirror_host_name>:5000": {"auth": "<credentials>","email": "you@example.com"}}}'
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <mirror_host_name>
の場合、ミラーレジストリーの証明書で指定したレジストリードメイン名を指定し、<credentials>
の場合は、ミラーレジストリーの base64 でエンコードされたユーザー名およびパスワードを指定します。additionalTrustBundle
パラメーターおよび値を追加します。additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ -----END CERTIFICATE-----
additionalTrustBundle: | -----BEGIN CERTIFICATE----- ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この値は、ミラーレジストリーに使用した証明書ファイルの内容である必要があります。証明書ファイルは、既存の信頼できる認証局、またはミラーレジストリー用に生成した自己署名証明書のいずれかです。
platform.azure
フィールドでクラスターをインストールするための VNet のネットワークとサブネットを定義します。networkResourceGroupName: <vnet_resource_group> virtualNetwork: <vnet> controlPlaneSubnet: <control_plane_subnet> computeSubnet: <compute_subnet>
networkResourceGroupName: <vnet_resource_group>
1 virtualNetwork: <vnet>
2 controlPlaneSubnet: <control_plane_subnet>
3 computeSubnet: <compute_subnet>
4 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次の YAML の抜粋のようなイメージコンテンツリソースを追加します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これらの値には、ミラーレジストリーの作成時に記録された
imageContentSources
を使用します。オプション: パブリッシュストラテジーを
Internal
に設定します。publish: Internal
publish: Internal
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このオプションを設定すると、内部 Ingress コントローラーおよびプライベートロードバランサーを作成します。
重要Azure Firewall は、Azure Public ロードバランサーと シームレスに連携しません。したがって、インターネットアクセスを制限するために Azure Firewall を使用する場合は、
install-config.yaml
のpublish
フィールドをInternal
に設定する必要があります。
必要な
install-config.yaml
ファイルに他の変更を加えます。パラメーターの詳細は、「インストール設定パラメーター」を参照してください。
install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
以前に検出されなかった場合は、インストールプログラムが osServicePrincipal.json
設定ファイルを作成し、このファイルをコンピューターの ~/.azure/
ディレクトリーに保存します。これにより、インストールプログラムがターゲットプラットフォーム上で OpenShift Container Platform クラスターを作成するときにプロファイルをロードできるようになります。
12.6.1. クラスターインストールの最小リソース要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。
マシン | オペレーティングシステム | vCPU [1] | 仮想 RAM | ストレージ | 1 秒あたりの入出力 (IOPS) [2] |
---|---|---|---|---|---|
ブートストラップ | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
コントロールプレーン | RHCOS | 4 | 16 GB | 100 GB | 300 |
Compute | RHCOS、RHEL 8.6 以降 [3] | 2 | 8 GB | 100 GB | 300 |
- 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、(コアあたりのスレッド数 x コア数) x ソケット数 = 仮想 CPU という数式を使用して対応する比率を計算します。
- OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd には、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS が連動してスケーリングされるため、十分なパフォーマンスを得るには、ストレージボリュームを過剰に割り当てる必要がある場合がある点に注意してください。
- すべての user-provisioned installation と同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピュートマシンの使用は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4.10 以降で削除されています。
OpenShift Container Platform バージョン 4.13 の時点で、RHCOS は RHEL バージョン 9.2 に基づいており、マイクロアーキテクチャーの要件を更新します。次のリストには、各アーキテクチャーに必要な最小限の命令セットアーキテクチャー (ISA) が含まれています。
- x86-64 アーキテクチャーには x86-64-v2 ISA が必要
- ARM64 アーキテクチャーには ARMv8.0-A ISA が必要
- IBM Power アーキテクチャーには Power 9 ISA が必要
- s390x アーキテクチャーには z14 ISA が必要
詳細は、アーキテクチャー (RHEL ドキュメント) を参照してください。
premiumIO
パラメーターが true
に設定されている Azure 仮想マシンを使用する必要があります。
プラットフォームのインスタンスタイプがクラスターマシンの最小要件を満たす場合、これは OpenShift Container Platform で使用することがサポートされます。
12.6.2. Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例12.1 64 ビット x86 アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBSFamily
-
standardBsv2Family
-
standardDADSv5Family
-
standardDASv4Family
-
standardDASv5Family
-
standardDCACCV5Family
-
standardDCADCCV5Family
-
standardDCADSv5Family
-
standardDCASv5Family
-
standardDCSv3Family
-
standardDCSv2Family
-
standardDDCSv3Family
-
standardDDSv4Family
-
standardDDSv5Family
-
standardDLDSv5Family
-
standardDLSv5Family
-
standardDSFamily
-
standardDSv2Family
-
standardDSv2PromoFamily
-
standardDSv3Family
-
standardDSv4Family
-
standardDSv5Family
-
standardEADSv5Family
-
standardEASv4Family
-
standardEASv5Family
-
standardEBDSv5Family
-
standardEBSv5Family
-
standardECACCV5Family
-
standardECADCCV5Family
-
standardECADSv5Family
-
standardECASv5Family
-
standardEDSv4Family
-
standardEDSv5Family
-
standardEIADSv5Family
-
standardEIASv4Family
-
standardEIASv5Family
-
standardEIBDSv5Family
-
standardEIBSv5Family
-
standardEIDSv5Family
-
standardEISv3Family
-
standardEISv5Family
-
standardESv3Family
-
standardESv4Family
-
standardESv5Family
-
standardFXMDVSFamily
-
standardFSFamily
-
standardFSv2Family
-
standardGSFamily
-
standardHBrsv2Family
-
standardHBSFamily
-
standardHBv4Family
-
standardHCSFamily
-
standardHXFamily
-
standardLASv3Family
-
standardLSFamily
-
standardLSv2Family
-
standardLSv3Family
-
standardMDSMediumMemoryv2Family
-
standardMDSMediumMemoryv3Family
-
standardMIDSMediumMemoryv2Family
-
standardMISMediumMemoryv2Family
-
standardMSFamily
-
standardMSMediumMemoryv2Family
-
standardMSMediumMemoryv3Family
-
StandardNCADSA100v4Family
-
Standard NCASv3_T4 Family
-
standardNCSv3Family
-
standardNDSv2Family
-
standardNPSFamily
-
StandardNVADSA10v5Family
-
standardNVSv3Family
-
standardXEISv4Family
12.6.3. 64 ビット ARM インフラストラクチャー上の Azure のテスト済みインスタンスタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Microsoft Azure Azure64 インスタンスタイプは OpenShift Container Platform でテストされています。
例12.2 64 ビット ARM アーキテクチャーに基づくマシンタイプ
-
standardBpsv2Family
-
standardDPSv5Family
-
standardDPDSv5Family
-
standardDPLDSv5Family
-
standardDPLSv5Family
-
standardEPSv5Family
-
standardEPDSv5Family
12.6.4. Azure VM の信頼された起動の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure にクラスターをインストールするときに、セキュアブート と 仮想化された信頼できるプラットフォームモジュール という 2 つの信頼された起動機能を有効にできます。
これらの機能をサポートする 仮想マシンのサイズ については、仮想マシンのサイズに関する Azure のドキュメントを参照してください。
信頼できる起動はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定すると、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみで信頼された起動が有効になります。すべてのノードで信頼できる起動を有効にするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- 信頼できる起動機能を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
12.6.5. Confidential VM の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターをインストールするときに、Confidential VM を有効にできます。コンピューティングノード、コンピュートノード、またはすべてのノードに対して Confidential VM を有効にできます。
Confidential VM の使用はテクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
次の仮想マシンサイズの Confidential VM を使用できます。
- DCasv5 シリーズ
- DCadsv5 シリーズ
- ECasv5 シリーズ
- ECadsv5 シリーズ
現在、Confidential VM は 64 ビット ARM アーキテクチャーではサポートされていません。
前提条件
-
install-config.yaml
ファイルを作成しました。
手順
クラスターをデプロイする前に、テキストエディターを使用して
install-config.yaml
ファイルを編集し、次のスタンザを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
controlPlane.platform.azure
またはcompute.platform.azure
を指定して、それぞれコントロールプレーンまたはコンピュートノードのみに Confidential VM をデプロイします。すべてのノードに Confidential VM をデプロイするには、platform.azure.defaultMachinePlatform
を指定します。- 2
- Confidential VM を有効にします。
- 3
- Secure Boot を有効にします。詳細は、セキュアブート に関する Azure ドキュメントを参照してください。
- 4
- 仮想化された Trusted Platform Module を有効にします。詳細は、仮想化された Trusted Platform Module に関する Azure のドキュメントを参照してください。
- 5
- 仮想マシンゲストの状態を暗号化するには、
VMGuestStateOnly
を指定します。
12.6.6. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
install-config.yaml
ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml
ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
- 1 10 14 21
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2 6
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 3 7
controlPlane
セクションは単一マッピングですが、compute
セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute
セクションの最初の行はハイフン-
で始め、controlPlane
セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 4
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreading
を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時マルチスレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効化されます。パラメーター値をDisabled
に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時マルチスレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
Standard_D8s_v3
などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。 - 5 8
- 使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。コントロールプレーンノードの最小推奨値は 1024 GB です。
- 9
- マシンをデプロイするゾーンのリストを指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
- 11
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされる値はデフォルト値の
OVNKubernetes
のみです。 - 12
- オプション: コントロールプレーンとコンピュートマシンを起動するために使用するカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージ。
platform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
の下のpublisher
、offer
、sku
、およびversion
パラメーターは、コントロールプレーンとコンピュートマシンの両方に適用されます。controlPlane.platform.azure.osImage
またはcompute.platform.azure.osImage
の下のパラメーターが設定されている場合、それらはplatform.azure.defaultMachinePlatform.osImage
パラメーターをオーバーライドします。 - 13
- ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
- 15
- クラスターをインストールする既存のリソースグループの名前を指定します。定義されていない場合は、クラスターに新しいリソースグループが作成されます。
- 16
- 既存の VNet を使用する場合は、それが含まれるリソースグループの名前を指定します。
- 17
- 既存の VNet を使用する場合は、その名前を指定します。
- 18
- 既存の VNet を使用する場合は、コントロールプレーンマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
- 19
- 既存の VNet を使用する場合は、コンピュートマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
- 20
- Azure Firewall を使用してインターネットアクセスを制限する場合は、Azure Firewall 経由でトラフィックを送信するように送信ルーティングを設定する必要があります。ユーザー定義のルーティングを設定すると、クラスターに外部エンドポイントが公開されなくなります。
- 22
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL で FIPS モードを設定する方法の詳細は、RHEL から FIPS モードへの切り替え を参照してください。
FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64、ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。
- 23
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey
値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。 - 24
- ミラーレジストリーに使用した証明書ファイルの内容を指定します。
- 25
- リポジトリーのミラーリングに使用するコマンドの出力の
imageContentSources
セクションを指定します。 - 26
- クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。Azure Firewall を使用してインターネットアクセスを制限する場合は、
publish
をInternal
に設定してプライベートクラスターをデプロイします。ユーザー側のエンドポイントにはインターネットからアクセスできなくなります。デフォルト値はExternal
です。
12.6.7. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml
ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター Egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドに関するクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを
Proxy
オブジェクトのspec.noProxy
フィールドに追加している。注記Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インストール設定のnetworking.machineNetwork[].cidr
、networking.clusterNetwork[].cidr
、およびnetworking.serviceNetwork[]
フィールドの値が設定されます。Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、
Proxy
オブジェクトのstatus.noProxy
フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254
) も設定されます。
手順
install-config.yaml
ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
http
である必要があります。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に
.
を付けます。たとえば、.y.com
はx.y.com
に一致しますが、y.com
には一致しません。*
を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundle
という名前の設定マップをopenshift-config
namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle
設定マップを作成し、この設定マップはProxy
オブジェクトのtrustedCA
フィールドで参照されます。additionalTrustBundle
フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。 - 5
- オプション:
trustedCA
フィールドのuser-ca-bundle
設定マップを参照するProxy
オブジェクトの設定を決定するポリシー。許可される値はProxyonly
およびAlways
です。Proxyonly
を使用して、http/https
プロキシーが設定されている場合にのみuser-ca-bundle
設定マップを参照します。Always
を使用して、常にuser-ca-bundle
設定マップを参照します。デフォルト値はProxyonly
です。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpoints
フィールドをサポートしません。注記インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの
wait-for
コマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
$ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml
ファイルのプロキシー設定を使用する cluster
という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster
Proxy
オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec
がありません。
cluster
という名前の Proxy
オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
12.7. OpenShift CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために OpenShift CLI (oc
) をインストールすることができます。oc
は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc
をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.16 のすべてのコマンドを実行することはできません。新しいバージョンの oc
をダウンロードしてインストールしてください。
Linux への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Product Variant ドロップダウンリストからアーキテクチャーを選択します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Linux Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
アーカイブを展開します。
tar xvf <file>
$ tar xvf <file>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
$ oc <command>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Windows への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.16 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを展開します。
oc
バイナリーを、PATH
にあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> path
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検証
OpenShift CLI のインストール後に、
oc
コマンドを使用して利用できます。oc <command>
C:\> oc <command>
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macOS への OpenShift CLI のインストール
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc
) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- バージョン ドロップダウンリストから適切なバージョンを選択します。
OpenShift v4.16 macOS Clients エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
注記macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.16 macOS arm64 Client エントリーを選択します。
- アーカイブを展開し、解凍します。
oc
バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATH
を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATH
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検証
oc
コマンドを使用してインストールを確認します。oc <command>
$ oc <command>
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12.8. 管理者レベルのシークレットを kube-system プロジェクトに保存する代替方法 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、管理者のシークレットは kube-system
プロジェクトに保存されます。install-config.yaml
ファイルの credentialsMode
パラメーターを Manual
に設定した場合は、次のいずれかの代替手段を使用する必要があります。
- 長期クラウド認証情報を手動で管理するには、長期認証情報を手動で作成する の手順に従ってください。
- クラスターの外部で管理される短期認証情報を個々のコンポーネントに対して実装するには、短期認証情報を使用するように Azure クラスターを設定する の手順に従ってください。
12.8.1. 長期認証情報を手動で作成する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API に到達できない環境にインストールする前に手動モードに配置できます。管理者はクラスター kube-system
namespace に管理者レベルの認証情報シークレットを保存しないようにします。
手順
install-config.yaml
設定ファイルのcredentialsMode
パラメーターをManual
に設定しなかった場合は、次のように値を変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。次のコマンドを実行して、インストールファイルのリリースイメージを
$RELEASE_IMAGE
変数に設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
カスタムリソース (CR) のリストを抽出します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドにより、それぞれの
CredentialsRequest
オブジェクトに YAML ファイルが作成されます。サンプル
CredentialsRequest
オブジェクトCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以前に生成した
openshift-install
マニフェストディレクトリーにシークレットの YAML ファイルを作成します。シークレットは、それぞれのCredentialsRequest
オブジェクトについてspec.secretRef
に定義される namespace およびシークレット名を使用して保存する必要があります。シークレットを含む
CredentialsRequest
オブジェクトのサンプルCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow サンプル
Secret
オブジェクトCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手動でメンテナンスされる認証情報を使用するクラスターをアップグレードする前に、CCO がアップグレード可能な状態であることを確認します。
12.8.2. 短期認証情報を使用するように Azure クラスターを設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Entra Workload ID を使用するクラスターをインストールするには、Cloud Credential Operator ユーティリティーを設定し、クラスターに必要な Azure リソースを作成する必要があります。
12.8.2.1. Cloud Credential Operator ユーティリティーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作しているときにクラスターの外部からクラウドクレデンシャルを作成および管理するには、CCO ユーティリティー (ccoctl
) バイナリーを抽出して準備します。
ccoctl
ユーティリティーは、Linux 環境で実行する必要がある Linux バイナリーです。
前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウントを使用できる。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
次の権限で使用する
ccoctl
ユーティリティー用のグローバル Microsoft Azure アカウントが作成されました。例12.3 必要な Azure 権限
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/read
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/write
- Microsoft.Resources/subscriptions/resourceGroups/delete
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/read
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/delete
- Microsoft.Authorization/roleAssignments/write
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/read
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/write
- Microsoft.Authorization/roleDefinitions/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/listkeys/action
- Microsoft.Storage/storageAccounts/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/read
- Microsoft.Storage/storageAccounts/write
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/write
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/delete
- Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices/containers/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/delete
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/write
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/read
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/write
- Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/federatedIdentityCredentials/delete
- Microsoft.Storage/register/action
- Microsoft.ManagedIdentity/register/action
手順
次のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージの変数を設定します。
RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから CCO コンテナーイメージを取得します。
CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
$ CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記$RELEASE_IMAGE
のアーキテクチャーが、ccoctl
ツールを使用する環境のアーキテクチャーと一致していることを確認してください。以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージ内の CCO コンテナーイメージから
ccoctl
バイナリーを抽出します。oc image extract $CCO_IMAGE \ --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \ -a ~/.pull-secret
$ oc image extract $CCO_IMAGE \ --file="/usr/bin/ccoctl.<rhel_version>" \
1 -a ~/.pull-secret
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<rhel_version>
には、ホストが使用する Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のバージョンに対応する値を指定します。値が指定されていない場合は、デフォルトでccoctl.rhel8
が使用されます。次の値が有効です。-
rhel8
: RHEL 8 を使用するホストの場合はこの値を指定します。 -
rhel9
: RHEL 9 を使用するホストの場合はこの値を指定します。
-
次のコマンドを実行して、権限を変更して
ccoctl
を実行可能にします。chmod 775 ccoctl.<rhel_version>
$ chmod 775 ccoctl.<rhel_version>
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検証
ccoctl
が使用できることを確認するには、help ファイルを表示します。コマンドを実行するときは、相対ファイル名を使用します。以下に例を示します。./ccoctl.rhel9
$ ./ccoctl.rhel9
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
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12.8.2.2. Cloud Credential Operator ユーティリティーを使用した Azure リソースの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ccoctl azure create-all
コマンドを使用して、Azure リソースの作成を自動化できます。
デフォルトで、ccoctl
はコマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。オブジェクトを別のディレクトリーに作成するには、--output-dir
フラグを使用します。この手順では、<path_to_ccoctl_output_dir>
を使用してこの場所を参照します。
前提条件
以下が必要になります。
-
ccoctl
バイナリーを抽出して準備している。 - Azure CLI を使用して Microsoft Azure アカウントにアクセスします。
手順
次のコマンドを実行して、インストールファイルのリリースイメージを
$RELEASE_IMAGE
変数に設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
オブジェクトのリストを抽出します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記このコマンドの実行には少し時間がかかる場合があります。
ccoctl
ユーティリティーが Azure 認証情報を自動的に検出できるようにするには、次のコマンドを実行して Azure CLI にログインします。az login
$ az login
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行し、
ccoctl
ツールを使用してCredentialsRequest
オブジェクトをすべて処理します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- トラッキングに使用される、作成されたすべての Azure リソースのユーザー定義名を指定します。
- 2
- オプション:
ccoctl
ユーティリティーがオブジェクトを作成するディレクトリーを指定します。デフォルトでは、ユーティリティーは、コマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。 - 3
- クラウドリソースが作成される Azure リージョンです。
- 4
- 使用する Azure サブスクリプション ID を指定します。
- 5
- コンポーネント
CredentialsRequest
オブジェクトのファイルを含むディレクトリーを指定します。 - 6
- クラスターのベースドメイン Azure DNS ゾーンを含むリソースグループの名前を指定します。
- 7
- 使用する Azure テナント ID を指定します。
- 8
- オプション: 仮想ネットワークリソースグループがクラスターリソースグループと異なる場合は、それを指定します。
注記クラスターで
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効化されたテクノロジープレビュー機能を使用している場合は、--enable-tech-preview
パラメーターを含める必要があります。追加のオプションパラメーターとその使用方法の説明を表示するには、
azure create-all --help
コマンドを実行します。
検証
OpenShift Container Platform シークレットが作成されることを確認するには、
<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
ディレクトリーのファイルを一覧表示します。ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
$ ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Azure をクエリーすることで、Microsoft Entra ID サービスアカウントが作成されていることを確認できます。詳細は、Entra ID サービスアカウントのリストに関する Azure ドキュメントを参照してください。
12.8.2.3. Cloud Credential Operator ユーティリティーマニフェストの組み込み リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
個々のコンポーネントに対してクラスターの外部で管理される短期セキュリティー認証情報を実装するには、Cloud Credential Operator ユーティリティー (ccoctl
) が作成したマニフェストファイルを、インストールプログラムの正しいディレクトリーに移動する必要があります。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
-
Cloud Credential Operator ユーティリティー (
ccoctl
) が設定されている。 -
ccoctl
ユーティリティーを使用して、クラスターに必要なクラウドプロバイダーリソースを作成している。
手順
install-config.yaml
設定ファイルのcredentialsMode
パラメーターをManual
に設定しなかった場合は、次のように値を変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
apiVersion: v1 baseDomain: example.com credentialsMode: Manual # ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 既存のリソースグループを使用する代わりに、
ccoctl
ユーティリティーを使用して新しい Azure リソースグループを作成した場合は、次のようにinstall-config.yaml
のresourceGroupName
パラメーターを変更します。設定ファイルのサンプルスニペット
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- この値は、
ccoctl azure create-all
コマンドの--name
引数で指定された Azure リソースのユーザー定義名と一致する必要があります。
インストールマニフェストファイルをまだ作成していない場合は、次のコマンドを実行して作成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
は、インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーに置き換えます。次のコマンドを実行して、
ccoctl
ユーティリティーが生成したマニフェストを、インストールプログラムが作成したmanifests
ディレクトリーにコピーします。cp /<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/* ./manifests/
$ cp /<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/* ./manifests/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 秘密鍵を含む
tls
ディレクトリーをインストールディレクトリーにコピーします。cp -a /<path_to_ccoctl_output_dir>/tls .
$ cp -a /<path_to_ccoctl_output_dir>/tls .
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
12.9. クラスターのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster
コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定しました。
- OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
- Azure サブスクリプション ID とテナント ID がある。
手順
インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。
./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info
$ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \
1 --log-level=info
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。
-
ターミナルには、Web コンソールへのリンクや
kubeadmin
ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。 -
認証情報は
<installation_directory>/.openshift_install.log
にも出力されます。
インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
出力例
-
インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の
node-bootstrapper
証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。 - 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
12.10. CLI の使用によるクラスターへのログイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター kubeconfig
ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig
ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターに関する情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
-
oc
CLI がインストールされている。
手順
kubeadmin
認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
oc
コマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
system:admin
system:admin
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12.11. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.16 では、Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。Telemetry サービスは、クラスターの健全性と更新の成功に関するメトリクスを提供するためにデフォルトで実行されます。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
12.12. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要に応じて、リモートヘルスレポートをオプトアウト できます。
第13章 Azure に 3 ノードクラスターをインストールする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 では、Microsoft Azure に 3 ノードクラスターをインストールできます。3 ノードクラスターは、コンピュートマシンとしても機能する 3 つのコントロールプレーンマシンで構成されます。このタイプのクラスターは、クラスター管理者および開発者がテスト、開発、および実稼働に使用するためのより小さくリソース効率の高いクラスターを提供します。
installer-provisioned infrastructure または user-provisioned infrastructure のいずれかを使用して、3 ノードクラスターをインストールできます。
Azure Marketplace イメージを使用した 3 ノードクラスターのデプロイはサポートされていません。
13.1. 3 ノードクラスターの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターをデプロイする前に、install-config.yaml
ファイルでワーカーノードの数を 0
に設定して、3 ノードクラスターを設定します。ワーカーノードの数を 0
に設定すると、コントロールプレーンマシンがスケジュール可能になります。これにより、アプリケーションワークロードをコントロールプレーンノードから実行するようにスケジュールできます。
アプリケーションワークロードはコントロールプレーンノードから実行され、コントロールプレーンノードはコンピュートノードと見なされるため、追加のサブスクリプションが必要です。
前提条件
-
既存の
install-config.yaml
ファイルがある。
手順
次の
compute
スタンザに示すように、install-config.yaml
ファイルでコンピューティングレプリカの数を0
に設定します。3 ノードクラスターの
install-config.yaml
ファイルの例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow user-provisioned infrastructure を使用して、クラスターをデプロイする場合:
-
Kubernetes マニフェストファイルを作成したら、
cluster-scheduler-02-config.yml
ファイルでspec.mastersSchedulable
パラメーターがtrue
に設定されていることを確認します。このファイルは、<installation_directory>/manifests
にあります。詳細は、「ARM テンプレートを使用して、Azure にクラスターをインストールする」の「Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルの作成」を参照してください。 - 追加のワーカーノードを作成しないでください。
-
Kubernetes マニフェストファイルを作成したら、
3 ノードクラスターの cluster-scheduler-02-config.yml
ファイルの例
13.2. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
第14章 Azure でのクラスターのアンインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure にデプロイしたクラスターは削除することができます。
14.1. installer-provisioned infrastructure を使用するクラスターの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
installer-provisioned infrastructure を使用するクラスターは、クラウドから削除できます。
アンインストール後に、とくに user-provisioned infrastructure (UPI) クラスターで適切に削除されていないリソースがあるかどうかについて、クラウドプロバイダーを確認します。インストーラーが作成しなかったリソースや、インストーラーがアクセスできないリソースが存在する可能性があります。
前提条件
- クラスターをデプロイするために使用したインストールプログラムのコピーがある。
- クラスター作成時にインストールプログラムが生成したファイルがあります。
手順
クラスターをインストールするために使用したコンピューターのインストールプログラムが含まれるディレクトリーから、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install destroy cluster \ --dir <installation_directory> --log-level info
$ ./openshift-install destroy cluster \ --dir <installation_directory> --log-level info
1 2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記クラスターのクラスター定義ファイルが含まれるディレクトリーを指定する必要があります。クラスターを削除するには、インストールプログラムでこのディレクトリーにある
metadata.json
ファイルが必要になります。-
オプション:
<installation_directory>
ディレクトリーおよび OpenShift Container Platform インストールプログラムを削除します。
14.2. Cloud Credential Operator ユーティリティーを使用した Microsoft Azure リソースの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターの外部で管理される短期認証情報を使用する OpenShift Container Platform クラスターをアンインストールした後、CCO ユーティリティー (ccoctl
) を使用して、インストール中に ccoctl
が作成した Microsoft Azure (Azure) リソースを削除できます。
前提条件
-
ccoctl
バイナリーを展開して準備しておく。 - 短期認証情報を使用する Azure 上の OpenShift Container Platform クラスターをアンインストールします。
手順
次のコマンドを実行して、
ccoctl
が作成した Azure リソースを削除します。ccoctl azure delete \ --name=<name> \ --region=<azure_region> \ --subscription-id=<azure_subscription_id> \ --delete-oidc-resource-group
$ ccoctl azure delete \ --name=<name> \
1 --region=<azure_region> \
2 --subscription-id=<azure_subscription_id> \
3 --delete-oidc-resource-group
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
- リソースが削除されたことを確認するには、Azure にクエリーを実行します。詳細は、Azure のドキュメントを参照してください。
第15章 Azure のインストール設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターを Microsoft Azure にデプロイする前に、パラメーターを指定してクラスターとそれをホストするプラットフォームをカスタマイズします。install-config.yaml
ファイルを作成するときは、コマンドラインを使用して必要なパラメーターの値を指定します。その後、install-config.yaml
ファイルを変更して、クラスターをさらにカスタマイズできます。
15.1. Azure で使用可能なインストール設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の表では、インストールプロセスの一部として設定できる、必須、オプション、および Azure 固有のインストール設定パラメーターを指定します。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
15.1.1. 必須設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
apiVersion:
|
| 文字列 |
baseDomain:
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
metadata:
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
metadata: name:
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
platform:
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
pullSecret:
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
|
15.1.2. ネットワーク設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
networking:
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
networking: networkType:
| インストールする Red Hat OpenShift Networking ネットワークプラグイン。 |
|
networking: clusterNetwork:
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
networking: clusterNetwork: cidr:
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
networking: clusterNetwork: hostPrefix:
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
networking: serviceNetwork:
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OVN-Kubernetes ネットワークプラグインは、サービスネットワークに対して単一の IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
networking: machineNetwork:
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
networking: machineNetwork: cidr:
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
15.1.3. オプションの設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
additionalTrustBundle:
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
capabilities:
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。詳細は、インストール の「クラスター機能ページ」を参照してください。 | 文字列配列 |
capabilities: baselineCapabilitySet:
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
capabilities: additionalEnabledCapabilities:
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
cpuPartitioningMode:
| ワークロードパーティション設定を使用して、OpenShift Container Platform サービス、クラスター管理ワークロード、およびインフラストラクチャー Pod を分離し、予約された CPU セットで実行できます。ワークロードパーティショニングはインストール中にのみ有効にすることができ、インストール後に無効にすることはできません。このフィールドはワークロードのパーティショニングを有効にしますが、特定の CPU を使用するようにワークロードを設定するわけではありません。詳細は、スケーラビリティとパフォーマンス セクションの ワークロードパーティショニング ページを参照してください。 |
|
compute:
| コンピュートノードを構成するマシンの設定。 |
|
compute: architecture:
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は、 | 文字列 |
compute: hyperthreading:
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時マルチスレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
compute: name:
|
|
|
compute: platform:
|
|
|
compute: replicas:
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
featureSet:
| 機能セットのクラスターを有効にします。機能セットは、デフォルトで有効にされない OpenShift Container Platform 機能のコレクションです。インストール中に機能セットを有効にする方法の詳細は、「機能ゲートの使用による各種機能の有効化」を参照してください。 |
文字列。 |
controlPlane:
| コントロールプレーンを構成するマシンの設定。 |
|
controlPlane: architecture:
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は、 | 文字列 |
controlPlane: hyperthreading:
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時マルチスレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
controlPlane: name:
|
|
|
controlPlane: platform:
|
|
|
controlPlane: replicas:
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
credentialsMode:
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、認証と認可 コンテンツの「クラウドプロバイダーの認証情報の管理」を参照してください。 |
|
fips:
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要 クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL で FIPS モードを設定する方法の詳細は、RHEL から FIPS モードへの切り替え を参照してください。 FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64、ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
imageContentSources:
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
imageContentSources: source:
|
| 文字列 |
imageContentSources: mirrors:
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
publish:
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
|
sshKey:
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
このパラメーターを Manual
に設定すると、管理者レベルのシークレットを kube-system
プロジェクトに保存する代替手段が有効になりますが、追加の設定手順が必要になります。詳細は、「管理者レベルのシークレットを kube-system プロジェクトに保存する代替方法」を参照してください。
15.1.4. 追加の Azure 設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
追加の Azure 設定パラメーターは以下の表で説明されています。
デフォルトでは、install-config.yaml
ファイルでアベイラビリティゾーンを指定すると、インストールプログラムはコントロールプレーンマシンとコンピューティングマシンを リージョン 内の これらのアベイラビリティゾーン に分散します。クラスターの高可用性を確保するには、少なくとも 3 つ以上のアベイラビリティーゾーンのあるリージョンを選択します。リージョンに含まれるアベイラビリティーゾーンが 3 つ未満の場合、インストールプログラムは複数のコントロールプレーンマシンを利用可能なゾーンに配置します。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
compute: platform: azure: encryptionAtHost:
| コンピュートマシンのホストレベルの暗号化を有効にします。ユーザー管理のサーバー側の暗号化とともに、この暗号化を有効にすることができます。この機能は、VM ホスト上の一時ディスク、エフェメラルディスク、キャッシュされたディスク、およびマネージド外のディスクを暗号化します。これは、ユーザー管理のサーバー側暗号化の前提条件ではありません。 |
|
compute: platform: azure: osDisk: diskSizeGB:
| VM の Azure ディスクのサイズ。 |
GB 単位でディスクのサイズを表す整数。デフォルトは |
compute: platform: azure: osDisk: diskType:
| ディスクのタイプを定義します。 |
|
compute: platform: azure: ultraSSDCapability:
| コンピュートノードの永続ストレージに Azure Ultra ディスクを使用できるようにします。これには、Azure リージョンおよびゾーンで Ultra ディスクを使用できるようにする必要があります。 |
|
| インストールの前提条件から設定されたディスク暗号化を含む Azure リソースグループの名前。このリソースグループは、クラスターが破棄されたときに Azure 暗号化キーが削除されないように、クラスターをインストールするリソースグループとは異なるものにする必要があります。この値は、ユーザー管理のディスク暗号化を使用してクラスターをインストールする場合にのみ必要です。 |
文字列 (例: |
| インストールの前提条件からの暗号化キーを含むディスク暗号化セットの名前。 |
文字列 (例: |
| ディスク暗号化セットが存在するディスク暗号化セットの Azure サブスクリプションを定義します。このセカンダリーディスク暗号化セットは、コンピュートマシンの暗号化に使用されます。 |
|
compute: platform: azure: osImage: publisher:
| オプション: デフォルトで、インストールプログラムはコンピュートマシンの起動に使用する Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージをダウンロードしてインストールします。Azure Marketplace から入手できるカスタム RHCOS イメージを使用して、デフォルトの動作をオーバーライドできます。インストールプログラムは、このイメージをコンピュートマシンにのみ使用します。 | 文字列。イメージ発行者の名前。 |
compute: platform: azure: osImage: offer:
|
カスタム RHCOS イメージに関連付けられている Azure Marketplace オファーの名前。 | 文字列。イメージオファーの名前。 |
compute: platform: azure: osImage: sku:
|
Azure Marketplace オファーのインスタンス。 | 文字列。イメージオファーの SKU。 |
compute: platform: azure: osImage: version:
|
イメージ SKU のバージョン番号。 | 文字列。使用するイメージのバージョン。 |
compute: platform: azure: vmNetworkingType:
|
Accelerated ネットワークを有効にします。Accelerated ネットワークにより、仮想マシンに対して Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) が可能になり、ネットワークパフォーマンスが向上します。コンピュートマシンのインスタンスタイプが |
|
compute: platform: azure: type:
| コンピュートマシンの Azure インスタンスタイプを定義します。 | 文字列 |
compute: platform: azure: zones:
| インストールプログラムがコンピュートマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 | 文字列リスト |
compute: platform: azure: settings: securityType:
| Confidential VM またはコンピュートノードの信頼された起動を有効にします。このオプションはデフォルトでは有効になっていません。 |
|
| Confidential VM を使用している場合は、コンピュートノードでセキュアブートを有効にします。 |
|
| Confidential VM を使用している場合は、コンピュートノードで仮想化 Trusted Platform Module (vTPM) 機能を有効にします。 |
|
| 信頼できる起動を使用している場合は、コンピュートノードでセキュアブートを有効にします。 |
|
| 信頼された起動を使用している場合は、コンピュートノードで vTPM 機能を有効にします。 |
|
| コンピュートノードの仮想マシンゲスト状態の暗号化を有効にします。このパラメーターは、Confidential VM を使用する場合にのみ使用できます。 |
サポートされる値は |
controlPlane: platform: azure: settings: securityType:
| Confidential VM またはコントロールプレーンノードの信頼された起動を有効にします。このオプションはデフォルトでは有効になっていません。 |
|
| Confidential VM を使用している場合は、コントロールプレーンノードでセキュアブートを有効にします。 |
|
| Confidential VM を使用している場合は、コントロールプレーンノードで vTPM 機能を有効にします。 |
|
| 信頼できる起動を使用している場合は、コントロールプレーンノードでセキュアブートを有効にします。 |
|
| 信頼できる起動を使用している場合は、コントロールプレーンノードで vTPM 機能を有効にします。 |
|
| コントロールプレーンノードの仮想マシンゲスト状態の暗号化を有効にします。このパラメーターは、Confidential VM を使用する場合にのみ使用できます。 |
サポートされる値は |
controlPlane: platform: azure: type:
| コントロールプレーンマシンの Azure インスタンスタイプを定義します。 | 文字列 |
controlPlane: platform: azure: zones:
| インストールプログラムがコントロールプレーンマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 | 文字列リスト |
platform: azure: defaultMachinePlatform: settings: securityType:
| すべてのノードに対して Confidential VM または信頼された起動を有効にします。このオプションはデフォルトでは有効になっていません。 |
|
| Confidential VM を使用している場合は、すべてのノードでセキュアブートを有効にします。 |
|
| Confidential VM を使用している場合は、すべてのノードで仮想化 Trusted Platform Module (vTPM) 機能を有効にします。 |
|
| 信頼できる起動を使用している場合は、すべてのノードでセキュアブートを有効にします。 |
|
| 信頼された起動を使用している場合は、すべてのノードで vTPM 機能を有効にします。 |
|
| すべてのノードの仮想マシンのゲスト状態の暗号化を有効にします。このパラメーターは、Confidential VM を使用する場合にのみ使用できます。 |
サポートされる値は |
platform: azure: defaultMachinePlatform: encryptionAtHost:
| コンピュートマシンのホストレベルの暗号化を有効にします。ユーザー管理のサーバー側の暗号化とともに、この暗号化を有効にすることができます。この機能は、VM ホスト上の一時ディスク、エフェメラルディスク、キャッシュされたディスク、および管理対象外のディスクを暗号化します。このパラメーターは、ユーザー管理のサーバー側暗号化の前提条件ではありません。 |
|
| インストールの前提条件からの暗号化キーを含むディスク暗号化セットの名前。 |
文字列 (例: |
| インストールの前提条件から設定されたディスク暗号化を含む Azure リソースグループの名前。このリソースグループは、クラスターが破棄されたときに Azure 暗号化キーが削除されないように、クラスターをインストールするリソースグループとは異なるものにする必要があります。この値は、ユーザー管理のディスク暗号化を使用してクラスターをインストールする場合にのみ必要です。 |
文字列 (例: |
| ディスク暗号化セットが存在するディスク暗号化セットの Azure サブスクリプションを定義します。このセカンダリーディスク暗号化セットは、コンピュートマシンの暗号化に使用されます。 |
|
platform: azure: defaultMachinePlatform: osDisk: diskSizeGB:
| VM の Azure ディスクのサイズ。 |
GB 単位でディスクのサイズを表す整数。デフォルトは |
platform: azure: defaultMachinePlatform: osDisk: diskType:
| ディスクのタイプを定義します。 |
|
platform: azure: defaultMachinePlatform: osImage: publisher:
| オプション: デフォルトで、インストールプログラムは、コントロールプレーンおよびコンピュートマシンの起動に使用される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージをダウンロードしてインストールします。Azure Marketplace から入手できるカスタム RHCOS イメージを使用して、デフォルトの動作をオーバーライドできます。インストールプログラムは、両方のタイプのマシンにこのイメージを使用します。コントロールプレーンマシンは、デフォルトのイメージを使用する場合はライセンスコストは発生しませんが、コントロールプレーンマシンに Azure Marketplace イメージを適用する場合は使用コストが発生します。 | 文字列。イメージ発行者の名前。 |
platform: azure: defaultMachinePlatform: osImage: offer:
|
カスタム RHCOS イメージに関連付けられている Azure Marketplace オファーの名前。 | 文字列。イメージオファーの名前。 |
platform: azure: defaultMachinePlatform: osImage: sku:
|
Azure Marketplace オファーのインスタンス。 | 文字列。イメージオファーの SKU。 |
platform: azure: defaultMachinePlatform: osImage: version:
|
イメージ SKU のバージョン番号。 | 文字列。使用するイメージのバージョン。 |
platform: azure: defaultMachinePlatform: type:
| コントロールプレーンおよびコンピュートマシンの Azure インスタンスタイプ。 | Azure インスタンスタイプ。 |
platform: azure: defaultMachinePlatform: zones:
| インストールプログラムがコンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 | 文字列リスト。 |
controlPlane: platform: azure: encryptionAtHost:
| コントロールプレーンマシンのホストレベルの暗号化を有効にします。ユーザー管理のサーバー側の暗号化とともに、この暗号化を有効にすることができます。この機能は、VM ホスト上の一時ディスク、エフェメラルディスク、キャッシュされたディスク、およびマネージド外のディスクを暗号化します。これは、ユーザー管理のサーバー側暗号化の前提条件ではありません。 |
|
| インストールの前提条件から設定されたディスク暗号化を含む Azure リソースグループの名前。このリソースグループは、クラスターが破棄されたときに Azure 暗号化キーが削除されないように、クラスターをインストールするリソースグループとは異なるものにする必要があります。この値は、ユーザー管理のディスク暗号化を使用してクラスターをインストールする場合にのみ必要です。 |
文字列 (例: |
| インストールの前提条件からの暗号化キーを含むディスク暗号化セットの名前。 |
文字列 (例: |
| ディスク暗号化セットが存在するディスク暗号化セットの Azure サブスクリプションを定義します。このセカンダリーディスク暗号化セットは、コントロールプレーンマシンの暗号化に使用されます。 |
|
controlPlane: platform: azure: osDisk: diskSizeGB:
| VM の Azure ディスクのサイズ。 |
GB 単位でディスクのサイズを表す整数。デフォルトは |
controlPlane: platform: azure: osDisk: diskType:
| ディスクのタイプを定義します。 |
|
controlPlane: platform: azure: osImage: publisher:
| オプション: デフォルトで、インストールプログラムは、コントロールプレーンおよびコンピュートマシンの起動に使用する Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージをダウンロードしてインストールします。Azure Marketplace から入手できるカスタム RHCOS イメージを使用して、デフォルトの動作をオーバーライドできます。インストールプログラムは、このイメージをコントロールプレーンマシンにのみ使用します。コントロールプレーンマシンは、デフォルトのイメージを使用する場合はライセンスコストは発生しませんが、コントロールプレーンマシンに Azure Marketplace イメージを適用する場合は使用コストが発生します。 | 文字列。イメージ発行者の名前。 |
controlPlane: platform: azure: osImage: offer:
|
カスタム RHCOS イメージに関連付けられている Azure Marketplace オファーの名前。 | 文字列。イメージオファーの名前。 |
controlPlane: platform: azure: osImage: sku:
|
Azure Marketplace オファーのインスタンス。 | 文字列。イメージオファーの SKU。 |
controlPlane: platform: azure: osImage: version:
|
イメージ SKU のバージョン番号。 | 文字列。使用するイメージのバージョン。 |
controlPlane: platform: azure: ultraSSDCapability:
| コントロールプレーンマシンの永続ストレージに Azure Ultra ディスクを使用できるようにします。これには、Azure リージョンおよびゾーンで Ultra ディスクを使用できるようにする必要があります。 |
|
controlPlane: platform: azure: vmNetworkingType:
|
Accelerated ネットワークを有効にします。Accelerated ネットワークにより、仮想マシンに対して Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) が可能になり、ネットワークパフォーマンスが向上します。コントロールプレーンマシンのインスタンスタイプが |
|
platform: azure: baseDomainResourceGroupName:
| ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前。 |
文字列 (例: |
platform: azure: resourceGroupName:
| クラスターをインストールする既存のリソースグループの名前。このリソースグループは空で、この特定のクラスターにのみ使用する必要があります。クラスターコンポーネントは、リソースグループ内のすべてのリソースの所有権を想定します。インストールプログラムのサービスプリンシパルの範囲をこのリソースグループに制限する場合は、環境内でインストールプログラムが使用する他のすべてのリソースに、パブリック DNS ゾーンや仮想ネットワークなどの必要なパーミッションがあることを確認する必要があります。インストールプログラムを使用してクラスターを破棄すると、このリソースグループが削除されます。 |
文字列 (例: |
platform: azure: outboundType:
|
クラスターをインターネットに接続するために使用されるアウトバウンドルーティングストラテジー。ユーザー定義のルーティングを使用している場合、クラスターをインストールする前にアウトバウンドルーティングがすでに設定されている既存のネットワークが利用可能な状態にする必要があります。インストールプログラムはユーザー定義のルーティングの設定を行いません。 重要
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。 |
|
platform: azure: region:
| クラスターをホストする Azure リージョンの名前。 |
|
platform: azure: zone:
| マシンを配置するアベイラビリティーゾーンのリスト。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。 |
ゾーンのリスト (例: |
platform: azure: customerManagedKey: keyVault: name:
| Specifies the name of the key vault that contains the encryption key that is used to encrypt Azure storage. | 文字列。 |
platform: azure: customerManagedKey: keyVault: keyName:
| Azure ストレージの暗号化に使用するユーザー管理の暗号鍵の名前を指定します。 | 文字列。 |
platform: azure: customerManagedKey: keyVault: resourceGroup:
| Key Vault とマネージド ID を含むリソースグループの名前を指定します。 | 文字列。 |
platform: azure: customerManagedKey: userAssignedIdentityKey:
| Key Vault を含むリソースグループに存在し、ユーザー管理の鍵へのアクセス権を持つユーザー割り当てのマネージド ID の名前を指定します。 | 文字列。 |
platform: azure: defaultMachinePlatform: ultraSSDCapability:
| コントロールプレーンおよびコンピュートマシン上の永続ストレージに Azure Ultra ディスクを使用できるようにします。これには、Azure リージョンおよびゾーンで Ultra ディスクを使用できるようにする必要があります。 |
|
platform: azure: networkResourceGroupName:
|
クラスターをデプロイする既存の VNet を含むリソースグループの名前。この名前は | 文字列。 |
platform: azure: virtualNetwork:
| クラスターをデプロイする既存 VNet の名前。 | 文字列。 |
platform: azure: controlPlaneSubnet:
| コントロールプレーンマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。 |
有効な CIDR (例: |
platform: azure: computeSubnet:
| コンピュートマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。 |
有効な CIDR (例: |
platform: azure: cloudName:
|
適切な Azure API エンドポイントで Azure SDK を設定するために使用される Azure クラウド環境の名前。空の場合、デフォルト値の |
|
platform: azure: defaultMachinePlatform: vmNetworkingType:
| Accelerated ネットワークを有効にします。Accelerated ネットワークにより、仮想マシンに対して Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) が可能になり、ネットワークパフォーマンスが向上します。 |
|
operatorPublishingStrategy: apiserver:
|
API にサービスを提供するロードバランサーがパブリックかプライベートかを決定します。VNet の外部から API サーバーにアクセスできないようにするには、このパラメーターを |
|
operatorPublishingStrategy: ingress:
|
クラスターによって Ingress トラフィック用に作成される DNS リソースを公開するかどうかを決定します。Ingress 仮想 IP へのパブリックアクセスを防止するには、このパラメーターを |
|
Azure クラスターで、Azure アベイラビリティーゾーン のカスタマイズや タグを使用した Azure リソースの編成 を実行することはできません。
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