4.16. カーネルモジュール Pod への toleration の適用


taint と toleration は、effectkey、および value パラメーターで構成されます。toleration には、追加の operator および tolerationSeconds パラメーターがあります。

effect
一致させる taint の effect を示します。空のままにすると、すべての taint の effect が一致します。effect を設定する場合、有効な値は NoSchedulePreferNoSchedule、または NoExecute です。
key
toleration が適用される taint のキー。空のままにすると、すべての taint のキーがマッチします。key が空の場合は、operator パラメーターを Exists に設定する必要があります。この組み合わせはすべての値とすべてのキーに一致します。
value
toleration が一致する taint の値。operator パラメーターが Exists の場合、値は空である必要があります。それ以外の場合は、通常の文字列を使用してください。
operator
キーと値の関係を表します。有効な operator パラメーターは ExistsEqual です。デフォルト値は Equal です。Exists は、値にワイルドカードを指定するのと同等です。そのため、Pod が特定カテゴリーのすべての taint を許容できます。
tolerationSeconds
toleration が taint を許容する期間を表します (NoExecute effect の toleration である必要があります。そうでない場合、このフィールドは無視されます)。デフォルトでは、この期間は設定されておらず、taint が永久に許容されてエビクションが実行されません。ゼロおよび負の値は 0 として扱われ、システムによって直ちにエビクションが実行されます。

ノード仕様の taint の例

apiVersion: v1
kind: Node
metadata:
  name: <my_node>
#...
spec:
  taints:
  - effect: NoSchedule
    key: key1
    value: value1
#...
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モジュール仕様の toleration の例

apiVersion: kmm.sigs.x-k8s.io/v1beta1
kind: Module
metadata:
  name: <my_kmod>
spec:
  ...
  tolerations:
    effect: NoSchedule
    key: key1
    operator: Equal
    tolerationSeconds: 36000
    value: value1
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toleration の値は、ノードに追加される taint と一致する必要があります。toleration が taint と一致するのは、以下の場合です。

  • operator パラメーターが Equal に設定されている場合:

    • key パラメーターが同じである。
    • value パラメーターが同じである。
    • effect パラメーターが同じである。
  • operator パラメーターが Exists に設定されている場合:

    • key パラメーターが同じである。
    • effect パラメーターが同じである。
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