4.15. カーネルモジュールのスケジューリングに toleration を使用する
状況によっては、カーネルモジュールをアップグレードする前にノード上のワークロードを退避させる必要があります。これは taint によって実行できます。taint を使用すると、ノード上で一致する toleration を含む Pod のみをスケジュールできます。
ただし、カーネルモジュールのアップグレードなどのハウスキーピング操作を実行する Kernel Module Management (KMM) Pod を許可するための toleration も設定する必要があります。toleration は、ノードに追加された taint と一致する必要があります。
カーネルモジュールに対するユーザー定義の toleration を作成すると、スケジューリング対象外のノードに選択した KMM Pod をスケジュールできます。たとえば、デバイスドライバーのアップグレード中にノードをスケジューリング対象から外すと同時に、ドライバーのアップグレードを実行するハウスキーピング Pod を実行できます。
ModuleSpec
フィールドは、Pod の作成中に使用される KMM Pod に toleration を伝達するために使用されます。