1.25. Kiali 設定リファレンス
Service Mesh Operator は ServiceMeshControlPlane
を作成する際に、Kiali リソースも処理します。次に Kiali Operator は Kiali インスタンスの作成時にこのオブジェクトを使用します。
1.25.1. SMCP での Kiali 設定の指定
Kiali は、ServiceMeshControlPlane
リソースの addons
セクションで設定できます。Kiali はデフォルトで有効です。Kiali を無効にするには、spec.addons.kiali.enabled
を false
に設定します。
Kiali 設定は、以下の 2 つの方法のいずれかで指定できます。
-
spec.addons.kiali.install
のServiceMeshControlPlane
リソースで Kiali 設定を指定します。Kiali 設定の完全なリストが SMCP で利用できないため、このアプローチにはいくつかの制限があります。 -
Kiali インスタンスを設定してデプロイし、Kiali リソースの名前を
ServiceMeshControlPlane
リソースのspec.addons.kiali.name
の値として指定します。CR は、Service Mesh コントロールプレーンと同じ namespace (例:istio-system
) に作成する必要があります。name
の値に一致する Kiali リソースが存在する場合には、コントロールプレーンは、そのコントロールプレーンで使用するために対象の Kiali リソースを設定します。このアプローチにより、Kiali リソースで Kiali 設定を完全にカスタマイズできます。このアプローチでは、Kiali リソースのさまざまなフィールド (例:accessible_namespaces
リスト)、および Grafana、Prometheus、およびトレースのエンドポイントが上書きされることに注意してください。
Kiali の SMCP パラメーターの例
apiVersion: maistra.io/v2 kind: ServiceMeshControlPlane metadata: name: basic spec: addons: kiali: name: kiali enabled: true install: dashboard: viewOnly: false enableGrafana: true enableTracing: true enablePrometheus: true service: ingress: contextPath: /kiali
パラメーター | 説明 | 値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
spec: addons: kiali: name: |
Kiali カスタムリソースの名前。 | 文字列 |
|
kiali: enabled: | このパラメーターは、Kiali を有効または無効にします。Kiali はデフォルトで有効です。 |
|
|
kiali: install: |
指定された Kiali リソースが存在しない場合は、Kiali リソースをインストールします。 | ||
kiali: install: dashboard: | Kiali に付属のダッシュボードの設定パラメーター。 | ||
kiali: install: dashboard: viewOnly: | このパラメーターは、Kiali コンソールの表示専用 (view-only) モードを有効または無効にします。表示専用モードを有効にすると、ユーザーは Kiali コンソールを使用して Service Mesh を変更できなくなります。 |
|
|
kiali: install: dashboard: enableGrafana: |
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kiali: install: dashboard: enablePrometheus: |
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kiali: install: dashboard: enableTracing: | Jaeger カスタムリソース設定に基づいて設定されたトレースエンドポイント。 |
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kiali: install: service: | Kiali インストールに関連付けられた Kubernetes サービスの設定パラメーター。 | ||
kiali: install: service: metadata: | リソースに適用する追加のメタデータを指定するために使用します。 | 該当なし | 該当なし |
kiali: install: service: metadata: annotations: | コンポーネントのサービスに適用するアノテーションを追加で指定するために使用します。 | 文字列 | 該当なし |
kiali: install: service: metadata: labels: | コンポーネントのサービスに適用するラベルを追加で指定するために使用します。 | 文字列 | 該当なし |
kiali: install: service: ingress: | OpenShift Route を介してコンポーネントのサービスにアクセスする詳細を指定するために使用します。 | 該当なし | 該当なし |
kiali: install: service: ingress: metadata: annotations: | コンポーネントのサービス入力に適用する注アノテーションを追加で指定するために使用します。 | 文字列 | 該当なし |
kiali: install: service: ingress: metadata: labels: | コンポーネントのサービス ingress に適用するラベルを追加で指定するために使用します。 | 文字列 | 該当なし |
kiali: install: service: ingress: enabled: | コンポーネントに関連付けられたサービスの OpenShift ルートをカスタマイズするために使用します。 |
|
|
kiali: install: service: ingress: contextPath: | サービスへのコンテキストパスを指定するために使用します。 | 文字列 | 該当なし |
install: service: ingress: hosts: | OpenShift ルートごとに単一のホスト名を指定するために使用します。空のホスト名は、ルートのデフォルトのホスト名を意味します。 | 文字列 | 該当なし |
install: service: ingress: tls: | OpenShift ルートの TLS を設定するために使用します。 | 該当なし | |
kiali: install: service: nodePort: |
コンポーネントのサービス | 整数 | 該当なし |
1.25.2. Kiali カスタムリソースでの Kiali 設定の指定
ServiceMeshControlPlane
(SMCP) リソースではなく、Kiali カスタムリソース (CR) で Kiali を設定することにより、Kiali デプロイメントを完全にカスタマイズできます。この設定は SMCP の外部で指定されるため、外部 Kiali と呼ばれることもあります。
ServiceMeshControlPlane
と Kiali カスタムリソースを同じ namespace にデプロイする必要があります。たとえば、istio-system
となります。
Kiali インスタンスを設定してデプロイしてから、SMCP リソースの spec.addons.kiali.name
の値として Kiali リソースの name
を指定できます。name
の値に一致する Kiali CR が存在する場合、Service Mesh コントロールプレーンは既存のインストールを使用します。この方法では、Kiali 設定を完全にカスタマイズできます。