2.5. Service Mesh のインストール


警告

こちらは、サポートされなくなった Red Hat OpenShift Service Mesh リリースのドキュメントです。

Service Mesh バージョン 1.0 および 1.1 コントロールプレーンはサポートされなくなりました。Service Mesh コントロールプレーンのアップグレードについては、Service Mesh の アップグレード を参照してください。

特定の Red Hat Service Mesh リリースのサポートステータスについては、製品ライフサイクルページ を参照してください。

Service Mesh のインストールには、OpenShift Elasticsearch、Jaeger、Kiali、Service Mesh Operator のインストール、コントロールプレーンをデプロイするための ServiceMeshControlPlane リソースの作成および管理、Service Mesh に関連する namespace を指定するための ServiceMeshMemberRoll リソースの作成が含まれます。

注記

Mixer のポリシーの適用はデフォルトで無効にされています。ポリシータスクを実行するには、これを有効にする必要があります。Mixer ポリシーの適用を有効にする方法については、Mixer ポリシーの適用の更新 を参照してください。

注記

マルチテナントコントロールプレーンのインストールがデフォルトの設定です。

注記

Service Mesh に関するドキュメントは istio-system をサンプルプロジェクトとして使用しますが、サービスメッシュを任意のプロジェクトにデプロイできます。

2.5.1. 前提条件

Service Mesh のインストールプロセスでは、OperatorHub を使用して openshift-operators プロジェクト内に ServiceMeshControlPlane カスタムリソース定義をインストールします。Red Hat OpenShift Service Mesh は、コントロールプレーンのデプロイメント、更新、および削除に関連する ServiceMeshControlPlane を定義し、監視します。

Red Hat OpenShift Service Mesh 1.1.18.2 以降では、Red Hat OpenShift Service Mesh Operator がコントロールプレーンをインストールする前に、OpenShift Elasticsearch Operator、Jaeger Operator、および Kiali Operator をインストールする必要があります。

2.5.2. OpenShift Elasticsearch Operator のインストール

デフォルトの Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォームのデプロイメントでは、インメモリーのストレージが使用されます。これは、Red Hat OpenShift 分散トレースの評価、デモの提供、またはテスト環境での Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォームの使用を希望するユーザー用に、迅速にインストール行うために設計されているためです。実稼働環境で Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォームを使用する予定がある場合、永続ストレージのオプション (この場合は Elasticsearch) をインストールし、設定する必要があります。

前提条件

  • OpenShift Container Platform Web コンソールへのアクセスがある。
  • cluster-admin ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。(Red Hat OpenShift Dedicated を使用する場合) dedicated-admin ロールがあるアカウント。
警告

Operator のコミュニティーバージョンはインストールしないでください。コミュニティー Operator はサポートされていません。

注記

OpenShift Logging の一部として OpenShift Elasticsearch Operator がすでにインストールされている場合、OpenShift Elasticsearch Operator を再びインストールする必要はありません。Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator はインストールされた OpenShift Elasticsearch Operator を使用して Elasticsearch インスタンスを作成します。

手順

  1. cluster-admin ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。(Red Hat OpenShift Dedicated を使用する場合) dedicated-admin ロールがあるアカウント。
  2. Operators OperatorHub に移動します。
  3. Elasticsearch とフィルターボックスに入力して、OpenShift Elasticsearch Operator を検索します。
  4. Red Hat が提供する OpenShift Elasticsearch Operator をクリックし、Operator についての情報を表示します。
  5. Install をクリックします。
  6. Install Operator ページで、stable 更新チャネルを選択します。これにより、新しいバージョンがリリースされると Operator が自動的に更新されます。
  7. デフォルトの All namespaces on the cluster (default) を受け入れます。これにより、Operator がデフォルトの openshift-operators-redhat プロジェクトにインストールされ、Operator はクラスター内のすべてのプロジェクトで利用可能になります。

    注記

    Elasticsearch インストールでは、 Elasticsearch Operator に openshift-operators-redhat namespace が必要です。他の Red Hat OpenShift 分散トレース Operator は、openshift-operators namespace にインストールされます。

    • デフォルトの Automatic 承認ストラテジーを受け入れます。デフォルトを受け入れることで、Operator の新規バージョンが利用可能になると、Operator Lifecycle Manager (OLM) は人の介入なしに、Operator の実行中のインスタンスを自動的にアップグレードします。手動 更新を選択する場合、Operator の新規バージョンが利用可能になると、OLM は更新要求を作成します。クラスター管理者は、Operator が新規バージョンに更新されるように更新要求を手動で承認する必要があります。

      注記

      手動 の承認ストラテジーには、Operator のインストールおよびサブスクリプションプロセスを承認するための適切な認証情報を持つユーザーが必要です。

  8. Install をクリックします。
  9. Installed Operators ページで、openshift-operators-redhat プロジェクトを選択します。OpenShift Elasticsearch Operator が InstallSucceeded のステータスを表示するまで待機してから続行します。

2.5.3. Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator のインストール

Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォームをインストールするには、OperatorHub を使用して Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator をインストールします。

デフォルトでは、Operator は openshift-operators プロジェクトにインストールされます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform Web コンソールへのアクセスがある。
  • cluster-admin ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。(Red Hat OpenShift Dedicated を使用する場合) dedicated-admin ロールがあるアカウント。
  • 永続ストレージが必要な場合、Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator をインストールする前に OpenShift Elasticsearch Operator もインストールする必要があります。
警告

Operator のコミュニティーバージョンはインストールしないでください。コミュニティー Operator はサポートされていません。

手順

  1. cluster-admin ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。(Red Hat OpenShift Dedicated を使用する場合) dedicated-admin ロールがあるアカウント。
  2. Operators OperatorHub に移動します。
  3. フィルターに distributing tracing platform と入力して、Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator を探します。
  4. Red Hat が提供する Red Hat OpenShift distributed tracing platform Operator をクリックし、Operator についての情報を表示します。
  5. Install をクリックします。
  6. Install Operator ページで、stable 更新チャネルを選択します。これにより、新しいバージョンがリリースされると Operator が自動的に更新されます。
  7. デフォルトの All namespaces on the cluster (default) を受け入れます。これにより、Operator がデフォルトの openshift-operators プロジェクトにインストールされ、Operator はクラスター内のすべてのプロジェクトで利用可能になります。

    • デフォルトの Automatic 承認ストラテジーを受け入れます。デフォルトを受け入れることで、Operator の新規バージョンが利用可能になると、Operator Lifecycle Manager (OLM) は人の介入なしに、Operator の実行中のインスタンスを自動的にアップグレードします。手動 更新を選択する場合、Operator の新規バージョンが利用可能になると、OLM は更新要求を作成します。クラスター管理者は、Operator が新規バージョンに更新されるように更新要求を手動で承認する必要があります。

      注記

      手動 の承認ストラテジーには、Operator のインストールおよびサブスクリプションプロセスを承認するための適切な認証情報を持つユーザーが必要です。

  8. Install をクリックします。
  9. Operators Installed Operators に移動します。
  10. Installed Operators ページで、openshift-operators プロジェクトを選択します。Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator が Succeeded のステータスを表示するまで待機してから続行します。

2.5.4. Kiali Operator のインストール

Service Mesh コントロールプレーンをインストールするには、Red Hat OpenShift Service Mesh Operator の Kiali Operator をインストールする必要があります。

警告

Operator のコミュニティーバージョンはインストールしないでください。コミュニティー Operator はサポートされていません。

前提条件

  • OpenShift Container Platform Web コンソールにアクセスします。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。
  2. Operators OperatorHub に移動します。
  3. Kiali とフィルターボックスに入力して、Kiali Operator を検索します。
  4. Red Hat が提供する Kiali Operator をクリックし、Operator についての情報を表示します。
  5. Install をクリックします。
  6. Operator Installation ページで、stable 更新チャネルを選択します。
  7. All namespaces on the cluster(default) を選択します。これにより、Operator がデフォルトの openshift-operators プロジェクトにインストールされ、Operator はクラスター内のすべてのプロジェクトで利用可能になります。
  8. Automatic Approval Strategy を選択します。

    注記

    手動の承認ストラテジーには、Operator のインストールおよびサブスクリプションプロセスを承認するための適切な認証情報を持つユーザーが必要です。

  9. Install をクリックします。
  10. Installed Operators ページには、Kiali Operator のインストールの進捗状況が表示されます。

2.5.5. Operator のインストール

Red Hat OpenShift Service Mesh をインストールするには、以下の Operator をこの順序でインストールします。Operator ごとに手順を繰り返します。

  • OpenShift Elasticsearch
  • Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム
  • Kiali
  • Red Hat OpenShift Service Mesh
注記

OpenShift Logging の一部として OpenShift Elasticsearch Operator がすでにインストールされている場合、OpenShift Elasticsearch Operator を再びインストールする必要はありません。Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator はインストールされた OpenShift Elasticsearch Operator を使用して Elasticsearch インスタンスを作成します。

手順

  1. cluster-admin ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。(Red Hat OpenShift Dedicated を使用する場合) dedicated-admin ロールがあるアカウント。
  2. OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators OperatorHub をクリックします。
  3. Operator のフィルターボックスに名前を入力し、Red Hat バージョンの Operator を選択します。Operator のコミュニティーバージョンはサポートされていません。
  4. Install をクリックします。
  5. 各 Operator の Install Operator ページで、デフォルト設定を受け入れます。
  6. Install をクリックします。Operator がインストールされるまで待機してから、一覧で次に来る Operator で手順を繰り返します。

    • OpenShift Elasticsearch Operator は、openshift-operators-redhat namespace にインストールされ、クラスター内のすべての namespace で使用できます。
    • Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォームは、openshift-distributed-tracing namespace にインストールされ、クラスター内のすべての namespace で使用できます。
    • Kiali および Red Hat Service Mesh Operator は、openshift-operators namespace にインストールされ、クラスター内のすべての namespace で使用できます。
  7. 4 つの Operator すべてをインストールしたら、Operators Installed Operators をクリックし、Operator がインストールされていることを確認します。

2.5.6. Red Hat OpenShift Service Mesh コントロールプレーンのデプロイ

ServiceMeshControlPlane リソースは、インストール時に使用される設定を定義します。Red Hat が提供するデフォルト設定をデプロイするか、またはビジネスのニーズに合わせて ServiceMeshControlPlane ファイルをカスタマイズすることができます。

Web コンソールを使用するか、または oc クライアントツールを使用してコマンドラインから Service Mesh コントロールプレーンをデプロイすることができます。

2.5.6.1. Web コンソールを使用したコントロールプレーンのデプロイ

以下の手順に従って、Web コンソールを使用して Red Hat OpenShift Service Mesh コントロールプレーンをデプロイします。この例では、istio-system は、コントロールプレーンプロジェクトです。

前提条件

  • Red Hat OpenShift Service Mesh Operator がインストールされている必要がある。
  • Red Hat OpenShift Service Mesh のインストールのカスタマイズ方法についての手順を確認します。
  • cluster-admin ロールを持つアカウントがある。

手順

  1. cluster-admin ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。
  2. istio-system という名前のプロジェクトを作成します。

    1. Home Projects に移動します。
    2. Create Project をクリックします。
    3. Name フィールドに istio-system を入力します。
    4. Create をクリックします。
  3. Operators Installed Operators に移動します。
  4. 必要な場合は、Project メニューから istio-system を選択します。Operator が新規プロジェクトにコピーされるまでに数分待機する必要がある場合があります。
  5. Red Hat OpenShift Service Mesh Operator をクリックします。Provided APIs の下に、Operator は 2 つのリソースタイプを作成するためのリンクを提供します。

    • ServiceMeshControlPlane リソース
    • ServiceMeshMemberRoll リソース
  6. Istio Service Mesh Control PlaneCreate ServiceMeshControlPlane をクリックします。
  7. Create Service Mesh Control Plane ページで、必要に応じてデフォルト ServiceMeshControlPlane テンプレートの YAML を変更します。

    注記

    コントロールプレーンのカスタマイズについての詳細は、Red Hat OpenShift Service Mesh インストールのカスタマイズについて参照してください。実稼働環境の場合は、デフォルトの Jaeger テンプレートを変更する 必要 があります。

  8. Create をクリックしてコントロールプレーンを作成します。Operator は、設定パラメーターに基づいて Pod、サービス、Service Mesh コントロールプレーンのコンポーネントを作成します。
  9. Istio Service Mesh Control Plane タブをクリックします。
  10. 新規コントロールプレーンの名前をクリックします。
  11. Resources タブをクリックして、Red Hat OpenShift Service Mesh コントロールプレーンリソース (Operator が作成し、設定したもの) を表示します。

2.5.6.2. CLI からのコントロールプレーンのデプロイ

以下の手順に従って、CLI を使用して Red Hat OpenShift Service Mesh コントロールプレーンをデプロイします。

前提条件

  • Red Hat OpenShift Service Mesh Operator がインストールされている必要がある。
  • Red Hat OpenShift Service Mesh のインストールのカスタマイズ方法についての手順を確認します。
  • cluster-admin ロールを持つアカウントがある。
  • OpenShift CLI (oc) へのアクセスがある。

手順

  1. cluster-admin ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform CLI にログインします。

    $ oc login --username=<NAMEOFUSER> https://<HOSTNAME>:6443
  2. istio-system という名前のプロジェクトを作成します。

    $ oc new-project istio-system
  3. Customize the Red Hat OpenShift Service Mesh installation にある例を使用して、istio-installation.yaml という名前の ServiceMeshControlPlane ファイルを作成します。必要に応じて値をカスタマイズして、ユースケースに合わせて使用することができます。実稼働デプロイメントの場合は、デフォルトの Jaeger テンプレートを変更する 必要 があります。
  4. 以下のコマンドを実行してコントロールプレーンをデプロイします。

    $ oc create -n istio-system -f istio-installation.yaml
  5. 以下のコマンドを実行して、コントロールプレーンのインストールのステータスを確認します。

    $ oc get smcp -n istio-system

    STATUS 列が ComponentsReady の場合、インストールは正常に終了しています。

    NAME            READY   STATUS            PROFILES      VERSION   AGE
    basic-install   11/11   ComponentsReady   ["default"]   v1.1.18   4m25s
  6. 以下のコマンドを実行して、インストールプロセス時の Pod の進捗を確認します。

    $ oc get pods -n istio-system -w

    以下のような出力が表示されるはずです。

    出力例

    NAME                                     READY   STATUS             RESTARTS   AGE
    grafana-7bf5764d9d-2b2f6                 2/2     Running            0          28h
    istio-citadel-576b9c5bbd-z84z4           1/1     Running            0          28h
    istio-egressgateway-5476bc4656-r4zdv     1/1     Running            0          28h
    istio-galley-7d57b47bb7-lqdxv            1/1     Running            0          28h
    istio-ingressgateway-dbb8f7f46-ct6n5     1/1     Running            0          28h
    istio-pilot-546bf69578-ccg5x             2/2     Running            0          28h
    istio-policy-77fd498655-7pvjw            2/2     Running            0          28h
    istio-sidecar-injector-df45bd899-ctxdt   1/1     Running            0          28h
    istio-telemetry-66f697d6d5-cj28l         2/2     Running            0          28h
    jaeger-896945cbc-7lqrr                   2/2     Running            0          11h
    kiali-78d9c5b87c-snjzh                   1/1     Running            0          22h
    prometheus-6dff867c97-gr2n5              2/2     Running            0          28h

マルチテナントインストールでは、Red Hat OpenShift Service Mesh はクラスター内で複数の独立したコントロールプレーンをサポートします。ServiceMeshControlPlane テンプレートを使用すると、再利用可能な設定を作成することができます。詳細は、コントロールプレーンテンプレートの作成 を参照してください。

2.5.7. Red Hat OpenShift Service Mesh メンバーロールの作成

ServiceMeshMemberRoll は、Service Mesh コントロールプレーンに属するプロジェクトを一覧表示します。ServiceMeshMemberRoll に一覧表示されているプロジェクトのみがコントロールプレーンの影響を受けます。プロジェクトは、特定のコントロールプレーンのデプロイメント用にメンバーロールに追加するまでサービスメッシュに属しません。

istio-system など、ServiceMeshControlPlane と同じプロジェクトに、 default という名前の ServiceMeshMemberRoll リソースを作成する必要があります。

2.5.7.1. Web コンソールからのメンバーロールの作成

Web コンソールを使用して 1 つ以上のプロジェクトを Service Mesh メンバーロールに追加します。この例では、istio-system が Service Mesh コントロールプレーンプロジェクトの名前です。

前提条件

  • Red Hat OpenShift Service Mesh Operator がインストールされ、検証されていること。
  • サービスメッシュに追加する既存プロジェクトの一覧。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。
  2. メッシュのサービスがない場合や、ゼロから作業を開始する場合は、アプリケーションのプロジェクトを作成します。これは、Service Mesh コントロールプレーンをインストールしたプロジェクトとは異なる必要があります。

    1. Home Projects に移動します。
    2. Name フィールドに名前を入力します。
    3. Create をクリックします。
  3. Operators Installed Operators に移動します。
  4. Project メニューをクリックし、一覧から ServiceMeshControlPlane リソースがデプロイされているプロジェクト (例: istio-system) を選択します。
  5. Red Hat OpenShift Service Mesh Operator をクリックします。
  6. Istio Service Mesh Member Roll タブをクリックします。
  7. Create ServiceMeshMemberRoll をクリックします。
  8. Members をクリックし、Value フィールドにプロジェクトの名前を入力します。任意の数のプロジェクトを追加できますが、プロジェクトは 単一ServiceMeshMemberRoll リソースしか属することができません。
  9. Create をクリックします。

2.5.7.2. CLI からのメンバーロールの作成

コマンドラインからプロジェクトを ServiceMeshMemberRoll に追加します。

前提条件

  • Red Hat OpenShift Service Mesh Operator がインストールされ、検証されていること。
  • サービスメッシュに追加するプロジェクトの一覧。
  • OpenShift CLI (oc) へのアクセスがある。

手順

  1. OpenShift Container Platform CLI にログインします。

    $ oc login --username=<NAMEOFUSER> https://<HOSTNAME>:6443
  2. メッシュのサービスがない場合や、ゼロから作業を開始する場合は、アプリケーションのプロジェクトを作成します。これは、Service Mesh コントロールプレーンをインストールしたプロジェクトとは異なる必要があります。

    $ oc new-project <your-project>
  3. プロジェクトをメンバーとして追加するには、以下の YAML の例を変更します。任意の数のプロジェクトを追加できますが、プロジェクトは 単一ServiceMeshMemberRoll リソースしか属することができません。この例では、istio-system が Service Mesh コントロールプレーンプロジェクトの名前です。

    servicemeshmemberroll-default.yaml の例

    apiVersion: maistra.io/v1
    kind: ServiceMeshMemberRoll
    metadata:
      name: default
      namespace: istio-system
    spec:
      members:
        # a list of projects joined into the service mesh
        - your-project-name
        - another-project-name

  4. 以下のコマンドを実行して、istio-system namespace に ServiceMeshMemberRoll リソースをアップロードおよび作成します。

    $ oc create -n istio-system -f servicemeshmemberroll-default.yaml
  5. 以下のコマンドを実行して、ServiceMeshMemberRoll が正常に作成されていることを確認します。

    $ oc get smmr -n istio-system default

    STATUS 列が Configured の場合には、インストールは正常に終了しています。

2.5.8. サービスメッシュからのプロジェクトの追加または削除

Web コンソールを使用して既存の Service Mesh ServiceMeshMemberRoll リソースを追加または削除できます。

  • 任意の数のプロジェクトを追加できますが、プロジェクトは 単一ServiceMeshMemberRoll リソースしか属することができません。
  • ServiceMeshMemberRoll リソースは、対応する ServiceMeshControlPlane リソースが削除されると削除されます。

2.5.8.1. Web コンソールを使用したメンバーロールからのプロジェクトの追加または削除

前提条件

  • Red Hat OpenShift Service Mesh Operator がインストールされ、検証されていること。
  • 既存の ServiceMeshMemberRoll リソース。
  • ServiceMeshMemberRoll リソースを持つプロジェクトの名前。
  • メッシュに/から追加または削除するプロジェクトの名前。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。
  2. Operators Installed Operators に移動します。
  3. Project メニューをクリックし、一覧から ServiceMeshControlPlane リソースがデプロイされているプロジェクト (例: istio-system) を選択します。
  4. Red Hat OpenShift Service Mesh Operator をクリックします。
  5. Istio Service Mesh Member Roll タブをクリックします。
  6. default リンクをクリックします。
  7. YAML タブをクリックします。
  8. YAML を変更して、プロジェクトをメンバーとして追加または削除します。任意の数のプロジェクトを追加できますが、プロジェクトは 単一ServiceMeshMemberRoll リソースしか属することができません。
  9. Save をクリックします。
  10. Reload をクリックします。

2.5.8.2. CLI を使用したメンバーロールからのプロジェクトの追加または削除

コマンドラインを使用して既存の Service Mesh Member Roll を変更できます。

前提条件

  • Red Hat OpenShift Service Mesh Operator がインストールされ、検証されていること。
  • 既存の ServiceMeshMemberRoll リソース。
  • ServiceMeshMemberRoll リソースを持つプロジェクトの名前。
  • メッシュに/から追加または削除するプロジェクトの名前。
  • OpenShift CLI (oc) へのアクセスがある。

手順

  1. OpenShift Container Platform CLI にログインします。
  2. ServiceMeshMemberRoll リソースを編集します。

    $ oc edit smmr -n <controlplane-namespace>
  3. YAML を変更して、プロジェクトをメンバーとして追加または削除します。任意の数のプロジェクトを追加できますが、プロジェクトは 単一ServiceMeshMemberRoll リソースしか属することができません。

    servicemeshmemberroll-default.yaml の例

    apiVersion: maistra.io/v1
    kind: ServiceMeshMemberRoll
    metadata:
      name: default
      namespace: istio-system #control plane project
    spec:
      members:
        # a list of projects joined into the service mesh
        - your-project-name
        - another-project-name

2.5.9. 手動更新

手動で更新することを選択する場合、Operator Lifecycle Manager (OLM) は、クラスター内の Operator のインストール、アップグレード、ロールベースのアクセス制御 (RBAC) を制御します。OLM はデフォルトで OpenShift Container Platform で実行されます。OLM は CatalogSource を使用します。これは Operator Registry API を使用して利用可能な Operator やインストールされた Operator のアップグレードについてクエリーします。

  • OpenShift Container Platform のアップグレードの処理方法についての詳細は、Operator Lifecycle Manager のドキュメントを参照してください。

2.5.9.1. サイドカープロキシーの更新

サイドカープロキシーの設定を更新するには、アプリケーション管理者はアプリケーション Pod を再起動する必要があります。

デプロイメントで自動のサイドカーコンテナー挿入を使用する場合、アノテーションを追加または変更してデプロイメントの Pod テンプレートを更新することができます。以下のコマンドを実行して Pod を再デプロイします。

$ oc patch deployment/<deployment> -p '{"spec":{"template":{"metadata":{"annotations":{"kubectl.kubernetes.io/restartedAt": "'`date -Iseconds`'"}}}}}'

デプロイメントで自動のサイドカーコンテナー挿入を使用しない場合、デプロイメントまたは Pod で指定されたサイドカーコンテナーイメージを変更して Pod を再起動し、サイドカーコンテナーを手動で更新する必要があります。

2.5.10. 次のステップ

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