第12章 統合
12.1. サーバーレスと Cost Management Service の統合
Cost Management は OpenShift Container Platform のサービスで、クラウドおよびコンテナーのコストをより正確に把握し、追跡することができます。これは、オープンソースの Koku プロジェクトに基づいています。
12.1.1. 前提条件
- クラスター管理者パーミッションがある。
- コスト管理を設定し、OpenShift Container Platform source を追加しました。
12.1.2. コスト管理クエリーにラベルを使用する
コスト管理では タグ とも呼ばれるラベルは、ノード、namespace、または Pod に適用できます。各ラベルはキーと値のペアです。複数のラベルを組み合わせてレポートを生成できます。Red Hat ハイブリッドコンソール を使用して、コストに関するレポートにアクセスできます。
ラベルは、ノードから namespace に、namespace から Pod に継承されます。ただし、ラベルがリソースに既に存在する場合、ラベルはオーバーライドされません。たとえば、Knative サービスにはデフォルトの app=<revision_name>
ラベルがあります。
例 Knative サービスのデフォルトラベル
apiVersion: serving.knative.dev/v1 kind: Service metadata: name: example-service spec: ... labels: app: <revision_name> ...
app=my-domain の
ように namespace のラベルを定義した場合、app=my-domain
タグを使用してアプリケーションに問い合わせたときに、app=<revision_name>
タグの Knative サービスから生じるコストは Cost Management Service では考慮されません。このタグを持つ Knative サービスのコストは、app=<revision_name>
タグの下で照会する必要があります。