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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.2.8. 永続ストレージの設定
クラスターモニタリングを永続ストレージと共に実行すると、メトリクスは永続ボリューム (PV) に保存され、Pod の再起動または再作成後も維持されます。これは、メトリクスデータまたはアラートデータをデータ損失から保護する必要がある場合に適しています。実稼働環境では、永続ストレージを設定することを強く推奨します。IO デマンドが高いため、ローカルストレージを使用することが有利になります。
設定可能な推奨のストレージ技術 を参照してください。
2.8.1. 永続ストレージの前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- ディスクが一杯にならないように、十分なローカル永続ストレージを確保します。必要な永続ストレージは Pod 数によって異なります。永続ストレージのシステム要件については、Prometheus データベースのストレージ要件 を参照してください。
- 永続ボリューム要求 (PVC) で要求される永続ボリューム (PV) が利用できる状態にあることを確認する必要があります。各レプリカに 1 つの PV が必要です。Prometheus には 2 つのレプリカがあり、Alertmanager には 3 つのレプリカがあるため、モニタリングスタック全体をサポートするには、合計で 5 つの PV が必要になります。PV は、ローカルストレージ Operator で利用できる必要があります。動的にプロビジョニングされるストレージを有効にすると、この設定は適用されません。
-
永続ボリュームを設定する際に、
volumeModeパラメーターのストレージタイプ値としてFilesystemを使用します。 - 注記
永続ストレージにローカルボリュームを使用する場合は、
LocalVolumeオブジェクトのvolumeMode: Blockで記述される raw ブロックボリュームを使用しないでください。Prometheus は raw ブロックボリュームを使用できません。
2.8.2. ローカ永続ボリューム要求 (PVC) の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
モニタリングコンポーネントが永続ボリューム (PV) を使用できるようにするには、永続ボリューム要求 (PVC) を設定する必要があります。
前提条件
OpenShift Container Platform のコアモニタリングコンポーネントを設定する場合、以下を実行します。
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cluster-adminロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
cluster-monitoring-configConfigMapオブジェクトを作成している。
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ユーザー定義のプロジェクトをモニターするコンポーネントを設定する場合:
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cluster-adminロールを持つユーザーとして、またはopenshift-user-workload-monitoringプロジェクトのuser-workload-monitoring-config-editロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。 -
user-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトを作成している。
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OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。
手順
ConfigMapオブジェクトを編集します。OpenShift Container Platform のコアプロジェクトをモニターするコンポーネントの PVC を設定するには、以下を実行します。
openshift-monitoringプロジェクトでcluster-monitoring-configConfigMapオブジェクトを編集します。oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
$ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-configCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コンポーネントの PVC 設定を
data/config.yamlの下に追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow volumeClaimTemplateの指定方法については、PersistentVolumeClaims についての Kubernetes ドキュメント を参照してください。以下の例では、OpenShift Container Platform のコアコンポーネントをモニターする Prometheus インスタンスのローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 上記の例では、ローカルストレージ Operator によって作成されるストレージクラスは
local-storageと呼ばれます。以下の例では、Alertmanager のローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ユーザー定義プロジェクトをモニターするコンポーネントの PVC を設定するには、以下を実行します。
openshift-user-workload-monitoringプロジェクトでuser-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトを編集します。oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
$ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-configCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コンポーネントの PVC 設定を
data/config.yamlの下に追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow volumeClaimTemplateの指定方法については、PersistentVolumeClaims についての Kubernetes ドキュメント を参照してください。以下の例では、ユーザー定義プロジェクトをモニターする Prometheus インスタンスのローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 上記の例では、ローカルストレージ Operator によって作成されるストレージクラスは
local-storageと呼ばれます。以下の例では、Thanos Ruler のローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記thanosRulerコンポーネントのストレージ要件は、評価されルールの数や、各ルールが生成するサンプル数により異なります。
変更を適用するためにファイルを保存します。新規設定の影響を受けた Pod は自動的に再起動され、新規ストレージ設定が適用されます。
注記user-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトに適用される設定は、クラスター管理者がユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしない限りアクティブにされません。警告変更がモニタリング設定マップに保存されると、関連するプロジェクトの Pod およびその他のリソースが再デプロイされる可能性があります。該当するプロジェクトの実行中のモニタリングプロセスも再起動する可能性があります。
2.8.3. Prometheus メトリクスデータの保持期間の変更 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトで、OpenShift Container Platform クラスターモニタリングスタックは、Prometheus データの保持期間を 15 日間に設定します。この保持期間は、データ削除のタイミングを調整するために変更できます。
前提条件
OpenShift Container Platform のコアモニタリングコンポーネントを設定する場合、以下を実行します。
-
cluster-adminロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
cluster-monitoring-configConfigMapオブジェクトを作成している。
-
ユーザー定義のプロジェクトをモニターするコンポーネントを設定する場合:
-
cluster-adminロールを持つユーザーとして、またはopenshift-user-workload-monitoringプロジェクトのuser-workload-monitoring-config-editロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。 -
user-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトを作成している。
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OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。
手順
ConfigMapオブジェクトを編集します。OpenShift Container Platform のコアプロジェクトをモニターする Prometheus インスタンスの保持時間を変更するには、以下を実行します。
openshift-monitoringプロジェクトでcluster-monitoring-configConfigMapオブジェクトを編集します。oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
$ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-configCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 保持期間の設定を
data/config.yamlに追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <time_specification>を、ms(ミリ秒)、s(秒)、m(分)、h(時間)、d(日)、w(週)、またはy(年) が直後に続く数字に置き換えます。以下の例では、OpenShift Container Platform のコアコンポーネントをモニターする Prometheus インスタンスの保持期間を 24 時間に設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ユーザー定義のプロジェクトをモニターする Prometheus インスタンスの保持時間を変更するには、以下を実行します。
openshift-user-workload-monitoringプロジェクトでuser-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトを編集します。oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
$ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-configCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 保持期間の設定を
data/config.yamlに追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <time_specification>を、ms(ミリ秒)、s(秒)、m(分)、h(時間)、d(日)、w(週)、またはy(年) が直後に続く数字に置き換えます。以下の例では、ユーザー定義プロジェクトをモニターする Prometheus インスタンスの保持期間を 24 時間に設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
変更を適用するためにファイルを保存します。新規設定の影響を受けた Pod は自動的に再起動されます。
注記user-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトに適用される設定は、クラスター管理者がユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしない限りアクティブにされません。警告変更がモニタリング設定マップに保存されると、関連するプロジェクトの Pod およびその他のリソースが再デプロイされる可能性があります。該当するプロジェクトの実行中のモニタリングプロセスも再起動する可能性があります。