第12章 ノードのネットワーク
12.1. ノードのネットワーク状態の確認
ノードのネットワーク状態は、クラスター内のすべてのノードのネットワーク設定です。
12.1.1. nmstate について
OpenShift Virtualization は nmstate
を使用してノードネットワークの状態を報告し、設定します。これにより、単一の設定マニフェストをクラスターに適用して、すべてのノードに Linux ブリッジを作成するなどして、ネットワークポリシーの設定を変更することができます。
ノードのネットワークは、以下のオブジェクトによって監視され更新されます。
NodeNetworkState
- そのノード上のネットワークの状態を報告します。
NodeNetworkConfigurationPolicy
-
ノードで要求されるネットワーク設定について説明します。
NodeNetworkConfigurationPolicy
マニフェストをクラスターに適用して、インターフェイスの追加および削除など、ノードネットワーク設定を更新します。 NodeNetworkConfigurationEnactment
- 各ノードに制定されたネットワークポリシーを報告します。
OpenShift Virtualization は以下の nmstate インターフェイスタイプの使用をサポートします。
- Linux Bridge
- VLAN
- Bond
- イーサネット
OpenShift Container Platform クラスターが OVN-Kubernetes をデフォルトの Container Network Interface (CNI) プロバイダーとして使用する場合、OVN-Kubernetes のホストネットワークトポロジーの変更により、Linux ブリッジまたはボンディングをホストのデフォルトインターフェイスに割り当てることはできません。回避策として、ホストに接続されたセカンダリーネットワークインターフェイスを使用するか、OpenShift SDN デフォルト CNI プロバイダーに切り替えることができます。
12.1.2. ノードのネットワーク状態の表示
NodeNetworkState
オブジェクトはクラスター内のすべてのノードにあります。このオブジェクトは定期的に更新され、ノードのネットワークの状態を取得します。
手順
クラスターのすべての
NodeNetworkState
オブジェクトを一覧表示します。$ oc get nns
NodeNetworkState
オブジェクトを検査して、そのノードにネットワークを表示します。この例の出力は、明確にするために編集されています。$ oc get nns node01 -o yaml
出力例
apiVersion: nmstate.io/v1beta1 kind: NodeNetworkState metadata: name: node01 1 status: currentState: 2 dns-resolver: ... interfaces: ... route-rules: ... routes: ... lastSuccessfulUpdateTime: "2020-01-31T12:14:00Z" 3