1.14. Red Hat OpenShift Serverless 1.18.0 のリリースノート
OpenShift Serverless 1.18.0 が利用可能になりました。以下では、OpenShift Container Platform 上の OpenShift Serverless に関連する新機能、変更点および既知の問題について説明します。
1.14.1. 新機能
- OpenShift Serverless は Knative Serving 0.24.0 を使用するようになりました。
- OpenShift Serverless は Knative Eventing 0.24.0 を使用するようになりました。
- OpenShift Serverless は Kourier 0.24.0 を使用するようになりました。
-
OpenShift Serverless は Knative (
kn
) CLI 0.24.0 を使用するようになりました。 - OpenShift Serverless は Knative Kafka 0.24.7 を使用するようになりました。
-
kn func
CLI プラグインがfunc
0.18.0 を使用するようになりました。 今後の OpenShift Serverless 1.19.0 リリースでは、外部ルートの URL スキームはデフォルトで HTTPS になり、セキュリティーが強化されます。
この変更をワークロードに適用する必要がない場合は、以下の YAML を
KnativeServing
カスタムリソース (CR) に追加してから 1.19.0 にアップグレードする前にデフォルト設定を上書きできます。... spec: config: network: defaultExternalScheme: "http" ...
変更を 1.18.0 ですでに適用する必要がある場合には、以下の YAML を追加します。
... spec: config: network: defaultExternalScheme: "https" ...
今後の OpenShift Serverless 1.19.0 リリースでは、Kourier ゲートウェイが公開されるデフォルトのサービスタイプは
ClusterIP
であり、LoadBalancer
ではありません。この変更をワークロードに適用する必要がない場合は、以下の YAML を
KnativeServing
カスタムリソース定義 (CRD) に追加してから 1.19.0 にアップグレードする前にデフォルト設定を上書きできます。... spec: ingress: kourier: service-type: LoadBalancer ...
-
OpenShift Serverless で
emptyDir
ボリュームを使用できるようになりました。詳細は、Knative Serving に関する OpenShift Serverless ドキュメントを参照してください。 -
kn func
を使用して関数を作成すると、Rust テンプレートが利用できるようになりました。
1.14.2. 修正された問題
- 以前の 1.4 バージョンの Camel-K は OpenShift Serverless 1.17.0 と互換性がありませんでした。Camel-K の問題が修正され、Camel-K バージョン 1.4.1 を OpenShift Serverless 1.17.0 で使用できます。
以前のバージョンでは、Kafka チャネルまたは新しい Kafka ソースの新しいサブスクリプションを作成する場合は、新しく作成されたサブスクリプションまたはシンクが準備完了ステータスを報告した後、Kafka データプレーンがメッセージをディスパッチする準備ができるまでに遅延が生じる可能性があります。
その結果、データプレーンが準備完了ステータスを報告していないときに送信されたメッセージは、サブスクライバーまたはシンクに配信されない可能性があります。
OpenShift Serverless 1.18.0 では、問題が修正され、初期メッセージが失われなくなりました。この問題の詳細は、ナレッジベースの記事 #6343981 を参照してください。
1.14.3. 既知の問題
Knative
kn
CLI の古いバージョンは、Knative Serving および Knative Eventing API の古いバージョンを使用する可能性があります。たとえば、kn
CLI のバージョン 0.23.2 はv1alpha1
API バージョンを使用します。一方、OpenShift Serverless の新しいリリースでは、古い API バージョンをサポートしない可能性があります。たとえば、OpenShift Serverless 1.18.0 は
kafkasources.sources.knative.dev
API のバージョンv1alpha1
をサポートしなくなりました。そのため、
kn
が古い API を検出できないため、新しい OpenShift Serverless で古いバージョンの Knativekn
CLI を使用するとエラーが発生する可能性がありました。たとえば、kn
CLI のバージョン 0.23.2 は OpenShift Serverless 1.18.0 では機能しません。問題を回避するには、OpenShift Serverless リリースで利用可能な最新の
kn
CLI バージョンを使用します。OpenShift Serverless 1.18.0 については、Knativekn
CLI 0.24.0 を使用します。