第14章 vSphere へのインストール
14.1. vSphere へのインストールの準備
14.1.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 のドキュメント内容を確認している。
- クラスターが必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 している (ファイアウォールを使用し、Telemetry サービスを使用する予定の場合)。
- VMware プラットフォームのライセンスを確認している。Red Hat は VMware ライセンスに制限を設けていませんが、一部の VMware インフラストラクチャーコンポーネントにはライセンスが必要です。
14.1.2. vSphere に OpenShift Container Platform をインストールする方法の選択
インストーラーまたはユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して vSphere に OpenShift Container Platform をインストールすることができます。デフォルトのインストールタイプは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用します。この場合、インストールプログラムがクラスターの基礎となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。OpenShift Container Platform はユーザーが独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールすることもできます。インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用しない場合は、クラスターリソースをユーザー自身で管理し、維持する必要があります。
インストーラーおよびユーザーによってプロビジョニングされるインストールプロセスの詳細は、インストールプロセス を参照してください。
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、vSphere プラットフォームおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスについて理解している必要があります。ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストール手順をガイドとして使用します。他の方法で必要なリソースを作成することもできます。
14.1.2.1. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの vSphere への OpenShift Container Platform のインストール
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーにより、インストールプログラムは OpenShift Container Platform で必要なリソースのプロビジョニングを事前に設定し、自動化することができます。
- クラスターの vSphere へのインストール: インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールをカスタマイズせずに使用して、vSphere に OpenShift Container Platform をインストールできます。
- カスタマイズによる vSphere へのクラスターのインストール: インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのデフォルトのカスタマイズオプションのインストールを使用して、vSphere に OpenShift Container Platform をインストールできます。
- ネットワークのカスタマイズによる vSphere へのクラスターのインストール: ネットワークのカスタマイズを使用して、インストーラーでプロビジョニングされる vSphere インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。インストール時に OpenShift Container Platform ネットワーク設定をカスタマイズすることで、クラスターが既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、ネットワーク要件に準拠することができます。
- ネットワークが制限された環境での vSphere へのクラスターのインストール: インストールリリースコンテンツの内部ミラーを作成して、ネットワークが制限された環境で VMware vSphere インフラストラクチャーにクラスターをインストールできます。この方法を使用して、インターネット上に表示されない内部ネットワークに OpenShift Container Platform をデプロイすることができます。
14.1.2.2. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの vSphere への OpenShift Container Platform のインストール
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでは、ユーザーは OpenShift Container Platform に必要なすべてのリソースをプロビジョニングする必要があります。
- ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの vSphere へのクラスターのインストール: 独自にプロビジョニングする VMware vSphere インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。
- カスタマイズされたネットワークを使用したユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの vSphere へのクラスターのインストール: カスタマイズされたネットワーク設定オプションを使用して独自にプロビジョニングする VMware vSphere インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。
- ネットワークが制限された環境でユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの vSphere へのクラスターのインストール: ネットワークが制限された環境でプロビジョニングされる VMware vSphere インフラストラクチャーに、OpenShift Container Platform をインストールできます。
14.1.3. VMware vSphere インフラストラクチャーの要件
使用するコンポーネントの要件を満たす VMware vSphere バージョン 6 または 7 インスタンスに OpenShift Container Platform クラスターをインストールする必要があります。
コンポーネント | サポートされる最小バージョン | 説明 |
---|---|---|
ハイパーバイザー | vSphere 6.5 以降 (HW バージョン 13) | このバージョンは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) がサポートする最小バージョンです。Red Hat Enterprise Linux 8 でサポートされるハイパーバイザーの一覧 を参照してください。 |
ストレージおよび In-tree ドライバー | vSphere 6.5 以降 | このプラグインは、OpenShift Container Platform に含まれる vSphere の In-tree ストレージドライバーを使用して vSphere ストレージを作成します。 |
オプション: Networking(NSX-T) | vSphere 6.5U3 または vSphere 6.7U2 以降 | OpenShift Container Platform には vSphere 6.5U3 または vSphere 6.7U2+ が必要です。VMware の NSX Container Plug-in (NCP) は OpenShift Container Platform 4.6 および NSX-T 3.x+ で認定されています。 |
vSphere バージョン 6.5 インスタンスを使用している場合は、OpenShift Container Platform をインストールする前に 6.7U3 または 7.0 にアップグレードすることを検討してください。
OpenShift Container Platform をインストールする前に、ESXi ホストの時間が同期されていることを確認する必要があります。VMware ドキュメントの Edit Time Configuration for a Host を参照してください。
14.1.4. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの vSphere への OpenShift Container Platform のアンインストール
- インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用する vSphere のクラスターのアンインストール: インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用する VMware vSphere インフラストラクチャーにデプロイされたクラスターを削除できます。