5.7. Dex を使用した Argo CD の SSO の設定
Red Hat OpenShift GitOps Operator がインストールされると、Argo CD は admin
パーミッションを持つユーザーを自動的に作成します。複数のユーザーを管理するために、クラスター管理者は Argo CD を使用して、シングルサインオン (SSO) を設定できます。
5.7.1. Dex OpenShift OAuth コネクターの有効化
Dex は、プラットフォームが提供する OAuth
サーバーを確認して、OpenShift 内で定義されたユーザーおよびグループを使用します。以下の例は、Dex のプロパティーと設定例を紹介しています。
apiVersion: argoproj.io/v1alpha1 kind: ArgoCD metadata: name: example-argocd labels: example: openshift-oauth spec: dex: openShiftOAuth: true 1 groups:2 - default rbac:3 defaultPolicy: 'role:readonly' policy: | g, cluster-admins, role:admin scopes: '[groups]'
5.7.1.1. 特定のロールへのユーザーのマッピング
Argo CD は、直接の ClusterRoleBinding
ロールがある場合は、ユーザーを特定のロールにマップできません。OpenShift 経由で SSO の role:admin
としてロールを手動で変更できます。
手順
cluster-admins
という名前のグループを作成します。$ oc adm groups new cluster-admins
ユーザーをグループに追加します。
$ oc adm groups add-users cluster-admins USER
cluster-admin
ClusterRole
をグループに適用します。$ oc adm policy add-cluster-role-to-group cluster-admin cluster-admins
5.7.2. Dex の無効化
Dex は、Operator によって作成されるすべての Argo CD インスタンスにデフォルトでインストールされます。Dex を無効にすることができます。
手順
Operator の YAML リソースで、環境変数
DISABLE_DEX
を true に設定します。spec: config: env: - name: DISABLE_DEX value: "true"