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5.12. パッケージマニフェストプロジェクトのバンドル形式への移行

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Operator のレガシー パッケージマニフェスト形式 のサポートは、OpenShift Container Platform 4.8 以降で削除されます。パッケージマニフェスト形式で最初に作成された Operator プロジェクトがある場合、Operator SDK を使用してプロジェクトをバンドル形式に移行できます。バンドル形式は、OpenShift Container Platform 4.6 以降の Operator Lifecycle Manager (OLM) の推奨されるパッケージ形式です。

5.12.1. パッケージ形式の移行について

Operator SDK の pkgman-to-bundle コマンドは、Operator Lifecycle Manager (OLM) パッケージマニフェストをバンドルに移行する際に役立ちます。このコマンドは、入力パッケージマニフェストディレクトリーを取得し、入力ディレクトリーにあるマニフェストの各バージョンのバンドルを生成します。その後、生成されるバンドルごとにバンドルイメージをビルドすることもできます。

たとえば、パッケージマニフェスト形式のプロジェクトの以下の packagemanifests/ ディレクトリーについて見てみましょう。

Package Manifest Format のレイアウトの例

packagemanifests/
└── etcd
    ├── 0.0.1
    │   ├── etcdcluster.crd.yaml
    │   └── etcdoperator.clusterserviceversion.yaml
    ├── 0.0.2
    │   ├── etcdbackup.crd.yaml
    │   ├── etcdcluster.crd.yaml
    │   ├── etcdoperator.v0.0.2.clusterserviceversion.yaml
    │   └── etcdrestore.crd.yaml
    └── etcd.package.yaml

移行の実行後に、以下のバンドルが bundle/ ディレクトリーに生成されます。

Bundle Format のレイアウトの例

bundle/
├── bundle-0.0.1
│   ├── bundle.Dockerfile
│   ├── manifests
│   │   ├── etcdcluster.crd.yaml
│   │   ├── etcdoperator.clusterserviceversion.yaml
│   ├── metadata
│   │   └── annotations.yaml
│   └── tests
│       └── scorecard
│           └── config.yaml
└── bundle-0.0.2
    ├── bundle.Dockerfile
    ├── manifests
    │   ├── etcdbackup.crd.yaml
    │   ├── etcdcluster.crd.yaml
    │   ├── etcdoperator.v0.0.2.clusterserviceversion.yaml
    │   ├── etcdrestore.crd.yaml
    ├── metadata
    │   └── annotations.yaml
    └── tests
        └── scorecard
            └── config.yaml

この生成されたレイアウトに基づいて、両方のバンドルのバンドルイメージも以下の名前でビルドされます。

  • quay.io/example/etcd:0.0.1
  • quay.io/example/etcd:0.0.2

5.12.2. パッケージマニフェストプロジェクトのバンドル形式への移行

Operator の作成者は Operator SDK を使用して、パッケージマニフェスト形式 Operator プロジェクトをバンドル形式のプロジェクトに移行できます。

前提条件

  • Operator SDK CLI がインストールされていること。
  • Operator プロジェクトが初回にパッケージマニフェスト形式の Operator SDK を使用して生成されている

手順

  • Operator SDK を使用してパッケージマニフェストプロジェクトをバンドル形式に移行し、バンドルイメージを生成します。

    $ operator-sdk pkgman-to-bundle <package_manifests_dir> \ 1
        [--output-dir <directory>] \ 2
        --image-tag-base <image_name_base> 3
    1
    packagemanifests/ または manifests/ などのプロジェクトのパッケージマニフェストディレクトリーの場所を指定します。
    2
    オプション: デフォルトで、生成されたバンドルはローカルで bundle/ ディレクトリーに書き込まれます。--output-dir フラグを使用して、別の場所を指定することができます。
    3
    --image-tag-base フラグを設定して、バンドルに使用される quay.io/example/etcd などのイメージ名のベースを提供します。イメージのタグはバンドルのバージョンに応じて設定されるため、タグを指定せずに名前を指定します。たとえば、完全なバンドルイメージ名は <image_name_base>:<bundle_version> の形式で生成されます。

検証

  • 生成されたバンドルイメージが正常に実行されることを確認します。

    $ operator-sdk run bundle <bundle_image_name>:<tag>

    出力例

    INFO[0025] Successfully created registry pod: quay-io-my-etcd-0-9-4
    INFO[0025] Created CatalogSource: etcd-catalog
    INFO[0026] OperatorGroup "operator-sdk-og" created
    INFO[0026] Created Subscription: etcdoperator-v0-9-4-sub
    INFO[0031] Approved InstallPlan install-5t58z for the Subscription: etcdoperator-v0-9-4-sub
    INFO[0031] Waiting for ClusterServiceVersion "default/etcdoperator.v0.9.4" to reach 'Succeeded' phase
    INFO[0032]   Waiting for ClusterServiceVersion "default/etcdoperator.v0.9.4" to appear
    INFO[0048]   Found ClusterServiceVersion "default/etcdoperator.v0.9.4" phase: Pending
    INFO[0049]   Found ClusterServiceVersion "default/etcdoperator.v0.9.4" phase: Installing
    INFO[0064]   Found ClusterServiceVersion "default/etcdoperator.v0.9.4" phase: Succeeded
    INFO[0065] OLM has successfully installed "etcdoperator.v0.9.4"

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