8.13. VirtIO ドライバーの新規 Windows 仮想マシンへのインストール


8.13.1. 前提条件

8.13.2. VirtIO ドライバーについて

VirtIO ドライバーは、Microsoft Windows 仮想マシンが OpenShift Virtualization で実行されるために必要な準仮想化デバイスドライバーです。サポートされるドライバーは、Red Hat Ecosystem Catalogcontainer-native-virtualization/virtio-win コンテナーディスクで利用できます。

container-native-virtualization/virtio-win コンテナーディスクは、ドライバーのインストールを有効にするために SATA CD ドライブとして仮想マシンに割り当てられる必要があります。仮想マシン上での Windows のインストール時に VirtIO ドライバーをインストールすることも、既存の Windows インストールに追加することもできます。

ドライバーのインストール後に、container-native-virtualization/virtio-win コンテナーディスクは仮想マシンから削除できます。

VirtIO ドライバーの既存の Windows 仮想マシンへのインストール も参照してください。

8.13.3. Microsoft Windows 仮想マシンのサポートされる VirtIO ドライバー

表8.2 サポートされるドライバー
ドライバー名ハードウェア ID説明

viostor

VEN_1AF4&DEV_1001
VEN_1AF4&DEV_1042

ブロックドライバー。Other devices グループの SCSI Controller として表示される場合があります。

viorng

VEN_1AF4&DEV_1005
VEN_1AF4&DEV_1044

エントロピーソースドライバー。Other devices グループの PCI Device として表示される場合があります。

NetKVM

VEN_1AF4&DEV_1000
VEN_1AF4&DEV_1041

ネットワークドライバー。Other devices グループの Ethernet Controller として表示される場合があります。VirtIO NIC が設定されている場合にのみ利用できます。

8.13.4. VirtIO ドライバーコンテナーディスクの仮想マシンへの追加

OpenShift Virtualization は、Red Hat Ecosystem Catalog で利用できる Microsoft Windows の VirtIO ドライバーをコンテナーディスクとして配布します。これらのドライバーを Windows 仮想マシンにインストールするには、仮想マシン設定ファイルで container-native-virtualization/virtio-win コンテナーディスクを SATA CD ドライブとして仮想マシンに割り当てます。

前提条件

  • container-native-virtualization/virtio-win コンテナーディスクを Red Hat Ecosystem Catalog からダウンロードすること。コンテナーディスクがクラスターにない場合は Red Hat レジストリーからダウンロードされるため、これは必須ではありません。

手順

  1. container-native-virtualization/virtio-win コンテナーディスクを cdrom ディスクとして Windows 仮想マシン設定ファイルに追加します。コンテナーディスクは、クラスターにない場合はレジストリーからダウンロードされます。

    spec:
      domain:
        devices:
          disks:
            - name: virtiocontainerdisk
              bootOrder: 2 1
              cdrom:
                bus: sata
    volumes:
      - containerDisk:
          image: container-native-virtualization/virtio-win
        name: virtiocontainerdisk
    1
    OpenShift Virtualization は、VirtualMachine 設定ファイルに定義される順序で仮想マシンディスクを起動します。container-native-virtualization/virtio-win コンテナーディスクの前に仮想マシンの他のディスクを定義するか、またはオプションの bootOrder パラメーターを使用して仮想マシンが正しいディスクから起動するようにできます。ディスクに bootOrder を指定する場合、これは設定のすべてのディスクに指定される必要があります。
  2. ディスクは、仮想マシンが起動すると利用可能になります。

    • コンテナーディスクを実行中の仮想マシンに追加する場合、変更を有効にするために CLI で oc apply -f <vm.yaml> を使用するか、または仮想マシンを再起動します。
    • 仮想マシンが実行されていない場合、virtctl start <vm> を使用します。

仮想マシンが起動したら、VirtIO ドライバーを割り当てられた SATA CD ドライブからインストールできます。

8.13.5. Windows インストール時の VirtIO ドライバーのインストール

Windows のインストール時に割り当てられた SATA CD ドライバーから VirtIO ドライバーをインストールします。

注記

この手順では、Windows インストールの汎用的なアプローチを使用しますが、インストール方法は Windows のバージョンごとに異なる可能性があります。インストールする Windows のバージョンについてのドキュメントを参照してください。

手順

  1. 仮想マシンを起動し、グラフィカルコンソールに接続します。
  2. Windows インストールプロセスを開始します。
  3. Advanced インストールを選択します。
  4. ストレージの宛先は、ドライバーがロードされるまで認識されません。Load driver をクリックします。
  5. ドライバーは SATA CD ドライブとして割り当てられます。OK をクリックし、CD ドライバーでロードするストレージドライバーを参照します。ドライバーは、ドライバーのタイプ、オペレーティングシステム、および CPU アーキテクチャー別に階層的に編成されます。
  6. 必要なすべてのドライバーについて直前の 2 つの手順を繰り返します。
  7. Windows インストールを完了します。

8.13.6. 仮想マシンからの VirtIO コンテナーディスクの削除

必要なすべての VirtIO ドライバーを仮想マシンにインストールした後は、container-native-virtualization/virtio-win コンテナーディスクを仮想マシンに割り当てる必要はなくなります。container-native-virtualization/virtio-win コンテナーディスクを仮想マシン設定ファイルから削除します。

手順

  1. 設定ファイルを編集し、disk および volume を削除します。

    $ oc edit vm <vm-name>
    spec:
      domain:
        devices:
          disks:
            - name: virtiocontainerdisk
              bootOrder: 2
              cdrom:
                bus: sata
    volumes:
      - containerDisk:
          image: container-native-virtualization/virtio-win
        name: virtiocontainerdisk
  2. 変更を有効にするために仮想マシンを再起動します。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.