第7章 OpenShift Sandboxed Containers データの収集
OpenShift Sandboxed Containers のトラブルシューティングを行う場合、サポートケースを開き、must-gather
ツールを使用してデバッグ情報を提供できます。
クラスター管理者は、自分でログを確認して、より詳細なレベルのログを有効にすることもできます。
7.1. Red Hat サポート用の OpenShift Sandboxed Containers データの収集
サポートケースを作成する際、ご使用のクラスターについてのデバッグ情報を Red Hat サポートに提供していただくと Red Hat のサポートに役立ちます。
Must-Gather
ツールを使用すると、仮想マシンや OpenShift Sandboxed Containers に関連するその他のデータなど、Red Hat OpenShift クラスターに関する診断情報を収集できます。
迅速なサポートが必要な場合は、Red Hat OpenShift コンテナーと OpenShift Sandboxed Containers の両方の診断情報を提供してください。
7.1.1. must-gather ツールについて
oc adm must-gather
CLI コマンドは、以下のような問題のデバッグに必要となる可能性のあるクラスターからの情報を収集します。
- リソース定義
- サービスログ
デフォルトで、oc adm must-gather
コマンドはデフォルトのプラグインイメージを使用し、./must-gather.local
に書き込みを行います。
または、以下のセクションで説明されているように、適切な引数を指定してコマンドを実行すると、特定の情報を収集できます。
1 つ以上の特定の機能に関連するデータを収集するには、以下のセクションに示すように、イメージと共に
--image
引数を使用します。以下に例を示します。
$ oc adm must-gather --image=registry.redhat.io/container-native-virtualization/cnv-must-gather-rhel8:v4.13.0
監査ログを収集するには、以下のセクションで説明されているように
-- /usr/bin/gather_audit_logs
引数を使用します。以下に例を示します。
$ oc adm must-gather -- /usr/bin/gather_audit_logs
注記ファイルのサイズを小さくするために、監査ログはデフォルトの情報セットの一部として収集されません。
oc adm must-gather
を実行すると、ランダムな名前を持つ新規 Pod がクラスターの新規プロジェクトに作成されます。データは Pod で収集され、must-gather.local
で始まる新規ディレクトリーに保存されます。このディレクトリーは、現行の作業ディレクトリーに作成されます。
以下に例を示します。
NAMESPACE NAME READY STATUS RESTARTS AGE ... openshift-must-gather-5drcj must-gather-bklx4 2/2 Running 0 72s openshift-must-gather-5drcj must-gather-s8sdh 2/2 Running 0 72s ...
任意で、--run-namespace
オプションを使用して、特定の namespace で oc adm must-gather
コマンドを実行できます。
以下に例を示します。
$ oc adm must-gather --run-namespace <namespace> --image=registry.redhat.io/container-native-virtualization/cnv-must-gather-rhel8:v4.13.0
must-gather
を使用して OpenShift Sandboxed Containers データを収集するには、OpenShift Sandboxed Containers イメージを指定する必要があります。
--image=registry.redhat.io/openshift-sandboxed-containers/osc-must-gather-rhel8:1.4.0