4.5. ストレージ
仮想マシン向けのストレージは、仮想マシンが使用する物理ストレージから抽出されます。これは、準仮想化またはエミュレートされたブロックデバイスドライバーを使用して仮想マシンにアタッチされます。
4.5.1. ストレージプール
ストレージプール (storage pool) とは、仮想マシンにストレージを提供するために libvirt が管理するファイルやディレクトリー、ストレージデバイスのことです。ストレージプールは、仮想マシンイメージを保存するストレージボリュームもしくは仮想マシンに新たなストレージとしてアタッチされるストレージボリュームに分割されます。複数のゲストが同一のストレージプールを共有でき、ストレージリソースのよりよい割り当てが可能になります。詳細については、 『Red Hat Enterprise Linux 6 仮想化管理ガイド』を参照してください。
- ローカルストレージプール
- ローカルストレージプールは、ホストサーバーに直接アタッチされています。これに含まれるのは、ローカルディレクトリー、直接アタッチされたディスク、物理パーティション、ローカルデバイス上のLVM ボリュームグループです。ローカルストレージプールは開発、テスト、移行や多数の仮想マシンを必要としない小規模開発などに役立ちます。ローカルストレージプールは、ライブマイグレーションに対応していないため、多くの本番環境に適切でない可能性があります。
- ネットワーク (共有) ストレージプール
- ネットワークストレージプールには、標準プロトコル使用のネットワークにまたがって共有されるストレージデバイスが含まれます。ネットワークストレージは、virt-manager を使用したホスト間の仮想マシン移行で必要となりますが、
virsh
を使用した移行の場合はオプションとなります。ネットワークストレージプールは、libvirtで管理します。