第2章 OpenShift への 3scale のインストール


本セクションでは、OpenShift に Red Hat 3scale API Management 2.13 をデプロイする一連の手順を説明します。

オンプレミスデプロイメントの 3scale ソリューションは、以下の要素で設定されています。

  • 2 つの API ゲートウェイ: Embedded APIcast
  • 永続ストレージが含まれる 3scale 管理ポータルおよび開発者ポータル 1 つ
注記
  • 3scale をデプロイする場合には、まず Red Hat コンテナーレジストリーへのレジストリー認証を設定する必要があります。コンテナーレジストリー認証の設定 を参照してください。
  • 3scale Istio アダプターはオプションのアダプターとして利用可能で、これを使用すると、Red Hat OpenShift Service Mesh 内で実行中のサービスにラベルを付け、そのサービスを 3scale と統合することができます。詳細は、3scale アダプター に関するドキュメントを参照してください。

前提条件

OpenShift に 3scale をインストールするには、以下のセクションに概略を示す手順を実施します。

2.1. OpenShift に 3scale をインストールするためのシステム要件

このセクションでは、OpenShift に 3scale をインストールするためのシステム要件の一覧を紹介します。

2.1.1. 環境要件

Red Hat 3scale API Management には、Red Hat 3scale API Management のサポート対象設定 に指定されている環境が必要です。

注記

永続ボリュームの要件は、デプロイメントの種類によって異なります。外部データベースを使用してデプロイメントする場合、永続ボリュームは必要ありません。一部のデプロイメントタイプでは、Amazon S3 バケットが永続ボリュームの代わりとして機能します。ローカルファイルシステムストレージを使用する場合は、特定のデプロイメントタイプとそれに関連する永続ボリュームの要件を考慮してください。

永続ボリューム

  • Redis および MySQL の永続用の 3 つの RWO (ReadWriteOnce) 永続ボリューム
  • 開発者ポータルコンテンツおよび System-app Assets 用の 1 つの RWX (ReadWriteMany) 永続ボリューム

RWX 永続ボリュームは、グループによる書き込みができるように設定します。必要なアクセスモードをサポートする永続ボリュームタイプのリストは、OpenShift のドキュメント を参照してください。

注記

ネットワークファイルシステム (NFS) は、RWX ボリュームのみ 3scale でサポートされます。

IBM Power (ppc64le) および IBM Z (s390x) の場合は、以下のコマンドを使用してローカルストレージをプロビジョニングします。

ストレージ

  • NFS

コンテンツ管理システム (CMS) ストレージに Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットを使用している場合は、以下を実行します。

永続ボリューム

  • Redis および MySQL の永続用の 3 つの RWO (ReadWriteOnce) 永続ボリューム

ストレージ

  • 1 x Amazon S3 バケット
  • NFS

2.1.2. ハードウェア要件

ハードウェア要件は、用途のニーズによって異なります。Red Hat は、テストを行い個々の要件を満たすように環境を設定することを推奨します。OpenShift 上に 3scale の環境を設定する場合、以下が推奨されます。

  • クラウド環境へのデプロイメントには、コンピュートタスクに最適化したノードを使用する (AWS c4.2xlarge または Azure Standard_F8)。
  • メモリーの要件が現在のノードで使用できる RAM よりも大きい場合、非常に大きなインストールでは、Redis に別のノードが必要になることがある (AWS M4 シリーズまたは Azure Av2 シリーズ)。
  • ルーティングタスクとコンピュートタスクには別のノードを使用する。
  • 3scale 固有のタスクには専用のコンピュートノードを使用する。
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