1.7. ハブクラスターのアップグレード
Red Hat OpenShift Container Platform コンソールの Operator サブスクリプション設定を使用して、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes のアップグレードを制御できます。
必要なアクセス権: OpenShift Container Platform 管理者
重要:
- 直前のバージョンからのアップグレードは常にサポートされます。利用可能な次の機能リリースにアップグレードできます。
-
Extended Update Support (EUS) 付きのバージョンを使用している場合は、次のバージョンにアップグレードするか、次の EUS バージョンにスキップすることができます。バージョン 2.11 以降の Red Hat Advanced Cluster Management の奇数バージョンでは、
<2.x>
から<2.x+2>
へのスキップレベルアップグレードを実行できます。たとえば、EUS バージョンである Red Hat Advanced Cluster Management 2.11 をアップグレードする場合、同じく EUS バージョンであるバージョン 2.13 にアップグレードできます。
1.7.1. コンソールからのハブクラスターのアップグレード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Operator Lifecycle Manager の operatorcondition
は、バージョンのアップグレード方法を管理するために使用できます。Operator を使用して Red Hat Advanced Cluster Management の初回デプロイ時に、以下の選択を行います。
- Channel: チャネルは、インストールする製品のバージョンに対応します。多くの場合、最初のチャネル設定は、インストール時に利用可能な最新のチャネルです。
Approval: チャネル内での更新に承認が必要であるか、更新を自動で行うかを指定します。
-
Automatic
に設定されている場合、選択したチャネルのマイナーリリースの更新は、管理者の介入なしにデプロイされます。 -
Manual
に設定されている場合は、チャネル内でマイナーリリースに更新するたびに、管理者が更新を承認する必要があります。
-
これらの設定は、オペレーターを使用して Red Hat Advanced Cluster Management の最新バージョンにアップグレードするときにも使用します。以下の手順を実行して Operator をアップグレードします。
重要: バージョンのダウングレードはサポートされていません。チャネルの選択で新しいバージョンにアップグレードした後、以前のバージョンに戻すことはできません。以前のバージョンを使用するには、Operator をアンインストールし、以前のバージョンで再インストールする必要があります。
クラスターをアップグレードするには、次の手順を参照してください。
- OpenShift Container Platform の OperatorHub にログインします。
- OpenShift Container Platform ナビゲーションで、Operators > Installed Operators に移動します。
- Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes Operator を選択します。
- Subscription タブを選択して、サブスクリプション設定を編集します。
Upgrade Status のラベルが Up to date であることを確認します。このステータスは、Operator が、選択したチャネルで利用可能な最新レベルであることを示します。Upgrade Status でアップグレード保留中と示されている場合は、以下の手順を実行して、チャネルで利用可能な最新のマイナーリリースに更新します。
- Approval フィールドの Manual 設定をクリックして、値を編集します。
- Automatic を選択して自動更新を有効にします。
- Save を選択して変更をコミットします。
自動更新が Operator に適用されるまで待ちます。更新すると、必要な更新が選択したチャネルの最新バージョンに自動的に追加されます。すべての更新が完了すると、Upgrade Status フィールドに
Up to date
ステータスが表示されます。注記:
MultiClusterHub
カスタムリソースのアップグレードが終了するまで最大 10 分かかる可能性があります。以下のコマンドを入力して、アップグレードが進行中であるかどうかを確認できます。oc get mch
oc get mch
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
アップグレード中は、
Status
フィールドにUpdating
ステータスが表示されます。アップグレードが完了すると、Status
フィールドにRunning
ステータスが表示されます。-
Upgrade Status が
Up to date
になったら、Channel フィールドの値をクリックしてチャネルを編集します。 次に利用可能な機能リリースのチャネルを選択しますが、チャネルをスキップしようとしないでください。
重要: Operator Lifecycle Manager の
operatorcondition
リソースは、現在のアップグレードプロセス中に以前のアップグレードをチェックし、バージョン抜けを防ぎます。同じリソースのステータスをチェックして、アップグレード可能ステータスがtrue
とfalse
のどちらか確認できます。- Save をクリックして変更を保存します。
- 自動アップグレードが完了するまで待ちます。次の機能リリースへのアップグレードが完了すると、チャネル内の最新のパッチリリースへの更新がデプロイされます。
- 以降の機能リリースにアップグレードする必要がある場合は、Operator が任意のチャネルで最新レベルになるまで、手順 7 から 9 を繰り返します。すべてのパッチリリースが最終チャネルにデプロイされていることを確認します。
- オプション: チャネル内の今後の更新を手動で承認させる必要がある場合は、Approval 設定を Manual に設定できます。
スキップレベルアップグレードを実行した場合は、次のサブステップを参照してアップグレードを検証してください。
-
以前のリリースの
csv
バージョン (例:2.11
(EUS)) が、アップグレードされたバージョン (例:2.13
(EUS)) に置き換えられていることを確認します。 -
MultiClusterHub
インスタンスのstatus.currentVersion
仕様値が2.13
に設定されており、同じく2.13
に設定されているdesiredVersion
ステータスと一致していることを確認します。
-
以前のリリースの
Operator のアップグレードの詳細は、OpenShift Container Platform ドキュメントの Operator を参照してください。
1.7.2. アップグレードによるクラスタープールの管理 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスタープール (テクノロジープレビュー) を管理する 場合は、アップグレード後にこれらのクラスタープールの自動管理を停止するために追加の設定が必要になります。
ClusterClaim
metadata.annotations
に cluster.open-cluster-management.io/createmanagedcluster: "false"
を設定します。
この設定を変更しない限り、既存のクラスター要求はすべて、製品のアップグレード時に自動的にインポートされます。