1.4.5. CLI からのインストール


Red Hat OpenShift Dedicated 環境のみに必要なアクセス: クラスターの管理者のデフォルトの dedicated-admin ロールには Red Hat OpenShift Dedicated 環境での namespace の作成に必要なパーミッションがありません。cluster-admin パーミッションが必要です。

  1. Operator 要件を満たしたハブクラスター namespace を作成します。以下のコマンドを実行して、namespace はお使いのハブクラスターの namespace 名になります。namespace の値は、OpenShift Container Platform 環境では プロジェクト と呼ばれる場合があります。

    oc create namespace <namespace>
  2. プロジェクトの namespace を、作成した namespace に切り替えます。namespace は、手順 1 で作成したハブクラスター namespace 名に置き換えます。

    oc project <namespace>
  3. OpenShift Container Platform または Red Hat Advanced Cluster Management で作成されていない Kubernetes クラスターをインポートする予定の場合には、OpenShift Container Platform プルシークレットの情報を含むシークレットを生成して、ディストリビューションレジストリーから資格のあるコンテンツにアクセスしますOpenShift Container Platform クラスターのシークレット要件は、OpenShift Container Platform および Red Hat Advanced Cluster Management により自動で解決されるので、他のタイプの Kubernetes クラスターをインポートして管理しない場合には、このシークレットを作成する必要はありません。重要: これらのシークレットは、namespace ごとに異なるので、手順 1 で作成した namespace で操作を行うようにしてください。

    1. cloud.redhat.com/openshift/install/pull-secret から Download pull secret を選択して、OpenShift Container Platform のプルシークレットファイルをダウンロードします。OpenShift Container Platform プルシークレットは Red Hat カスタマーポータル ID に関連しており、すべての Kubernetes プロバイダーで同じです。
    2. 以下のコマンドを実行してシークレットを作成します。

      oc create secret generic <secret> -n <namespace> --from-file=.dockerconfigjson=<path-to-pull-secret> --type=kubernetes.io/dockerconfigjson

      secret は作成するシークレット名に置き換えます。シークレットは namespace 固有であるため、namespace はプロジェクトの namespace に置き換えます。path-to-pull-secret はダウンロードした OpenShift Container Platform のプルシークレットへのパスに置き換えます。

  4. Operator グループを作成します。namespace ごとに割り当てることのできる Operator グループ は 1 つだけです。

    1. Operator グループを定義する YAML ファイルを作成します。ファイルは以下の例のようになります。default はお使いの operator グループ名に置き換えます。namespace はお使いのプロジェクトの namespace 名に置き換えます。

      apiVersion: operators.coreos.com/v1
      kind: OperatorGroup
      metadata:
        name: <default>
      spec:
        targetNamespaces:
        - <namespace>
    2. 作成したファイルを適用して Operator グループを定義します。

      oc apply -f <path-to-file><operator-group>.yaml

      operator-group は、作成した operator グループの YAML ファイル名に置き換えます。

  5. サブスクリプションを適用します。

    1. サブスクリプションを定義する YAML ファイルを作成します。ファイルは以下の例のようになります。

      apiVersion: operators.coreos.com/v1alpha1
      kind: Subscription
      metadata:
        name: acm-operator-subscription
      spec:
        sourceNamespace: openshift-marketplace
        source: redhat-operators
        channel: release-2.3
        installPlanApproval: Automatic
        name: advanced-cluster-management
    2. infra ノードにインストールする場合は、以下を追加します。

      spec:
        config:
          nodeSelector:
            node-role.kubernetes.io/infra: ""
          tolerations:
          - key: node-role.kubernetes.io/infra
            effect: NoSchedule
            operator: Exists
    3. 以下のコマンドを実行します。subscription は、作成したサブスクリプションファイル名に置き換えます。
    oc apply -f <path-to-file><subscription>.yaml
  6. MultiClusterHub のカスタムリソースを適用します。

    1. カスタムリソースを定義する YAML ファイルを作成します。

      • デフォルトのテンプレートは、以下の例のようになります。namespace はお使いのプロジェクトの namespace 名に置き換えます。プルシークレットを作成していない場合には、これは表示されません。作成済みの場合には、secret は、プルシークレット名に置き換えます。
      apiVersion: operator.open-cluster-management.io/v1
      kind: MultiClusterHub
      metadata:
        name: multiclusterhub
        namespace: <namespace>
      spec:
        imagePullSecret: <secret>
    2. オプション: インストーラーが管理する acm-hive-openshift-releases サブスクリプションが有効になっている場合は、disable UpdateClusterImageSets の値を true に設定してサブスクリプションを無効にすることができます
    3. オプション: 必要に応じて、ハブの自己管理を無効にします。デフォルトでは、ハブクラスターは他のクラスターと同様に自動的にインポートされ、管理されます。ハブクラスターでの自己管理をしない場合は、disableHubSelfManagement の設定を false から true に変更します。

      プルシークレットを作成しており、disableHubSelfManagement 機能を有効にしている場合には、デフォルトのテンプレートは以下の例のようになります。namespace はお使いのプロジェクトの namespace 名に置き換えます。secret は、プルシークレット名に置き換えます。

      apiVersion: operator.open-cluster-management.io/v1
      kind: MultiClusterHub
      metadata:
        name: multiclusterhub
        namespace: <namespace>
      spec:
        imagePullSecret: <secret>
        disableHubSelfManagement: true
    4. 以下のコマンドを使用して、カスタムリソースを適用します。custom-resource は、カスタムリソースファイル名に置き換えます。

      oc apply -f <path-to-file><custom-resource>.yaml

      以下のエラーで、この手順に失敗した場合でも、リソースは作成され、適用されます。リソースが作成されてから数分後にもう一度コマンドを実行します。

    error: unable to recognize "./mch.yaml": no matches for kind "MultiClusterHub" in version "operator.open-cluster-management.io/v1"
  7. 以下のコマンドを実行してカスタムリソースを編集します。以下のコマンドを実行して、MultiClusterHub カスタムリソースのステータスが status.phase フィールドに Running と表示されるまで、最長 10 分の時間がかかる可能性があります。

    oc get mch -o=jsonpath='{.items[0].status.phase}'
  8. ステータスが Running になってから、ルートの一覧を確認してルートを探し出します。

    oc get routes

Red Hat Advanced Cluster Management を再インストールして、Pod が起動しない場合には、この問題の回避手順について「再インストールに失敗する場合のトラブルシューティング」を参照してください。

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