1.2. カスタム証明書を信頼するような Sensor の設定
グローバルに信頼されていないカスタム証明書を使用している場合は、カスタム証明書を信頼するように Sensor を設定する必要があります。そうしないと、エラーが発生する可能性があります。特定のタイプのエラーは、設定と使用する証明書によって異なる場合があります。通常、これは x509 validation
関連のエラーです。
グローバルに信頼できる証明書を使用している場合は、カスタム証明書を信頼するように Sensor を設定する必要はありません。
1.2.1. Sensor バンドルのダウンロード
Sensor バンドルには、Sensor のインストールに必要な設定ファイルとスクリプトが含まれています。Sensor バンドルは RHACS ポータルからダウンロードできます。
手順
-
RHACS ポータルで、Platform Configuration
Clusters に移動します。 - New Cluster をクリックして、クラスターの名前を指定します。
同じクラスターに Sensor をデプロイする場合は、すべてのフィールドのデフォルト値を受け入れます。そうでない場合は、別のクラスターにデプロイする場合、アドレス
central.stackrox.svc:443
を、インストールを予定している別のクラスターからアクセス可能なロードバランサー、ノードポート、またはその他のアドレス (ポート番号を含む) に置き換えます。注記HAProxy、AWS Application Load Balancer (ALB)、AWS Elastic Load Balancing (ELB) などの非 gRPC 対応のロードバランサーを使用している場合は、WebSocket Secure (
wss
) プロトコルを使用してください。wss
を使用するには:-
アドレスの前に
wss://
を付けます。そして、 -
アドレスの後にポート番号を追加します (例
wss://stackrox-central.example.com:443
)。
-
アドレスの前に
- Next をクリックして先に進みます。
- Download YAML File and Keys クリックします。
1.2.2. 新規 Sensor のデプロイ時にカスタムの証明書を信頼するように Sensor を設定する手順
前提条件
- Sensor バンドルをダウンロードしている。
手順
sensor.sh
スクリプトを使用している場合:Sensor バンドルを展開します。
$ unzip -d sensor sensor-<cluster_name>.zip
sensor.sh
スクリプトを実行します。$ ./sensor/sensor.sh
Sensor (
./sensor/sensor.sh
) スクリプトを実行すると、証明書が自動的に適用されます。また、sensor.sh
スクリプトを実行する前に、sensor/additional-cas/
ディレクトリーに追加のカスタム証明書を配置することもできます。
sensor.sh
スクリプトを使用していない場合:Sensor バンドルを展開します。
$ unzip -d sensor sensor-<cluster_name>.zip
以下のコマンドを実行してシークレットを作成します。
$ ./sensor/ca-setup-sensor.sh -d sensor/additional-cas/ 1
- 1
-d
オプションを使用して、カスタム証明書を含むディレクトリーを指定します。
注記"secret already exists" というエラーメッセージが表示された場合は、
-u
オプションを指定してスクリプトを再実行します。$ ./sensor/ca-setup-sensor.sh -d sensor/additional-cas/ -u
- YAML ファイルを使用して Sensor のデプロイを続行します。
1.2.3. カスタム証明書を信頼するように既存の Sensor を設定する手順
前提条件
- Sensor バンドルをダウンロードしている。
手順
Sensor バンドルを展開します。
$ unzip -d sensor sensor-<cluster_name>.zip
以下のコマンドを実行してシークレットを作成します。
$ ./sensor/ca-setup-sensor.sh -d sensor/additional-cas/ 1
- 1
-d
オプションを使用して、カスタム証明書を含むディレクトリーを指定します。
注記"secret already exists" というエラーメッセージが表示された場合は、
-u
オプションを指定してスクリプトを再実行します。$ ./sensor/ca-setup-sensor.sh -d sensor/additional-cas/ -u
- YAML ファイルを使用して Sensor のデプロイを続行します。
既存の Sensor に証明書を追加した場合は、Sensor コンテナーを再起動する必要があります。
1.2.3.1. Sensor コンテナーの再起動
コンテナーを強制終了するか、Sensor Pod を削除することで、Sensor コンテナーを再起動できます。
手順
次のコマンドを実行して、Sensor コンテナーを強制終了します。
注記OpenShift Container Platform または Kubernetes が変更を伝播し、Sensor コンテナーを再起動するまで、少なくとも 1 分間待機する必要があります。
OpenShift Container Platform
$ oc -n stackrox deploy/sensor -c sensor -- kill 1
Kubernetes の場合:
$ kubectl -n stackrox deploy/sensor -c sensor -- kill 1
または、次のコマンドを実行して Sensor Pod を削除します。
OpenShift Container Platform
$ oc -n stackrox delete pod -lapp=sensor
Kubernetes の場合:
$ kubectl -n stackrox delete pod -lapp=sensor