2.3. アクセスの設定
RHACS は、RHACS ポリシーをビルドパイプラインに簡単に統合できるように、roxctl
コマンドラインインターフェイス (CLI) を提供します。roxctl
CLI は、問題に関する詳細情報とその修正方法を出力して、開発者がコンテナーライフサイクルの初期ステージで高水準を維持できるようにします。
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes API サーバーに対して安全に認証するには、API トークンを作成する必要があります。
2.3.1. API トークンのエクスポートと保存
手順
認証トークンを生成したら、次のコマンドを入力して、
ROX_API_TOKEN
変数としてエクスポートします。$ export ROX_API_TOKEN=<api_token>
(オプション): 次のコマンドを入力して、トークンをファイルに保存し、
--token-file
オプションとともに使用することもできます。$ roxctl central debug dump --token-file <token_file>
次のガイドラインに注意してください。
-
-password
(-p
) オプションと--token-file
オプションの両方を同時に使用することはできません。 -
すでに
ROX_API_TOKEN
変数を設定しており、--token-file
オプションを指定していると、roxctl
CLI は指定されたトークンファイルを認証に使用します。 -
すでに
ROX_API_TOKEN
変数を設定しており、--password
オプションを指定していると、roxctl
CLI は指定されたパスワードを認証に使用します。
2.3.2. バイナリーをダウンロードして roxctl CLI をインストール
roxctl
CLI をインストールして、コマンドラインインターフェイスから Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes と対話できます。roxctl
は、Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
2.3.2.1. Linux への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、Linux に roxctl
CLI バイナリーをインストールできます。
Linux 用の roxctl
CLI は、amd64
、arm64
、ppc64le
、s390x
アーキテクチャーで使用できます。
手順
ターゲットのオペレーティングシステムの
roxctl
アーキテクチャーを確認します。$ arch="$(uname -m | sed "s/x86_64//")"; arch="${arch:+-$arch}"
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -L -f -o roxctl "https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.5.3/bin/Linux/roxctl${arch}"
roxctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x roxctl
PATH
上にあるディレクトリーにroxctl
バイナリーを配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。$ echo $PATH
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
2.3.2.2. macOS への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、roxctl
CLI バイナリーを macOS にインストールできます。
macOS 用の roxctl
CLI は、amd64
および arm64
アーキテクチャーで使用できます。
手順
ターゲットのオペレーティングシステムの
roxctl
アーキテクチャーを確認します。$ arch="$(uname -m | sed "s/x86_64//")"; arch="${arch:+-$arch}"
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -L -f -o roxctl "https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.5.3/bin/Darwin/roxctl${arch}"
バイナリーからすべての拡張属性を削除します。
$ xattr -c roxctl
roxctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x roxctl
PATH
上にあるディレクトリーにroxctl
バイナリーを配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。$ echo $PATH
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
2.3.2.3. Windows への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、roxctl
CLI バイナリーを Windows にインストールできます。
Windows 用の roxctl
CLI は、amd64
アーキテクチャーで使用できます。
手順
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -f -O https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.5.3/bin/Windows/roxctl.exe
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
2.3.3. コンテナーから roxctl CLI の実行
roxctl
クライアントは、RHACS roxctl
イメージのデフォルトエントリーポイントです。コンテナーイメージで roxctl
クライアントを実行するには、以下を行います。
前提条件
- はじめに、RHACS ポータルから認証トークンを生成している。
手順
registry.redhat.io
レジストリーにログインします。$ docker login registry.redhat.io
roxctl
CLI の最新のコンテナーイメージをプルします。$ docker pull registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-roxctl-rhel8:4.5.3
CLI をインストールしたら、次のコマンドを使用して CLI を実行できます。
$ docker run -e ROX_API_TOKEN=$ROX_API_TOKEN \ -it registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-roxctl-rhel8:4.5.3 \ -e $ROX_CENTRAL_ADDRESS <command>
Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service (RHACS Cloud Service) で、Central アドレスを必要とする roxctl
コマンドを使用する場合は、Red Hat Hybrid Cloud Console の Instance Details セクションに表示される Central インスタンスアドレス を使用します。たとえば、acs-data-ABCD12345.acs.rhcloud.com
の代わりに acs-ABCD12345.acs.rhcloud.com
を使用します。
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ docker run -it registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-roxctl-rhel8:4.5.3 version