第10章 分散トレース
クライアントは、OpenTracing 標準の Jaeger 実装に基づいて分散トレーシングを提供します。
10.1. 分散トレースの有効化
アプリケーションでトレースを有効にするには、以下の手順に従います。
手順
Jaeger クライアントの依存関係を POM ファイルに追加します。
<dependency> <groupId>io.jaegertracing</groupId> <artifactId>jaeger-client</artifactId> <version>${jaeger-version}</version> </dependency>
${jaeger-version}
は 1.0.0 以降である必要があります。接続 URI に
jms.tracing
オプションを追加します。この値はopentracing
に設定します。例: トレースが有効になっている接続 URI
amqps://example.net?jms.tracing=opentracing
グローバルトレーサーを登録します。
例: グローバルトレーサーの登録
import io.jaegertracing.Configuration; import io.opentracing.Tracer; import io.opentracing.util.GlobalTracer; public class Example { public static void main(String[] args) { Tracer tracer = Configuration.fromEnv("<service-name>").getTracer(); GlobalTracer.registerIfAbsent(tracer); // ... } }
トレーシングのための環境を設定します。
例: トレーシング設定
$ export JAEGER_SAMPLER_TYPE=const $ export JAEGER_SAMPLER_PARAM=1 $ java -jar example.jar net.example.Example
ここで示された設定はデモ目的で使用されます。Jaeger 設定についての詳細は、環境経由の設定 および Jaeger サンプリング を参照してください。
アプリケーションをキャプチャーするトレースを表示するには、Jaeger Getting Started を使用して Jaeger インフラストラクチャーおよびコンソールを実行します。