1.2. RPM パッケージからの Red Hat build of MicroShift のインストール準備
RPM パッケージから Red Hat build of MicroShift をインストールする前に、ワークロードの永続ボリューム (PV) に十分な容量がある論理ボリュームマネージャー (LVM) のボリュームグループ (VG) を含むように RHEL マシンを設定する必要があります。
Red Hat build of MicroShift は、論理ボリュームマネージャーストレージ (LVMS) コンテナーストレージインターフェイス (CSI) プロバイダーを使用して PV を格納します。LVMS は Linux の LVM に依存して、PV のバッキングストレージを動的に管理します。このため、マシンには、LVMS がワークロードの PV 用の LVM 論理ボリューム (LV) を作成できる未使用スペースのある LVM VG が必要です。
LVMS がワークロード PV 用の LV を作成できるようにボリュームグループ (VG) を設定するには、RHEL のインストール中に root ボリュームのサイズを調整します。root ボリュームのサイズを調整すると、実行時に LVMS で作成できるように LV 用の空き領域が追加されます。
VG のデフォルト名は rhel
です。RHEL 設定中に VG 名を変更し、Red Hat build of MicroShift インストール時にそれを使用できます。
前提条件
- Red Hat build of MicroShift をインストールするためのシステム要件が満たされている。
- マシンへの root ユーザーアクセス権がある。
手順
-
Storage Configuration の下のグラフィカルインストーラーで、Custom
Done を選択して、パーティションとボリュームを設定するためのダイアログを開きます。 - New Red Hat Enterprise Linux 8.x Installation で、Click here to create them automatically を選択します。
- ルートパーティション / を選択し、PV 用に十分な容量が VG に指定されるように 必要な容量 を減らし、Update Settings をクリックします。
インストールを完了します。
注記パーティション設定のその他のオプションは、手動パーティション設定の追加情報セクションにリンクされているガイドを参照してください。
root ユーザーとして、次のコマンドを実行して、システムで使用可能な VG 容量を確認します。
$ sudo vgs
出力例:
VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree rhel 1 2 0 wz--n- <127.00g 54.94g
関連情報
- Red Hat Hybrid Cloud Console から プルシークレット をダウンロードします。
- MicroShift の設定
- パーティション設定の他のオプションについては、手動パーティショニングの設定 を参照してください。
- 既存の LV のサイズを変更して VG の容量を解放する方法の詳細は、LVM ボリュームグループの管理 を参照してください。
- VG および PV の作成に関する詳細は、論理ボリューム管理の概要 を参照してください。