第2章 kubeconfig を使用したクラスターアクセス


Red Hat build of MicroShift デプロイメントで kubeconfig ファイルがどのように使用されるかを説明します。CLI ツールは、kubeconfig ファイルを使用してクラスターの API サーバーと通信します。これらのファイルには、クラスターの詳細、IP アドレス、および認証に必要なその他の情報が含まれています。

2.1. クラスターアクセスを設定するための Kubeconfig ファイル

Red Hat build of MicroShift で使用される kubeconfig ファイルの 2 つのカテゴリーは、ローカルアクセスとリモートアクセスです。Red Hat build of MicroShift が起動するたびに、API サーバーへのローカルおよびリモートアクセスのための kubeconfig ファイルのセットが生成されます。これらのファイルは、既存の設定情報を使用して /var/lib/microshift/resources/kubeadmin/ ディレクトリーに生成されます。

各アクセスタイプには、異なる認証局 (CA) によって署名された異なる認証証明書が必要です。複数の kubeconfig ファイルを生成することで、このニーズに対応できます。

それぞれの場合に必要なアクセスタイプに適切な kubeconfig ファイルを使用して、認証の詳細を提供できます。Red Hat build of MicroShift kubeconfig ファイルの内容は、デフォルトの組み込み値または config.yaml ファイルによって決まります。

注記

クラスターにアクセスするには、kubeconfig ファイルが存在する必要があります。値は、組み込みのデフォルト値、または config.yaml (作成されている場合) から適用されます。

kubeconfig ファイルの内容の例

/var/lib/microshift/resources/kubeadmin/
├── kubeconfig 1
├── alt-name-1 2
│   └── kubeconfig
├── 1.2.3.4 3
│   └── kubeconfig
└── microshift-rhel9 4
    └── kubeconfig

1
ローカルホスト名。ホストのメイン IP アドレスは常にデフォルトです。
2
API サーバー証明書のサブジェクト代替名。
3
DNS 名。
4
Red Hat build of MicroShift ホスト名。
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