第2章 クラスターのトラブルシューティング
MicroShift クラスターのトラブルシューティングを開始するには、まずクラスターのステータスにアクセスします。
2.1. クラスターのステータスの確認
MicroShift クラスターのステータスを確認したり、アクティブな Pod を確認したりできます。次の手順では、クラスターのステータスを確認するために使用できる各種コマンドを示します。必要に応じて 1 つ、2 つ、またはすべてのコマンドを実行し、クラスターのトラブルシューティングに必要な情報を取得できます。
手順
次のコマンドを実行して、クラスターのステータスを返すシステムステータスを確認します。
$ sudo systemctl status microshift
MicroShift の起動に失敗した場合、このコマンドは前回の実行からのログを返します。
正常な出力の例
● microshift.service - MicroShift Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/microshift.service; enabled; preset: disabled) Active: active (running) since <day> <date> 12:39:06 UTC; 47min ago Main PID: 20926 (microshift) Tasks: 14 (limit: 48063) Memory: 542.9M CPU: 2min 41.185s CGroup: /system.slice/microshift.service └─20926 microshift run <Month-Day> 13:23:06 i-06166fbb376f14a8b.<hostname> microshift[20926]: kube-apiserver I0528 13:23:06.876001 20926 controll> <Month-Day> 13:23:06 i-06166fbb376f14a8b.<hostname> microshift[20926]: kube-apiserver I0528 13:23:06.876574 20926 controll> # ...
オプション: 次のコマンドを実行して包括的なログを取得します。
$ sudo journalctl -u microshift
注記systemd
ジャーナルサービスのデフォルト設定では、データは揮発性ディレクトリーに保存されます。システムの再起動後もシステムログを保持するには、ログの保持を有効にし、最大ジャーナルデータサイズの制限を設定します。オプション: MicroShift が実行中の場合は、次のコマンドを入力してアクティブな Pod のステータスを確認します。
$ oc get pods -A
出力例
NAMESPACE NAME READY STATUS RESTARTS AGE default i-06166fbb376f14a8bus-west-2computeinternal-debug-qtwcr 1/1 Running 0 46m kube-system csi-snapshot-controller-5c6586d546-lprv4 1/1 Running 0 51m kube-system csi-snapshot-webhook-6bf8ddc7f5-kz6k9 1/1 Running 0 51m openshift-dns dns-default-45jl7 2/2 Running 0 50m openshift-dns node-resolver-7wmzf 1/1 Running 0 51m openshift-ingress router-default-78b86fbf9d-qvj9s 1/1 Running 0 51m openshift-ovn-kubernetes ovnkube-master-5rfhh 4/4 Running 0 51m openshift-ovn-kubernetes ovnkube-node-gcnt6 1/1 Running 0 51m openshift-service-ca service-ca-bf5b7c9f8-pn6rk 1/1 Running 0 51m openshift-storage topolvm-controller-549f7fbdd5-7vrmv 5/5 Running 0 51m openshift-storage topolvm-node-rht2m 3/3 Running 0 50m
注記この出力例は、基本的な MicroShift を示しています。オプションの RPM をインストールしている場合は、それらのサービスを実行している Pod のステータスも出力に表示されるはずです。