第6章 etcd のトラブルシューティング
etcd のトラブルシューティングを行い、パフォーマンスを向上させるには、サービスのメモリー許容量を設定します。
6.1. etcd サーバーのパラメーターを設定するための memoryLimitMB 値の設定
デフォルトでは、etcd はシステムの負荷を処理するために必要な量のメモリーを使用します。メモリーに制約のあるシステムでは、etcd が使用するメモリーの量を制限する必要がある場合があります。
手順
/etc/microshift/config.yaml
ファイルを編集して、memoryLimitMB
値を設定します。etcd: memoryLimitMB: 128
注記MicroShift の
memoryLimitMB
に必要な最小値は 128 MB です。最小値に近い値は、etcd のパフォーマンスに影響を与える可能性が高くなります。制限が低いほど、etcd がクエリーに応答するまでにかかる時間が長くなります。制限が低すぎる場合、または etcd の使用量が多い場合、クエリーはタイムアウトになります。
検証
/etc/microshift/config.yaml
のmemoryLimitMB
値を変更した後、次のコマンドを実行して MicroShift を再起動します。$ sudo systemctl restart microshift
次のコマンドを実行して、新しい
memoryLimitMB
値が使用されていることを確認します。$ systemctl show --property=MemoryHigh microshift-etcd.scope