4.4. イメージ構築のための拡張サポートリポジトリーの有効化
MicroShift または Red Hat Enterprise Linux (RHEL)の拡張サポート(EUS)リリースがある場合は、Image Builder が使用できるように RHEL EUS リポジトリーを有効にする必要があります。EUS バージョンをお持ちでない場合は、これらの手順をスキップできます。
前提条件
- MicroShift または RHEL の EUS バージョンがあるか、更新中である。
- ビルドホストへの root ユーザーアクセス権がある。
- Red Hat Device Edge リリースの互換性マトリックス を確認している。
Red Hat Device Edge のサポートされている設定でコンポーネントのバージョンを維持するには、MicroShift と RHEL を同時に更新する必要がある場合があります。特に 2 つのマイナーバージョン間で MicroShift を更新する場合は、更新先の MicroShift のバージョンと、RHEL のバージョンの互換性があることを確認してください。そうしないと、サポートされていない設定を作成したり、クラスターを破損させたり、あるいはその両方を引き起こす可能性があります。詳細は、Red Hat Device Edge リリースの互換性マトリックス を参照してください。
手順
次のコマンドを実行して、
/etc/osbuild-composer/repositories
ディレクトリーを作成します。$ sudo mkdir -p /etc/osbuild-composer/repositories
次のコマンドを実行して、
/usr/share/osbuild-composer/repositories/rhel-9.4.json
ファイルを/etc/osbuild-composer/repositories
ディレクトリーにコピーします。$ sudo cp /usr/share/osbuild-composer/repositories/rhel-9.4.json /etc/osbuild-composer/repositories/rhel-9.4.json
/etc/osbuild-composer/repositories/rhel-9.4.json
ファイルを次の値に変更して、baseos
ソースを更新します。# ... "baseurl": "https://cdn.redhat.com/content/eus/rhel<9>/<9.4>//baseos/os", 1 # ...
- 1
- <9> は、使用している RHEL のメジャーバージョンに、<9.4> は <major.minor> バージョンに置き換えます。選択した RHEL バージョンが、使用している MicroShift バージョンと互換性があることを確認してください。
オプション: 以下のコマンドを実行して
baseos
更新を適用します。$ sudo sed -i "s,dist/rhel<9>/<9.4>/$(uname -m)/baseos/,eus/rhel<9>/<9.4>/$(uname -m)/baseos/,g" \ /etc/osbuild-composer/repositories/rhel-<9.4>.json 1
- 1
- <9> は、使用している RHEL のメジャーバージョンに、<9.4> は <major.minor> バージョンに置き換えます。選択した RHEL バージョンが、使用している MicroShift バージョンと互換性があることを確認してください。
/etc/osbuild-composer/repositories/rhel-<major.minor>.json
ファイルを次の値に変更して、appstream
ソースを更新します。# ... "baseurl": "https://cdn.redhat.com/content/eus/rhel<9>/<9.4>//appstream/os", 1 # ...
- 1
- <9> は、使用している RHEL のメジャーバージョンに、<9.4> は <major.minor> バージョンに置き換えます。選択した RHEL バージョンが、使用している MicroShift バージョンと互換性があることを確認してください。
オプション: 以下のコマンドを実行して
appstream
の更新を適用します。$ sudo sed -i "s,dist/rhel<9>/<9.4>/$(uname -m)/appstream/,eus/rhel<9>/<9.4>/$(uname -m)/appstream/,g" \ /etc/osbuild-composer/repositories/rhel-<9.4>.json 1
- 1
- <9> は、使用している RHEL のメジャーバージョンに、<9.4> は <major.minor> バージョンに置き換えます。選択した RHEL バージョンが、使用している MicroShift バージョンと互換性があることを確認してください。
検証
composer-cli
ツールを使用してソースに関する情報を表示することで、リポジトリーを検証できます。
以下のコマンドを実行して
baseos
ソースを確認します。$ sudo composer-cli sources info baseos | grep 'url ='
出力例
url = "https://cdn.redhat.com/content/eus/rhel9/9.4/x86_64/baseos/os"
以下のコマンドを実行して
appstream
ソースを確認します。$ sudo composer-cli sources info appstream | grep 'url ='
出力例
url = "https://cdn.redhat.com/content/eus/rhel9/9.4/x86_64/appstream/os"
トラブルシューティング
- 更新されたソースを検証できない場合は、ホストを再起動して検証手順を再度実行します。