第5章 監査ロギングポリシーの設定


設定値を使用して、MicroShift 監査ログファイルのローテーションと保持を制御できます。

5.1. 監査ログファイルの制限設定について

設定値を利用して、監査ログファイルのローテーションと保持を管理し、far-edge デバイスの限られたストレージ容量を超えないようにすることができます。このようなデバイスでは、ログデータの蓄積によってホストシステムまたはクラスターのワークロードが制限され、デバイスの動作が停止する可能性があります。監査ログポリシーを設定すると、重要な処理スペースを継続して利用できるようにします。

監査ログを制限するために設定した値により、監査ログのバックアップのサイズ、数、および保存期間の制限を適用できます。フィールド値は、優先順位を付けずに、互いに独立して処理されます。

フィールドを組み合わせて設定し、保持されるログの最大ストレージ制限を定義できます。以下に例を示します。

  • ログストレージの上限を作成するには、maxFileSizemaxFiles の両方を設定します。
  • maxFileAge 値を設定すると、maxFiles 値に関係なく、ファイル名のタイムスタンプより古いファイルが自動的に削除されます。

5.1.1. デフォルトの監査ログ値

MicroShift には、次のデフォルトの監査ログローテーション値が含まれています。

表5.1 MicroShift のデフォルトの監査ログ値
監査ログパラメーターデフォルト設定定義

maxFileAge:

0

ログファイルが自動的に削除されるまでの保持期間。デフォルト値は、経過時間をベースにしてログファイルが削除されないという意味です。この値は設定可能です。

maxFiles:

10

保持されるログファイルの合計数。デフォルトでは、MicroShift は 10 個のログファイルを保持します。余分なファイルが作成されると、最も古いものが削除されます。この値は設定可能です。

maxFileSize:

200

デフォルトでは、audit.log ファイルが maxFileSize の制限に達すると、audit.log ファイルがローテーションされ、MicroShift は新しい audit.log ファイルへの書き込みを開始します。この値はメガバイト単位で設定できます。

profile:

Default

Default プロファイル設定では、読み取りおよび書き込み要求のメタデータのみがログに記録されます。OAuth アクセストークン要求を除き、要求本文はログに記録されません。このフィールドを指定しない場合は、Default プロファイルが使用されます。

ファイルが 10 個以下の場合、監査ログの保持の最大デフォルトストレージ使用量は 2000 Mb です。

フィールドに値を指定しない場合は、デフォルト値が使用されます。以前に設定したフィールド値を削除すると、次回の MicroShift サービスの再起動後にデフォルト値が復元されます。

重要

アプリケーション Pod によって生成されるログについては、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)で監査ログの保持およびローテーションを設定する必要があります。これらのログはコンソールに出力され、保存されます。MicroShift クラスターのヘルスを維持するために、RHEL /var/log/audit/audit.log ファイルにログ設定が設定されていることを確認してください。

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