第1章 MicroShift の更新について
更新は、一般提供バージョン 4.14 以降、MicroShift でサポートされています。4.16 リリースでは、以下の更新がサポートされます。
- 最大 2 つの連続するマイナーバージョン (例: 4.14 から 4.16)。
- 1 つの連続するマイナーバージョン (例: 4.15 から 4.16)。
- z-stream 間のパッチ更新もサポート対象 (例: 4.16.1 から 4.16.2)。
1.1. MicroShift の更新について
MicroShift の更新は、rpm-ostree
edge-deployed ホストと非 OSTree ホストの両方でサポートされます。更新は次の方法を使用して実行できます。
-
Red Hat Enterprise Linux for Edge (RHEL for Edge) などの新しい
rpm-ostree
システムイメージに、MicroShift の最新バージョンを埋め込みます。OSTree システムへの更新の適用 を参照してください - Red Hat Enterprise Linux (RHEL) などの非 OSTree システムで RPM を手動で更新します。RPM を使用した手動での更新の適用 を参照してください。
rpm-ostree
更新の場合のみ、自動ロールバックが行われます。
1.1.1. RPM OSTree 更新
RHEL for Edge の rpm-ostree
更新パスを使用すると、更新の一部が失敗した場合に自動バックアップとシステムロールバックを実行できます。新しい rpm-ostree
イメージをビルドし、そのイメージに新しいバージョンの MicroShift を埋め込む必要があります。rpm-ostree
イメージは、同じバージョンまたは更新されたバージョンにすることができます。ただし、RHEL for Edge のバージョンと MicroShift のバージョンとの間に互換性が必要です。
詳細は、次の互換性に関する表を確認してください。
Red Hat Device Edge リリースの互換性に関する表
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) と MicroShift は、device-edge コンピューティング向けの単一のソリューションとして連携します。各コンポーネントを個別に更新できますが、製品バージョンの互換性を確保する必要があります。たとえば、MicroShift を 4.14 から 4.16 に更新するには、{op-system} の更新が必要です。次の表に示すように、Red Hat Device Edge のサポート対象設定では、それぞれ検証済みのリリースが使用されます。
RHEL for Edge Version(s) | MicroShift バージョン | MicroShift のリリースステータス | サポートされている MicroShift バージョン→ MicroShift バージョンの更新 |
9.4 | 4.16 | 一般提供 | 4.16.0→4.16.z、4.14→4.16 および 4.15→4.16 |
9.2、9.3 | 4.15 | 一般提供 | 4.15.0→4.15.z、4.14→4.15 および 4.15→4.16 |
9.2、9.3 | 4.14 | 一般提供 | 4.14.0→4.14.z、4.14→4.15 および 4.14→4.16 |
9.2 | 4.13 | テクノロジープレビュー | なし |
8.7 | 4.12 | 開発者プレビュー | なし |
1.1.2. RPM 手動更新
RPM 手動更新パスを使用すると、MicroShift の既存のバージョンを置き換えることができます。RHEL のバージョンと MicroShift のバージョンとの間に互換性が必要です。システムの健全性の確認と追加のシステムバックアップの実行は、手動で行います。
特に 2 つのマイナーバージョン間で MicroShift を更新する場合は、更新先の MicroShift のバージョンと、RHEL のバージョンの互換性があることを確認してください。
1.1.3. バージョン更新パスの確認
MicroShift または {op-system} を更新する前に、互換性を確認してください。それぞれの使用する予定のバージョンを計画してください。
MicroShift の更新パス
- MicroShift バージョン 4.16
- {op-system} または RHEL for Edge 9.4 のバージョン 4.16 から 4.16.z
- MicroShift バージョン 4.15
- {op-system} または RHEL for Edge 9.2、または 9.3 の場合はバージョン 4.15、{op-system} または RHEL for Edge 9.4 の場合は 4.16
- {op-system} または RHEL for Edge 9.2 または 9.3 のバージョン 4.15 から 4.15.z
- MicroShift バージョン 4.14
- {op-system} または RHEL for Edge 9.2、または 9.3 for Edge 9.4 の場合はバージョン 4.14、または RHEL for Edge 9.4 の場合は 4.16
- {op-system} または RHEL for Edge 9.2 または 9.3 ではバージョン 4.14 から 4.15
- {op-system} または RHEL for Edge 9.2 または 9.3 の場合はバージョン 4.14.z