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第4章 Red Hat build of OpenJDK の機能

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最新の Red Hat build of OpenJDK 11 リリースには、新機能が含まれる可能性があります。さらに、最新リリースは、以前の Red Hat build of OpenJDK 11 リリースに由来する機能を強化、非推奨、または削除する可能性があります。

注記

その他の変更点やセキュリティー修正は、OpenJDK 11.0.20 Released を参照してください。

Red Hat build of OpenJDK の新しい機能と機能拡張

Red Hat build of OpenJDK 11.0.20 リリースに含まれる新しい機能と機能拡張について理解するには、以下のリリースノートを参照してください。

GregorianCalendar.computeTime() 使用時の JVM クラッシュのリスクの軽減

Red Hat build of OpenJDK 11.0.19 では、GregorianCalendar.computeTime() メソッドを使用すると、仮想マシンがクラッシュすることがありました (JDK-8307683)。この JVM クラッシュの根本原因は古い問題です。ただし、C2 コンパイラーのまれな問題 (JDK-8297951) に対する最近の修正により、JVM クラッシュの可能性が大幅に増加しました。リスクを軽減するために、Red Hat build of OpenJDK 11.0.20 リリースには C2 コンパイラーの修正が含まれていません。JVM クラッシュの根本原因が解決 (JDK-8307683) されると、Red Hat build of OpenJDK は C2 コンパイラーの修正を再導入 (JDK-8297951) します。

JDK-8308884 (JDK バグシステム) を参照してください。

GB18030-2022 サポート用の追加文字が許可される

GB18030-2022 標準の "実装レベル 1" をサポートするには、Red Hat build of OpenJDK が、Red Hat build of OpenJDK 11 のベースとなっている Unicode 10 の範囲を超える 5 つの追加文字の使用をサポートする必要があります。Java SE 11 仕様のメンテナンスリリース 2 では、これらの追加文字のサポートが追加されており、Red Hat build of OpenJDK 11.0.20 で実装されています。

追加キャラクターは以下の通りです。

  • 0x82359632 U+9FEB
  • 0x82359633 U+9FEC
  • 0x82359634 U+9FED
  • 0x82359635 U+9FEE
  • 0x82359636 U+9FEF

JDK-8301401 (JDK バグシステム) を参照してください。

GB18030-2022 のサポート

中国電子標準化協会 (CESI) は最近、GB18030 標準の更新として GB18030-2022 を発行し、文字セットを Unicode 11.0 と同期させました。GB18030-2022 標準は、Red Hat build of OpenJDK 11.0.20 が使用するデフォルトの GB18030 文字セットになりました。ただし、この更新された文字セットには、Red Hat build of OpenJDK 11 の以前のリリースで使用されていた GB18030-2000 と比較して互換性のない変更が含まれています。Red Hat build of OpenJDK 11.0.20 以降では、以前のバージョンの文字セットを使用する場合は、新しいシステムプロパティー jdk.charset.GB180302000 に設定されていることを確認してください。

JDK-8301119 (JDK Bug System) を参照してください。

ZIP パフォーマンスの強化

Red Hat build of OpenJDK 11.0.20 リリースには、.zip ファイルの ZIP64 フィールドでの拡張チェックが含まれます。このチェックで信頼された .zip ファイルでエラーが発生した場合は、新しいシステムプロパティー jdk.util.zip.disableZip64ExtraFieldValidationtrue に設定して、このチェックを無効にできます。

JDK バグシステムリファレンス ID: JDK-8302483

JAR 署名の検証の強化

新しいシステムプロパティー jdk.jar.maxSignatureFileSize を設定して、Java アーカイブ (JAR) ファイルの署名関連ファイルに許可される最大バイト数を設定できるようになりました。デフォルトでは、jdk.jar.maxSignatureFileSize プロパティーは 8000000 バイト (8 MB) に設定されます。

JDK バグシステムリファレンス ID: JDK-8300596

javadoc ツールは、標準ドックレットが生成するファイルのライセンスに関連する合法的なファイルの組み込みをサポートするようになりました。新しい --legal-notices コマンドラインオプションを使用して、この機能を設定できます。

JDK-8259530 (JDK バグシステム) を参照してください。

GTS ルート認証局 (CA) 証明書が追加される

Red Hat build of OpenJDK 11.0.20 リリースでは、cacerts トラストストアに 4 つの Google Trust Services (GTS) ルート証明書が含まれています。

証明書 1
  • 名前: Google Trust Services LLC
  • エイリアス名: gtsrootcar1
  • 識別名: CN=GTS Root R1, O=Google Trust Services LLC, C=US
証明書 2
  • 名前: Google Trust Services LLC
  • エイリアス名: gtsrootcar2
  • 識別名: CN=GTS Root R2, O=Google Trust Services LLC, C=US
証明書 3
  • 名前: Google Trust Services LLC
  • エイリアス名: gtsrootcar3
  • 識別名: CN=GTS Root R3, O=Google Trust Services LLC, C=US
証明書 4
  • 名前: Google Trust Services LLC
  • エイリアス名: gtsrootcar4
  • 識別名: CN=GTS Root R4, O=Google Trust Services LLC, C=US

JDK-8307134 (JDK Bug System) を参照してください。

Microsoft Corporation のルート CA 証明書が追加される

Red Hat build of OpenJDK 11.0.20 リリースでは、cacerts トラストストアに 2 つの Microsoft Corporation ルート証明書が含まれています。

証明書 1
  • 名前: Microsoft Corporation
  • エイリアス名: microsoftecc2017
  • 識別名: CN=Microsoft ECC Root Certificate Authority 2017, O=Microsoft Corporation, C=US
証明書 2
  • 名前: Microsoft Corporation
  • エイリアス名: microsoftrsa2017
  • 識別名: CN=Microsoft RSA Root Certificate Authority 2017, O=Microsoft Corporation, C=US

JDK-8304760 (JDK バグシステム) を参照してください。

TWCA ルート CA 証明書が追加される

Red Hat build of OpenJDK 11.0.20 リリースでは、cacerts トラストストアに台湾認証局 (TWCA) のルート証明書が含まれています。

  • 名前: TWCA
  • エイリアス名: twcaglobalrootca
  • エイリアス名: CN=TWCA Global Root CA, OU=Root CA, O=TAIWAN-CA, C=TW

JDK-8305975 (JDK バグシステム) を参照してください。

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