1.11. ネイティブモードでの Quarkus Getting Started アプリケーションのパッケージ化および実行
ネイティブモードでは、アプリケーションビルドからの出力は、圧縮またはアーカイブ JAR ファイルではなく、プラットフォームに依存するネイティブバイナリーファイルになります。ネイティブモードが JVM とどのように異なるかの詳細は、スタートガイド の JVM およびネイティブビルドモード の章を参照してください。
前提条件
-
OpenJDK 11 または 17 がインストールされており、
JAVA_HOME
環境変数を設定して Java SDK の場所を指定している。 - Apache Maven 3.8.x がインストールされている。x は 6 以降です。
- 作業用の C 開発環境 がある。
- Docker や Podman などの動作するコンテナーランタイムがある。
オプション: Quarkus コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用する場合は、それがインストールされていることを確認してください。
- Quarkus CLI のインストール方法については、Quarkus CLI のコミュニティー固有の情報を参照してください。
- Quarkus Getting Started プロジェクト のクローンを作成してコンパイルしている。
GraalVM のコミュニティーエディションまたはエンタープライズエディションをダウンロードし、インストールしている。
- コミュニティーまたはエンタープライズエディションの GraalVM をダウンロードしてインストールするには、公式の GraalVM Getting Started ドキュメント を参照してください。
- もしくは、sdkman、homebrew、scoop などの、プラットフォーム固有のインストールツールを使用します。
GraalVM のコミュニティーエディションを使用して Getting Started ガイドのすべての手順を完了できますが、GraalVM のコミュニティーエディションは Red Hat build of Quarkus の実稼働環境ではサポートされません。詳細は、Quarkus アプリケーションをネイティブ実行可能ファイルにコンパイルする を参照してください。
手順
ランタイム環境を設定するために、
GRAALVM_HOME
環境変数を GraalVM インストールディレクトリーに設定します。以下に例を示します。export GRAALVM_HOME=$HOME/Development/graalvm/
macOS の場合、変数が
Home
サブディレクトリーを指すようにします。export GRAALVM_HOME=$HOME/Development/graalvm/Contents/Home/
- Windows の場合、コントロールパネルを使用して環境変数を設定します。
native-image
ツールをインストールします。${GRAALVM_HOME}/bin/gu install native-image
JAVA_HOME
環境変数を GraalVM インストールディレクトリーに設定します。export JAVA_HOME=${GRAALVM_HOME}
GraalVM
bin
ディレクトリーをパスに追加します。export PATH=${GRAALVM_HOME}/bin:$PATH
Getting Started プロジェクトフォルダーに移動します。
cd getting-started
以下のいずれかの方法で、ネイティブイメージをコンパイルします。
Maven の使用:
mvn clean package -Pnative
Quarkus CLI を使用する:
quarkus build --native
検証
アプリケーションを起動します。
./target/getting-started-1.0.0-SNAPSHOT-runner
ログメッセージを観察し、
native
という単語が含まれていることを確認します。2022-03-04 09:51:51,505 INFO [io.quarkus] (main) getting-started 1.0.0-SNAPSHOT native (powered by Quarkus 2.7.3.Final) started in 0.043s. Listening on: http://0.0.0.0:8080
関連情報
- その他のヒントまたはトラブルシューティング情報は、Quarkus Building a native executable ガイドを参照してください。