6.7. マルチサイトの Ceph Object Gateway
radosgw-admin bi purge
コマンドは、削除されたバケットで機能する
以前は、radosgw-admin bi purge
コマンドにはバケットエントリーポイントオブジェクトが必要でしたが、これは削除されたバケットには存在せず、バケットの削除後に bi purge
がクリーンアップできませんでした。
今回の修正により、bi purge
は --bucket-id
を受け入れてバケットエントリーポイントの必要性を回避し、コマンドは削除されたバケットに対して機能します。
Null ポインターチェックによるマルチサイトデータ同期のクラッシュが発生しなくなる
以前は、null ポインターアクセスによりマルチサイトデータ同期がクラッシュしていました。
今回の修正により、null ポインターチェックが正常に実装され、クラッシュの可能性が防止されます。
(BZ#1967901)
エラー発生時のメタデータの同期が停止しなくなる
以前は、メタデータ同期の一部のエラーが再試行されず、Ceph Object Gateway マルチサイト設定で一部のエラーが発生したときに同期が停止していました。
この修正により、再試行動作が修正され、エラーが発生してもメタデータの同期が停止しなくなりました。
(BZ#2068039)
rgw_data_notify_interval_msec=0
パラメーターに特別な処理が追加される
以前は、rgw_data_notify_interval_msec
は 0 に対して特別な処理をしていなかったため、プライマリーサイトの通知によりセカンダリーサイトでフラッディングが発生していました。
この修正により、rgw_data_notify_interval_msec=0
の特別な処理が追加され、非同期データ通知を無効にできるようになりました。