第7章 ノードプロキシーエージェントでハードウェアの状態を監視する
Red Hat Ceph Storage は、各ノードで実行される軽量サービスであるノードプロキシーエージェントを使用して、ハードウェアの状態を監視します。エージェントは、Redfish API を使用して、iLO などの Out-of-Band (OOB) インターフェイスからハードウェアステータスとインベントリーを収集します。エージェントは収集したデータをローカルで処理し、Ceph Manager (MGR) デーモンに送信します。デーモンは結果をダッシュボードに表示します。監視フローを示します。
図7.1 ノードプロキシーエージェントによるハードウェア監視
ノードプロキシーエージェントは、Redfish API からハードウェアデータを収集し、次の処理を実行します。- データを Ceph Manager にプッシュします。- Ceph ダッシュボードクエリーを処理します。- Ceph ダッシュボードにハードウェアのヘルス情報を表示します。
ノードプロキシーエージェント監視のためのネットワーク接続とポート設定
ノードプロキシーエージェントによるハードウェア監視は、特定の通信パスとポート設定に依存します。次の接続を確立し、アクセスできる必要があります。- Ceph Manager (MGR) は、通常ポート 9283 経由でノードプロキシーエージェントと通信します。- ノードプロキシーエージェントは、通常ポート 443 (HTTPS) 経由で Redfish API を使用して Out-of-Band (OOB) インターフェイスに接続します。
信頼性の高いデータ収集とレポートを可能にするために、必要なすべてのポートが開いており、MGR、ノードプロキシーエージェント、および OOB インターフェイス間にネットワーク接続が存在することを確認します。
制限事項
この機能には次の制限があります。
- ノードプロキシーエージェントは Redfish API に依存しており、OOB 管理ネットワークへの信頼性の高いアクセスが必要です。
- 監視が正しく機能するには、node-proxy エージェントと ceph-mgr デーモンの両方が OOB インターフェイスへのネットワーク接続を持っている必要があります。