第2章 ホストオペレーティングシステムを RHEL 8 から RHEL 9 にアップグレードする
Leapp ユーティリティーを使用して、Red Hat Ceph Storage ホストオペレーティングシステムを Red Hat Enterprise Linux 8 から Red Hat Enterprise Linux 9 にアップグレードできます。
前提条件
- Red Hat Ceph Storage 5.3 クラスターが実行されている。
コンテナー化された Ceph デーモンのサポートされている組み合わせは次のとおりです。詳細は、Red Hat Ceph Storage インストールガイド の コロケーションの仕組みとその利点 セクションを参照してください。
-
Ceph Metadata Server (
ceph-mds
)、Ceph OSD (ceph-osd
)、および Ceph Object Gateway (radosgw
) -
Ceph Monitor (
ceph-mon
) または Ceph Manager (ceph-mgr
)、Ceph OSD (ceph-osd
)、および Ceph Object Gateway (radosgw
) -
Ceph Monitor (
ceph-mon
)、Ceph Manager (ceph-mgr
)、Ceph OSD (ceph-osd
)、および Ceph Object Gateway (radosgw
)
手順
- サービスを使用して Red Hat Ceph Storage 5.3 を Red Hat Enterprise Linux 8.8 にデプロイします。
クラスターに 2 つの管理ノードが含まれていることを確認します。これにより、1 つの 管理 ノード (_admin
ラベル付き) でホストのアップグレードを実行している間、2 番目の管理ノードをクラスターの管理に使用できます。
完全な手順は、Red Hat Ceph Storage インストールガイド の Red Hat Ceph Storage のインストール と、オペレーションガイド の サービス仕様を使用した Ceph デーモンのデプロイ を参照してください。
Ceph OSD で
noout
フラグを設定します。例
[ceph: root@host01 /]# ceph osd set noout
Leapp ユーティリティーを使用して、一度に 1 ノードずつホストのアップグレードを実行します。
Leapp を使用してホストのアップグレードを実行する前に、それぞれのノードのメンテナンスモードを設定します。
構文
ceph orch host maintenance enter HOST
例
ceph orch host maintenance enter host01
--enablerepo
パラメーターを指定して leapp コマンドを実行するときに、ceph ツールリポジトリーを手動で有効にします。例
leapp upgrade --enablerepo rhceph-5-tools-for-rhel-9-x86_64-rpms
Red Hat Customer Portal の Red Hat Enterprise Linux 製品ドキュメント内の RHEL 8 から RHEL 9 へのアップグレード を参照してください。
重要Red Hat Enterprise Linux 8 から Red Hat Enterprise Linux 9 へのインプレースアップグレードを実行した後、
logrotate.timer
サービスを手動で有効にして起動する必要があります。# systemctl start logrotate.timer # systemctl enable logrotate.timer
Ceph クラスターの新しい IMAGE_ID および VERSION を確認します。
例
[ceph: root@node0 /]# ceph version [ceph: root@node0 /]# ceph orch ps
- Red Hat Ceph Storage アップグレードガイド の Red Hat Ceph Storage クラスターのアップグレード 手順に従って、Red Hat Ceph Storage 5.3 から Red Hat Ceph Storage 8 へのアップグレードを続行します。