付録A 参考資料
A.1. エクスターナライザー
A.1.1. エクスターナライザーについて
Externalizer
は以下を実行できるクラスです。
- 該当するオブジェクトタイプをバイトアレイにマーシャリングします。
- バイトアレイの内容のオブジェクトタイプのインスタンスに対するマーシャリングを解除します。
エクスターナライザーは Red Hat JBoss Data Grid により使用され、ユーザーはオブジェクトタイプをどのようにシリアライズするかを指定できます。JBoss Data Grid で使用されるマーシャリングインフラストラクチャーは、JBoss Marshalling に基づいて構築され、効率的なペイロード配信を提供し、ストリームをキャッシュすることを可能にします。ストリームキャッシングを使用すると、データに複数回アクセスできますが、通常はストリームは 1 度だけ読み取ることができます。
A.1.2. 内部エクスターナライザー実装アクセス
Externalizable オブジェクトは Red Hat JBoss Data Grid エクスターナライザー実装にアクセスしないようにする必要があります。間違った使用法の例を以下に示します。
public static class ABCMarshallingExternalizer implements AdvancedExternalizer<ABCMarshalling> { @Override public void writeObject(ObjectOutput output, ABCMarshalling object) throws IOException { MapExternalizer ma = new MapExternalizer(); ma.writeObject(output, object.getMap()); } @Override public ABCMarshalling readObject(ObjectInput input) throws IOException, ClassNotFoundException { ABCMarshalling hi = new ABCMarshalling(); MapExternalizer ma = new MapExternalizer(); hi.setMap((ConcurrentHashMap<Long, Long>) ma.readObject(input)); return hi; } <!-- Additional configuration information here -->
エンドユーザーエクスターナライザーは内部のエクスターナライザークラスと対話する必要がありません。正しい使用法の例を以下に示します。
public static class ABCMarshallingExternalizer implements AdvancedExternalizer<ABCMarshalling> { @Override public void writeObject(ObjectOutput output, ABCMarshalling object) throws IOException { output.writeObject(object.getMap()); } @Override public ABCMarshalling readObject(ObjectInput input) throws IOException, ClassNotFoundException { ABCMarshalling hi = new ABCMarshalling(); hi.setMap((ConcurrentHashMap<Long, Long>) input.readObject()); return hi; } <!-- Additional configuration information here --> }
A.2. ハッシュ領域の割り当て
A.2.1. ハッシュ領域の割り当てについて
Red Hat JBoss Data Grid は、使用可能なハッシュ領域全体の一部を各ノードに割り当てる役割があります。エントリーを格納する必要がある後続の操作中、JBoss Data Grid は関連するキーのハッシュを作成し、その部分のハッシュ領域を所有するノード上にエントリーを格納します。
A.2.2. ハッシュ領域におけるキーの検索
Red Hat JBoss Data Grid は常にアルゴリズムを使用してハッシュ領域のキーを見つけます。そのため、キーを格納するノードを手動で指定することはありません。このスキームにより、キーの所有者情報を配信しなくても、すべてのノードは特定のキーを所有するノードを判断することができます。このスキームによりオーバヘッドの量が削減されます。さらに重要なことに、ノードの障害時に所有者情報をレプリケートする必要がないため、冗長性が向上されます。