2.11. ニアキャッシングの設定


Hot Rod Java クライアントは、最近使用されたデータを格納するローカルキャッシュを保持することができます。これにより、データはクライアントにローカルであるため、get() および getVersioned() 操作のパフォーマンスが大幅に向上します。

Hot Rod Java クライアントでニアキャッシュを有効にすると、get() または getVersioned() 呼び出しにより、エントリーがサーバーから取得される際にニアキャッシュが設定されます。サーバー側でエントリーが更新または削除されると、ニアキャッシュのエントリーが無効になります。キーが無効になった後にリクエストされた場合、クライアントはサーバーからキーを再度取得する必要があります。

ニアキャッシュに含めることができるエントリーの数を設定することもできます。最大に達すると、ニアキャッシュされたエントリーはエビクトされます。

ニアキャッシュに関する考慮事項

ニアキャッシュ読み取りはエントリーの最終アクセス時間を伝播しないため、ニアキャッシュで最大アイドル有効期限を使用しないでください。

  • クラスター化されたキャッシュモードを使用すると、クライアントが異なるサーバーにフェイルオーバーすると、ニアキャッシュが消去されます。
  • ニアキャッシュに格納できるエントリーの最大数を常に設定する必要があります。非有界のニアキャッシュでは、クライアント JVM の境界内にニアキャッシュのサイズを保持する必要があります。
  • ニアキャッシュの無効化メッセージにより書き込み操作のパフォーマンスが低下します。

手順

  1. 必要なキャッシュのクライアント設定で、ニアキャッシュモードを INVALIDATED に設定します。
  2. エントリーの最大数を指定して、ニアキャッシュのサイズを定義します。
import org.infinispan.client.hotrod.configuration.ConfigurationBuilder;
import org.infinispan.client.hotrod.configuration.NearCacheMode;
...

// Configure different near cache settings for specific caches
ConfigurationBuilder builder = new ConfigurationBuilder();
builder
  .remoteCache("bounded")
    .nearCacheMode(NearCacheMode.INVALIDATED)
    .nearCacheMaxEntries(100);
  .remoteCache("unbounded").nearCache()
    .nearCacheMode(NearCacheMode.INVALIDATED)
    .nearCacheMaxEntries(-1);
注記

キャッシュごとに、常にニアキャッシュを設定する必要があります。Data Grid はグローバルニアキャッシュ設定プロパティーを提供しますが、使用しないでください。

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