第1章 Data Grid 8 のアップグレードに関する注意点
本セクションの詳細を確認してから 1 つの Data Grid 8 バージョンから別のバージョンにアップグレードしてください。
1.1. Data Grid 8.3 へのアップグレード
以下の情報を参照して、以前のバージョンの Data Grid 8 から 8.3 へのアップグレードが成功するようにします。
ファイルベースのキャッシュストアを使用したデプロイメントのアップグレード
Data Grid 8.3 以降、ファイルベースのキャッシュは、シングルファイルである SingleFileStore
ではなく、ソフトインデックスである SoftIndexFileStore
に保存します。Data Grid 8.2 以前では、SingleFileStore
はファイルベースのキャッシュストアのデフォルトでした。
スキーマバージョンの 13.0
以降を持つ file-store
設定は、アップグレード後に SoftIndexFileStore
に自動的に移行されます。
以前のバージョンから Data Grid 8.3 にアップグレードし、キャッシュに soft-index-file-store
要素の設定が含まれる場合は、その設定を代わりに file-store
要素を使用するように変換する必要があります。スキーマの変更および Data Grid キャッシュ設定の変更に関する詳細は、移行に関するドキュメントを参照してください。
関連情報
複数のエンドポイント設定のある Data Grid Server デプロイメントのアップグレード
Data Grid Server 8.3 以降では、セキュリティーレルムを使用してエンドポイントを設定し、endpoint
要素を使用して Hot Rod または REST コネクターを設定します。endpoints
要素は、複数の endpoint
要素をラップします。
8.2 以前から Data Grid Server をアップグレードし、設定に endpoints
要素の子要素が含まれている場合は、endpoint
要素を使用するように設定を移行する必要があります。
関連情報
最低でも 8.1 からのアップグレード
8.0 からアップグレードする場合は、最初に 8.1 にアップグレードする必要があります。Data Grid 8.0 の永続データは、新しいバージョンのバイナリーではありません。この非互換性の問題に対処するために、Data Grid 8.2 以降では、クラスター起動時に Data Grid 8.1 から既存の永続キャッシュストアを自動的に変換します。ただし、Data Grid は、Data Grid 8.0 からキャッシュストアを変換しません。