4.6. 既知の問題


Directory Server 13.0 の既知の問題と、該当する場合の回避策を説明します。

Directory Server Web コンソールが、Web コンソール外で変更された設定を自動的に更新しない

Red Hat Enterprise Linux 8 Web コンソールの Directory Server モジュールの設計により、コンソールのウィンドウの外部で設定を変更しても、Web コンソールには自動的に最新の設定が表示されません。たとえば、Web コンソールが開いている間にコマンドラインを使用して設定を変更すると、Web コンソールで新しい設定が自動的に更新されません。これは、別のコンピューターの Web コンソールを使用して設定を変更する場合でも当てはまります。

回避策: コンソールウィンドウの外部で設定が変更された場合は、ブラウザーで Web コンソールを手動で更新します。

(BZ#1654281) (BZ#1751047)

Directory Server は /var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>/ldif/ からのみ LDIF ファイルをインポート可能

RHEL 8.3 以降、Red Hat Directory Server (RHDS) は独自のプライベートディレクトリーを使用し、LDAP サービスに対して PrivateTmp systemd ディレクティブがデフォルトで有効になっています。その結果、RHDS は、/var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>/ldif/ ディレクトリーからのみ LDIF ファイルをインポートできます。LDIF ファイルが /var/tmp/tmp/root などの別のディレクトリーに保存されていると、インポートは次のようなエラーで失敗します。

Could not open LDIF file "/tmp/example.ldif", errno 2 (No such file or directory)
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回避策: 以下の手順を実行してください。

  1. LDIF ファイルを /var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>/ldif/ ディレクトリーに移動します。

    # mv /tmp/example.ldif /var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>__/ldif/
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  2. dirsrv ユーザーがファイルを読み取れるようにする権限を設定します。

    # chown dirsrv /var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>/ldif/example.ldif
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  3. SELinux コンテキストを復元します。

    # restorecon -Rv /var/lib/dirsrv/slapd-<instance_name>/ldif/
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詳細は、ソリューション記事 LDAP サービスがホストの /tmp および /var/tmp ディレクトリーにあるファイルにアクセスできない を参照してください。

(BZ#2075525)

389-ds-base パッケージの既知の問題

389-ds-base パッケージに影響する Red Hat Directory Server 13.0 の既知の問題は、Red Hat Enterprise Linux 10.0 リリースノートに記載されています。

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