9.10. CLI での POSIX ID 範囲の自動プライベートグループマッピングの有効化
デフォルトでは、SSSD は、AD に保存されている POSIX データに依存する POSIX 信頼を確立している場合は、Active Directory(AD) ユーザーのプライベートグループをマッピングしません。AD ユーザーにプライマリーグループが設定されていない場合、IdM はこれを解決できません。
この手順では、コマンドラインで auto_private_groups SSSD パラメーターに hybrid オプションを設定して、ID 範囲の自動プライベートグループマッピングを有効にする方法を説明します。これにより、IdM は、AD にプライマリーグループが設定されていない AD ユーザーを解決できます。
前提条件
- IdM 環境と AD 環境との間で、POSIX フォレスト間の信頼が正常に確立されました。
手順
すべての ID 範囲を表示し、変更する AD ID 範囲を書き留めます。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ipa idrange-modコマンドを使用して、AD ID 範囲の自動プライベートグループの動作を調整します。ipa idrange-mod --auto-private-groups=hybrid AD.EXAMPLE.COM_id_range
[root@server ~]# ipa idrange-mod --auto-private-groups=hybrid AD.EXAMPLE.COM_id_rangeCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow SSSD キャッシュをリセットして、新しい設定を有効にします。
sss_cache -E
[root@server ~]# sss_cache -ECopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow