第2章 LVS の初期設定
Red Hat Enterprise Linux のインストールの後、基本的な手順を追って LVS router と実サーバーの両方をセットアップする必要があります。この章では、これらの手順について詳しく説明しています。
注記
LVS がスタートしたらアクティブノードになる LVS router ノードは、主要ノード(primary node) とも呼ばれます。 LVS を設定する場合は、この主要ノード上で Piranha Configuration Tool を使用してください。
2.1. LVS Router 上でサービスの設定
Red Hat Enterprise Linux のインストールプログラムは LVS のセットアップに必要な全ての コンポーネントをインストールしますが、LVS の設定をする前に該当するサービスをアクティベートしておく必要があります。両方の LVS router の為に該当のサービスが 起動時にスタートするようにセットします。Red Hat Enterprise Linux には起動時にアクティベートするための サービスのセッティングに使用できる主要ツールが三つあります: コマンドラインプログラムの
chkconfig
、ncurses ベースプログラムの ntsysv
、 グラフィカルツールの Services Configuration Tool です。これら全てのツールには root アクセスが必要です。
注記
root アクセスを取得するには、シェルプロンプトを開いて、
su -
コマンド入力して、その後に root パスワードを入力します。例えば:
$ su - root password
LVS router 上には、起動時にアクティベートされるべき三つのサービスがあります:
piranha-gui
サービス (主要ノードのみ)pulse
サービスsshd
サービス
複数ポートサービスのクラスタリングを構成したり、ファイアウォールマークを使用したり している場合は、
iptables
サービスも有効にする必要が あります。
これらのサービスは、ランレベル 3 とランレベル 5 の両方でアクティベートするようにセットするのが 最適です。
chkconfig
を使用してこれを達成するには、それぞれのサービス用に 以下のコマンドを入力します:
/sbin/chkconfig --level 35 daemon on
上記のコマンドで daemon の部分を、アクティベートする サービスの名前で入れ替えます。システム上のサービスの一覧とそれらがアクティベートするように セットされているランレベルを取得するには、以下のコマンドを発行します:
/sbin/chkconfig --list
警告
Turning any of the above services on using
chkconfig
does not actually start the daemon. To do this use the /sbin/service
command. See 「Piranha Configuration Tool サービスの開始」 for an example of how to use the /sbin/service
command.
For more information on runlevels and configuring services with
ntsysv
and the Services Configuration Tool, refer to the chapter titled 『"Controlling Access to Services"』 in the 『Red Hat Enterprise Linux System Administration Guide』.